車のバッテリーは自分で交換できる?DIYの手順や注意点を解説
2026年09月20日
車のバッテリーは、車種に適合する製品と必要な工具を用意し、正しい手順を守れば自分で交換できるケースもあります。
ただし、端子を外す順序を間違えるとショートするおそれがあります。また、メモリーバックアップを行わない場合は、カーナビや時計などの設定がリセットされることがあるため注意が必要です。
本記事では、車のバッテリーを自分で交換する前の準備や手順、作業時の注意点を解説します。
あわせて、業者へ依頼した場合の費用や、バッテリー交換の依頼先も紹介します。
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- 自分で交換できる?: ガソリン車やハイブリッド車の補機バッテリーはセルフで交換できる
- 交換時の注意点: 端子を外す・接続する順番に注意する
- 必要な対策: バッテリー交換時はメモリーバックアップを使用する
- 交換に不安がある場合: 業者への依頼も検討する
車のバッテリーは自分で交換できる?

車のバッテリーは、適合する製品と工具を用意し、正しい手順を守れば自分で交換できます。
ただし、端子の取り扱いを誤ると、ショートや車両火災につながるおそれがあるため、事前に作業方法を理解しておくことが必要です。
また、バッテリーが交換しにくい位置に搭載されている車や、交換後に専用機器によるリセットが必要な車もあります。
適合するバッテリーや作業手順を判断できない場合は、無理に交換せず業者へ依頼しましょう。
車のバッテリー交換前に準備しておくこと

バッテリーを自分で交換する際は、車に適合する新品バッテリーと、端子や固定金具を外すための工具、保護用品を準備します。
車種によっては、メモリーバックアップや交換後の初期設定が必要になる場合があります。
作業前に、車両の取扱説明書を確認しておきましょう。
新しいバッテリーを用意する
まずは、車に適合するバッテリーを準備しましょう。
交換用のバッテリーを選ぶ際は、以下の点を確認します。
・型式
現在搭載されているバッテリーや車両の取扱説明書で確認する
・車両仕様
アイドリングストップ車用やハイブリッド車の補機用など、車両に対応した製品を選ぶ
・適合確認
車種が同じでも、年式やパワーユニットによって適合するバッテリーが異なる場合がある
適合しないバッテリーを使用すると、始動不良や早期劣化、アイドリングストップ機能の不具合につながるおそれがあります。
型式の確認方法が分からない場合や適合する製品を判断できない場合は、カー用品店や整備工場などへ相談しましょう。
バッテリー交換に必要な道具をそろえる
バッテリー交換は、やり方を誤ると思わぬ怪我につながります。そのため、交換作業に必要な工具に加えて、保護用品もそろえておく必要があります。
バッテリー交換に必要な道具は以下のとおりです。
| 道具 | 用途 |
| スパナまたはレンチ | バッテリー端子や固定金具を取り外す |
| トルクレンチ | 指定トルクでの締め付ける |
| メモリーバックアップ | カーナビやオーディオなどの電装品のメモリーを保持する |
| 作業用手袋 | バッテリー液などから手を保護する |
| 保護用メガネ | バッテリー液の飛散などから目を保護する |
| 絶縁テープ | 取り外した端子が金属部分に触れるのを防ぐ |
| ウエス | 端子周辺の汚れや水分を拭き取る |
また、ボルトやナットが固着している場合に備え、金属部分に使用できる潤滑スプレーも用意しておくと便利です。
車のバッテリーの交換方法

