ノーマルタイヤでの雪道走行は違反!法令を詳しく解説

2025年04月05日
雪道での走行にスタッドレスタイヤが必要な理由は、安全の確保だけではありません。
スタッドレスタイヤの装着は法令で義務付けられており、ノーマルタイヤで雪道を走ると違反になるため注意が必要です。
今回は、雪道でのスタッドレスタイヤの装着を義務付けている法令や違反した場合の罰則などについて解説いたします。
やむを得ずノーマルタイヤで冬の路面を走行する際の注意点も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ノーマルタイヤで雪道を走るのは法令違反
結論から言うと、ノーマルタイヤで雪道を走行した場合、法令違反として取り締まられる可能性があります。
雪道を走行する場合は、スタッドレスタイヤを装着するなどの対策を講じることが大切です。
まずは、ノーマルタイヤでの雪道走行を規制する法令について解説いたします。
道路交通法施行規則には「滑り止め措置」義務がある
道路交通法第第71条では、「運転者の遵守事項」として車の運転者が遵守すべき様々な項目が設けられています。
ノーマルタイヤでの雪道走行は、遵守事項のひとつである「公安委員会が安全を図るために定めた事項の遵守」に反するとみなされる場合があります。
沖縄県を除く都道府県の各公安委員会は、積雪・路面凍結時の走行に関して滑り止め措置を義務付けています。
内容の詳細は都道府県によって異なりますが、滑り止め措置とは「スタッドレスタイヤやチェーンを装着すること」を指している場合がほとんどです。
そのため、積雪時や路面凍結時に滑り止め措置をしていないノーマルタイヤで走行すると、その都道府県の法令違反となります。
ノーマルタイヤで走行できるのは積雪何センチまで?
都道府県の各公安委員会が定めた滑り止め措置義務において、路面の条件については明記されていないことが多いです。
そのため、「積雪が〇センチまでならノーマルタイヤで走れる」などと線引きできるものではなく、運転者自身が滑りやすいと判断したら措置を講じる必要があります。
雪道凍結路面を安全に走行するなら「スタッドレスタイヤ」装着を
法令を遵守しながら、安全性も確保して雪道を走行するならスタッドレスタイヤの装着がおすすめです。
スタッドレスタイヤならチェーンの装着時よりも速度を出せる他、積雪がない路面での走行時も快適というメリットがあります。
しかし、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤは何が違うのか、なぜノーマルタイヤで雪道を走行すべきではないのか分からない方も多いはずです。
ここでは、スタッドレスタイヤの特徴について詳しく解説いたします。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いは?
乾いた道路を走行できるとはいえ、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤを同等に扱うことはできません。スタッドレスタイヤは雪道や凍結道路を安全に走行できるように作られているからです。
スタッドレスタイヤが雪道で高いグリップ力を発揮するのは、トレッド面に深い溝があるためです。またトレッドパターンに工夫が凝らされていて、氷上の水膜を取り込みながら走行できるように設計されています。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤは素材にも違いがあります。スタッドレスタイヤは低温域でも硬化しないゴムが使用されています。
冬が終わったらノーマルタイヤに履き替えよう!
タイヤを保管するスペースや脱着の手間を考えて、冬が終わってからもスタッドレスタイヤを履き続けたいと思うかもしれません。しかし春先にはノーマルタイヤに履き替える必要があります。
スタッドレスタイヤは冬場の雪道や凍結路面で高い効果が得られますが、タイヤ強度が低いため乾燥路面の走行は苦手です。また乾燥路面での走行を続けるとトレッド面の溝の消耗が早く、タイヤの寿命を短くしてしまいます。
タイヤは走行性能だけでなく安全にも直接関係する重要なパーツです。思わぬ事故にもつながる可能性があるため、春先にはノーマルタイヤに履き替えて安全運転を心がけましょう。
スタッドレスタイヤでもチェーン規制区間はチェーンが必要
スタッドレスタイヤに履き替えでも、チェーンが不要になるとは限りません。
降雪の状況によっては、タイヤの種類にかかわらずチェーンの装着が必要になることもあります。
ここでは、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンが必要になる場合について解説いたします。
チェーン規制発令時はスタッドレスタイヤでもチェーン装着が必要
大雪時にチェーン規制が発令されると、走行している道路によってはスタッドレスタイヤでもチェーンの装着をしなければなりません。
チェーンを装着せずに規制区間へ侵入すると、通行止めにより引き返さなければならない場合もあるため注意が必要です。
場所や状況によっては、スタッドレスタイヤだけでは十分な防滑対策にならないこともあります。
また、過去の大雪時の事故や立ち往生となった事例も踏まえて、2018年12月にチェーン規制の制度がスタートしました。
チェーン装着が義務付けられている規制区間は?
