車のエアコンが効かない原因とは?確認方法や応急処置方法など解説

2025年09月05日
猛暑が続く夏場や寒さが厳しい冬場のドライブは、車内の温度を快適に保ってくれるエアコンが必要不可欠です。
しかし、車のエアコンは様々な原因で突然効かなくなることがあります。
今回は車のエアコンが効かない場合に考えられる原因と、原因ごとの修理代相場について解説いたします。
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車のエアコンが効かない・ぬるい場合の応急処置
エアコンが故障した原因を探る前に、まずは以下の応急処置・対処を行いましょう。
夏場ならまずは熱中症対策
夏場に車のエアコンが効かない場合、熱中症のリスクが高まります。
まずは健康面の安全を確保するため、近隣のコンビニやドラッグストアなどで保冷剤・氷・飲料など、体を冷やせるものや水分を補給できるものを購入しましょう。
走行中の場合は、車の窓を開けて風通しを良くすると車内の温度上昇を抑えられます。
内気循環へ切り替える
内気循環は、車内の空気を循環させる機能のことです。
車内の空気が冷えている場合は、その空気を繰り返し循環させることで効率的に快適な温度を保てます。
なお、内気循環は長時間使用すると車内の酸素濃度が低下して体調に影響が出るおそれがあるため、定期的に窓を開けて換気しましょう。
近くのガソリンスタンドでエアコンガスを補充する
エアコンガスの不足によりエアコンが効かない場合は、ガソリンスタンドで補充すれば解決する可能性があります。
アイドリング状態でエアコンの風量を最大にして、エンジンルーム内のサイトグラスを確認してみましょう。
白い泡が勢いよく出ている場合、エアコンガスが不足しています。
【症状別】車のエアコンがぬるい・効かなくなる原因
エアコンは様々なパーツで構成されており、症状によって故障が疑われる箇所は異なります。
車のエアコンの故障でよくある症状と、症状別に考えられる原因をまとめると、以下の通りです。
症状 | 原因 |
冷房と暖房のどちらも効かない |
エアコンフィルターの詰まり |
ブロアファンモーターの故障 | |
リレーやヒューズの故障 | |
暖房は効くが冷房は効かない |
エアコンガスの不足 |
コンプレッサーの故障 | |
エバポレーターの故障 | |
サーボモーターの故障 | |
その他内部部品などの不具合 | |
冷房をつけても走らないと冷えない | コンデンサーが十分に作動していない |
昼間だけ冷房が効かない | コンデンサーが十分に作動していない |
冷房は効くが暖房は効かない |
サーモスタットの故障 |
冷却水が不足している | |
その他内部部品などの不具合 |
それぞれの原因について、以下より詳しく解説いたします。
冷房と暖房のどちらも効かない場合
冷房と暖房のどちらも効かない場合は、以下トラブルが起きていると考えられます。
エアコンフィルターの詰まり
エアコンフィルターは使用を続けるうちに、ホコリ・塵・花粉・黄砂など様々な汚れが溜まっていきます。
蓄積された汚れでフィルターの目詰まりが起こるとエアコンの効きが悪くなります。
エアコンをつけたときに異臭がする場合はフィルターが詰まっている可能性が高く、カビ・ホコリで健康に影響が及ぶ場合があるため早めに交換を行いましょう。
ブロアファンモーターの故障
ブロアファンモーターとは、エアコンの風量設定に応じて風を送っている部品です。
高速で回転して風を送るファンを動かすために必要な部品のため、故障するとエアコンの効きが悪く感じます。
「キーン」「ブーン」などの異音が聞こえる場合、ブロアファンモーターが故障している可能性があるため点検しましょう。
リレーやヒューズの故障
リレーとは電力を制御するための仕組みで、故障すると電気が正常に流れずコンプレッサーが作動しなくなります。
また、過電流が発生するとヒューズが切れてしまい、電気が流れなくなるためエアコンの電源が入らなくなるというケースもあります。
エアコンが作動しない場合は、リレーやヒューズといった電気系統の故障を疑いましょう。
暖房は効くが冷房は効かない場合
エアコンの冷房だけ効かなくなった場合は、以下のトラブルが原因と考えられます。
エアコンガスの不足
エアコンガスは自然に減るものではありませんが、走行中の振動でパーツの間から少しずつ漏れ出て不足することがあります。
冷媒であるエアコンガスが不足すれば冷たい空気を作ることができないため、補充が必要です。
コンプレッサーの故障
コンプレッサーは、エアコンガスを圧縮して液化するために必要な部品のことです。
一般的な耐用年数は5~10年程度で、故障するとガスを液化できないため冷房の効果が発揮されません。
コンプレッサーが故障している場合、交換が必要になります。
エバポレーターの故障
エバポレーターは、液化したエアコンガスを気化するための部品です。
気化した際に生じた気化熱でエバポレーターが冷やされ、そこを通る空気が冷やされることで冷房の効果が発揮されるという仕組みになっています。
エバポレーターが故障している場合や目詰まりしている場合は空気が冷やされないため、交換または洗浄が必要です。
サーボモーターの故障
エアコンの温度は、冷たい空気と温かい空気を分けたり混ぜたりすることで調整することができます。
サーボモーターとは、温度調整の際に空気のコントロールを行っている部品のことです。
サーボモーターが故障すると冷たい空気の通り道がふさがれるため、冷房が効かなくなるため修理が必要です。
修理の工程は比較的簡単ですが、車種によっては作業に時間がかかる場合があります。
その他内部部品などの不具合
