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タイヤの適正空気圧の重要性と高め・低めで起こる弊害とは

2023年01月16日

タイヤは車の安全性に大きく関わる重要部品のひとつですが、タイヤの空気圧が適正に保たれていないことによるトラブルは後を絶ちません。タイヤトラブルは大きな事故につながる可能性もあるため、適正空気圧を維持することは非常に大切です。ここでは、タイヤの空気圧チェックの必要性や適性空気圧維持の重要性などについて解説します。

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タイヤの空気圧とは

タイヤの空気圧とは、タイヤ内部の空気の圧力のことを指します。

タイヤは主にゴムでできており、内部に空気やガスを満たした状態でないと走行はできません。ただし、入れすぎて圧力が高すぎても弊害があるため、既定の適正空気圧を維持することが大切です。

また、同じタイヤを使用していたとしても、タイヤの適正空気圧は車によって変わるため、愛車の適正空気圧を把握しておくことが大切です。

適正空気圧の確認方法

適正空気圧はメーカーが定めており、多くの車種では運転席ドアの内側、場合によっては給油口のふたの裏側などに記載されています。

なお、同じ車種であっても型式が異なると、適正空気圧が異なる場合も少なくありません。

同じ車種に乗り換えたとしても、乗換え後の車がフルモデルチェンジしたものであったり、型式が異なるグレードであったりすると適正空気圧が以前と変わっていることもあるため、必ず確認しておくようにしましょう。

また、適正空気圧は前後のタイヤで異なることもあります。

 

タイヤの空気圧点検はなぜ必要か

タイヤは車の部品の中で唯一地面に接しており、車両の全重量を支えている重要な部品です。

タイヤの空気圧が適正な状態でない、タイヤが劣化しているなど、タイヤがその機能を正しく発揮できる状態ではない場合、走行に少なからず影響が出ます。

タイヤはその素材の性質上、何もしていなくても自然に空気が抜けていきます。そのため定期的に空気圧点検を行い、適正空気圧が保たれているのかを確認する必要があるのです。

空気圧に関連するトラブルは多い

JAF(日本自動車連盟)によると、2020年度のロードサービス出動理由で最も多かったのはバッテリー上がりで、次いでタイヤのパンクという結果になっています。

また、道路別に見てみると、高速道路ではタイヤのエア不足やパンク、バーストがトップで、一般道路において1位はバッテリーの過放電であり、タイヤのエア不足、パンク、バーストは2位にランクインしました。

この結果からも、タイヤの空気圧不足に起因するタイヤトラブルは非常に多いことがわかります。

参考:JAF(日本自動車連盟)「よくあるロードサービス出動理由」

 

タイヤが空気圧不足になるとどうなる?

タイヤの空気圧不足は、さまざまなトラブルの原因となります。

バーストの可能性

タイヤの空気圧が不足した状態で高速走行するとタイヤのたわみが大きくなり、波打ったような状態になる「スタンディングウェーブ現象」を起こしやすくなります。

スタンディングウェーブ現象を起こすとタイヤが発熱し高温になり、最終的には突然タイヤが破裂する「バースト」が発生します。

バーストすると車の挙動が乱れ、場合によっては制御不能になることもあり重大事故の原因となるケースも少なくありません。

燃費が悪化する

空気圧不足ということは、タイヤ内部の空気が足りていない状態です。

そうなるとタイヤが正常な形を保つことができず、変形して接地面積が大きくなることで転がり抵抗が増え、タイヤを転がすために通常以上のパワーが必要となるため、燃費の悪化が起こります。

