車のブレーキランプは突然切れることがある

ブレーキランプは車の後方にあるため、自分ではなかなか確認することができず、切れていることに気づかない場合も少なくありません。

実際、ブレーキランプが切れたまま走行している車を見かけることは結構あります。

このため、家族や友人に確認してもらったり、コンビニなどの店舗の窓ガラスや大型トラックの金属のバンパーなどに反射させたりして、ブレーキランプが切れていないかどうかを定期的にチェックすることが大切です。

車のブレーキランプが切れていることに気づいたらなるべく早く交換するようにしましょう。

また、ブレーキランプが切れているとブレーキをかけたことに後方の車の運転手が気づきにくく追突事故につながるおそれがありますから、安全上の観点からも交換することは大切です。

 

車のブレーキランプが切れたまま走行すると道路交通法違反に！

道路運送車両法の第47条には「当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない」と定められています。

また、道路交通法の第62条には「車両等の使用者その他車両等の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、整備不良車両を運転させ、又は運転してはならない」と規定されています。

車のブレーキランプが切れたまま走行するのは上記の法律に対する違反行為であり、「整備不良」として警察に止められてしまう可能性があります。

なお、車の後部にはブレーキランプとテールランプがあります。それぞれの違いと反則金は以下のとおりです。

ブレーキランプ

ブレーキランプは制動灯とも言い、ブレーキを踏んだ際に赤く点灯して後続車に減速を知らせる重要な役割を果たしています。

なお、ブレーキランプはエンジンを停止した状態であってもブレーキペダルを踏みこめば点灯します。

ブレーキランプが入れたままの状態で公道を走行すると、「整備不良 制動灯」となり、普通乗用車の場合違反点数は２点、反則金9,000円が課せられます。

テールランプ

テールランプは、ヘッドランプと連動して点灯し、被視認性を高めて後続車に自車の存在を知らせることを目的としています。

テールランプが切れている場合も違反となりますが、ブレーキランプとは異なり「整備不良 尾灯」となり、普通乗用車の違反点数は1点、反則金は7,000円です。

片方が切れているだけでも違反になる

なお、ブレーキランプもテールランプも、2灯ありますが片側だけが切れているだけでも違反となります。

そのため「どちらかが点灯していれば大丈夫」ではないので、片側が切れたら速やかに修理しましょう。

ブレーキランプ切れは車検に通らない

ブレーキランプ、テールランプともに保安基準に定めがあります。

車検はその車が国の定めた保安基準を満たしているかをチェックする検査であり、ブレーキランプ切れ、テールランプ切れのいずれも保安基準を満たさないため車検に通りません。

 

ブレーキランプの寿命の目安

ブレーキランプは突然切れますが、電球の寿命を知っていればある程度電球切れの時期の目安がつけられます。

現在の車のブレーキランプは、フィラメントに通電する白熱灯と、発光ダイオードを使用したLEDランプの２種類があり、電球の種類によって寿命は異なります。

白熱灯は比較的寿命が短く、1,000～2,000時間程度で、使用状態によっても前後します。LED電球は長寿命で50,000時間以上あり、車の寿命まで交換が必要ないケースもあります。

新車でLEDランプを採用している車の場合はそれほど電球切れに神経質になる必要はありません。

しかし、ハロゲンの場合は車両の寿命が来る前に何度か交換しなければならないことは確実なので、寿命の時期を把握しておき切れる前に交換するのもひとつの方法です。

 

ブレーキランプ交換の手順

ブレーキランプは、セルフで交換することも可能です。特別な道具は必要なく、ドライバーがあれば作業できます。

なお、電球の換えはカーショップで白熱灯なら数百円、LEDなら数千円程度で入手可能です。

電球はどの車でも同じものが使用できるというわけではなく、適合する種類が決まっています。そのため車種はもちろん、年式などを確認しておきましょう。

型式番号がわかると一番確実なので、車検証を持参するのもいいいかもしれません。

交換手順そのものは簡単

1. まずランプのカバーを外す
   ネジ式のものとツメ式のものがあるので、確認して取り外しましょう。
2. 電球自体の交換方法は一般的な電球の取り換え方と同じで左右に回して取り外し、新しいものをセットする
3. その後、外した時と逆の手順でカバーをセットすれば完了
4. 交換後、ブレーキランプを踏み、きちんと点灯するかを確認

 

車のブレーキランプ交換費用はどれくらい？

では、車のブレーキランプ交換にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか？

自分で交換する場合はブレーキランプの実費のみなので、数百円～数千円程度で済みます。

車の説明書を見ながらすれば、交換作業の流れはそれほど難しくありません。

ただし、車種によってはランプの部分のカバーが外しづらく、ディーラーやカー用品店などの業者に依頼した方がよい場合もあるようです。

業者にブレーキランプの交換を頼む場合は、ランプの実費に加えて500円～1,000円くらいの工賃がかかります。簡単な作業なので混んでいなければ待ち時間は15分程度でしょう。

稀にランプが切れているのではなく、接触不良を起こして点灯しなくなっているというケースもあり、そのような場合にもプロに依頼した方が安心です。

 

頻繁にブレーキランプが切れる・バルブを交換したのに点灯しない場合は

バルブを交換したのに点灯しない場合、もしくは電球の寿命よりも明らかに早い時期にランプが切れることが続いた場合は、電球切れではない原因の可能性があります。

バルブが正しい状態で取り付けられているかを確認し、問題ない場合はソケット部のアース線の接触不良や切断の可能性があります。またソケット内部のさびや結露が原因となっていることも。

なお、接触不良の場合、電球が切れる頻度が高くなるだけではなく、最悪の場合は発火して車両火災につながる危険もあります。そのため放置は厳禁です。

こういった不具合は車に詳しく、整備技術がないと原因の究明や修理は難しいのでプロに任せるべきといえるでしょう。

 

ブレーキランプ交換を依頼できる場所

ブレーキランプはディーラーや整備工場はもちろん、ガソリンスタンド、カー用品でも交換を依頼することができます。

ただ、ランプにはさまざま種類があるのでその場に在庫がなければ取り寄せとなります。

その点汎用品であればカーショップには用意があるので、純正品にこだわりがなければ最も早く交換できる可能性があります。

なお、電球の交換だけでなくその他の不具合がある場合は、整備工場やディーラーでないと対応できない場合もあります。

特にLEDランプの場合は不具合によってはユニットごと交換するケースもあるため、単なる球切れではない可能性があればディーラー、もしくは整備工場に依頼するといいでしょう。

 

カーコン店舗はブレーキランプの点検交換・修理に対応

ブレーキランプの交換を業者に依頼する場合には、是非「カーコンビニ倶楽部のパーツ交換・取り付け」のサービスをご利用ください。

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