サスペンションは交換が必要!交換時期や費用など徹底解説

2025年05月09日
サスペンションとは、走行時に路面から伝わる衝撃を吸収する重要なパーツです。
消耗品であり、劣化したまま走行を続けると最悪の場合オイル漏れにつながるおそれがあります。
本記事では、サスペンションの交換が必要な理由や交換時期のサイン、交換費用の相場などについて詳しく解説します。
愛車の乗り心地が悪くなってきたと感じる方は、ぜひご覧ください。
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サスペンションとは
サスペンションとは、車体の底部に取り付けられている足回り部品のひとつです。
車体とタイヤをつなぐように取り付けられており、路面からの振動を抑えて、凹凸がある路面でも安定した走行をサポートする役割があります。
なお、サスペンションは、単体ではなく、複数の部品で構成されています。
サスペンションを構成するパーツ
サスペンションは、大きく分けるとコイルスプリング、ショックアブソーバー、サスペンションアームの3つの部品で構成されています。
スプリング
スプリングは車両の重量を支え、路面の状況に応じて伸縮することで衝撃を和らげ、乗り心地を確保したりタイヤの設置性を維持したりする役割があります。
金属製のため、こまめな交換は不要ですが、劣化すると車高が低くなる、走行時の揺れが激しくなるといった症状が現れます。
特にオフロード走行をする車はスプリングの劣化が早まりやすいため、定期的な点検が必要です。
サスペンションアーム
サスペンションアームは、タイヤの角度や位置を決め、車を安定して走行させる役割を担っています。サスペンションとタイヤの上下運動の支持軸となるパーツです。
サスペンションアームは耐久性が高いため、一般的な車の使用においては交換の必要性がありません。
しかし、取り付け部にある「ブッシュ」はゴム製であり劣化が進みます。
ブッシュが劣化したまま放置すると、車体の底部からオイル漏れするおそれがあるため注意しましょう。
ショックアブソーバー
ショックアブソーバーはスプリングの動きを調整する筒状のパーツで、ダンパーとも呼ばれます。ショックアブソーバーのセッティングが乗り心地や安定性に大きな影響を与えます。
ホイールの内側に設置されており、筒の中にあるオイルの粘性を利用して路面からの衝撃を抑えている仕組みです。
そのため、ショックアブソーバーが劣化すると、ふわふわとした乗り心地に感じたり、破損によるオイル漏れが発生したりします。
サスペンションの種類
現在ではさまざまなサスペンションの方式がありますが、主に乗用車に採用されている方式についてご紹介します。
車軸懸架(リジットアクスル)
古くからある方式で、車軸で左右の車輪を連携した方式のことを車軸懸架、リジットアスクルといいます。
堅牢性があることに加え、構造が独立懸架式に比べると簡易なので整備しやすいことから、過酷な環境下で走行することを前提としている本格オフローダーやトラックなどに採用されることが多くなっています。
有名なところでは、卓越した悪路走破性を誇る軽オフローダーのスズキ「ジムニー」が採用しています。
なお、今となっては前後リジットアスクル式を採用している国産乗用車はジムニーだけです。
独立懸架(インディペンデント)
独立懸架(インディペンデント)は左右がつながれておらず、独立した構造になっています。
左右別々の動きができるため接地性や操縦安定性に優れ、上質な乗り心地が確保できるため、現在の乗用車の主流となっています。
ただしリジットアクスル式と比べると構造が複雑でコストが高い、というデメリットもあります。
エアサスペンション
エアサスペンションはここまでで紹介したサスペンションとは全く異なる概念の構造であり、金属のコイルスプリングの代わりに空気のばね=エアバッグがその役割を果たすサスペンションです。
主にカスタマイズで装着されるものといえます。
車内から車高調整ができる、独特のやわらかい乗り心地が得られるなどのメリットがありますが、一般的なサスペンションよりも高額となっています。
また、公認を取得しなければならないため「記載変更」もしくは「構造変更」の手続きが必要になります。
サスペンションの交換時期
