車のバッテリー交換方法を解説!注意点やリスクも知っておこう

2025年10月13日
車のバッテリーは2~3年程度が寿命であり、寿命が近づいたら業者へ交換を依頼するケースが一般的です。
しかし、費用を抑えるために自分でバッテリーを交換したいと考える方もいることでしょう。
この記事では、車のバッテリーを自分で交換する方法や注意点などについて、詳しく解説いたします。
業者へ依頼する場合の費用相場や安く交換するコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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車のバッテリーは自分で交換できる?
結論からいえば、車のバッテリー交換を自分で行うことは可能です。
車のメンテナンスを普段から自分で行っている方であれば、それほど難しく感じることもないでしょう。
ただし、バッテリーは電気を通すパーツであるため、取り扱いを間違えるとショートしたり、火災につながったりする恐れもあります。
予備知識なしに誰もが気軽にチャレンジできる作業ではありません。事前に正しいバッテリー交換の方法を理解しておく必要があります。
車のバッテリー交換前に準備しておくこと
車のバッテリー交換がスムーズにできるように、しっかりと準備しておきましょう。
新しいバッテリーを用意する
まずは車に合ったバッテリーを準備しましょう。
車のバッテリーにはいくつかの種類があり、以下のような車種ごとに適合するタイプが異なります。
・通常の充電制御車
・アイドリングストップ搭載車
・ハイブリッド車
・欧州車規格対応の車
車の種類に合ったバッテリーを選ぶことはもちろんですが、性能やサイズ、ターミナル端子の位置もチェックしましょう。バッテリーのサイズは、バッテリー上面に記載されていることが多く、数字と記号の組み合わせで表されています。
バッテリーサイズの見方やバッテリー交換のタイミングについてはこちら
バッテリー交換に必要な道具をそろえる
バッテリー交換は、やり方を誤ると思わぬ怪我につながります。そのため、交換作業に必要な工具に加えて、保護用品もそろえておく必要があります。
バッテリー交換に必要な道具は以下の通りです。
道具 | 用途 |
スパナやレンチなど | バッテリー端子の取り外しに使用 |
トルクレンチ | 適正な加減でナットを締める際に使用 |
メモリーバックアップ | カーナビやオーディオなどの電装品のメモリーを維持するために使用 |
絶縁性の作業用手袋 | 感電のリスクを抑えるために使用 |
保護用メガネ | バッテリー内にある希硫酸から目を保護するために使用 |
また、ボルトが固着している場合に備えて潤滑スプレーも用意しておくと便利です。
車のバッテリーの交換方法
ここでは、車のバッテリー交換の手順をご紹介します。
1.バックアップ電源をセットする
バッテリーを外すと、車への電気供給が一時的になくなるため、各電子部品の設定が解除されてしまうおそれがあります。そのためバックアップ電源(メモリーバックアップ)を使用して、バッテリーの代わりに電気を供給してメモリーを維持します。
バックアップ電源を確保することによって、ECU(エンジンコントロールユニット)やカーナビ、時計などの設定がリセットされることを防げます。
メモリーバックアップのセット方法は商品によって異なるので、よく説明書を読んでセットしましょう。
2.バッテリーのマイナス端子から取り外す
端子は、必ずマイナス側から外しましょう。その次にプラス端子を外します。外した端子が周囲の金属に触れるとショートして危険なので、絶縁テープで巻いて保護しておくことをおすすめします。
3.ステー・古いバッテリーを取り外す
バッテリーを固定しているステーを外し、バッテリーを取り出します。
ナットを緩めてからボディにかかっているフックを外し、ステーを固定するボルトを取り外します。
その際、ステーの取り付け位置や角度を確認しておくと、後で取り付ける際に作業しやすくなります。
バッテリーはかなり重いので、落とさないよう慎重に外しましょう。
また、バッテリー液の流出を防ぐため、できるだけ傾けないようにします。
4.新しいバッテリー・ステーを取り付ける
