カーコンコールセンター24時間受付中 0120-0120-55
  • TOP
  • お役立ちコラム
  • 車のバッテリー交換時期の目安とは?費用や自分で交換する場合のやり方など解説

車のバッテリー交換時期の目安とは?費用や自分で交換する場合のやり方など解説

2023年08月14日

「昨日まで問題なく走っていたのに、今朝急にエンジンがかからなくなった…」そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?突然のバッテリー切れは避けたいですよね。バッテリーが切れる前兆を知っておくと交換時期の目安になります。今回は車のバッテリー交換のタイミングに加え、交換にかかる費用や自分で交換する方法などについて解説いたします。

バッテリー上がりでお困りの方は今すぐお電話!

些細なものから大きなものまでどんなトラブルもご相談を!高い技術を持ったスタッフが素早くあなたの愛車を点検・修理いたします。

車のバッテリーを交換する時期の目安

車のバッテリーはバッテリー液を補充しながら使用していれば交換は必要ないと考える方も少なくありませんが、実際は定期的な交換が必要な消耗品です。

また、バッテリーはメーカーによって「保証期間」が設定されていることをご存知でしょうか。

この保証期間とはメーカーがバッテリーを安全に使用できる期間として定めているため、一般的には「保証期間の期限=寿命」として考えられています。

バッテリーを交換した際は、次回の交換時期の目安を忘れないように交換月日を控えておくと良いでしょう。

バッテリーの寿命は車種によって異なる

一般的に、バッテリーの寿命は以下の年数とされています。

車種 寿命
ガソリン車 2~5年程度
アイドリングストップ搭載車 2~3年程度
ハイブリッド車 4~5年程度

上記の内、エンジンの停止・再始動が繰り返されるアイドリングストップ車はバッテリーにかかる負荷が大きいため寿命も短い傾向にあります。

一方でハイブリッド車のバッテリーは長持ちしやすい傾向にありますが、走行距離が増えるほど容量が小さくなるため、経過年数よりも走行距離に応じて交換時期を判断しましょう。

 

バッテリーの交換時期が近づくと車に現れるサイン

たとえ保証期間内であっても、バッテリーの劣化が見受けられた場合は交換するべきタイミングの前兆と考えましょう。

では、バッテリーの劣化はどのようにして判断すれば良いのでしょうか。

前兆症状1:エンジンのかかりが悪くなる

分かりやすいのは「車のエンジンのかかりが悪くなる」ことです。

エンジンをかけるときはセルモーターが勢いよく「キュルルル」と回りますが、バッテリーが弱ってくると勢いが衰えてくるので交換を検討しましょう。

「ギュルギュル」と重く弱々しい音がする場合は、すぐにでも交換が必要です。

前兆症状2:ヘッドライトの明るさ

次に目安となるのが「ヘッドライトの明るさ」です。

バッテリーが弱ってくるとヘッドライトが暗くなってきます。

特にエアコンをオンにしたり、ワイパーを動かしたりなど、他に電気を使ったときにヘッドライトが暗くなる場合、車のバッテリー交換時期が近づいていると考えられます。

前兆症状3:アイドリングストップ頻度の減少

そのほか、アイドリングストップが搭載されている車でしたら「信号待ちでアイドリングストップする頻度が減った」と感じるようになったタイミングが、バッテリー交換時期と考えられています。

前兆症状4:バッテリー電圧の低下

バッテリーの劣化が進むと、電圧が低下します。

通常時は12.5~12.8V、エンジンの始動時は13.5~14.5Vが正常値です。

そのため、「通常時の電圧が12.5V未満」になったらバッテリーの交換時期と判断することができます。

なお、バッテリーの電圧は検電テスターをプラス端子とマイナス端子に当てて計測可能です。

前兆症状5:バッテリー本体に異常がある

バッテリー本体に以下のような異常があった場合、交換時期が近づいていると考えられます。

・バッテリー液が規定量よりも少ない
・本体が膨らんでいる
・端子の周りに粉が付いている

なお、メンテナンスフリーバッテリーの場合はバッテリー液を確認することができないため端子周りの汚れや本体の膨らみ・ひび割れなどの状態から判断しましょう。

 

