ドライブレコーダーの取り付け位置は法律で決まっている!正しい位置や取り付け方など解説

2025年09月05日
今やすべての車に取り付け必須と言っても過言ではないドライブレコーダーですが、実は法律でドライブレコーダーの取り付け位置が決められていることはご存知でしょうか。
自己判断で取り付けて法律違反とならないためにも、事前にドライブレコーダーの取り付け位置として適切な箇所を把握することが大切です。
今回は法律で定められたドライブレコーダーの取り付け位置や取り付け時の注意点、ドライブレコーダーの取り付け方などについて詳しく解説いたします。
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ドライブレコーダーの取り付け位置は法律で決まっている
ドライブレコーダーの取り付け位置は、道路運送車両の保安基準にて定められています。
フロントガラスにドライブレコーダーを取り付ける場合
フロントガラスにドライブレコーダーを取り付ける場合は、「車室内後写鏡(バックミラー)により遮蔽される前後ガラスの範囲」と決められています。
これは、道路運送車両法の保安基準第39条にて定められています。
ただし、以下2点についてはこの限りではないとされています。
・ガラス開口部の実長20%以内の範囲
・ガラス下部より車体と平行な部分から実長150mm以内の範囲
ダッシュボードにドライブレコーダーを取り付ける場合
ダッシュボードにドライブレコーダーを取り付ける場合は以下の通りです。
・2m先の高さ1m直径30cmの円柱の少なくとも1部を鏡等を用いず直接確認できること
これは、道路運送車両法の保安基準第183条にて定められています。
保安基準以外で取り付けについて注意すべき点
ドライブレコーダーを取り付ける際は、以下のポイントにも注意が必要です。
ワイパーが届かない範囲に取り付けないこと
ドライブレコーダーは車両の内側から外の様子を撮影するため、ワイパーの可動範囲外に取り付けると雨や雪による水滴で鮮明な映像を記録することが難しくなります。
天候を問わずしっかりと映像を残すことができるように、ワイパーの可動範囲内に収まることを意識して取り付ける必要があります。
車検ステッカーと重ならないこと
道路運送車両法第66条に基づき、車検ステッカー(検査標章)は常に貼り付けておく義務があり、車検のたびに貼り替えが必要です。
車検ステッカーに重ねてドライブレコーダーを取り付けると、ステッカーを貼り替える際にドライブレコーダーまで取り外す手間が生じます。
また、車検ステッカーの上はドライブレコーダーが外れやすくなるリスクがあるため、車検ステッカーと重ならない位置に取り付けることが大切です。
適切な角度に調整すること
角度によってはカメラの画角に、ボンネットやダッシュボードなどが映り込む可能性があります。
その結果、道路の状況や車両のナンバーなどが記録できず、万が一の事態が起きた際に提示できる証拠がなくなってしまいます。
位置だけでなく、角度にも注意して調整を行いましょう。
ドライブレコーダーの取り付け位置として避けるべき場所
取り付ける位置によっては映像がうまく記録できない可能性があります。
ここでは、避けるべき取り付け位置の具体例をご紹介します。
フロントウィンドウの右側・左側
フロントウィンドウの右側や左側は比較的配線の設置が簡単ですが、撮影可能な範囲が狭まるためトラブル発生時に現場の状況を確認できなくなる可能性があります。
また、Aピラーの死角が拡大するため、運転の安全性が損なわれることにも注意が必要です。
ダッシュボードの真ん中
ダッシュボードの中央は、ボンネットが映り込み、本来撮影可能な範囲に対して1/2程度しか撮影することができません。
また、運転者の視野が遮られ、三角停止板や通行禁止表示用のロードコーンなどが見えなくなる可能性が高いです。
運転席のすぐ上
運転席のすぐ上も、死角が拡大するため運転の安全性に影響が及ぶ恐れがあります。
また、走行中の振動によってドライブレコーダーが落下する恐れがあるため、取り付けを避けるべき箇所です。
ドライブレコーダーの取り付け方
ドライブレコーダーの取り付け方は、ドライブレコーダーのタイプによって変わります。
以下より、各タイプの取り付け方についてご紹介いたします。
一体型タイプの場合
一体型タイプとは、カメラと本体が一体型になっているタイプのドライブレコーダーです。
配線がしやすく、比較的取り付けが簡単というメリットがあります。
一体型ドライブレコーダーを取り付ける際の手順は、以下の通りです。
1 フロントウインドウを拭いて汚れを除去する
