車の法定点検にかかる時間の目安とは?待ち時間の過ごし方や費用相場も解説

2025年09月05日
車の安全性を維持するために欠かせない法定点検ですが、忙しい日々の中で点検を受けるには、どのくらい時間がかかるのかが気になる方もいるでしょう。
本記事では、法定点検にかかる時間の目安や費用、待ち時間の過ごし方などについて、詳しく解説いたします。
事前に知っておくことでスムーズに対応できることもあるため、ぜひ参考にしてください。
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車の法定点検とは
車を安全に走行させるためには、定期的な点検が欠かせません。
そのため車の所有者には、「法定点検」と呼ばれる定期点検を受ける義務が課せられています。
また、法定点検とは別に、自主的なメンテナンスを行うことも、車のトラブル予防や寿命を延ばすうえで重要です。
法定点検の対象となるのは、以下の2種類です。
点検の種類 | 特徴 |
法定12ヶ月点検 | 12ヵ月ごとに実施する点検で、29項目の検査を実施 |
法定24ヶ月点検 | 車検時に行うことが多く、12ヶ月点検の項目を含む56項目の検査を実施 |
この他、以下のような点検もありますが、これらは法定点検ではなく任意の点検です。
- 1ヵ月・6ヵ月・3ヵ月点検:主に新車購入後に販売店で実施される無料点検やアフターサービス
- その他点検:業者がサービスの一環として提供する定期点検
法定点検は法律で義務付けられている点検であるのに対し、任意の点検は車の状態を良好に保つための、おすすめのメンテナンスです。
法定点検だけでなく、こうした自主的な点検も取り入れることで、トラブルの早期発見や予防につながります。
車の点検にかかる時間の目安
点検は24ヵ月・12ヵ月・6ヵ月・3ヵ月と異なる頻度で行われるものがあり、それぞれにかかる時間の目安は異なります。
点検ごとの所要時間の目安をまとめると、以下の通りです。
点検の種類 | 時間 |
法定24ヵ月点検 | 1~3日程度 |
法定12ヵ月点検 | 半日~3日程度 |
3ヵ月・6ヵ月点検 | 当日中~1日以上 |
1ヵ月点検 | 30~40分程度 |
カー用品店やガソリンスタンドの点検サービス | 30分~1時間程度 |
ここでは、各種点検の所要時間の目安について解説いたします。
24ヵ月点検にかかる時間
24ヵ月点検では、56の項目に沿って綿密なチェックが行われます。
自家用の乗用車と軽自動車のみが対象とされている法定点検で、一般的に車検(継続検査)と同じタイミングで行われます。
24ヵ月点検にかかる時間は、1~3日程度です。ただし整備箇所が多い場合は、より長い期間を要する可能性があります。
12ヵ月点検にかかる時間
12ヵ月点検は、自家用乗用車などは29の点検項目が設定されている法定点検です。
所要時間の目安は数時間程度が一般的ですが、ディーラーの場合は半日程度かかることも少なくありません。
また、メンテナンスが必要な場合は1~3日程度かかる場合もあります。
3ヵ月・6ヵ月点検にかかる時間
3ヵ月点検は事業用のバス・トラック・タクシー・レンタカー、6ヵ月点検は自家用の中小型トラック・レンタカーに義務付けられた法定点検です。
3ヵ月点検は50項目、6ヵ月点検は22項目の点検項目が設定されています。
どちらも当日中に終了する場合が多いですが、部品の取り寄せなどが必要になると1日以上かかる可能性があります。
1ヵ月点検にかかる時間
ディーラーでは、新車購入から1ヵ月後に点検を実施していることもあります。
基本的に、無料でエンジンオイル量のチェック・ブレーキフルードのチェック・エンジンルームのチェックなどを行ってくれます。
点検の内容が少ないため、30~40分程度で完了する場合が多いです。
カー用品店やガソリンスタンドの点検サービスにかかる時間
カー用品店やガソリンスタンドでは、有料の会員サービスの特典として点検を実施している店舗もあります。
主にタイヤの溝や空気圧チェック・ライト類のチェック・エンジンオイル量のチェック・ワイパーのチェックなど、細かな箇所のメンテナンスを行っています。
所要時間は点検の内容によって変わりますが、多くの場合30分~1時間程度で完了します。
点検にかかる時間が変わる主な理由とは?