車のバッテリー交換はどこでできる?業者ごとの特徴とは

車のバッテリー交換は業者へ依頼するケースが一般的ですが、バッテリー交換に対応している業者の種類は様々です。

ここでは、バッテリー交換に対応している業者の種類と特徴を解説いたします。

ディーラー

ディーラーでは、自社の車について熟知した整備士が交換作業を請け負います。

さらに交換するバッテリーはすべて純正品なので、信頼性が高く安心して任せることもできます。

なお、店舗によっては工賃に割引が適用されたり、古いバッテリーを無料で廃棄してくれたりすることもあります。

整備工場

民間の整備工場は地方運輸局長に許可を受けており、車の整備を専門的に請け負ってきたプロが在席しています。

また、車種にかかわらず対応してくれる場合が多いため、近隣にディーラーがない方も気軽に利用することができます。

交換するバッテリーは純正品以外にも社外製品を用意していおり、希望に合わせて柔軟に対応してくれることも特徴です。

ただし取り扱っているバッテリーの種類が限られている整備工場もあるため、事前に確認しておく必要があります。

カー用品店

カー用品店は店舗数が多く、交換が必要になればどこに住まう人でも気軽に利用することができます。

豊富な在庫の中から予算や希望に合ったバッテリーを選び、交換してもらえることも魅力です。

ただし、持ち込みでのバッテリー交換には対応していない店舗がほとんどです。

すでに交換したいバッテリーが決まっている場合、店舗に在庫があるか確認しておくことをおすすめします。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドもカー用品店と同じく店舗数が多いため利用しやすく、工賃も比較的安いことがメリットです。

給油や洗車などのついでにバッテリー交換を依頼できる、利便性の高さも魅力と言えます。

ただし店舗によってはバッテリー交換に対応していないことがあるため、事前の確認は必要です。

 

バッテリー交換にかかる費用の目安

バッテリーを交換する際にかかる費用は、「バッテリー本体代」「廃棄料」「交換にかかる工賃」の3種類から成ります。

交換を依頼する業者によって必要な費用の総額は異なるため、それぞれにかかる費用の目安を確認しながらご自身の希望に合わせて業者を選びましょう。

ディーラーにバッテリー交換を依頼する場合の費用

ディーラーにバッテリー交換を依頼した場合は2,000円~3,000円程度の工賃がかかります。

サービスとして古いバッテリーを無料で廃棄してくれるディーラーもありますが、有料の場合は500円程度かかる傾向にあるようです。

工賃と廃棄料だけを見ると他の業者と変わらないように見えますが、純正品と交換することになるため15,000円~30,000円程度と比較的高めなバッテリー本体代も必要になります。

整備工場にバッテリー交換を依頼する場合の費用

整備工場にバッテリー交換を依頼した場合の費用は、無料~3,000円程度が相場です。

ディーラーと同じく、廃棄料は無料~500円程度となっています。

交換するバッテリーは工場で用意されている在庫から選ぶ場合が多く、定価に近い価格で購入が可能です。

カー用品店にバッテリー交換を依頼する場合の費用

カー用品店では無料で交換をしてくれる場合もあれば、1,000円程度の工賃がかかる場合もあります。

廃棄料については、無料~3,000円程度が目安です。

新品のバッテリーは店内商品から選んで購入する場合が多く、豊富に取り揃えられたバッテリーの中から選ぶことができます。

ガソリンスタンドにバッテリー交換を依頼する場合の費用

ガソリンスタンドも店舗によっては無料で交換をしてくれる場合がありますが、有料の場合は3,000円程度の工賃がかかります。

廃棄料もカー用品店と同様に無料~3,000円程度の料金が必要です。

新品バッテリーはガソリンスタンドで用意されているものから選ぶことが多く、価格は定価に近いですが選べる種類は少ない傾向にあります。

 