操縦安定性の低下

若干の空気圧不足程度ではそこまで大きな影響はありませんが、大きく不足している場合は、ステアリング操作にタイヤがついてこなくなることがあります。

ハンドルがとられてしまいふらつくなど、大きな事故につながることも。

ステアリング操作に対する車の反応が鈍いのはタイヤ以外が原因の場合もありますが、違和感があればタイヤの空気圧不足も疑ってみましょう。

タイヤの寿命が短くなる

空気圧不足のタイヤで走り続けると、タイヤへの摩擦が大きい状態が続くため通常時よりもタイヤは大きなダメージを受けることになり、劣化します。

劣化したタイヤは走行性能に影響を及ぼすことに加え、タイヤの交換頻度が上がり維持費の負担も大きくなるでしょう。

雨天時などのスリップの危険が高まる

空気圧不足は「ハイドロプレーニング現象」の一因となることもあります。

空気圧不足のタイヤは路面との接地面が通常時よりも大きくなっていることから、路面の水を十分に排出することができなくなり、タイヤと路面の間に水膜ができてしまうのです。

ハイドロプレーニング現象はいったん起こってしまうとブレーキやステアリング操作が効かなくなるため、非常に危険です。

 

空気圧が高すぎるのも問題

前項でタイヤの空気圧不足がさまざまな危険をもたらすことや、維持費にも影響することをご紹介しましたが、逆に空気圧が高すぎる場合もやはり問題があります。

グリップ力の低下

空気圧が高すぎる状態だと適正な状態よりタイヤの接地面積が小さくなるため、グリップ力が低下します。

ブレーキング時の制動距離が通常より長くなる、スリップしやすくなるなどの危険があるほか、一部のタイヤのみの空気圧が高い場合はバランスがとれず、操縦安定性が低下することもあります。

乗り心地が悪くなる

タイヤは路面から受ける衝撃を吸収し、揺れの少ない快適な乗り心地を維持する役目も担っています。

空気圧が高すぎると本来のクッション性が失われ、段差で跳ねるような状態になるなど衝撃をいなせなくなり、乗員は乗り心地が悪くなったと感じるようになります。

傷ができやすくなる

これも高圧力によりクッション性が失われ衝撃が吸収できないことが原因で、タイヤが外部からの衝撃に弱くなり、ダメージを受けやすくなります。

ちょっとしたことで傷ができてしまい、バーストを起こす可能性も否定できません。

偏摩耗が発生

高圧状態が続くとタイヤの中央部分の摩耗が激しくなり、偏摩耗を起こします。

タイヤの偏摩耗は運転の仕方などによっても起こるものですが、タイヤの空気圧が高すぎて起きた偏摩耗は中央部分が減っているため、タイヤローテーションでは対応できません。

そのためタイヤを交換せざるを得なくなり、予想外の出費につながることになります。

 

タイヤの空気圧チェックを行う頻度

タイヤの空気は、車を使用しなくても徐々に減少していきます。そのため、車の使用頻度にかかわらず定期的にチェックすることが大切です。

タイヤの空気圧チェックは1ヵ月に1回程度の頻度で行うといいでしょう。

空気圧チェックはガソリンスタンドによっては無料で行ってくれる場合もあるため、給油のついでにチェックする習慣をつけてもいいかもしれません。

 

タイヤの空気圧を確認できる業者や自分でチェックする際の手順

タイヤの空気圧を確認できる空気充填機はガソリンスタンド、車検や修理ができるカー用品店、ディーラー、整備工場などに用意があり、無料でチェックできる場合もあります。

エアバルブ型の場合はキャップを外してからタイヤのエアバルブに接続して空気圧を測定し、+(プラス)と-(マイナス)のボタンで適正空気圧になるまで調整します。

据え置き型の場合は車を空気充填機のホースが届く位置まで移動し、メーターの表示を適正空気圧に設定、ホースをエアバルブに接続し空気が注入されたら完了です。

なお、据え置き型の場合は適正空気圧に整えてくれますが、空気充填前の空気圧を測定することはできません。

 

