タイヤ交換の時期は走行距離で判断できる!他の見極め方や交換費用も解説

2025年05月09日
タイヤの交換時期は様々なポイントから見極めることができますが、そのひとつに「走行距離」があります。
タイヤは経年だけでなく使用頻度によっても劣化が進むため、走行距離を考慮してタイヤ交換のタイミングを判断することが大切です。
そこで今回は、タイヤ交換を検討すべき距離の目安やタイヤ交換にかかる費用、タイヤ交換を怠ることのリスクなどを詳しく解説いたします。
距離以外でタイヤの交換時期を見極めるポイントも解説していますので、参考にしてください。
素早く丁寧リーズナブル!タイヤ交換ならカーコンへ
点検・修理から車の購入までカーライフをトータルサポート。カーコンビニ倶楽部の修理・メンテナンスはタイヤ交換にも対応。高い技術力を持つスタッフが丁寧かつ素早く交換いたします。
タイヤ交換時期の目安は走行距離にして約3万km
タイヤの交換時期は、走行距離30,000km程度が目安とされています。
新品のタイヤには約8mmの溝がありますが、通常の舗装道路を走行した場合、32,000km程度走ると溝が1.6mm程度まで減るケースが一般的です。
国が定めた保安基準により、タイヤの残り溝が1.6mmを下回ると車検に通らなくなります。
したがって、走行距離30,000kmに到達したらタイヤ交換をすべきタイミングといえます。
走行距離以外でタイヤ交換時期を判断するポイント
タイヤの交換時期は、走行距離だけでなく複数のポイントも加味したうえで判断することが大切です。
以下より、走行距離以外でチェックしておくべきタイヤ交換時期の判断基準を解説いたします。
使用年数
使用頻度にかかわらず、タイヤは年数が経つと少しずつ劣化していきます。
ゴム製であるタイヤは、走行時の衝撃以外にも紫外線や熱など様々な外的要因でダメージが蓄積されていくためです。
多くのタイヤメーカーでは、使用開始から4~5年程度での交換を推奨しています。
タイヤの製造年の見方
タイヤの製造年月日は、タイヤの側面に書かれている数字の組み合わせから知ることができます。
2000年以降に製造されたタイヤには4桁の数字が刻まれており、最初の2桁は週、続く2桁は年を表しています。例を挙げてみると以下の通りです。
・「4318」 2018年の43週目に製造
・「2320」 2020年の23週目に製造
残り溝の深さ
先述したように、タイヤの残り溝が1.6mmを下回ると保安基準により車検に通らなくなります。
また、溝が浅くなるとスリップのリスクが高まり、雨の日や雪道では非常に危険です。
残り溝が少なくなると、タイヤの溝の間にある「スリップサイン」という突起が見えるようになります。
スリップサインが出る前に、余裕を持ってタイヤ交換をするのが安全です。
損傷の有無
溝の深さに問題がなくても、以下の異常が見られる場合はタイヤ交換を検討しましょう。
・傷
・ひび割れ
・偏摩耗
特に、深い切り傷やひび割れ、釘やガラスなどが刺さった状態のまま走行するとバーストする危険性があります。
安全のためにも、車の使用前はタイヤの状態を目視で点検すると良いでしょう。
ロードノイズ
ロードノイズは、タイヤの性能や路面の状況によって走行中に発生する異音です。
特にタイヤがすり減っていると大きなロードノイズが発生しやすくなります。通常よりも走行時の音が気になる場合は、目視でタイヤの摩耗状態をチェックしてみましょう。
スタッドレスタイヤなら「プラットフォーム」もチェック
スタッドレスタイヤには、「通常のタイヤとしての寿命」と「冬用タイヤとしての寿命」があります。
新品時から50%程度摩耗が進むと冬用タイヤとしての限界が近づき、凍結路や雪道での走行性能が低下してスリップの危険性が高まります。
冬用タイヤとしての寿命は、溝の間にある「プラットフォーム」で判断できます。
溝からプラットフォームが露出している場合は50%以上摩耗が進んでいる状態であり、冬の路面での走行が危険になるため、交換が必要です。
タイヤ交換をしないことで生じるリスク
タイヤが劣化しているにもかかわらず、そのまま使用し続けるとさまざまなデメリットやリスクが発生します。
車検に通らない
車検は公道を走るすべての車に義務付けられた検査であり、その車が国の定めた保安基準に適合しているかどうかがチェックされます。
タイヤも検査対象のひとつで、以下の条件に該当すると車検に通りません。
・残り溝が1.6mm未満
・スリップサインが1つでも露出している
また、タイヤのひび割れそのものは明確な基準がありませんが、保安基準には「著しい損傷がないこと」という項目があります。
