車のシートが劣化する原因

車のシートは、様々な原因により劣化が進みます。

まずは、車のシートを劣化させる主な原因について解説します。

運転時の体重移動による摩擦

運転中、カーブや加速・停止時などの体重移動を繰り返すことで、シートと乗員の間に摩擦が生じます。

1回ごとの摩擦は軽いものでも、頻繁に繰り返されればその分素材にダメージが蓄積され、破れてしまいます。

特に運転席のシートは必ずドライバーが座るため、摩擦により破れやすいです。

直射日光による劣化

直射日光もシートにダメージを与える要因のひとつです。

ボディカバーやサンシェードなどの日光を遮るアイテムを使わずに屋外駐車をしていると、熱や紫外線によりシートのひび割れや色褪せにつながります。

車内の使い方

日頃の車内の使い方によっても、車のシートが劣化する速さが変わります。

例えばペットと同乗することが多い場合、ペットがシートに爪を立てたり噛みついたりしてシートの破れにつながるケースがあります。

他にも、シートの素材に合わないクリーナーで車内を掃除してしまった場合も素材に負荷がかかり劣化が早まります。

 

車のシートに使われている素材と特徴

車のシートの素材には様々な種類があり、素材によって耐久性が変わります。

主な素材の種類とそれぞれの特徴は、以下の通りです。

素材	特徴
本革シート	・動物の革を加工した素材。 ・水濡れに強いが通気性や耐久性は低い。
合皮シート	・ポリエステルとポリウレタンを原料としている、革のような質感の素材。 ・通気性、耐久性、防汚性に優れている。
布シート	・難燃性化学繊維でできた布地の素材。 ・耐候性が高くメンテナンスがしやすい。

上記のうち、本革は上質な質感でインテリアに高級感を与えられる一方で、日頃のケアを怠るとすぐに劣化して補修せざるを得なくなります。

 

車のシートを補修する方法は素材ごとに異なる

先述したように、車のシートの素材はそれぞれ異なる性質があり、トラブルが生じたら素材の性質に合わせた方法で補修をする必要があります。

例えばカーコンビニ倶楽部では、本革・合皮・布シートそれぞれの破れに対し以下のような補修を行っています。

素材	補修方法
本革シート	ひび割れた部分を削り、細かい傷を埋めてからペイントする。
合皮シート	破れた部分をテープで固定し、熱を加えながら生地を加えて接着・ペイントする。
布シート	シートのカラーに合った補修材を破れた部分に埋めて目立たなくする。

 

車のシートはDIY補修もできる？

車のシートが破れた場合、カー用品店で販売されているアイテムを使いDIYで補修することも可能です。

業者に依頼するよりも費用を安く抑えることが可能なため、コストの削減を重視してシートを直したい方におすすめの方法です。

シートのDIY補修に必要な道具

車のシートをDIY補修する場合、以下の道具が必要になります。

・元のシート素材に合った生地
・布用接着剤
・スポンジ
・ハサミ
・ピンセット

ハサミやピンセットは自宅にあるもので問題ありませんが、生地・接着剤・スポンジに関してはカー用品店で販売されているものを使いましょう。

シートを補修する手順

必要な道具を揃えたら、以下の手順でシートを補修しましょう。

1　シートの素材と色に合った補修用生地を用意する

2　破れている部分から出ている糸くずなどをカットしながら形を整える

3　補修用の生地を破れた箇所の形に合わせてカットする

4　シートの中にスポンジを詰める

5　補修用生地を合わせて色や形状を確認し、接着剤でシートに付ける

シートをDIY補修する際のポイント

座面や背中がよく擦れる部分は、特に丁寧な補修が必要です。

補修用生地の接着が甘いと、すぐに剥がれて再補修が必要になります。

破れを見つけたら早めに補修することで、破れの拡大や補修の難易度が上がるのを防げます。

 