車のバッテリー交換は、以下の手順で行います。
- メモリーバックアップを接続する
2. マイナス端子→プラス端子の順に取り外す
3. ステーと古いバッテリーを取り外す
4. 新しいバッテリーを取り付ける
5.プラス端子→マイナス端子の順に接続する
6.メモリーバックアップを外して動作確認する
各手順を詳しくみていきましょう。
1.メモリーバックアップをセットする
バッテリーを取り外す前に、メモリーバックアップを接続します。
バッテリーを外すと電力供給が途切れ、時計やカーナビ、オーディオなどの設定がリセットされることがあります。
接続方法は製品によって異なるため、説明書に従って接続してください。
接続方法は、OBDⅡコネクターやアクセサリーソケットを使用するタイプ、バッテリー端子にクリップを取り付けるタイプなど、製品によって異なります。
2.バッテリーのマイナス端子から取り外す
バッテリーの端子は、必ずマイナス側から外しましょう。その次にプラス端子を外します。外した端子が周囲の金属に触れるとショートして危険なので、絶縁テープで巻いて保護しておくことをおすすめします。
3.ステー(固定金具)と古いバッテリーを取り外す
3-1:ステー(固定金具)を取り外し、古いバッテリーを取り出します。
3-2:ナットを緩めてフックを外し、ステーを取り外してください。
ステーの取り付け位置や向きを確認しておくと、新しいバッテリーを設置しやすくなります。
バッテリーは重量があるため、両手で持ち上げ、できるだけ傾けずに取り外しましょう。
4.新しいバッテリー・ステーを取り付ける
新しいバッテリーを、古いバッテリーと同じ向きで設置します。プラス端子とマイナス端子の位置を確認し、向きを間違えないようにしてください。
バッテリーを設置したら、取り外したときと逆の手順でステーなどの固定金具を取り付けます。固定後は、バッテリーを軽く動かし、ぐらつきがないことを確認しましょう。
5.プラス端子から接続する
端子を取り付ける際は、取り外したときとは逆に、プラス端子を先に接続し、その後にマイナス端子を接続します。
ターミナルをバッテリー端子の根元まで差し込み、指定の締め付けトルクでナットを締めます。
締め付けが弱いと走行中に緩むおそれがあり、強すぎるとターミナルや端子を破損する原因になるため、トルクレンチを使用して指定トルクで締めることが大切です。
6.メモリーバックアップを外して動作確認する
バッテリーの取り付けが完了したら、メモリーバックアップを取り外します。最後にエンジンを始動し、カーナビや時計、オーディオなどの設定が保持されているか確認します。警告灯の点灯や電装品の不具合がなければ、バッテリー交換は完了です。
関連記事:車のバッテリー交換でバックアップをしないとどうなる?自分で交換する方法も解説
車のバッテリー交換で注意するポイントとは

車のバッテリー交換で特に注意したいポイントは以下の4つです。
- 作業前の準備を行う
- バッテリーを傾けたり衝撃を与えたりしない
- 端子は正しい順序で取り扱う
- ハイブリッド車の駆動用バッテリーは自分で交換しない
車のバッテリー交換では、端子の取り扱いやバッテリー本体の扱いを誤ると、ショートや部品の破損などにつながるおそれがあります。
安全に作業するため、交換時の注意点を事前に確認しておきましょう。
作業前に取扱説明書を確認し、安全に対応できない場合は業者への依頼が安心です。
作業前の準備はしっかりと
作業前は以下を確認しましょう。
- 平坦で安全な場所に駐車する
- エンジン・ライト・オーディオなどの電装品を停止する
- キーを抜く
- スマートキーは車両から離しておく
走行直後はエンジンルーム内が高温になっています。火傷を防ぐため、周辺が十分に冷えてから作業してください。
また、バッテリーから可燃性のガスが発生することがあるため、火気の近くでの作業は避けます。保護手袋と保護メガネも着用しましょう。
バッテリーを傾けたり衝撃を与えたりしない
バッテリーは重量があり、内部には希硫酸を含むバッテリー液が入っています。傾けたり落としたりすると、液漏れや本体の破損につながるため、両手で持ち、水平な状態を保って運びましょう。
本体にひび割れや変形、液漏れが見られる場合は、自分で交換せず業者へ依頼してください。
漏れたバッテリー液が皮膚や衣類に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流す必要があります。
端子の取り扱いに注意する
バッテリー端子は、取り外すときはマイナス端子から、取り付けるときはプラス端子から行います。
順序を誤ると、工具がプラス端子と車体の金属部分に同時に触れた際にショートし、火花や発熱が生じるおそれがあります。
状況によっては、電装品の故障や車両火災につながるため注意が必要です。
取り外した端子は、絶縁テープなどで保護し、車体やほかの金属部分に触れないようにしましょう。
また、端子周辺で工具を扱う際も、複数の金属部分へ同時に接触させないよう慎重に作業してください。
ハイブリッド車の駆動用バッテリーはセルフ交換できない
ハイブリッド車には、補機バッテリーと駆動用バッテリーがあります。
補機バッテリーは車種や搭載位置によって自分で交換できる場合があります。
一方、駆動用バッテリーはDIY交換できません。
駆動用バッテリーの交換は、業者であっても高電圧車両の整備に関する特別教育を受けたスタッフが行う作業です。
高電圧部分を扱うため、感電やショートなどの重大な事故につながる危険があります。
自分で交換せず、対応設備と専門知識を備えたディーラーや整備工場へ依頼しましょう。
車のバッテリー交換にかかる費用