点検にかかる時間は車の状態や種類によって異なり、状況によっては予定より長引くこともあります。
特に時間に影響を与える要因としては、「整備が必要な箇所の数」と「車種の違い」が挙げられます。
以下で、それぞれの理由について詳しく解説します。
整備が必要な箇所が多いと時間がかかる
12ヵ月点検や24ヵ月点検など、検査項目の多い法定点検では、点検だけでも一定の時間がかかります。
さらに、劣化や故障が見つかり交換や修理が必要になると、その分だけ作業時間が延びてしまいます。
日頃からオイル交換やタイヤ点検などのこまめなメンテナンスを行っておくことで、点検時の不具合発見を減らし、点検の所要時間を短縮することができます。
車種によって点検のしやすさが異なる
車種によって、点検や整備にかかる時間も異なります。
例えば、軽自動車はエンジンや駆動系統の構造がシンプルなため、点検や整備にかかる時間も短い傾向にあります。
一方でミニバンやSUVといったサイズの大きい車種や、ハイブリッド車のように専用部品の点検が必要な車種は、作業が複雑になりやすく点検時間が長引くことも多いです。
車の法定点検の費用相場
主な点検ごとにかかる費用の相場は、以下の通りです。
点検の種類 | 費用 |
法定24ヵ月点検 | 40,000円~80,000円程度 |
法定12ヵ月点検 | 6,000円~20,000円程度 |
6ヵ月・3ヵ月点検 | 4,000円~16,000円程度 |
以下より、各法定点検にかかる費用相場を業者別に詳しくご紹介いたします。
24ヵ月点検にかかる費用
先述したように、24ヵ月点検は車検と同時に行われるケースが一般的です。
そのため、車検業者が設定している車検料金には24ヵ月点検の費用が含まれています。
24ヵ月点検の費用を含めた車検料金の相場は、以下の通りです。
普通自動車 | 軽自動車 | |
ディーラー | 80,000円程度 | 70,000円程度 |
車検専門店 | 58,000円程度 | 43,000円程度 |
整備工場 | 78,000円程度 | 60,000円程度 |
ガソリンスタンド・カー用品店 | 52,000円程度 | 40,000円程度 |
12ヵ月点検にかかる費用
12ヵ月点検にかかる費用の相場は、以下の通りです。
種類 | 金額 |
ディーラー | 10,000~20,000円程度 |
車検専門店 | 8,000~18,000円程度 |
整備工場 | 7,000~17,000円程度 |
ガソリンスタンド・カー用品店 | 6,000~15,000円程度 |
3ヵ月・6ヵ月点検にかかる費用
3ヵ月・6ヵ月点検にかかる費用の相場は、以下の通りです。
種類 | 金額 |
3ヵ月点検 | 6,000~16,000円程度 |
6ヵ月点検 | 4,000~11,000円程度 |
なお、6ヵ月点検はディーラーで新車を購入してから半年であれば点検費用が無料になる場合もあります。
車の法定点検の待ち時間は何ができる?
法定点検が行われている間、「終わるまでどのように過ごすべきなのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、車の点検中におすすめな時間の過ごし方についてご紹介いたします。
ディーラーでは新車の試乗もできる
ディーラーでは新車の試乗も実施しているため、点検で愛車を預けている間に気になる新車に乗ることも可能です。
時間を潰せるだけでなく、将来的に車の買い替えを検討している場合は、次の車を決めるための参考にもなります。
カー用品店などでは休憩ついでに買い物もできる
カー用品店などで点検を依頼した場合は、待ち時間に店内を見て回ったり、カーグッズを選んだりして過ごすのもおすすめです。
特に大手カー用品店は品揃えが豊富なことも多く、車関連のアイテムに興味がある方にとっては待ち時間も飽きずに楽しめるでしょう。
点検中の外出も可能
法定点検の待ち時間中は必ずしも店内で待機する必要はなく、店舗から出て買い物に行ったり帰宅して自宅で過ごしたりと自由に行動可能です。
点検の終了時間に応じて他の用事をスケジュールに入れ込んでも良いでしょう。
予約により代車で外出できる場合もある
車の状態によっては多くのメンテナンスが必要になり、点検当日に車を返却してもらえないケースもあります。
毎日車を使用する方は、万が一の可能性を考えて事前に代車の貸し出しを希望する旨を業者へ伝えることをおすすめします。
法定点検中の代車貸し出しはディーラーに限らず、カー用品店やガソリンスタンドでも行われています。
店舗によっては無料で借りることができるため、まずは業者へ相談してみましょう。
外出前に業者へ伝えておくこと
待ち時間中に外出する場合、必ず業者へ外出することを伝えておきましょう。
点検の結果、整備が必要な箇所が発覚した場合は部品代や工賃が当初の見積もり金額にプラスされるため、業者はユーザーへ承諾を得る必要があります。
ユーザーが店内にいないと、整備が進まずに点検の所要時間が長引いてしまいます。
外出の際はスタッフに伝えるだけでなく、いつでも連絡を取ることができるようにしておきましょう。
車の法定点検は時期を過ぎても受けられる?
法定点検は道路運送車両法で義務付けられた点検ですが、点検時期を過ぎても罰せられることはありません。
また、時期を過ぎたあとでも法定点検を受けることが可能です。
車の部品は少しずつ劣化が進んでいるため、法定点検の時期を過ぎると故障などのトラブルが発生する可能性が高まります。
時期が過ぎたからといって必要な手続きが増えることはないため、思わぬ事故を未然に防ぐためにも法定点検は積極的に受けておきましょう。
「車検」は期限を過ぎたまま走行したら罰せられる
車検の期限が切れたまま公道を走行すると、30日の免許停止処分・違反点数6点の加算・6か月以下の懲役または30万円以下の罰則が科せられます。
また、再び車検を受けるとなれば、車検場や店舗へ車を持ち込むために仮ナンバーの取得やレッカー車の手配などを行わなければなりません。
法律的な不利益を被ることはもちろん、再車検を受けるにしても準備に余計な手間と費用が掛かるため、車検は必ず期限内に済ませることを心がけましょう。
車の寿命を延ばすなら自主的な点検も大切
車の点検は、プロに任せるもの…と思ってしまいがちですが、日常点検は自分でもできます。
自分でできる日常点検としては、以下が挙げられます。
・ブレーキ
・タイヤ
・バッテリー
・エンジン
・ラジエター冷却水
・ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカーなど
・ワイパーとウォッシャー液
ブレーキの効きが悪くなっていないか、エンジンから異音はしていないか、そして、バッテリーの消耗を示す症状(エンジンがかかりにくい、ヘッドライトが暗い)がないかはエンジン始動時に確認できます。
外観の異常に関しては、車の周りを回って確認するだけで気が付くこともあります。
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