マフラー交換のメリット・デメリットを徹底解説!注意しなければならない点も知っておこう

2021年12月31日
車のマフラーを交換することで性能や外見が向上するなどのメリットを得ることができますが、同時にデメリットが潜んでいるということも忘れてはなりません。今回はマフラー交換におけるメリット・デメリットをご紹介するとともに、交換における注意点やDIYで交換する方法についても解説いたします。
車検に通らない!適切なマフラー選びと交換はプロへ
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車のマフラーにおける3つの役割
マフラーは、エンジンによって発生した燃焼ガスを外部に放出する際に発生する排気音を低減する効果を持つ部品で、「メインマフラー」、「サイレンサー」とも呼ばれます。
なお、マフラーはエンジンから車の後ろにある出口を繋ぐパイプ全体を指す名称ではありません。
エンジンの各シリンダーから排出されるガスは、「エキゾーストマニホールド」と呼ばれる部分で1本にまとめられます。
さらに、エキゾーストマニホールドから「エキゾーストパイプ」と呼ばれるパイプで消音機が繋げられており、その消音機が「マフラー」と呼ばれる部分となるのです。
①排気
排気に関しては、エキゾーストマニホールドがその役割を担っています。
車のエンジンは複数のシリンダーが組み合わさって稼働しており、各シリンダーから異なるタイミングでガスが排出されます。
しかしバラバラなタイミングで連続的にガスが排出されると、ガス同士が干渉したり乱気流が発生したりしてスムーズに排気できなくなってしまいます。
そこで、エキゾーストマニホールドは各シリンダーから排出されるガスを1本にまとめることで上記の問題を解決しているのです。
②ガス中に含まれる有害物質の減少
エンジンから排出されるガスには、自然や人間をはじめとする生物に有害な物質が含まれます。
この有害物質は、マフラーのパーツである「キャタライザー」より抑えられています。
キャタライザーは蜂の巣構造で複数のガスを通す経路があり、その経路に施された貴金属コーティングが化学反応を起こすことでガス中の有害物質が減少します。
とはいえ完全に有害物質が除去されるわけではないため、クリーンさは電気自動車に劣ります。
③排気音を軽減
エンジンはガソリンを燃やして爆発させることでエネルギーを得るという仕組みとなっており、排気をそのまま排出すれば大きな爆発音が響いてしまいます。
そのため、マフラーの内部にあるグラスウールなどの消音材や音圧を下げるための仕切りでその爆発音を軽減させているのです。
なお、レーシングカーなど排気音が大きな車のマフラーに関しては、排気効率が優先されているため消音機能をほとんど持っていません。
マフラー交換で得られるメリットとは
車のマフラーはドレスアップや性能の向上を図って純正品から社外品へ交換する方も多いですが、交換をすることで具体的にどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。
追加小見出し 好みの排気音に変えられる
マフラーを交換すると排気音が変わります。ノーマルのマフラーの排気音では物足りないという場合には、社外品のマフラーに交換することで排気音を大きくしたり、音色を変えたりすることができます。
エンジンのパワーアップにつながる
排気音が大きいマフラーは排気ガスに対する抵抗が少ないので、純正のマフラーより排気効率が向上します。また、社外品のマフラーはチタンなどを使って軽量であることも多いです。このように、社外品のマフラーに交換すると排気効率の上昇と軽量化ができるので、エンジンのパワーアップ効果につながり、燃費が向上することもあります。
ドレスアップを楽しめる
社外品のマフラーに交換すれば、マフラーの出口であるテールパイプの太さや形状が純正品とは違うものになるので、それをドレスアップとして楽しむことができます。また、テールパイプが2本、もしくは左右2本(計4本)のマフラーもあり、見た目の迫力が増します。
どれと交換する?マフラーの種類について
マフラーは様々な素材やデザインの製品が販売されており、それぞれ異なる特徴を持っています。
スチール製
良質なうえに加工が容易で低価格なため、昔からマフラーの素材として用いられることが多い鉄です。
ただし他の金属よりも重く、スチール製のマフラーは長年使っていると錆びやすいというデメリットもあります。
特に海岸沿いや融雪剤が巻かれる降雪地帯を走る車は錆びのリスクが高まるため、注意が必要です。
ステンレス製
スチールよりも錆びにくく高強度なため、近年はステンレス製のマフラーが多く出回っています。
スチールと比較すればコストは高いですが、チタンやカーボンよりは安価な素材です。
研磨をすることで鏡面仕上げにもできるため、ドレスアップ効果も得られます。
ただし、硬さがあるためスチールよりも加工がし難いというデメリットがあります。
チタン製
チタンは軽量・高強度・錆びに強いという、マフラー用の素材として理想的な条件が揃っている金属です。
そのため、レーシングカーなどのマフラーに多く使われています。
表面に熱処理を施して美しい焼き色を付けたり、甲高く乾いたような排気音を出したりと車愛好家を魅了させる特徴も持っています。
ただし加工が難しくコストが高いという欠点もあり、オールチタン製のマフラーは非常に高い値段が付けられています。
カーボン製
正式には「炭素繊維強化プラスチック」または「カーボンファイバー」といい、軽量素材の代表格とも言えます。
軽量かつ高剛性という特徴から、マフラーだけでなくボンネットやウイングなどにも用いられる素材です。
製造方法により、ウエットカーボンとドライカーボンの2種類があります。
ウエットカーボンは低コストで製造できるものの、強度が低く耐熱性も低いです。
一方、ドライカーボンは製造コストが高いですが強度・耐熱性ともに強くなっています。