新しいバッテリーの端子の向きを確認し、垂直に置くように設置します。
正しい向きに設置したら、ボルトを手で軽く締めてフックをボディにかけます。
フックにかかった状態を手で保ちながら、ナットを仮締めしましょう。
バッテリーの位置を調整してから、適切な加減でボルト・ナットを締めます。
バッテリー本体を軽く揺らしても動かない程度まで固定するのがコツです。
5.バッテリー端子をプラスから取り付ける
バッテリーを固定したら、必ずバッテリー端子をプラスから取り付けます。
端子は奥までしっかりと入るように取り付ける必要がありますが、奥まで入りにくい場合は一度取り外して広げてみましょう。
折れないように注意しながら、ハンマーの柄などで軽く叩いて入れるのも手です。
プラス端子を取り付けたら、同じようにマイナス端子も取り付けましょう。
6.メモリーバックアップを外す
バッテリーの取り付けが完了したら、メモリーバックアップを取り外します。
マイナス→プラスの順でクリップを外しましょう。
最後にエンジンがかかるか、電装品の設定がリセットされていないか確認したら、交換完了です。
車のバッテリー交換方法の注意点とは
ケガや火災などのトラブルを避けるためにも、バッテリー交換の際は以下の点に注意が必要です。
バッテリーを30分以上休ませてから作業する
走行直後のバッテリーは、内部が熱を持っており電気の流れも活発な状態です。
このタイミングで交換作業を行うと、ガスの発生や火花が引火して爆発する恐れがあるため非常に危険です。
そのため、エンジンを止めてから30分以上時間をおいてから交換するようにしましょう。
可能であれば、車を使用しない日に交換するのがおすすめです。
端子を外す・接続する順序を間違えない
端子を外す順序も大切です。必ずマイナス端子から外してください。
マイナス端子が接続されている状態でプラス端子を外そうとすると、工具の端などが車の金属部分に触れると大きな電流が流れ、ショートやバッテリーの爆発が起こる可能性があります。
最悪の場合は車両火災が起こることもあるので、端子の扱いには細心の注意を払ってください。
確実に固定できているか確認する
新たに取り付けたバッテリーは、確実に取り付けられているか確認しましょう。
しっかりと固定されていない状態で走行すると、バッテリーが動いて端子が外れるなどのリスクがあります。
アイドリングストップ車の場合はリセットが必要なケースも
アイドリングストップ機能が搭載されている車では、車のコンピューターがバッテリーの劣化状態を常に監視しています。
劣化が進むと、自動的にアイドリングストップ機能を停止する仕組みになっている車種もあります。
このため、新しいバッテリーに交換しても、リセット作業を行わないとコンピューターが「バッテリーはまだ劣化している」と誤認識し、アイドリングストップが作動しないケースがあります。
リセット作業の要否や手順は、メーカーや車種によって異なります。
DIYで対応できる場合もあれば、専用の診断機器が必要な場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
ハイブリッド車の駆動用バッテリーはDIYできない
ハイブリッド車には駆動用バッテリーと、電装品を動かすための補機バッテリーが搭載されています。
このうち、補機バッテリーはDIYでの交換が可能です。
しかし、駆動用バッテリーは非常に高電圧で感電の危険があるため、個人での作業は厳禁です。
「低圧電気取扱特別教育」などの資格がないと作業が認められておらず、誤った取り扱いは重大な事故や命に関わるリスクにもつながります。
そのため、ハイブリッド車の駆動用バッテリーの交換は、必ず業者に依頼しましょう。
自分で車のバッテリーを交換することのリスク
バッテリー交換の作業は一見シンプルに見えますが、取り外しや取り付けには注意が必要です。
DIYによるバッテリー交換のリスクとしては、以下の3つが挙げられます。
交換時の不手際によるショートや火災のトラブルリスク
バッテリーのプラス端子からは電気が流れています。交換時にプラス端子が車の金属部分(アース)に接触すると、ショートしてしまう恐れがあります。
また、取り付け時にステーの取り付け不良や走行時に緩みなどが発生すると、エンジンルーム内でショートを引き起こす可能性があります。