 車のバッテリー交換にかかる時間の目安

業者に車のバッテリー交換を依頼した場合、交換作業だけなら10~15分程度で終了します。

ただしバッテリーのバックアップや初期化が必要な場合や特殊な作業が必要な車両の場合、ハイブリッド車の場合などは作業時間が長引きやすいです。

また、店舗の混雑具合によっては作業までに30分以上の待ち時間が発生することもあります。

見積もりや支払いなどの時間も考慮すると、余裕をもって1時間程度の時間が確保できるようスケジュールを管理することをおすすめします。

なお、店舗の在庫にないバッテリーを取り寄せるとなれば、交換までに数日程度かかる可能性があります。

 

バッテリー交換費用を抑える方法

バッテリー交換は安全な運転を続けるためにも重要な作業であるとはいえ、できる限りコストを抑えたい…と感じる方も多いかと思います。

ここでは、バッテリー交換にかかる費用を抑える方法についてご紹介いたします。

自分でバッテリーを交換する

業者に依頼せず、自分でバッテリーを交換すれば工賃を省くことができます。

正しい手順を踏めば業者でなくともバッテリーを交換することは可能ですが、方法を誤ると感電などの恐れがあるため注意しましょう。

また、接続や固定の強度といった取り付けも正しくできていないと火災の原因にもなります。

自分でのバッテリー交換は大幅なコストカットが可能であると同時に失敗したときのリスクが高く、まさに諸刃の剣と言える手段です。

車に関する知識に自信がない場合は、工賃がかかっても業者に依頼することをおすすめします。

安く購入したバッテリーを持ち込んで依頼する

通販サイトでは、リーズナブルな価格で販売されているバッテリーが多く見受けられます。

安く購入したバッテリーを持ち込んで業者に交換を依頼すれば、バッテリー本体代の節約につながることでしょう。

ただし、業者によっては持ち込みによる交換を断られたり、通常よりも工賃が高くなる場合もあります。

費用を抑えるつもりが予想外の出費となってしまった…とならないように、利用を検討している業者へ事前に確認しておきましょう。

車のバッテリーの値段相場

車のバッテリーの本体価格は、車種によって5,000~40,000円程度と価格の差が大きいですが、純正品であれば20,000円程度かかる場合が一般的です。

そのため、交換費用を抑えることを重視するのであれば社外品の購入も検討すると良いでしょう。

バッテリーは高価な製品ほど始動性や充電能力に優れており、寿命も長い傾向にあります。

とはいえ、近年は技術向上によりリーズナブルでも性能の良い製品が増えてきているため、国産大手メーカーであれば価格の安さで選んでもおおむね問題はありません。

 

車のバッテリー交換時期を早める4つの原因

一般的な目安よりもバッテリーの交換時期が早まる原因としては、以下の4つを挙げることができます。

ライトの点けっぱなし

スモールライトや室内灯を点けたまま、駐車場に車を長時間停めてしまった経験はないでしょうか。

ライト類の点けっぱなしは、車のバッテリー交換時期を大幅に早める原因になります。

昼間は特に分かりにくいため、車を降りる際は毎回ライト類に消し忘れがないか、しっかり確認する習慣を身につけておきましょう。

スイッチの入れっぱなし

エアコン、オーディオ、室内灯など、車内にはさまざまなスイッチが埋め込まれています。

「どうせ毎日乗るから」と思ってしまいがちですが、例えば、エアコンをオンにしたままの場合、エンジンをかける際、セルモーターとエアコンの両方に電力を供給することになるため、バッテリーの交換時期を早める原因になります。

夏場と冬場

気候は自然によるものですので防ぎようがありませんが、夏場と冬場はエアコン、ワイパーなど電気を使うケースが多いため、バッテリーが上がりやすいです。

特に1〜2月など冬場は、年間を通じて最も車のバッテリー上がりが多いと言われています。

これは、気温が20〜25℃程度の環境下でバッテリーが十分に性能を発揮できるように作られているからです。

そうした時期が来る前に寒冷地仕様のバッテリーを搭載する、バッテリー液を補充するなど、対策を練っておくことをおすすめします。

 

車のバッテリーを交換しないとどうなる?