チェーン規制発令時にチェーン装着が義務付けられている規制区間は一般国道では6区間、高速道路では7区間あります。大雪によりチェーン規制が発令されると、規制区間ではチェーン装着が義務となります。
季節外れの大雪の可能性も考えて、お出かけの際は規制区間や天気予報の確認を怠ることがないようにしましょう。
法令違反だけじゃない!雪道をノーマルタイヤで走ることのリスク
雪道をノーマルタイヤで走行すると、法令違反の他にも以下のようなトラブルにつながるリスクが高まります。
事故を起こしやすくなる
ノーマルタイヤは雪道や凍結路でのグリップ力が低く、ブレーキをかけたときに制動距離が長くなります。
そのため、意図したタイミングで車を止めることが難しくなるため、前方車両に接触するなどの事故が発生する可能性があります。
また、ハンドル操作も不安定になり、カーブを曲がりきれなかったり車線逸脱をしたりといったトラブルにつながる恐れがあります。
ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなる
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間にできた水の膜で車体が浮いてしまう現象です。
スタッドレスタイヤよりも溝が浅いノーマルタイヤは、雪道で排水性能が十分に発揮されず、ハイドロプレーニング現象が起こる可能性が高くなります。
その結果、ハンドルやブレーキが効かなくなり事故が発生するおそれがあります。
ロードサービスが利用できない可能性がある
ノーマルタイヤで雪道を走行した結果、事故を起こしたり車が動かなくなったりした場合、ロードサービスに連絡しても救助を断られる可能性があります。
ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反であり、法令違反の車はサービスの対象外とされている場合が多いからです。
万が一の事態に備えたサービスを利用できないリスクを考えると、スタッドレスタイヤに履き替えておいた方が賢明といえます。
冬の路面をノーマルタイヤで運転する際に押さえておきたいコツ
「走行中に雪が降ってきた」「帰宅時に路面が凍結してしまった」など、滑りやすい冬の路面をノーマルタイヤで走行せざるを得ないケースもあります。
以下より、もしものときに備えて覚えておくべき、冬の路面をノーマルタイヤで走行する際のコツをご紹介いたします。
優先的に交通量が多いルートを選ぶ
日当たりが悪い道や交通量の少ない道では、雪や氷が溶けにくい傾向があります。
そのためスリップ事故のリスクが高まるため、できるだけ走行を避けるのが安全です。
交通量が多い道路なら、路面に雪が積もりにくく、除雪車が通る可能性もあるため比較的滑りにくいでしょう。
ただし、交通量が多くても橋の上やトンネルの出入口はアイスバーンができていることも多いため、できるだけ避けるようにしましょう。
基本的に真っすぐな状態で慎重に走行する
ノーマルタイヤで冬の路面を走行するときは、「慎重すぎる」と言っても良いほどの運転を心がけましょう。
ブレーキやハンドル操作が効きにくいことを前提に、車体をまっすぐに保ったまま運転します。
右左折する場合は、車を停止させてからハンドルを切ってゆっくりと曲がりましょう。
また、車間距離を十分にとり、追い越しや車線変更は避けることも大切です。
ノーマルタイヤでの雪道走行による事故で保険は使える?
ノーマルタイヤで雪道を走行中に事故を起こした場合でも、保険が適用される可能性があります。
具体的な対応は保険会社によって異なりますが、基本的には通常の事故と同様に補償対象となり、保険金が支払われるケースが多いです。
ただし、「雪道にもかかわらず滑り止め措置を講じなかったこと」が、過失判断の根拠となる可能性もあります。
過失割合は、事故の予見可能性も考慮されるため、明らかに危険な状況でノーマルタイヤを使用していた場合は、通常の事故と比べて不利な判断が下される可能性もあることを理解しておきましょう。
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