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タイミングベルトは切れる前に交換を!応急処置や交換時期など解説

2025年03月19日

エンジンを構成するゴム製部品のひとつ「タイミングベルト」は劣化が進むと故障し、車が走行不能になるおそれがあります。
しかし、タイミングベルトは他の部品よりも寿命が長いため、メンテナンス意識が薄れやすい箇所です。
そこで今回は、車の走行におけるタイミングベルトの重要性や故障の際に起こるトラブル、適切な交換時期などに関して詳しく解説いたします。

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タイミングベルトとは

タイミングベルトとは、エンジンを構成するゴム製部品のひとつです。

エンジン側面のカバーに覆われているため、ボンネットを開けただけでは見ることができません。

タイミングベルトの主な役割は、エンジンの燃焼サイクルの最適化です。

エンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気のサイクルを繰り返しながら作動しています。

このサイクルを正常に繰り返すため、部品がスムーズかつタイミングよく動くようにしているのがタイミングベルトです。

車種によってはゴム製ベルトではなくチェーンが備わっていることも

車種によっては、ゴムではなく金属でできた「タイミングチェーン」が搭載されていることがあります。

タイミングチェーンはゴム製のタイミングベルトよりも強度が高く、大破といえるレベルの損傷が起こらない限り、滅多に故障しません。

そのため、一般的な範疇で車を使っている限り、タイミングチェーンなら交換がほぼ不要です。

 

ゴム製のタイミングベルトは劣化すると故障する(切れる)

タイミングベルトはゴム製であり、経年劣化により切れるリスクが高まります。

そのため、寿命を迎える前に交換して車の安全性を保つことが大切です。

タイミングベルトの故障で起こるトラブル

タイミングベルトが切れると、エンジンのクランクシャフトや吸気バルブ、排気バルブといった燃焼サイクルに必要な部品が正常に作動しなくなります。

その結果、エンジンが停止して走行不能となるだけでなく、最悪の場合はエンジン本体に大きな負荷がかかり故障します。

タイミングベルトは前兆もなく切れることが多い

タイミングベルトの劣化が進んでいる場合、必ずしも前兆となる症状が現れるとは限りません。

そのため、使用年数に注意しながら定期的な点検を継続し、切れる前に交換する必要があります。

なお、タイミングベルトが切れる前に「キュルキュル」といった音がすることもあります。

しかし、他のベルトが劣化している際にも生じる異音のため、音だけでタイミングベルトの状態を判断できるわけではありません。

 

タイミングベルトが切れたときの応急処置

タイミングベルトが切れた場合、対処が遅れると他の車を巻き込む事故につながります。

万が一の事態に備えて、以下の対処法を覚えておきましょう。

安全な場所に車を停める

タイミングベルトが切れたらエンジンは停止しますが、ブレーキが利かなくなるわけではありません。

速やかにハザードランプを点灯させて、道路脇に停車しましょう。

信号待ちの間にタイミングベルトが切れてしまった場合は、そのままハザードランプを点灯させます。

三角板を設置し、緊急停車していることを周囲に示しましょう。

走行を中止して修理業者か保険会社に連絡する

周囲に停車していることをアピールしたら、レッカー車を手配します。

レッカーサービスに対応している修理業者か、加入している保険会社のロードサービスに連絡します。

無事に車の移動を済ませてから、修理するか廃車にするかを検討しましょう。

 

故障前に交換を!タイミングベルトの交換時期

タイミングベルトは、エンジン内部にあります。そのため、補機ベルトのように目視による状態確認ができません。

そのため、走行距離や使用年数で交換時期を判断する必要があります。

一般的なタイミングベルトの交換時期は走行距離10万km、または使用開始から10年後です。

基本的には、10万kmへ到達する前に車検や定期点検の機会に交換します。

ただし、オイル管理をしっかりと行っていないなどエンジンへの負荷が大きい使用状況にある場合、タイミングベルトにも余計な負荷がかかって寿命を縮めてしまっている恐れがあります。

車の使用状況を考慮し、できるだけ一般的な交換時期に達する前に交換することを心がけましょう。

 

故障したタイミングベルトの交換費用

切れたタイミングベルトを交換する場合、タイミングベルト本体の価格と交換工賃が発生します。

本体価格は2,000円~8,000円程度で、交換工賃は30,000円~100,000円程度かかります。

また、エンジン周辺の劣化が進んでいる状態だと他の部品交換も必要になるため、費用総額はより高くなると考えられます。

 

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タイミングベルトは他の部品と比べて寿命が長いとはいえ、一度切れると走行不能になってしまう重要な部品です。

そのため、定期的にエンジン周りと併せて点検を続ける必要があります。

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