定期的なバッテリー交換を怠っていると、バッテリーの電力が減少していきます。

さらにそのまま使い続けるとバッテリーの電力が完全に失われ、車の電気系統全般が作動しなくなります。

電気系統が作動しなければエンジンをかけることができなくなり、車は走行不能となるのです。

そのため、バッテリーはこまめに状態をチェックしながら、寿命を迎える前に交換することが大切です。

 

車のバッテリーを購入のうえ交換する際の注意点

バッテリー本体の価格は高いものだと2万円を超える商品もあることから、できる限り安い製品で済ませようとお考えのドライバーも多いことでしょう。

しかし長期的な目でみると、バッテリー交換の費用を安くするためにはバッテリー本体の性能にも意識するべきです。

バッテリーの寿命は主に2〜3年程度と言われていますが、バッテリーの性能によって寿命が変化する場合があります。

もちろん、バッテリーの使い方によっては高性能なバッテリーを購入しても安いものと変わらず短命に終わることもありますが、高性能バッテリーには保証期間がついている分、期間内であれば無償交換ができる可能性もあります。

また、長持ちしやすい高性能バッテリーを選択することで交換頻度を減らせることから交換工賃や車を店舗へ持っていく手間も減らすことが可能です。

自分が求める性能以上の高いバッテリーを購入する必要はありませんが、車のバッテリー交換時は値段だけでなく保証期間や性能にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

 

バッテリーを長持ちさせるためのメンテナンス

バッテリーを長持ちさせるためには上記のポイントに気を付けながら、日頃のメンテナンスを怠らないことも重要です。

密閉型のメンテナンスフリーバッテリーは基本的に寿命までメンテナンスをする必要はありませんが、開放型バッテリーの場合は構造上バッテリー液が減少していきます。

バッテリー液のない状態が続くと最悪の場合火災が発生する場合もあるため、月に2回またはガソリンスタンドへ行くたび程度の頻度でバッテリー液の減りをチェックしましょう。

容器に記載されている「 LOWER LEVEL 」まで液が減っていたら、補充の頃合いです。

また、走行中の振動によりターミナル端子が緩くなっている場合もあります。

バッテリー液の残量チェックと併せてターミナル端子もチェックし、白く粉を吹いていたらワイヤーブラシなどで擦り落としましょう。

最後に腐食を防止するため、グリスを薄く塗布してください。

 

 車のバッテリー交換前に確認すべきこと

手段にかかわらず、車のバッテリーを交換する場合は以下2つのポイントを必ず確認しておきましょう。

現在使用しているバッテリーの型番をチェック

バッテリーには様々な型番があり、愛車に適合する型番の製品と交換する必要があります。

適合する型番は型番はマニュアルにも記載されていますが、最も確実な確認方法は「バッテリー本体を見ること」です。

国産車の場合、バッテリーの型番は「2桁の数字(性能ランク)+アルファベット1文字(短側面のサイズ)+2桁の数字(長さの寸法)+アルファベット1文字(端子の位置)」で記載されています。

例:「55B23L」「60B24R」など

バッテリーを購入するときは現在使用中のバッテリーと比較し、「性能ランクの数字が同じまたは大きいもの、その他は同じもの」を選びましょう。

メモリーのバックアップを取る

バッテリーを交換すると、カーナビやラジオなどの電子機器に保存したデータが消失します。

交換中は車に電気が送られず、各電子機器のデータがリセットされるからです。

また、近年の車はECUなど電子メモリーを利用する機器を搭載しており、学習したデータが消失することでアイドリングが不安定になるなどの不具合が起こる可能性があります。

そのため、交換前にメモリーのバックアップを済ませておくと安心です。

「バックアップ電源」があれば、メモリーのバックアップを取ることができます。

ただしバックアップ作業を誤るとショートし、思わぬ怪我の原因となります。

そのため無理に自分でバックアップを取らず、バッテリーの交換作業と併せて業者に依頼することをおすすめします。

 

