バックカメラの取り付け位置とは?工賃や自分で取り付ける方法なども解説

2023年10月05日
バックカメラは、2022年5月以降に発売される新型車に標準搭載が義務化された装備です。
それ以前に購入した車には搭載が義務付けられていないとはいえ、安全性の向上や非常時の証拠保全に役立つバックカメラを後付けしたいと考える方も多いことでしょう。
今回はバックカメラの取り付けに適した位置や保安基準の内容、取り付け工賃の相場などについて徹底解説いたします。
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車にバックカメラを取り付けるメリット
バックカメラとは、その名の通り車の後方の映像を提供してくれる車用のカメラです。
カーナビなどと連動してモニター画面に映像が映し出されるため、映像を確認しながら駐車や車庫の出し入れができます。
バックカメラを取り付ければ、ドライバーの目では確認しづらい部分や死角部分も映像として映し出されるため、駐車や車庫の出し入れがしやすくなります。
また、夜でも見やすい映像を提供してくれるタイプもあり、夜間でも後方確認がしやすくなることもメリットです。
取り付け前に要チェック!バックカメラの種類と選び方
バックカメラには、下記の通り、さまざまな種類があります。
画角の広さ
バックカメラには、標準タイプのレンズを使用しているものと、広角レンズを使用しているものがあります。
標準レンズのバックカメラは、肉眼に近い画角の映像を映し出してくれます。
後方にある障害物との距離感を掴みやすいので、運転初心者やバックが苦手な方におすすめです。
ただし見える範囲があまり広くないため、バックカメラだけに頼るのではなく目視による確認も併せて行いましょう。
広角レンズのバックカメラには画角が170度〜180度くらいのレンズのものや、それ以上の画角のレンズ(魚眼レンズ)のものがあります。
広範囲の映像でサポートしてくれるため、後方の死角が少なくなります。ただし肉眼とは見え方が違うため、慣れるまで距離感を誤らないように注意しましょう。
画質
鮮明な映像を撮影するための目安としては、30万画素以上のバックカメラを取り付けるようにするとよいでしょう。
30万以上の画素数があると、夜間でもある程度鮮明な映像を確認できます。
赤外線センサーやLEDライトの有無
夜間も快適にバックカメラを使いたい方は、赤外線センサーやLEDライトが付いている機種がおすすめです。後部を明るく照らして、映像が見やすくなります。
ただし、赤外線センサーには、周りの光を拾ってしまうと映像が見えづらくなるという難点があります。
明かりがほとんどない駐車場をメインに使う方は赤外線センサーでも問題ありませんが、周囲に照明のあるところで使う方はLEDライトの方がよいかもしれません。
バックカメラの取り付けに最適な位置
バックカメラを取り付けるにあたって、「車外と車外のどちらに取り付けるべきか」について悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、車内への取り付けと車外への取り付けそれぞれに適したケースや、具体的な取り付け位置の例をご紹介いたします。
車外の場合
リアガラスが強く寝ている車の場合、バックカメラを車内に取り付けると内装も映り込み外の様子を鮮明に記録できなくなる可能性があります。
そのため、可能な限り車外に取り付けましょう。
車外にバックカメラを取り付けるのであれば、以下の場所がおすすめです。
ナンバープレートの上
車外にバックカメラを取り付ける場合に最も多く選ばれる場所が、ナンバープレートの上です。
ただしナンバーの上に重なるように設置すると、車検時に不合格となる可能性があります。
また、夜間は後続車のヘッドライトでホワイトアウトが起こることもあるため注意が必要です。
リアスポイラーの下
リアスポイラーの下は高さがあるため、雨天時も雨に濡れにくく後続車のヘッドライトも直接当たりにくい場所です。
常にクリアな視界で後方の様子を記録できるという意味では、バックカメラの取り付け位置として最適と言えます。
ルーフトップ
リアスポイラーがない車種でも高い位置にバックカメラを取り付けたい場合は、カメラの上下を反転させてルーフトップに取り付けるという手もあります。
後続車のヘッドライトが直接当たりにくいため夜間も鮮明な映像を残しやすくなりますが、車の直下の様子が見えにくくなる点は理解しておきましょう。
車内の場合
リアガラスが立った車種であれば、バックカメラとガラスが離れないため車内に設置しても問題はありません。
車内の場合、バックカメラの取り付けが可能な場所はリアガラスのみとなります。
リアガラス
バックカメラを車内に取り付けるにあたって、専用のブラケットでリアガラスに直接貼り付ける必要があります。
バックカメラとガラスが離れて映像が不鮮明となることを避けるためにも、天井に取り付けることは避けましょう。
また、バックカメラの取り付け後はリアガラスの汚れをこまめに拭き取ることも大切です。
バックカメラの取り付け位置は車検基準で決まっている?