一般的に、サスペンションの交換では各部品の劣化度合いを確認のうえ適宜交換します。
サスペンションを構成する部品は、それぞれ耐久性が異なるためです。
先述したスプリング・ブッシュ・ショックアブソーバーの交換時期の目安をまとめると、以下の通りです。
部品 | 交換時期 |
スプリング | 走行距離100,000km程度 |
ブッシュ | 走行距離100,000km程度 |
ショックアブソーバー | 走行距離80,000km程度 |
年数にして、新車登録から10年前後経過している車はサスペンションの各部品の劣化症状が現れやすくなります。
なお、ブッシュのようなゴム製品は走行距離・年数だけでなく使用環境によってすぐに劣化することもあるため、基本的には実際の状態を確認してから交換するかどうかを判断しましょう。
サスペンションの交換費用
サスペンション交換にかかる費用は、サスペンション全体を交換するかパーツ単体を交換するかで変わります。
ここでは、全体交換・パーツ交換における費用相場をご紹介いたします。
サスペンション全体の交換費用
サスペンションは4輪それぞれに取り付けられており、すべて同時に交換する場合は100,000円~200,000円程度の費用がかかります。
サスペンションそのものは頻繁に交換が必要な部品ではなく、構成部品それぞれも数万円程度と高価な傾向にあります。
それらをまとめて交換するとなれば、相応に交換費用は高額になります。
パーツごとの交換費用
サスペンションの部品を単体で交換する場合の費用相場は、以下の通りです。
部品 | 費用 |
スプリング | 40,000円~60,000円程度 |
ブッシュ | 15,000円~20,000円程度 |
ショックアブソーバー | 15,000円~20,000円程度 |
なお、サスペンション交換では全体交換・部品交換のどちらでも、足回りのアライメント(ホイールの取り付け角度)が変わります。
そのため、サスペンション交換に加えてアライメント調整が必要になる場合も多いです。
アライメント調整をする場合は、10,000円前後の工賃が発生します。
サスペンション交換を怠ると起こり得るトラブル
サスペンションが劣化した状態で走行を続けると、さまざまな不具合が起こる可能性があります。
オイル漏れ
ショックアブソーバーの内部にはオイルが充填されており、ピストンを上下させることで減衰力を発生させ衝撃を吸収しています。
ショックアブソーバーが劣化するとこの内部のオイルが漏れることがあります。
オイル漏れを起こすと本来の減衰力を発揮できなくなり、乗り心地が悪くなったり操縦安定性が失われたりするので、早急に点検・整備するようにしてください。
車の揺れ・がたつき
サスペンションが劣化すると、減衰力が失われて行くので路面からの衝撃をいなすことができず、いつもは感じないような揺れや突き上げが発生します。
またサスペンションは4輪すべてに設置されているので、どれか1個のサスペンションのスプリングが劣化するとその位置だけ車高が下がり、車両の歪みやがたつきにつながることもあります。
タイヤの偏摩耗
サスペンションは4つすべてが同じように劣化するわけではありません。それぞれ劣化度合いが異なるためバランスが崩れ、各輪に均等に車重がかからなくなります。
そうなるとタイヤの偏摩耗が通常よりも激しくなるのです。
なお、サスペンションを交換せず劣化を放置すると事故の危険性もあります。異常を感じたらできるだけ早くメンテナンスを依頼することが大切です。
車検に通らない
先述したように、サスペンションを交換する部品によっては劣化が進むとオイル漏れが発生することもあります。
特に下回りはオイル漏れに気が付きにくいため、車検を受けた際に初めて発覚する場合も多いです。
サスペンションの劣化によるオイル漏れ、ゴム部品やスプリングの破損は、車検に通らない可能性があります。
サスペンションを交換するメリット
サスペンションを交換するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
乗り心地の向上
サスペンション交換のメリットとしてまず挙げられるのは、乗り心地の向上でしょう。
サスペンションが劣化すると、うまく衝撃を吸収できずに乗り心地は悪くなります。