車のバッテリーを自分で交換する方法

自分でバッテリーを交換するには、事前に正しい手順を確認して慎重に行わなければなりません。

ここでは、バッテリーの交換手順について解説いたします。

バッテリー交換に必要な工具を用意する

バッテリー交換には、以下の工具が必要になります。

スパナ

バッテリーのプラス端子とマイナス端子にあるターミナル部はナットで固定されているため、ナットの取り外し・取り付けに必要なスパナを用意しましょう。

なお、スパナは比較的安価なアイテムですが、ややホールド性が弱いことが特徴です。

工具の扱いに慣れていないとナットから外れて車体に接触する可能性もあるため、不安なかたはメガネレンチやラチェットレンチを選びましょう。

トルクレンチ

バッテリーポストは、ターミナル部分の銅合金よりも柔らかい鉛でできています。

そのためナットの締め具合が強すぎるとバッテリーポストが変形し、ターミナル部分が抜けやすくなります。

適切な具合で締めるには、メーカーが特定した数値に適合するトルクレンチも必要です。

保護アイテム

思わぬケガを防ぐため、以下の保護アイテムも揃えておきましょう。

・絶縁テープ
・ゴム手袋(絶縁手袋)
・保護メガネ

バッテリーのプラス端子とマイナス端子は、周囲の金属部分に触れるとショートする恐れがあります。

ショートによる感電を防ぐため絶縁テープや手袋があると安心です。

また、バッテリーに入っているバッテリー液は希硫酸のため、皮膚や目にかかると重大なケガにつながります。

手袋だけでなく目を保護するメガネも揃え、事故リスクを抑えましょう。

ワイヤーブラシまたはサンドペーパー

バッテリーの端子部分に、サビや白い粉といった汚れが付着している場合があります。

どちらも経年劣化による症状で、付着したままでは電気の通りが悪くなるため除去が必要です。

端子部分が汚れていた場合に除去できるよう、ワイヤーブラシまたはサンドペーパーも備えておきましょう。

メモリーバックアップ

メモリーバックアップとは、バッテリーの取り外し中も電装部品に電力を流すことができるアイテムです。

カーナビやオーディオなど、電装部品の設定を維持するためにメモリーバックアップも必要になります。

バッテリーを取り外す

まずは、古いバッテリーを以下の手順で取り外します。

①バッテリー端子を外す

車のエンジンを止めてから、端子カバー・マイナス端子・プラス端子の順に取り外します。

なお、マイナス端子とプラス端子は接触するとショートを起こし、爆発するおそれもあります。

上記の順番を間違えないように気を付けながら取り外し作業を行いましょう。

端子が汚れている場合はワイヤーブラシやサンドペーパーで汚れを落とします。

端子に直接触れると感電する恐れがあるため、十分に注意して取り外しを行ってください。

②ステーを取り外す

スパナでバッテリーを固定しているステーを取り外します。

あとで新しいバッテリーを取り付ける際、ステーを元通りの位置に装着することができるよう事前に写真を撮っておくことをおすすめします。

ステーを外したら、古いバッテリーを取り出しましょう。

バッテリーを取り付ける

古いバッテリーを取り外したら、以下の手順で新しいバッテリーを取り付けます。

①新しいバッテリーを置く

極性を間違えないよう注意しながら、新しいバッテリーを置いてステーで固定します。

②端子を取り付ける

設置したバッテリーに、プラス端子・マイナス端子の順で取り付けます。

端子を取り外したときの順番とは逆になるため、注意しましょう。

スパナでしっかりと固定し、端子カバーを取り付けたら交換終了です。

③古いバッテリーの廃棄

車のバッテリーには人体に有害な物質が含まれているため、一般的なゴミと同じように処分することはできません。

古いバッテリーは、購入店舗や不用品回収業者などに依頼して正しく廃棄しましょう。

【参考】車のバッテリー交換にバックアップは必要?

「車のバッテリー交換にバックアップは必要ない」と語る方も多く見受けられますが、古い車でない限りバックアップは必須と考えて良いでしょう。

近年の車には運転に関する制御を行っているコンピューター(ECU)が内蔵されており、常にエンジン出力が最適化されるよう細やかな指令をエンジン周辺のセンサーから受信しています。

バックアップを取っていないとECUの学習内容が初期化され、バッテリー交換後にエンジンの回転が不安定になるのです。

また、カーナビやオーディオなどの設定も初期化されてしまうため、改めて設定する手間が生じます。

 