車のシート補修は業者への依頼がおすすめ

車のシートはDIY補修も可能ですが、作業ミスにより補修箇所が目立ち見た目が悪化する可能性もあります。

可能な限り元通りに近い状態に直したいのであれば、業者によるシート補修がおすすめです。

車のシート補修を業者に依頼するメリット

・最適な補修用生地を選んでくれるため仕上がりがキレイ

・広範囲の色褪せや破れにも対応してもらえる技術力がある

・適切な方法で補修してくれるため耐久性も高い

仕上がりが良さを求める方、補修後もシートを長く使い続けたい方は業者への依頼をおすすめします。

車のシート補修を依頼できる業者

車のシート補修は、主に以下の業者で依頼ができます。

・ディーラー
・内装リペア専門店
・カー用品店

工賃や対応可能な補修範囲などは業者によって異なるため、補修を依頼したいシートの状態や予算に合った業者を探しましょう。

車のシート補修を依頼する業者の選び方

安心して依頼できるシート補修業者を選ぶには、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

・見積もり内容
・口コミや施工実績
・施工保証の有無

料金だけでなく、その業者を実際に利用した人によるリアルな感想や施工後の保証サービスの有無も確認しておくと、より信頼性の高い業者を見つけやすくなります。

 

車のシート補修料金の相場

車のシート補修にかかる料金は、業者の種類だけでなく作業内容によっても変わります。

シート補修における主な作業内容と、各作業の料金相場は以下の通りです。

作業内容	料金
シートの補修	5,000～20,000円程度
シートの張り替え	20,000～70,000円程度

合皮や布よりも、本革シートの方が補修や張り替えの料金が高くなる傾向にあります。

 

車のシートを補修せずカバーを使う手もある

シートの破れや穴が大きい場合は、補修ではなく上からシートカバーを取り付けることもひとつの方法です。

補修のように細かな作業は不要で、好きな色・柄のカバーをかけるだけで簡単にシートの見た目を改善することができます。

ただし、元のシートが本革だと本来の質感が失われ、内装の印象が大きく変わる可能性があります。

また、上手く装着することができないとシワができて見た目が悪くなる点にも注意が必要です。

 

車のシートの劣化を補修せず放置することのデメリット

シートの故障につながる

シートの表面が劣化すると、少しずつ見た目が悪化していきます。

また、劣化が進むと中のクッションがはみ出たり、スプリングが傷んでシートの故障につながります。

ドライビングポジションに影響が及ぶうえに、安定性を欠くことでさらに故障を招きやすい状態になるのです。

修理代が高くなる

シートの劣化が進むほど、修理が必要な範囲も広くなるため作業工数が増えます。

本来は少額の修理で済むはずだった損傷でも、放置により高額な費用がかかる可能性があります。

余計な出費を発生させないためにも、劣化したシートは早めに補修することをおすすめします。

シートのへこみで体に負担がかかる

長年使ったシートは、乗員の体重によりへこみが生じてしまいます。

へこみのあるシートはクッション性が低下するため、体を十分に支えられず腰に負担がかかりやすくなります。

これにより、運転後の疲労感が増したり、腰痛になりやすくなるなど体へトラブルが表れる可能性があります。

運転中の快適性も著しく悪化するため、シートのへこみが気になったら早めに補修・交換しましょう。

シートの劣化は売却時の査定に影響が出る

シートのコンディションは売却時の査定にも影響を与えます。

査定士は車の外装だけでなく内装もこまめにチェックして、ダッシュボードの傷や車内の臭いはもちろん、シートの破れや汚れもマイナス査定になります。

ただし経年劣化は避けられないため、ヘタりが生じたら売却時の査定のことも考えて、早めに補修をしておくとよいでしょう。

 

車のシートの補修・張り替えならカーコンビニ倶楽部にお任せください！

カーコンビニ俱楽部では、車のシート補修も承っております。

「タバコで焦げた穴ができてしまった」「日光による劣化や傷が目立つ」「強い衝撃を与えて破れてしまった」など、様々なケースに合わせた補修・張り替えをプロが行いますので安心してお任せください。

布や合皮はもちろん、本革シートも本来の質感を損なうことなく綺麗に仕上げます。

料金にはケースにより異なるため、まずはお気軽にお問い合わせください。

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