2 ドライブレコーダーのマウントを取り付ける
3 マウントにドライブレコーダーを取り付ける
4 電源ケーブルをシガーソケットに接続する
5 動作を確認する
電源ケーブルは、天井とフロントウインドウの境目に押し込んで助手席側へ這わせるようにしましょう。
前後2カメラタイプの場合
前後2カメラタイプとは、本体とフロントカメラ・リアカメラの取り付けが必要なタイプのドライブレコーダーです。
前後2カメラタイプのドライブレコーダーを取り付ける際は、まずはフロントカメラを前述した手順で取り付けましょう。
フロントカメラを取り付けたら、次は以下の手順でリアカメラを取り付けます。
1 フロントカメラとリアカメラをケーブルで接続する
2 養生テープなどでリアカメラを仮止めする
3 映像を確認しながらリアカメラの取り付け位置を調整する
4 ケーブルをバックドアのウェザーストリップの隙間に埋め込みながら目立たない場所に這わせる
5 動作を確認する
2つのカメラを取り付け終わったら、どちらも正しく映像を撮影できているかどうかを確認しましょう。
ルームミラーに固定するタイプの場合
ルームミラーに固定するタイプのドライブレコーダーは、多くの場合はミラーの裏側にカメラを固定しますが、元からミラーと一体化している製品もあります。
どちらにしてもミラーにカメラを固定するため、前方視界の妨げにならない点がメリットです。
取り付けの際はカメラの装着後、ミラーをドライバーのポジションに合わせてカメラの角度などを調整し、撮影したい箇所が画角に入るようにします。
ドライブレコーダーの取り付け後は、カメラのズレを防ぐためミラーは極力動かさないことが大切です。
関連リンク:ドライブレコーダーの取り付け方をタイプ別に解説!配線の注意点も
ドライブレコーダーを自分で取り付けた場合によくある失敗例
ドライブレコーダーを自分で取り付けると、業者へ依頼した場合よりも費用がかからないというメリットがあります。
その一方で、取り付けに失敗して作業のやり直しが必要になるリスクを伴う点にも注意が必要です。
ドライブレコーダー取り付けのDIYでよくある失敗例としては、以下のようなケースが挙げられます。
・内部電源を取り違えて電装品が動作しなくなる
・配線作業時に内張を破損させてしまう
・接続する場所を間違えて警告灯が表示されたままになる
車の構造と電装品に関する知識がないと、上記のようなケースに陥る可能性は高くなります。
スムーズに取り付けられる自信がない場合は、無理をせず業者に依頼しましょう。
ドライブレコーダーの取り付けは業者への依頼がおすすめ!その理由とは
ドライブレコーダーの取り付けは、作業工程は少ないですが、無理に自分で行わずプロに任せることをおすすめします。
ここでは、ドライブレコーダーをプロに任せるべき理由を5つご紹介します。
配線をきれいに固定してくれる
ドライブレコーダーの取り付けには、電源やカメラ間をつなぐための配線作業が必要です。
一般的なタイプでは、フロントカメラと電源のシガーソケットを配線でつなぐ必要があり、リアカメラ付きの場合は、フロントカメラとリアカメラをつなぐ配線も必要になります。
配線が目立ってしまうと見た目が悪くなるだけでなく、運転の邪魔になることも。
すっきりとした仕上がりにしたい場合は、プロに依頼することをおすすめします。
電装品の電源トラブルを回避できる
配線をきれいにしっかりと固定することは、見栄えが良いだけでなく思わぬトラブルを未然に回避することにも繋がります。
たとえば、配線が剥き出しのままだと、走行中に体が引っかかり断線したり、接続部分が外れてしまうこともあります。
事故などの緊急時にこそ、ドライブレコーダーは正しく作動することが求められます。確実に記録を残すためにも、配線を適切に処理して電源トラブルを未然に防ぐことが大切です。
部品の破損リスクがない
配線をきれいにしっかりと固定するには、ピラー部分やダッシュボード周りの内張を取り外す作業が必要になることがあります。
しかし、車両によっては内張の構造が複雑で、無理に外そうとすると部品を破損してしまうおそれがあります。
また、車の内張は普段触れることのない鋭利な部分も多く、怪我のリスクもあるため注意が必要です。
万が一破損した場合、部品の交換費用が高額になるケースも少なくありません。
なお、ピラーを外さずにウェザーストリップゴムなどから押し込んで配線を通す方法もありますが、しっかりと固定しないと走行時に配線が揺れて異音の原因になることもあります。
これらのトラブルを避けて確実に取り付けたい方は、プロへ取り付けを依頼するのがおすすめです。