一般的に素材として販売されているカーボンはウエットカーボンであることが多く、マフラーの場合はテールエンドによく用いられます。
マフラー交換にはデメリットもある
マフラー交換にはデメリットもありますので、以下でご紹介します。
騒音問題
マフラー交換により排気音が大きくなると、近所迷惑になる可能性があります。走行中だけではなくアイドリング中の排気音も大きくなるため、注意が必要です。
車のメーカー保証を受けられなくなるかもしれない
新車で購入してメーカー保証がついている車でマフラー交換をすると、保証を受けるための条件から外れてしまう可能性があります。社外部品への交換によって、本来は生じなかったであろう不具合が発生することもあると考えられているからです。
逆にエンジンがパワーダウンするかもしれない
車種にもよりますが、排気効率の高いマフラーに交換すると、吸気とのバランスが崩れてエンジンが本来の力を発揮できなくなる可能性があります。
マフラー交換で注意したい点とは
車のマフラーは「道路運送車両法」にて保安基準が定められています。
その基準を満たさないマフラーに交換してしまうと、車検に通ることができなくなるため注意が必要です。
まず、排気量の音量についての基準があります。2010年4月1日以降に生産された車であれば、排気音の音量が普通乗用車は96dB(デシベル)、軽自動車は97dB以下でなければなりません。
また、車のマフラーから排出される排気ガスの濃度にも基準が定められています。マフラーには、排気ガスの有害物質を化学反応によって無害物質に変化させる触媒が装備されていますが、それが不良を起こしていると車検に通りません。
保安基準を満たしているマフラーには、「保安基準適合品」「車検対応品」「JASMA認定品」の内いずれかが刻印されています。
これらの記載があるマフラーであれば車検に通ることができるため、交換する際の目印にすると良いでしょう。
マフラーの交換にかかる時間の目安
マフラー交換にかかる時間は車種や依頼する業者などにより異なりますが、4輪車であれば1時間で作業終了となる場合が一般的です。
ただし、マフラーの取り付けが複雑な車種の場合は作業時間と共に工賃も増える傾向にあるため注意しましょう。
また、繁忙期や店舗の混雑具合も所要時間に影響します。
待ち時間の分まで工賃に含まれることはありませんが、時間を無駄にしないためにも可能であれば業者へ作業の予約をしておくと良いでしょう
マフラー交換の目安費用とは
カーコンビニ倶楽部「マフラー交換・取付」では、お客様のご要望に合ったマフラーやスポーツマフラーをお選びし、排気性能・加速性能・燃費性能の向上を目指します。
マフラー交換・取り付け料金の目安をご紹介します。なお、料金はすべて税別・部品代は別途必要になります。
項目 | 料金 |
インテークチャンバー装着、点検、検査 | 4,905円~/個 |
インテークパイプ装着、点検、検査 | 30,476円~/個 |
車検対応マフラー(リヤピースのみ)装着、点検、検査 | 4,943円~/個 |
車検対応マフラー(リヤピースのみ2本出し)装着、点検、検査 | 9,333円~/個 |
車検対応マフラー装着・点検・検査 | 8,000円~/個 |
車検対応マフラー(2本出し)装着、点検、検査 | 12,381円~/個 |
マフラーブッシュ装着、点検 | 548円~/箇所 |
マフラーカッター装着、点検 | 1,095円~/個 |
インナーサイレンサー装着、点検、検査 | 1,095円~/箇所 |
エキゾーストマニホールド装着、点検、検査 | 45,714円~/個 |
フロントパイプ装着、点検、検査 | 9,429円~/個 |
自分でマフラーを交換することはできる?
マフラーの交換は業者へ依頼することが一般的ですが、DIYによる交換も不可能ではありません。
マフラー交換に必要な道具
マフラー交換を行う場合、以下の道具が必要となります。
・作業用グローブ
・メガネレンチ ・ソケット&ラチェットハンドル ・トルクレンチ ・ジャッキ ・リジットラック ・交換用ガスケット |
マフラー交換の手順
必要な道具を用意したら、以下の手順でマフラーを交換します。
①車の後ろをジャッキアップし、リジットラックを2つ噛ませる
※リジットラックの位置はリアタイア前のサイドメンバーあたりが適切(車種により異なる)
②マフラーとエキゾーストパイプを繋ぐボルトを外す
※ボルトが固い場合は潤滑剤などを使い、無理に回さないようにする
③マフラーを吊るしているマフラーハンガーを取り出し、マフラー本体を外す
④交換するマフラーをマフラーハンガーに吊るす
⑤エキゾーストパイプとマフラーの間に新品のガスケットを挟み、ボルトで固定する
⑥マフラーの取り付け後、リジットラック→ジャッキの順に車を降ろせば作業完了
なお、自分で交換する際は必ずマフラーが冷めた状態で行いましょう。
走行直後はマフラーが熱くなっているため、そのまま作業すると熱膨張によりボルトが外しづらいだけでなく火傷を負う可能性もあります。
また、ジャッキだけ噛ませた状態で作業をすることも絶対にやめましょう。
万が一作業中にジャッキが外れると、命に関わる事故へとつながります。
ここまでDIYによるマフラー交換の手順をお伝えしましたが、上記の通り一歩間違えればケガだけでなく死亡のリスクも潜んでいる危険な作業です。
特に車の整備に関して専門的な知識・技術の無い方は無理に自分で交換を行おうとはせず、整った設備環境のもと確かな技術で交換をしてくれるプロに依頼した方が安心と言えます。
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今回の記事で見た通り、マフラー交換にはメリットだけではなくデメリットや注意点もあります。
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