切れたヘッドライトを交換しないままだとどうなる？

ヘッドライトが切れたことに気づいたらすぐに交換する必要があります。ヘッドライトが切れたままだと、前方を照らすことができませんし、対向車や歩行者から車が見えづらく、大変危険です。

また、ヘッドライトが切れたまま走行していると、整備不良で罰則の対象となります。道路交通法第62条は、乗車前のライト類の点検をドライバーに義務付けており、ライトが切れたまま走行すると、違反点数１点に加え、7,000円の反則金が課せられてしまうのです。

安全性と法律を守るという観点から、ヘッドライトをすぐに交換することは非常に重要と言えます。

ヘッドライトの種類によって性能や交換時期は違う

ヘッドライトの光源には、ハロゲン、HID、LEDの３種類があります。以下で、それぞれの特徴をご紹介します。

ハロゲン

1990年代にHIDが普及するまで、車のヘッドライトのほとんどはハロゲンランプを使用していました。ハロゲンランプの構造はシンプルで、フィラメントが発光する電球です。淡い暖色系の光で、対向車に優しいです。ただし、明るさという点では、HIDやLEDに劣ります。

発熱量と消費電力が多く、寿命が800時間と短いです。ただし、雨や霧の時の見通しが優れています。優しい光で雨や霧にあまり反射しないからです。また、発熱量が多いゆえに、ヘッドライトに付着した雪を溶かしてくれるという利点もあります。

ハロゲンは、消耗品として交換することを前提として作られていますから、交換の工賃が安く、自分で交換するのも簡単です。汎用の製品が多く、交換用のランプも簡単に入手できます。

HID

HIDは、1990年代に実用化され普及しました。HIDにはフィラメントがなく、キセノンガスを充填したガラス管の中で空中放電させることにより、光が発生する仕組みになっています。これは、蛍光灯と同じ原理です。

HIDの最大の長所は、明るさです。明るさは、３種類の光源の中でHIDが一番優れています。寿命も2000時間と長いです。また、カラーバリエーションが豊富であることもメリットと言えるでしょう。

短所は、スイッチをオンにしてから最大の光量を得るまで５秒～10秒くらいかかってしまうことです。そのため、瞬間的に前を明るく照らす目的で使用されることが多いハイビームに使われることはあまりありません。

HIDには、発光させるためのバルブ以外にも、直流電流を交流電流に変換した上で数万ボルトに昇圧させる「バラスト」というパーツが必要で、交換には一定の知識が必要となります。また、バラストも電力消費するので、合計の消費電力はハロゲンよりも多くなります。

LED

LEDは発光ダイオードを使ったライトで、10年くらい前から普及し始めた一番新しいタイプの光源です。

LEDの寿命は30,000時間と圧倒的に長いです。消費電力は非常に少なく、発熱もほとんどありません。明るさはHIDに劣りますが、ハロゲンには勝ります。

構造がシンプルなので、交換は比較的簡単です。また、点灯してからすぐに最大の光量が得られます。寿命が長く、それなりに明るいので、これからもLEDの普及率は高まっていくことでしょう。

ヘッドライトの交換費用の相場は？

ここで、ヘッドライトの交換費用の相場をご紹介します。

ハロゲン

HID

LED

上記の通り、同じヘッドライトでもハロゲンとLEDまで取り付ける種類によって費用が変わります。

この理由については後ほど詳しくご紹介しますが、どれもヘッドライト内部のバルブ交換ですので作業工程はそれほど変わりません。

ヘッドライト交換の費用については、ヘッドライトバルブを自分で交換することで工賃を節約できますが、詳しくない方は業者やお店に依頼するのが一番安心でしょう。

ハロゲンやLEDのヘッドライト交換費用に差がある理由とは

先ほど表でもご紹介したように同じヘッドライトでもバルブの種類によって部品にかかる費用から取り付けにかかる費用まで様々です。

これらの費用が異なる理由として、車種によってヘッドライトバルブまでのアクセスが難しく数多くの脱着作業を必要とすることから費用が高くなってしまうケースと、HIDバルブのようにハロゲンヘッドライトシステムには存在しないバラストなどの付属部品の取り付けによるものがあります。

また、LEDバルブなどハロゲンバルブからの取り替えのみで済むバルブもありますが、高性能なLEDバルブはハロゲンバルブに比べて部品費用が高くなるのが一般的です。

交換費用的には作業内容が同じLEDバルブであればハロゲンバルブの交換費用と変わらないケースが多いため、部品費用が高くなるデメリットはあるものの長寿命のLEDバルブに交換することで交換頻度を減らし長期的に交換費用にかかる負担を減らすことにも繋がります。