取り付け位置を間違える心配がない
プロに任せれば、取り付け位置を間違えて車検に不合格となる心配がありません。
また、ドライブレコーダーの能力を最大限に発揮するためには、定められた範囲の中でもよりベストな位置に設置する必要があります。しかし、初めての取り付けでそれを見極めることは難しいです。
プロであれば、車両構造やカメラの特性を熟知しているため、最適な位置に取り付けてくれます。
ドライブレコーダーの取り付けを依頼できる業者と費用相場
ドライブレコーダーの取り付けは、主にディーラー・カー用品店・整備工場で依頼できます。
各業者で依頼した場合の費用相場をまとめると、以下の通りです。
業者 | 費用 |
ディーラー | 10,000円~40,000円程度 |
カー用品店 | 5,500円~30,000円程度 |
整備工場 | 3,000円~30,000円 |
なお、工賃やサービス内容は業者によって変わるため、依頼先を選ぶ際は各業者の特徴も理解しておくと良いでしょう。
以下より、業者ごとの特徴について詳しく解説いたします。
ディーラー
ディーラーでは、主に、純正品のドライブレコーダーの取り付けを依頼できます。
工賃は他の業者よりも高い傾向にありますが、自社メーカーに詳しいスタッフが対応してくれること、保証サービスが手厚いことによる安心感を得られます。
基本的に、社外品の持ち込みは対応してもらえないことが多いため注意しましょう。
カー用品店
カー用品店は、純正品から社外品まで幅広いメーカーのドライブレコーダーを購入できます。
ドライブレコーダー選びから自分でこだわりたいと考える方は、カー用品店の利用もおすすめです。
なお、カー用品店は店舗購入での取り付け依頼を優先しているため、持ち込み取り付けは待ち時間が発生したり、工賃が割高だったりする場合もあります。
整備工場
整備工場では、純正品・社外品のどちらの取り付けにも対応してもらえます。
ディーラーよりも工賃が安いうえに、整備の専門家に取り付けてもらえるため技術力にも期待できる業者です。
ただし、民間の整備工場はドライブレコーダーの取り付けサービス内容に関してホームページなどで確認できず、直接の問い合わせが必要なところもあります。
持ち込み・自分で取り付ける場合に知っておきたいドライブレコーダーの選び方
ドライブレコーダーを持ち込みで取り付け依頼をする場合や、DIYで取り付ける場合は、自分でドライブレコーダーを選ぶ必要があります。
ここでは、自分に合ったドライブレコーダーを探す際に意識しておきたい4つのポイントについて解説します。
取り付けの難易度で選ぶ
自分で取り付けるドライブレコーダーを選ぶときは、「取り付け難易度」という観点で製品情報を確認してみましょう。
カメラの台数が少ないタイプかつ、シガーソケットから電源を取るドライブレコーダーなら配線の手間が少なく簡単に取り付けられます。
より手軽に取り付けたい場合は、ルームミラーに固定するだけのタイプもおすすめです。
映像の見え方で選ぶ
事故やあおり運転などのトラブルの備えとしてドライブレコーダーを取り付けるなら、状況を明確に把握できるよう映像の見え方もチェックすることが大切です。
目安として画質はFHD以上で画像補正機能が備わっており、110°以上の画角が確保されたタイプがおすすめです。
メモリーカードの容量で選ぶ
カメラ性能に優れたドライブレコーダーを選んでも、いざというときにメモリーが不足していれば撮影そのものができなくなってしまいます。
そのため、モデルごとに推奨されているメモリーカードの容量も確認しておきましょう。
長時間録画したい場合は、できるだけGB数の多いドライブレコーダーを選ぶと安心です。
機能で選ぶ
ドライブレコーダーは、製品によって便利な機能が搭載されています。
用途に合った機能が搭載されているかどうかも、ドライブレコーダー選びで注目したいポイントです。
例えば、駐車時の車上荒らしに備えたい場合は「駐車監視機能」を搭載した製品が適しています。
運転時の安全性を向上させたい場合は、車線のはみ出しや発進が遅れた際に警告する「安全運転サポート機能」を備えた製品もおすすめです。
ドライブレコーダーからカーナビまで対応!電装品の取り付けはカーコンビニ倶楽部へお任せください
法律に抵触せず、しっかりと映像を記録できる位置にドライブレコーダーを取り付けることは以外にも難しいものです。
また、ドライブレコーダーの取り付けには複雑な配線作業も伴うため、車の構造の知識がない方が行うと失敗するリスクも伴います。
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