車のバッテリー交換を業者へ依頼した場合の費用相場は、総額で約6,500円〜46,000円です。
費用の内訳は以下のとおりです。
| 費用項目 | 費用相場 |
| バッテリー本体代 | 5,000円~40,000円程度 |
| 交換工賃 | 1,500円~3,000円程度 |
| バッテリー廃棄料 | 無料~3,000円程度 |
バッテリー本体の価格は、車種や性能によって大きく異なります。
標準的な国産乗用車用は比較的安価ですが、アイドリングストップ車用や、輸入車用は高額になる傾向があります。
車のバッテリー交換を安く済ませるコツ
費用を抑えるポイントは以下のとおりです。
- 車両に適合する社外品(価格が安い)を選ぶ
- 持ち込み交換に対応している業者を利用する
- 本体代と工賃を含む総額で比較する
持ち込み交換は、工賃が高くなる場合や、作業を受け付けていない店舗もあります。
そのため、本体代だけでなく、工賃や処分費を含めた総額で比較することが大切です。
可能であれば、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討しましょう。
関連記事:車のバッテリー交換にかかる費用は?安く抑えるコツや自分で交換する方法も紹介
車のバッテリー交換を依頼できる業者

車のバッテリー交換は、ディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどに依頼できます。
依頼先によって特徴や費用、対応できる車種が異なるため、希望に合った業者を選びましょう。
ディーラー
ディーラーは、車種ごとの構造や整備情報を把握しており、適合するバッテリーの選定から交換後の確認までまとめて依頼できます。
一部の輸入車など、交換後に専用機器を使った登録作業が必要な車にも対応しやすい点が特徴です。
純正品やメーカーが推奨する製品を使用するケースが多く、費用はほかの依頼先より高くなる傾向があります。
整備工場
整備工場では純正品に限らず車両に適合する社外品を選べる場合もあり、製品の選択肢を広げやすい点が特徴です。
工場によっては、インターネットなどで購入したバッテリーの持ち込み交換にも対応しています。
ただし、持ち込みは工賃が高くなったり、保証の対象外になったりする場合があるため、事前に確認しましょう。
カー用品店
営業時間が長く気軽に利用できるのが、カー用品店です。大手のカー用品店はバッテリーの品揃えが充実しているため、予算に合わせて最適なものを選ぶことができます。
セールでお得に購入できたり、ポイントサービスを実施していたりすることもあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも、店舗によってはバッテリーの点検や交換に対応しています。給油や洗車の際に相談しやすく、急にバッテリーの不調が気になった場合にも利用しやすい依頼先です。
ただし、取り扱うバッテリーの種類や在庫、対応できる車種は限られることがあります。
また、店舗の営業時間内でも、整備作業の受付時間が別に設定されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。
緊急の場合は出張サービスも利用できる
バッテリーが上がってエンジンを始動できず、店舗まで車を移動できない場合は、ロードサービスや出張交換サービスを利用できます。
現場でジャンプスタートを行い、必要に応じてバッテリーの交換にも対応します。
ただし、出張料金や時間帯による追加料金が発生する場合があります。
自動車保険やクレジットカードにロードサービスが付帯していることもあるため、あらかじめ契約内容を確認しておくと安心です。
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