タイヤの空気圧チェック時の注意事項

タイヤの空気圧を点検する際は、以下の点に気を付けてください。

必ずエアゲージを使用する

タイヤの空気圧チェックは、専用のエアゲージを使用しましょう。

日常的な点検は目視によるたわみ具合の確認でもいいですが、月に1回はエアゲージで測定してください。

タイヤが冷えた状態で計測

タイヤが熱を持っている状態だと、タイヤ内の空気が膨張しているので空気圧も高くなっています。

正確に測定するために、タイヤが冷えた状態でチェックするようにしましょう。

スペアタイヤのチェックも忘れずに

スペアタイヤを搭載している場合は、スペアタイヤの空気圧チェックも同時に行います。

スペアタイヤはいざというときの備えです。その時が来たときに、問題なく安全に使用できる状態に整えておきましょう。

前輪・後輪で適正空気圧が異なることも

タイヤの空気圧は4輪すべてが必ずしも同じわけではなく、車種によっては前後のタイヤで適正空気圧が異なる場合もあります。

そのため、前後輪それぞれの適正空気圧をよく確認しておきましょう。

 

タイヤの空気圧は車検に影響する?

タイヤは膨大な数の車のパーツの中で唯一路面に接し、車両の全重量を支えるとともに、進行方向を決めたり、制動力を発揮して車を止めたりする重要部品です。

走行性能はもちろん、快適性や安全性にも大きな影響を与えるため車検時にもタイヤはチェックされます。

なお、車検は国が定めた保安基準に適しているかどうかをチェックする検査であり、基準を満たしていない項目が一つでもあれば車検不合格になります。

空気圧そのものに関する基準はない

タイヤに関する保安基準は残り溝が1.6mm以上あること、さらに安全な走行が妨げられるような劣化などがないことが挙げられます。

タイヤは重要度が高い部品なので、検査員は入念にチェックします。その際に傷やひびなどのダメージ、そして空気圧も確認されます。

適正空気圧を保てていないこと自体が即車検不合格につながるわけではありませんが、極端な空気圧不足で正常に走行できないことが明らかである場合や、空気圧が原因で安全が保てない、と判断された場合には車検に通らない可能性もあります。

 

空気圧をチェックする場合はタイヤ周りのほかの部分も確認を

タイヤの空気圧点検をする場合には、空気圧だけではなくその他の部分もチェックするようにしましょう。

 溝の残り・スリップサイン

タイヤの溝はグリップ性能に関わる大切な要素で残り溝の深さは車検でもチェックされるため、定期的に点検しておきたい部分です。

ノーマルタイヤの場合、新品時には8mm程度の溝があります。走行するにつれてタイヤは摩耗するので、だんだんと溝が浅くなります。

十分な溝の深さが保たれていないと路面の水を排水できず、濡れた路面を走行する際にハイドロプレーニング現象を起こす危険性が高まります。

ハイドロプレーニング現象はタイヤが水の上を滑っているような状態になり、その現象がいったん起こってしまうとブレーキもステアリング操作も効かなくなります。

スリップサインが出るのは1.6mm

溝の残りが1.6mmになると、スリップサインが出ます。スリップサインが一つでも露出していると車検には通らないことに加え、スリップサインが出ている状態のタイヤは性能がかなり落ちているので危険です。早急に交換しましょう。

タイヤが本来のポテンシャルを発揮できるのは、残り溝4mm前後までです。可能であればその程度で交換することをおすすめします。

亀裂などのダメージ

併せて、ひびや傷、亀裂などがないかをチェックしましょう。

小さな傷程度であればそれほど気にすることはないですが、亀裂といえるようなひびや内部に達しているような傷は大きなダメージとなっている可能性があります。

放置すると走行中にバーストすることもあるため、目視での外観チェックもおろそかにしないようにしてください。

偏摩耗がないか

偏摩耗もタイヤの劣化を早めます。タイヤは4輪が均等に摩耗するわけではなく、駆動輪の摩耗が早い傾向があることに加え、走り方や重量の偏りなどによって一部だけ摩耗が激しくなることもあります。