車のバッテリー交換時の注意点

工程だけみると車のバッテリー交換は非常に簡単と思われるかもしれません。

しかし、バッテリー交換は交換の難易度以上に注意する点が多く、作業を誤ると重大なトラブルに発展することも多いため注意が必要です。

ここでは、車のバッテリー交換時に注意すべき点をご紹介します。

注意点① 端子とステーの接触によるショート

車のボディーの多くは鉄板や金属であることから、バッテリーのプラス端子とボディーなどの金属が接触することで簡単にショートしてしまいます。

特に多いのが、バッテリー周辺の作業を行う際にプラス端子に工具が接触してしまうケースです。

基本的にプラス端子にはプラスチックなどでカバーがされているため通常では起こりづらいのですが、交換作業中はカバーを取り外して端子を脱着することから事故も起きやすくなります。

また、バッテリー端子の取り付けが緩かったり、固定するステーが緩いなどして走行中に端子とステーが接触しショートすることも想定されます。

最悪の場合はエンジンルームに残留したオイルなどに引火する恐れもあるため、車のバッテリー交換は作業内容以上に注意を払って作業を行う必要があります。

注意点② 端子の状態

車における電装品の電力はバッテリーの性能に依存すると思われがちですが、実はバッテリー以外にも影響を与える部品があります。

例えば、バッテリーと車両側の各部配線やユニットを繋ぐバッテリー端子もその1つと言えるでしょう。

バッテリー端子にサビなどの異物が付着していたり、摩耗などで端子との密着度が低くなるとせっかく交換したバッテリーの性能を発揮できず、交換したのにエンジンのかかりや電装品の作動が悪いなんて不満にも繋がります。

交換の際はバッテリーの端子にも注目し、必要に応じてブラッシングや最悪の場合は交換を行うなどの対処が大切です。

HV車・EV車の駆動用バッテリー交換

HV車やEV車には、「補機バッテリー」と「駆動用バッテリー」という2種類のバッテリーが搭載されています。

補機バッテリーはガソリン車に搭載されているバッテリーと同様12Vの電流が流れている一方、駆動用バッテリーは200Vもの高圧電流が流れています。

何かの拍子にショートすれば最悪の場合死亡事故につながるため、絶対に自分で駆動用バッテリーの交換を行わず業者へ依頼しましょう。

補機バッテリーに関してはガソリン車と同様に自分で交換することも不可能ではありません。

しかし搭載位置によっては内装を剥がす必要があったり、電装品の設定がリセットされないようメモリーのバックアップを行う手間などを考えると、こちらも業者へ依頼した方が手間もかからず安心です。

車のバッテリー交換から不調に繋がる恐れも…

近年車の多くはコンピューターによってエンジンなどを細かく制御していることから、バッテリー交換で生じる不調やトラブルも多くなっています。

特に多いのがエンジン周りの学習値がバッテリー交換によってリセットされることで起きる不調などです。

エンジンは空気とガソリンの混合気を燃焼させて回転運動に変換していますが、その際アクセルを踏んだ量に比例して増える空気の量をセンサーを通して判断し、ガソリンの拭き出す量をコンピューターが判断しています。

しかし、完全にドライバーの意図したアクセル量と比例して動作している訳ではなく、実際は使用と共に汚れなども蓄積することからエンジンの調子が良いようにコンピューター側で微調整を行っている箇所も多いです。

そのためバッテリーを交換することでこれらの学習値がリセットされた場合、バッテリー交換後にエンジンの吹きや掛かりが良くないなどのトラブルに繋がるおそれがあります。

車種や車両状態にもよりますが、再学習を行うには専門機器が必要となるため、バッテリー交換のリスクも考えると作業は簡単でもプロの手で確実に取り付けを行う方が安心です。

 