そのため、深いひび割れや亀裂が目立ち安全な走行が難しい状態であれば「著しい損傷」に該当すると判断され、車検に通らないことがあります。
法令違反になる
劣化が進んだタイヤで公道を走行すると、「整備不良」に該当します。
特に、スリップサインが露出した状態のまま走行すると、以下の罰則を受ける可能性があります。
・違反点数:2点
・反則金:9,000円(普通車の場合)
グリップ性能が落ちる
タイヤの溝が浅くなると、グリップ力が低下します。
特に雨の日の高速道路では、タイヤと路面の間に水膜ができやすくなり「ハイドロプレーニング現象」が起こることがあります。
ハイドロプレーニング現象が起きると、ハンドル操作やブレーキが効かなくなり、車の制御ができなくなることもあり、非常に危険です。
バーストの危険性がある
ひび割れや亀裂が入っているタイヤは、パンクやバーストのリスクがあります。特にバーストは突然爆発するようにタイヤが破裂するため、ハンドルがとられ非常に危険な状態になります。
ハイドロプレーニング現象と同じく、事故につながる可能性が高い現象です。
タイヤ交換にかかる費用
タイヤを交換するうえで、「どんな費用がいくらかかるのか」は気になるポイントです。
ここでは、タイヤ交換にかかる費用と業者ごとの相場について解説いたします。
タイヤ交換費用の内訳
タイヤ交換の際にかかる費用の内訳は、以下の通りです。
・タイヤ本体代
・交換工賃
・タイヤ廃棄料
また、必要に応じてエアバルブ交換やバランス調整も行う場合は、その分の追加料金がかかることもあります。
具体的な内訳は業者によって変わることがあるため、事前に見積もりを取っておきましょう。
【業者別】タイヤ交換費用の相場
タイヤ交換の工賃も、どの業者へ依頼するかで変わります。
主な依頼先であるディーラー・タイヤ専門店・カー用品店・ガソリンスタンドそれぞれの工賃相場をまとめると、以下の通りです。
業者 | 工賃(4本) |
ディーラー | 6,000円~32,000円程度 |
タイヤ専門店 | 6,000円~24,000円程度 |
カー用品店 | 4,000円~16,000円程度 |
ガソリンスタンド | 4,000円~16,000円程度 |
履き替えと脱着どちらを依頼するか、また、新しいタイヤは店舗購入か持ち込みかどちらにするかによっても工賃が変わることもあります。
タイヤの劣化が早すぎる場合に知っておきたい寿命を延ばすコツ
いくつかのポイントを抑えることで、タイヤを長持ちさせることも可能です。
ここでは、タイヤ交換の時期を延ばすための4つのポイントを解説します。
定期的にタイヤのローテーションを行う
タイヤの溝が4mm以上あり、目立ったひび割れや亀裂などの損傷がない場合でも、4本のタイヤ全てが均等に摩耗しているとは限りません。
特にFF車では、駆動と操舵を司る前輪タイヤの摩耗が早く、運転席側と助手席側でも摩耗具合に差が出やすくなります。
そのため、定期的なタイヤローテーションを行うことで、偏った摩耗を防ぎ、結果的にタイヤを長く使うことができます。
磨耗しやすい前輪と磨耗しづらい後輪、そして運転席側と助手席側でタイヤを入れ替えることで、タイヤの偏摩耗を防ぎタイヤの寿命を延ばす効果が期待できます。
タイヤローテーションの手順
タイヤローテーションの方法は、駆動方式によって異なります。駆動方式別のタイヤローテーションの流れは以下の通りです。
・FF車
左前輪→左後輪、右前輪→右後輪、左後輪→右前輪、右後輪→左前輪
・FR車、4WD車
左後輪→左前輪、右後輪→右前輪、左前輪→右後輪、右前輪→左後輪
なお、回転方向が指定されているタイヤの場合は、前後のみの入れ替えにとどめ、左右をクロスさせないように注意しましょう。
空気圧のチェックを定期的に行う
タイヤの空気は自然に減っていくため、月1回を目安に空気圧のチェックを行いましょう。ガソリンスタンドや整備工場で確認することが可能です。
適切な空気圧は車種やタイヤの種類によって異なりますが、ドアまわりや給油口のフタの裏側に貼られているラベルで確認できます。なお、前輪と後輪で指定されている数値が異なることもあります。
空気圧が低すぎるとタイヤのショルダー部分が摩耗しやすくなり、高すぎると中央部分が摩耗します。
適正空気圧を意識することで、タイヤの摩擦を均等に保ち、タイヤ交換の時期を延ばすことができます。
また、空気圧は燃費や乗り心地にも影響を与えるので、定期的な空気圧のチェックを習慣づけるようにしましょう。
運転方法に注意する
日頃の運転もタイヤの寿命に影響するため、以下のような点に注意しましょう。
「急」の付く運転に気を付ける