主に同じ車種である場合、ヘッドライト交換の交換費用で差が生じるのはバラストなどバルブ本体以外にも取り付けが必要となるHIDバルブシステムを取り付ける場合ですので、HIDとLEDなどヘッドライトの導入を検討されている場合はそれぞれの特徴とかかる費用を総合的に考慮すると良いでしょう。

ライトだけでなく本体の交換を必要とするケースもある

基本的にヘッドライト交換といえば、ヘッドライトのバルブ切れなどによってバルブを交換するケースがほとんどですが、場合によってはヘッドライトカバーを含めたAssy交換が必要となる場合があります。

この場合、比較的に安価で済むバルブ交換と異なり交換にかかる費用も時間もそれなりに必要となるでしょう。

ここでは、ヘッドライトカバーの交換が必要となる理由とヘッドライトカバー本体にかかる費用相場についてご紹介します。

本体の交換を必要とするケースは？

車のヘッドライトは夜間の安全な走行を行う上で非常に重要な部品の１つです。

そのため、ヘッドライトは点検においてその点灯状態が確認されるだけでなく、車検時にはヘッドライトの光度や光軸（照射する向きや位置）が正しいものか確認されています。

この際にヘッドライトカバーに曇りや黄ばみがひどいと法令で定められた光度が出せず、車検に通らなくなる恐れがあります。

そのため、車検前の見積もり段階でヘッドライトが点灯していたとしてもヘッドライトの黄ばみ等がひどい場合はヘッドライト本体の交換が必要となります。

もちろん、ヘッドライトの軽い黄ばみであれば磨いて対処することもできますが、あくまで黄ばみをとるにも限界があるためこの判断は依頼する店舗や車検見積もりを担当する整備士によって異なるため必ずとはいえません。

また、ヘッドライトは黄ばみだけでなく内部の曇りやヒビ割れなどでも車検に通らなくなるケースがあるため、ヘッドライトが点灯していてもカバーの状態によってはヘッドライト本体の交換が必要となることを覚えておきましょう。

本体を交換した場合の費用相場は？

ヘッドライト本体の交換が必要となるケースについていくつかご紹介しましたが、気になるのはヘッドライト本体を交換した場合の費用だと思います。

ヘッドライト本体の費用は車両によっても大きく異なりますが、ヘッドライト本体の費用が最低でも２万円以上かかり、高級車になると10万円近い部品も珍しくはありません。

また、ヘッドライトの脱着にかかる費用もプラスで必要となることから相場として３万円から５万円程度は最低でも覚悟しておく必要があるでしょう。

もちろん、中古部品を活用するなどして抑えることも可能ですが、中古部品が必ず手に入るとも限りません。

また、中古部品も経年劣化していることから部品の状態と自身のこれからのカーライフを掛け合わせて考慮することが大切です。

カーコンビニ倶楽部ならヘッドライト交換もすぐに対応！

カーコンビニ倶楽部では、簡単なバルブ切れの交換から負担の大きくなるヘッドライトAssyの交換までお客様のお困り毎に合わせて幅広くご対応いたします。

また、現在取り付けられているハロゲンバルブをHIDやLEDへアップグレードなどといったドレスアップ目的のヘッドライト交換も対応しております。

これらのLEDバルブやHIDバルブとの交換に関しても、店舗で販売されている部品だけでなくお客様ご自身で購入されたバルブとの持ち込み交換も持ち込み料金なしにて行っておりますので、持ち込み取り付けの際もお気軽にご相談ください！

こちらのページに、ヘッドライト交換費用の目安を掲載しておりますので、大まかな費用が事前にわかり、安心してご利用いただけます。

カーコンビニ倶楽部のパーツ・交換について詳しくは、こちらから。

黄ばみやくすみが簡単によみがえる！カーコンビニ倶楽部はヘッドライトスチーマーもご用意

カーコンビニ倶楽部では、ヘッドライト本体の交換にも繋がるカバーの黄ばみや曇りを改善するヘッドライトスチーマーサービスもご用意しております。

光度不足の原因にもなるヘッドライトの黄ばみやくすみを素早く簡単に改善し、綺麗で透き通ったヘッドライトを蘇らせます！

ヘッドライトスチーマーの取り扱い店舗については、お近くのカーコン店舗またはカーコン コールセンターまでお気軽にお問い合わせください。

ヘッドライトスチーマーの詳細についてはこちらをご覧ください。

• ※本コラムに掲載の内容は、弊社サービスのご案内ほか、おクルマ一般に関する情報のご提供を目的としています。掲載内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一、掲載内容に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社は一切責任を負いませんことを予めご承知おきください。
• ※本コラムに掲載の内容は、本コラム掲載時点に確認した内容に基づいたものです。法令規則や金利改定、メーカーモデルチェンジなどにより異なる場合がございます。予めご了承ください。