道路運送車両法では、バックカメラを含む「車の外装表面に取り付ける突起物」に関して保安基準が定められています。
具体的な基準は、以下の通りです。
・外部表面に曲率半径2.5mm未満の突起物を取り付けないこと
・上記に該当しても、突起量が5mm未満かつ外向きの端部に丸みがついていれば取り付け可
この保安基準は、直径100mmの球体が接触する部分などに適用されます。
基準通りの場所にバックカメラを取り付けないと、車検に通ることができないため注意が必要です。
バックカメラの取り付けを依頼できる業者
バックカメラの取り付けは複雑な配線作業を伴うため、業者への依頼がおすすめです。
取り付けの依頼が可能な業者としては、ディーラー・整備工場・カー用品店の3つがあります。
ディーラー
特定のメーカーの車を取り扱っているディーラーでは、バックカメラの取り付け依頼も可能です。
ただしディーラーの場合、新車購入時にメーカーオプションとしてバックカメラの取り付けを依頼するケースが一般的です。
そのため、自分で購入した社外品を持ち込んで取り付けを依頼することはできません。
工賃も高い傾向にあるため、品質とサービス力の高さを重視したい方でなければメリットは多くない業者です。
整備工場
民間の整備工場では、車の整備や修理だけでなくバックカメラの取り付け依頼も可能です。
電装品の取り付けを専門としている工場もあり、ディーラよりも費用が比較的安い傾向にあります。
ただし工場によって技術者のレベルはバラつきがあるため、馴染みのある工場がない場合は慎重に依頼先を選ぶことが大切です。
カー用品店
社外品の電装品も豊富に販売しているカー用品店も取り付けに対応可能な店舗が多く、バックカメラの購入から取り付けまでまとめて済ませることができます。
工賃はディーラーや整備工場よりも安い傾向にありますが、持ち込みでの取り付けは工賃を割高に設定している店舗も少なくありません。
持ち込みで取り付け依頼を検討している場合、あらかじめ料金設定を確認しておきましょう。
バックカメラの取り付け工賃の相場
バックカメラの取り付けの工賃は、取り付けてもらう業者や店舗、機種、車によって異なりますが、相場は1万5,000円~3万円程度です。
多くの場合、2万円を超えることは覚悟した方がよいでしょう。
取り付け工賃のほかに、バックカメラの本体価格もかかります。
ただし本体価格が1万円を切っている機種も多いので、バックカメラ自体は比較的安く購入できます。
なお、他の場所で購入したバックカメラを持ち込んで取り付けてもらう場合には、工賃が割増しになる可能性があります。
自分でバックカメラを取り付ければ工賃はかかりませんが、難易度が高いため、おすすめはできません。
バックカメラを自分で取り付ける方法
ここでは、バックカメラの取り付け工程について大まかな流れをご紹介します。
バックカメラの取り付け
バックカメラの取り付けはおおまかにバックカメラユニットの取り付け、バックカメラの配線処理、ナビ等のモニターへとバックカメラのRCAケーブルを接続、電源の確保が必要となります。
その中でもまず行うべき作業はバックカメラユニットの固定です。
先ほどもご紹介したようにバックカメラユニットを取り付ける設定のない車種ではバックカメラを固定するための穴が空いていないこともあり、年式が古い車種になればなるほどバックカメラ用の部品がない可能性が高くなります。
その場合、リアゲート等に自ら穴を開ける必要も出てきますが、近年では穴を開けずにナンバープレートのネジ部分を利用して取り付けられるバックカメラも登場しています。
そのため取り付け難易度はカメラによっても大きくことなるでしょう。
どのカメラであってもバックカメラを取り付けるにはリアゲート等の内張を脱着する必要があるため、内部ピンや内張自体を無理に外して破損させないように注意が必要です。
バックカメラの配線処理
バックカメラ本体の固定が終わったら、実際にモニタリングするナビ等へと配線を目立たないように処理していく必要があります。