最悪の場合はエンジンルーム内のオイルなどに引火し、火災につながる可能性も十分考えられます。
交換するバッテリーサイズや規格違いによるリスク
バッテリーは、サイズや性能、端子の位置などが車種ごとに決められています。
そのため、適合しないバッテリーを購入すると、車に取り付けられない・端子が届かない・性能が不足するといったトラブルが起こる可能性があります。
このように、バッテリー交換には見落としがちな注意点が多く、リスクも小さくありません。交換に慣れていない方や不安がある方は、無理をせず専門店に依頼するのが安心です。
バックアップを忘れるリスク
バッテリー交換の際に盲点となりがちなポイントが、バックアップ電源の接続です。
交換作業を始める前にバックアップを取らずにバッテリーを外してしまうと、カーナビやオーディオなどの電飾品のほか、車載コンピューター内の学習データもすべてリセットされてしまう可能性があります。
場合によっては、専門業者でなければ再設定が難しいシステムも含まれているため、注意が必要です。
万が一バックアップを忘れた際に正しく復旧できる自信がない場合も、業者へ依頼した方が安心といえます。
車のバッテリー交換を業者へ依頼する場合の費用相場
バッテリー交換を業者へ依頼する場合、バッテリー本体代・交換工賃・バッテリー廃棄料を含めた費用がかかります。
各費用の相場は、以下の通りです。
費用項目 | 相場 |
バッテリー本体代 | 4,000円~40,000円程度 |
交換工賃 | 1,000円~3,000円程度 |
バッテリー廃棄料 | 無料~3,000円程度 |
バッテリー本体は、車種や性能に応じて異なります。ハイブリッド車・エコカー用のバッテリーは高額な傾向にあります。
車のバッテリー交換を安く済ませるコツ
車のバッテリー交換を安く済ませるには、以下のポイントを押さえて業者を利用するのがコツです。
・社外品のバッテリー持ち込みに対応している業者を利用する
・基本料金が安い業者を利用する
純正品のみを取り扱っている、または社外品の交換に対応しているなど、業者によってさまざまです。
料金設定も各社で変わるため、バッテリーの種類を確認したうえで、複数社で見積もりを取ると良いでしょう。
車のバッテリー交換を依頼できる業者
ここではバッテリー交換を依頼できる業者と、各業者の特徴について解説します。
ディーラー
純正品のバッテリーを希望する場合は、ディーラーがおすすめです。
自社メーカーの車種に精通した整備士が作業を行うので、信頼度や安心感があるでしょう。サービス全体のクオリティーが高いのもメリットです。
純正品を使用するため、工賃なども含めると総額が高くなります。できるだけ費用を抑えてバッテリー交換をしたい方にはおすすめできません。
整備工場
整備工場も腕のいい整備士が多く、安心して作業を任せることができます。
純正品以外も取り扱っている場合が多く、予算に合わせて選ぶことができます。ただし品揃えは、店舗によって異なります。
また、店舗によっては技術力に差があることがあるため、事前に口コミなどを調査しておくといいでしょう。日曜祝日は休みの場合もあるので、営業日や営業時間の確認も必要です。
カー用品店
営業時間が長く気軽に利用できるのが、カー用品店です。大手のカー用品店はバッテリーの品揃えが充実しているため、予算に合わせて最適なものを選ぶことができます。
セールでお得に購入できたり、ポイントサービスを実施していたりすることもあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、店舗数も多く気軽に利用できる業者のひとつです。
24時間営業の店舗の場合、時間を気にすることなくバッテリー交換の依頼ができます。
中には、バッテリー交換に対応していない店舗もあるため確認が必要です。
緊急の場合は出張サービスもある
緊急の場合や忙しくて店舗に足を運ぶことが難しい方は、出張サービスを利用することもできます。
出張費がかかるので総額は高くなりますが、業者によって料金に差があるので、見積りを出してもらってから依頼するといいでしょう。
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