上述した原因以外にも、以下のような不具合で冷房が効かなくなる場合があります。
・エキスパンションバルブがつまっている
・コンプレッサーリレーがONにならない
・エアコンシステムの冷媒にエアや水分が入り込んでいる
・コンデンサーがつまっている
・コントロールユニットが故障している(オートエアコン機能付きの場合)
冷房をつけても走らないと冷えない場合
渋滞などで走行がストップしたりなかなかスピードが出せずにいたりすると、冷房が効かなくなることが多いです。
その原因は、エアコンガスを冷やして液化を促進している「コンデンサー」にあります。
コンデンサーは走行中の風やファンで冷されることで作動しますが、停車・低速運転の状態が続くと十分に冷やされません。
これにより、冷房の効きが悪くなるのです。
昼間だけ冷房が効かない場合
昼間だけ冷房の効きが悪くなる場合も、コンデンサーが十分に作動していない可能性があります。
特に夏場の昼間はコンデンサーが冷えにくく、冷房が効かないと感じやすくなります。
冷房は効くが暖房は効かない場合
冷房は効く一方で暖房だけが効かない場合、以下のような原因が考えられます。
サーモスタットの故障
暖房はエンジンの熱で温まった冷却水を利用して、暖かい空気を作り出します。
その際に冷却水の流れを止めながら、エンジンを素早く温めることで温度調節を行うパーツがサーモスタットです。
サーモスタットが故障すると冷却水の流れが止まらなくなり、十分に温められないことから暖房が効きにくくなります。
冷却水が不足している
サーモスタットが正常でも、冷却水がなければ暖かい空気を作ることができません。
冷却水は年間30ml程度減少していくため、定期的な交換が必要になります。
ただしラジエーターホースの不具合やラジエーターの損傷がある場合は冷却水が急激に減り、冷却水の不足状態に陥ります。
冷却水が不足すれば暖房が効かないだけでなく、エンジンがオーバーヒートする恐れもあるため早めの交換が必要です。
その他内部部品などの不具合
エアコンの暖房だけが効かない場合、上述した原因以外にも以下のような不具合が生じている可能性があります。
・ヒーターコアがつまっている
・エアミックスアクチュエーターが故障している
・クーリングファンが回りっぱなしになっている
・コントロールユニットが故障している(オートエアコン機能付きの場合)
車のエアコンが効かないと感じたときの確認ポイント
車のエアコンが効かない原因は、見た目だけでは判断できません。
そのため、修理を依頼すべきか悩む方も多いでしょう。
車のエアコンが効かないと感じた場合は、まず以下の手順で確認して修理が必要かどうかを判断しましょう。
1 エアコンスイッチがONになっているか確認する
2 吹き出し口に温度計を当てながら走行して温度を測る
エアコンスイッチがONになってもエアコンが効かない、エアコン温度設定を変えても温度が変わらない場合は、故障している可能性があるため業者に相談しましょう。
車のエアコンが効かない・ぬるい場合の修理代
車のエアコンが効かない場合の修理代は、冷房と暖房で変わります。
ここでは、冷房・暖房それぞれの修理にかかる費用相場をご紹介いたします。
冷房の修理代
冷房が故障する主な原因ごとの修理代は、以下の通りです。
原因 | 修理代 |
エアコンガスの不足 | 3,000~5,000円程度 |
コンプレッサーの故障 | 50,000~100,000円程度 |
エバポレーターの故障 | 50,000~100,000円程度 |
サーボモーターの故障 | 5,000~30,000円程度 |
暖房の修理代
暖房が故障する主な原因ごとの修理代は、以下の通りです。
原因 | 修理代 |
サーモスタットの故障 | 10,000~15,000円程度 |
冷却水が不足している | 5,000~30,000円程度 |
その他の修理代
冷房と暖房がどちらも効かない場合や、特定の条件下でのみエアコンが効かない場合における原因ごとの修理代は、以下の通りです。
原因 | 修理代 |
エアコンフィルターの詰まり | 3,000~5,000円程度 |
ブロアファンモーターの故障 | 20,000~40,000円程度 |
リレーの故障 | 10,000~20,000円程度 |
ヒューズの故障 | 1,000~2,000円程度 |
コンデンサーの故障 | 5,000~30,000円程度 |
車のエアコンの修理代を安くするコツ
車のエアコンの修理代は、交換部品や作業工数などによっては高額になります。
交換部品に関して、新品にこだわりがなければ「リビルトパーツ」を使用することで修理代の総額を安くできる場合があります。
リビルトパーツは中古パーツを洗浄・整備して品質を向上させたパーツで、新品よりも安く中古パーツよりも信頼性が高いことがメリットです。
また、作業工賃は業者ごとに異なります。
同じ内容の修理をよりお得に依頼できる業者を見つけるためには、複数社で見積もりを取って比較することも大切です。
車のエアコンが効かない場合は自分で修理できる?
車のエアコンが「フィルターの詰まり」や「エアコンガスの不足」により効かない場合は、自分で対処することも可能です。
フィルターの詰まりは新品のフィルターに交換する、エアコンガスはガス缶と専用のチャージホースで補充するという方法で対処します。
具体的なやり方は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
関連リンク:車のエアコンが効かない…自分で修理する方法や修理費用の相場など解説
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