車の適切な点検頻度とは?法定点検と日常点検の違いも解説

2024年12月28日
「車は定期的な点検が必要」と分かってはいても、具体的にどれくらいの頻度で点検すべきか悩む方もいることでしょう。
車の点検は、主に法律で定められた法定点検の頻度に合わせて実施する必要があります。
今回は車の法定点検の頻度や各点検の内容に加え、カーユーザーの多くが悩みがちな日常点検の頻度も解説いたしますので、参考にしてみてください。
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頻度の前に知っておきたい車の点検の種類
車の点検には大きく分けて、定期点検と日常点検があります。
法定点検とは?
法定点検とは、法律で実施することが義務付けられている点検です。
定期点検と車検は混同されがちですが別物です。車検は車が国の保安基準をクリアしているかをチェックするための検査であり、その検査項目は定期点検の項目とはかなり異なります。車検との違いを正しく理解しておきましょう。
ただし、車検を業者に依頼すると、その業者が車検の前に24ヵ月点検を実施してくれることになっています。そのため、ユーザー車検をする場合を除いて、24ヵ月点検の実施の有無について特に心配する必要はありません。
日常点検とは?
日常点検とは、その名の通り、ユーザーが日常的に実施する点検のことです。日常点検も法律で義務付けられているため、ある意味日常点検も「法定点検」の1つといえます。
とはいえ頻度や時期は特に定められておらず、ユーザーが車の状態に応じて自分で決めることになっています。
車の法定点検の頻度
法定点検の頻度は、車の種類によって変わります。
以下より、自家用車と事業用車・その他の車に分けて、法定点検の頻度について解説いたします。
自家用車の場合
自家用車の場合、法定点検は以下の頻度で行います。
車種 | 点検頻度 |
軽自動車・普通自動車 | 12ヵ月・24ヵ月に1回 |
中小型トラック | 6ヵ月・12ヵ月に1回 |
大型トラック | 3ヵ月・12ヵ月に1回 |
一般的な軽自動車や普通自動車はどちらも12ヵ月・24ヵ月に1回ですが、車体が大きいトラックはよりこまめな点検が必要です。
事業用車・その他の場合
事業用車における法定点検の頻度は、以下の通りです。
車種 | 点検頻度 |
バス・トラック・タクシー | 3ヵ月・12ヵ月に1回 |
レンタカー | ・乗用車:6ヵ月・12ヵ月に1回
・乗用車以外:3ヵ月・12ヵ月に1回 |
牽引自動車 | 3ヵ月・12ヵ月に1回 |
事業用車はいずれもマイカーよりこまめな点検が義務付けられており、車体が大きなものや頻繁に運転する車ほど点検の頻度も増えます。
車の法定点検の内容
法定点検の具体的な内容は車種によって異なり、大型車両や事業用の車は、より多くの検査項目が定められています。
ここでは、12ヵ月点検・24ヵ月点検における、主な検査項目をご紹介いたします。
12ヵ月点検
12ヵ月点検で検査される箇所は、以下の通りです。
検査項目 | 内容 |
かじ取り装置(ステアリング) | パワーステアリング装置 |
走行装置 | ホイール |
制動装置 | ブレーキペダルなど |
動力伝達装置 | クラッチ、トランスミッションなど |
電気装置 | 点火装置、バッテリー |
原動機 | エンジン本体、潤滑装置など |
その他 | エグゾースト・パイプ、マフラーなど |
24ヵ月点検
24ヵ月点検で検査される箇所は、以下の通りです。
検査項目 | 内容 |
かじ取り装置(ステアリング) | パワーステアリング装置、ギア・ボックスなど |
走行装置 | ホイール |
緩衝装置 | サスペンションなど |
動力装置 | プロペラ・シャフト、ドライブ・シャフトなど |
電気装置 | 電気配線 |
原動機 | 燃料装置 |
ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置 | ブローバイ・ガス還元装置など |
車枠、車体 | フレームやボディの緩み、損傷 |
その他 | エグゾースト・パイプ、マフラーなど |
24ヵ月点検では、12ヵ月点検よりも内容がやや多いことが特徴です。
車の日常点検の頻度
日常点検の頻度は、自家用車なら走行距離や走行時の状態から適切と判断される時期を定めます。そのため車の使い方によって頻度は変わりますが、最低でも月に1回は実施しておくと安心です。
一方で事業用車の場合は、自家用車よりもこまめな日常点検が重要です。
特にバスやタクシー、貨物用のトラックなど、走行距離が長く多くの人や物を乗せる車は毎日の運転前に実施することが望ましいです。
車の日常点検の内容
日常点検では、以下の項目をチェックしましょう。
1 ウィンドウォッシャー液の量
2 ブレーキ液の量
3 バッテリー液の量
4 冷却水の量
5 エンジンオイルの量
6 タイヤの空気圧(スペアタイヤを含む)
7 タイヤの亀裂、損傷および異常な摩耗
8 タイヤの溝の深さ
9 ランプ類の点灯・点滅、レンズの汚れ・損傷
10 ブレーキペダルの踏みしろとブレーキの効き具合
11 パーキングブレーキレバーの引きしろ
12 ウィンドウォッシャーの噴射状態
13 ワイパーの拭き取りの状態
14 エンジンのかかり具合および異音
15 エンジンの低速と加速の状態
1~5はエンジンルームを覗いて点検し、6~9は車の周囲をまわって確認します。10~15は運転席に座って点検してください。
車の点検を適切な頻度で行わないとどうなる?
車の点検を怠ると、以下のようなリスクが生じます。
車に不具合・故障が起こりやすくなる
法定点検や日常点検の目的は、車の異常の早期発見です。
定期的に車の各箇所をチェックし、不具合を見つけたら症状が深刻化する前にメンテナンスを行うことで、事故や重大なトラブルを防ぐことができます。
タイヤのパンク・バッテリー上がり・エンジンのオーバーヒートなどのトラブルは、点検不足による劣化の見逃しが原因で発生することが多いです。
走行中に発生すると大きな事故に発展しかねないため、自分や同乗者の身を守るためには点検が欠かせません。
場合によっては罰則が課せられる
法定点検や日常点検の未実施そのものは、罰則の対象になりません。
ただし、点検を怠ることで生じた不具合により、整備不良とみなされ違反点数や罰金が科せられることはあります。
例えばブレーキの不具合の場合は「整備不良制動装置等違反」として、違反点数2点・罰金6,000〜12,000円の対象になります。
なお、事業用車が法定点検を受けなかった場合、道路運送車両法により30万円以下の罰金が科せられる可能性があるため注意が必要です。
車の点検はどこで受けられる?
車の点検は、専門知識を持つプロに依頼するケースが一般的です。点検を依頼できる業者としては、以下の4つが挙げられます。
・ディーラー
・整備工場
・カー用品店
・ガソリンスタンド
同じ点検でも料金やサービス内容などは業者ごとに異なるため、料金表や口コミなどを比較して選びましょう。
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