「急」が付く運転方法は、タイヤに大きな負担をかけ、タイヤの寿命を縮める可能性があります。急ブレーキや急発進をできるだけしないような運転方法を身につけるようにしましょう。
タイヤにやさしい運転方法は、タイヤの寿命だけでなく、安全運転や燃費向上にも繋がります。特に通勤などで車を利用する場合は、時間に余裕をもって出発すると良いでしょう。
段差に気を付ける
段差は減速してゆっくり乗り越える、駐車時は車止めに強くぶつけないなど、丁寧な運転を心がけましょう。
縁石にタイヤを擦ってしまうと、側面が痛みやすくなり寿命を縮める原因になります。
シーズンオフのタイヤは適切に保管する
夏タイヤとスタッドレスタイヤをシーズンごとに履き替えて使用している場合、オフシーズンのタイヤ保管方法にも注意が必要です。
タイヤにとって直射日光は天敵です。直射日光の当たらない涼しい場所に保管しましょう。
特に、スタッドレスタイヤを保管する時期は夏をまたぐため、高温・直射日光にさらされない保管場所の確保は重要なポイントです。
また、タイヤ内部に雨が入ると内部のスチールコードが錆びてしまう可能性があるため、雨水が入り込まないように、可能であれば専用ラックに保管しましょう。
タイヤの保管場所がない場合は、タイヤ専門店やガソリンスタンドなど、タイヤ保管サービスを提供している業者の利用をおすすめします。
スペアタイヤはどの程度の走行距離で交換するべき?
スペアタイヤは主に2種類に分けられ、装着されているタイヤと同じタイヤを搭載している場合と、それよりも小さく細い緊急用の「テンパータイヤ」を搭載している場合があります。
装着しているタイヤと同じものの場合、ノーマルタイヤと同じ判断基準です。パンクなどで交換した際も一般的なノーマルタイヤの寿命までそのまま乗り続けられます。
一方、緊急用の「テンパータイヤ」は、ノーマルタイヤほどの耐久性はなく、走行距離は100キロ程度までが限界で、時速80キロ以下でしか走行できません。
応急措置としてテンパータイヤを使用した際は、そのまま整備工場やカー用品店などタイヤ交換ができる場所に直行しましょう。
タイヤの寿命が気になったらカーコンビニ倶楽部にご相談ください!
タイヤ交換時期が迫っていることに気が付いた方も、交換すべきかどうか不安がある方も、カーコンビニ倶楽部へご相談ください。
カーコンビニ倶楽部では、熟練のメカニックがタイヤ交換を含むお車の整備に幅広く対応しております。
タイヤ交換は1,152円~/本でご利用いただける他、新品タイヤは店舗購入・持ち込みのどちらも可能です。
タイヤに関してお困りの際は、お近くのカーコンビニ倶楽部にお任せください。
カーコンビニ倶楽部 スーパーショップ認定店ならカーライフを総合的にサポート!
『スーパーショップ』は、 カーコンビニ俱楽部の提供サービスをお客様に総合的にご提供可能な特に優れている店舗に付与している称号です。
カーコンビニ俱楽部のスーパーショップ認定店なら愛車の修理・点検も、新車にお乗り換えも ワンストップでご提案いたします。
そんなスーパーショップの3つの特徴とは…
1. 提案力
スーパーショップでは、修理や点検から、車検や車の買い替えなどお車に関するすべてのサービスをご提供しておりますので、お客様に最適なサービス・プランを的確にご提案いたします。
2. 高い技術力
スーパーショップでは、高品質修理「カーコン工法」をはじめとし、カーコンビニ倶楽部が推奨する技術を積極的に導入しており、お客様にご満足いただける技術力でご対応いたします。
3. トータルサポート
車を綺麗にしたい、キズやへこみの修理をしたい、車の乗り換えなどカーライフ全般におけるサポート体制を整えております。小さなお悩みはもちろん、どんなお困りごともお気軽にご相談いただけます。
キズ・へこみ直しはもちろん、点検やメンテナンス、車検、車の買い替えなどスーパーショップだからこそできることを、お客様のお悩みに寄り添って、さまざまなメニューから最適なメニューをご提案。まずはお気軽にご相談ください!
- ※本コラムに掲載の内容は、弊社サービスのご案内ほか、おクルマ一般に関する情報のご提供を目的としています。掲載内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一、掲載内容に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社は一切責任を負いませんことを予めご承知おきください。
- ※本コラムに掲載の内容は、本コラム掲載時点に確認した内容に基づいたものです。法令規則や金利改定、メーカーモデルチェンジなどにより異なる場合がございます。予めご了承ください。