こういった場合はスプリングを交換したり、ショックアブソーバーの減衰力を変えたりする必要があります。
操縦安定性、操作性の向上
また、劣化したサスペンションで走行すると操縦安定性に影響があったり、ステアリング操作に対するタイヤの反応が鈍くなったり操作性にも問題が生じることがあります。
車両の挙動が思い通りにならず、事故につながる可能性もあります。
この場合もサスペンションを交換することで、操縦安定性や操作性を取り戻すことができます。
車高を下げてスタイリッシュさをアップ
乗り心地や操作性などの機能的な問題ではなく、サスペンションを交換することもあります。サスペンションを交換して車高を下げると、迫力のあるルックスになるドレスアップ効果が期待できるからです。
ただし、保安基準を超える過度な車高調整や指定部品以外のアブソーバーに交換すると車検に通らなくなるため、事前にプロに相談することをお勧めします。
サスペンションの交換を依頼できる業者
サスペンションの交換は、ディーラーを始め整備工場やカー用品店などに依頼することができます。
ディーラー
自社メーカーの車に詳しいスタッフが対応してくれるディーラーは、サービスや交換作業の質が安定しており、信頼性が高い業者です。
コストよりも信頼性を重視して業者を選ぶなら、ディーラーが適しています。
ただし、基本的に純正部品を使用して修理や整備を行うことに加え、さまざまなサービスがあるため工賃が高額になりがちです。
整備工場
整備工場も地元に根差したサービスを長年展開してきた業者が多く、技術力が高い傾向があります。
ディーラー同様、サスペンションやエンジンなどの重要部品の修理や交換なども安心して任せられるでしょう。
また、ディーラーよりも融通が利き、中古部品やリビルドパーツの利用も積極的に応じてくれる工場もあるため、カスタマイズなどの相談がしやすいという声もあります。
整備工場の中には一般的な整備や車検に加え、サスペンションチューンナップなどのカスタマイズを得意としている業者もあります。
カー用品店・ガソリンスタンド
カー用品店やガソリンスタンドも整備や修理が依頼できる店舗もあります。
ただし、車の整備を専門としているわけではないため、エンジンやサスペンションなどの重要部品の修理や交換には対応していないケースもあります。
サスペンションは自分で交換できる?
サスペンションは、正しい手順に沿って作業すれば自分で交換できる場合もあります。
交換の際はサスペンション上部のナットを緩めてから車体をジャッキアップし、サスユニットのボルトナットや周辺部品を各種取り外しましょう。
サスユニットをホイールハウスから抜き取り、新しいサスペンションに交換したら各種部品を確実に取り付けて作業完了です。
サスペンション交換はプロに任せた方が安心
車体底部は非常に複雑な構造をしています。
サスペンションを交換するまでに様々な部品を取り外し、交換後は同様の位置に再度取り付ける必要があるため、作業難易度は高いです。
手間がかかるだけでなく誤ったやり方により走行時の安全性にも支障が出るため、基本的にはプロに任せましょう。
サスペンション修理・交換を安全に済ませるならカーコンビニ倶楽部にお任せ
サスペンションは安全かつ快適な走行に欠かせない重要部品であり、定期的に点検して異常を早期に発見し、必要に応じて交換することが大切です。
交換工賃は高い傾向にあるものの、自分で行うと失敗による重大なリスクを伴います。
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カーコンビニ倶楽部のサスペンション修理・交換料金
カーコンビニ倶楽部における、サスペンション関連の修理・交換料金の目安は以下の通りです。
作業内容 | 料金 |
スプリング・ショック一体交換・トーイン調整 | 8,223円~/本 |
組付済サスペンションセット交換・トーイン調整 | 25,142円~/セット |
スプリング交換・トーイン調整 | 8,223円~/本 |
フロント・ショックアブソーバー交換・トーイン調整 | 8,223円~/本 |
リヤ・ショックアブソーバー交換 | 8,223円~/本 |
その他作業の料金については、こちらをご覧ください。
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