配線の通し方に決まりはありませんが、一般的にリアゲートの場合はリアゲートから室内まで配線を上から通すため、上部ピラーを這わるのがオーソドックスです。
バックカメラの配線処理においてもっとも難関となるのが、リアゲートから室内に通すためのゴムブッシュ内の配線処理です。
この作業にはコツや配線通しのようなツールが必須となります。
このほかにも、バックカメラ本体からナビ裏まで配線をひきこむための部品脱着等も取り外し時に部品を破損させる恐れがあり、強引にルーフ等へねじ込むとルーフが痛む恐れがあるため注意が必要です。
バックカメラの配線とナビ等を接続
バックカメラの配線をナビ裏まで引き込めたら、残るはナビと接続し電源の確保です。
ナビと接続するためには当然ながらナビを取り外せる所まで脱着する必要があるため、この部分でダッシュパネル等に傷をつけないように注意が必要です。
また、取り付けるナビによってはバックカメラのRCAケーブルに対応していない恐れもあり、必要に応じてアダプターケーブル等の準備もしなければなりません。
ここまで言葉で簡単にバックカメラの取り付けについて手順を紹介しました。
しかし、言葉以上に作業は多く部品の破損や怪我の恐れもあるため、電装品取り付け初心者は特に専門店での取り付けを検討されることをおすすめします。
バックカメラを取り付ける際の注意点
バックカメラを正常かつ安全に使うためにも、以下の点に注意を払いましょう。
カーナビに適合するバックカメラを取り付けること
バックカメラを購入するときは、必ずカーナビに適合する製品を選びましょう。
カーナビによっては映像入力端子の形状が「RCA」または「コネクタ」のどちらかになっており、バックカメラもその形状に合わせて選ばないと接続することができないからです。
取り付け位置を誤らないこと
先述したように、保安基準に適合しない位置にバックカメラを取り付けると車検に不合格となります。
また、取り付け位置によってはガラスの汚れや後続車のヘッドライトなどにより、映像が不鮮明となることもあります。
自分でバックカメラを取り付けた場合は特に取り付け位置の間違いが起こりやすいため、不安な方は業者に相談をしましょう。
サイドエアバッグの展開を妨げないよう配線を通すこと
サイドエアバッグは、事故が起こるとサイドガラス付近を覆う形で展開します。
通常時はピラーの内部に収納されているため、バックカメラの取り付け時はエアバッグの後ろやピラーと重ならない位置に配線を通す必要があります。
展開したエアバッグと重なる位置に配線を通すと、事故の発生時にエアバッグが正常に展開しなかったり、飛び出た配線が乗員にぶつかったりして非常に危険です。
バックカメラの取り付けの難易度が高い理由
バックカメラの取り付けは、ドライブレコーダーやETCに比べて取り付け難易度が高い傾向にあります。
理由は、カメラの映像を確認するモニターや作動に必要な電源はフロントにあるからです。
そのため、バックカメラの配線をフロントからリアに通す作業が必要となり、フロントからリアにかけてさまざまな内張部品を脱着しなければなりません。
また、リアゲートから室内に通す際はヒンジ部分に設けられた既存のゴム部品内部を通す必要もあるため、この作業は特に素人にとっては難しい作業です。
更に、脱着作業が多いことから取り外し時に部品を破損してしまう可能性もあります。
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バックカメラを取り付ける場合、保安基準に適合しているか・鮮明な映像を残しせるか・エアバッグの展開を妨害しないか…など、様々なポイントに注意が必要です。
配線作業も複雑で難易度が高いため、車の電装品の取り付けに関して知識がない方は業者へ依頼をしましょう。
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