そのため、タイヤの位置を入れ替えるタイヤローテーションを定期的に実施するのがおすすめです。

目安となるのは走行距離5,000km程度ですが、タイヤの状態はそれぞれの車の使い方や走行環境によっても変わるため、プロに判断をゆだねるのもひとつの方法です。

エアバルブからの空気漏れ

空気圧の減りが異常に早い、でもタイヤそのものに目立った傷やダメージがなく、それほど劣化していないという場合は、空気の注入口であるエアバルブが劣化している場合があります。

エアバルブはゴムタイプと金属タイプがありますが、メーカー純正タイヤではゴム製が一般的です。ゴム製のエアバルブはタイヤと同じく劣化するので、バルブの根元から空気が漏れることがあるのです。

金属製のバルブもホイールと接続しているゴムパッキンが劣化して、そこから空気漏れを起こすこともあるので、タイヤに問題がないのに空気圧が低下する場合はエアバルブもチェックしてみましょう。

 

純正タイヤと異なるサイズを装着している場合はプロに相談を

 

インチアップもしくはインチダウンなどにより、指定された純正タイヤと異なるタイヤを装着している場合、適正空気圧は変わります。

タイヤは車の安全に大きく影響する部品なので、自己判断は危険です。

安全確保のためはもちろん、タイヤや車のポテンシャルを最大限に引き出すためにもタイヤショップやメーカー、カーショップなどの専門知識を持つ業者に確認するべきといえるでしょう。

 

窒素ガスはタイヤの空気圧低下防止に有効?

ガソリンスタンドなどで空気圧点検をした場合、窒素ガスの充填をすすめられた方も多いのではないでしょうか。

ここでは、窒素ガスにはどんなメリットやデメリットがあるのかをご紹介しましょう。

メリット:適正空気圧を長く保てる

窒素ガスは航空機のタイヤなどで使用されており、空気よりも分子が大きくタイヤから漏れにくいという特徴があります。

漏れにくいため空気よりも長期間タイヤの適正空気圧が保てることが窒素ガスの最も大きなメリットといえるでしょう。

メリット:静粛性の向上が期待できる

窒素ガスは空気と比較すると音の伝導性が低いため、タイヤから車内に伝わるロードノイズを低減し、静粛性を向上させる効果が期待できます。

高速道路で長距離を移動する機会が多い方、車内で会話を楽しみたい方にはうれしい効果ではないでしょうか。

メリット:空気圧変化が起こりにくい

空気は微量の水分を含んでいるため、温度によって体積が変わり高温になるとタイヤの空気圧は高くなります。

対して窒素ガスは水分を含まないので、温度による空気圧の変化が起こりにくいという特徴があります。

メリット:燃えにくい

窒素ガスは難燃性のため、燃えにくいのもメリットのひとつといえるでしょう。

万が一の事故や車のトラブルなどで車両火災が起こった際、タイヤの空気による延焼が起こりにくくなることが期待できます。

デメリット:窒素ガスの補充は有料となる場合が多い

セルフスタイルのガソリンスタンドなどでは、タイヤの空気は無料で充填できるケースも少なくありません。

しかし窒素ガスの場合はほとんどが有料で、タイヤ1本につき500円前後の料金がかかるため、維持費はかさむといえるでしょう。

デメリット:窒素ガスを充填したタイヤに空気を入れると十分な効果が得られない

また、窒素ガスを充填したタイヤに空気を入れてしまうと、窒素ガスのメリットは十分に得られなくなります。

 

空気圧センサーを活用するのもひとつの手段

タイヤは自然に空気が抜けていくため、管理が難しい部分もあります。

適正空気圧を保つための手段として、海外で普及が進んでいる空気圧センサーを活用するのもひとつの方法です。

空気圧センサーはタイヤの内圧をモニタリングして数値を表示するタイプや、適性の範囲を外れた場合に警告するタイプなどがあります。

 

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