車のバッテリーを自分で交換するデメリット

自分で車のバッテリーを交換すると、下記のようなデメリットが生じる可能性があります。

端子の接続を誤るとケガをする

バッテリー交換の際に接続するケーブルの端子が車体に触れたり、プラス端子とマイナス端子が接触したりすると、感電する恐れがあります。

少しのミスで重大な事故につながる可能性を考えると、バッテリー交換は業者へ依頼した方が安心です。

愛車に適したバッテリー選びが難しい

車種ごとに適合するバッテリーは異なるため、愛車が対応している型番通りにバッテリーを選ぶ必要があります。

型番の読み方を理解したうえで、愛車に適合しながら粗悪品ではないバッテリーを見極めることは容易ではありません。

特に初心者の方であれば無理をせず、業者に相談のうえバッテリーの購入から交換までサポートしてもらうことをおすすめします。

ナットを締める際の力加減が難しい

バッテリーターミナルの取り付け部やバッテリーを固定するナットの締め付けが緩いと、走行時の振動で外れてしまう場合があります。

その一方で締め付けが強すぎても金具の破損につながるため、適切に作業を行うには経験と知識が必要です。

万が一ナットの取り付け不良が起こるとエンジンの不具合だけでなくショートを起こす可能性もあるため、不安な方は業者へ依頼をしましょう。

 

交換前にバッテリーが上がった場合の対処法

走行中にバッテリーが上がってしまったら、ブースターケーブルで他の車のバッテリーと接続するかロードサービスを手配して車を運んでもらいましょう。

周囲に頼れる人がいない場合やロードサービスの手配が難しい場合は、ジャンプスターターという小型のバッテリーで電力供給を行うという手もあります。

ジャンプスターターはカー用品店やネットショップなどで販売されているため、万が一の事態に備えて購入しておくと良いでしょう。

なお、一度上がったバッテリーは劣化が急速に進むため、そのまま使用せず交換することをおすすめします。

 

車のバッテリー交換に関してよくある質問

車のバッテリー交換に関してよくある質問を、回答と一緒にまとめました。

Q1.バッテリー交換は持ち込みでもできますか?

業者によっては、自分で購入したバッテリーを店舗に持ち込んで交換することも可能です。

ただし持ち込みは全面的に不可としている業者、持ち込みの場合は工賃が割高になる業者もあるため、事前に確認しておきましょう。

Q2.車のバッテリーを交換すると何が変わりますか?

車のバッテリーが正しく交換されれば、エンジンの始動性やアクセルを踏んだ際の反応が改善され、運転の快適性が向上します。

また、ヘッドライトが明るくなったりオーディオの音質が良くなったりと、電装品の機能の向上にもつながります。

Q3.車のバッテリーが上がったら交換した方がいいですか?

1度バッテリーが上がったら、その後回復したとしても交換をおすすめします。

バッテリーが上がると劣化が急速に進み、そのまま使うとさらに寿命が縮むだけでなく、エンジン内部が損傷する恐れがあるからです。

 

Q4.ハイブリッド車は何日乗らないとバッテリーが上がりますか?

ハイブリッド車の場合、駐車時でも常に5~10ミリアンペア程度のバッテリー電力を消費しています。

そのため、運転をしない日が続くと3~4週間程度でバッテリー上がりを起こす可能性が高まります。

 

バッテリーの点検や交換はカーコンビニ倶楽部にお任せ!

今回は車のバッテリー交換時期や費用、自分で交換する方法などについて解説してきました。

「もう少し大丈夫だろう」

という油断がバッテリー切れを起こしてしまうかもしれません。

もし出先でバッテリーが上がり、ロードサービスを依頼するとなれば数万円の出費を伴うだけでなく、その後の行程にも大きな影響を与えてしまいます。

「カーコンビニ倶楽部のパーツ交換・取付」サービスなら、車のバッテリー交換はもちろんのこと、バッテリー点検、次の交換時期の目安、各バッテリーの性能や特徴、車に合ったバッテリーの選び方などもしっかりとお伝えいたします。

なお、バッテリー点検や交換といったサービスは、各カーコン店舗(加盟店)が独自に提供しているサービスとなります。

そのため、サービスの詳細や費用については直接、お近くのカーコン店舗までお問い合わせいただけますよう、お願いいたします。

お近くのカーコン店舗は、カーコンコールセンターやカーコンビニ倶楽部ホームページにある店舗検索から簡単にお調べいただけますので、ぜひそちらもご活用ください。

カーコンコールセンター

0120-0120-55 (24時間受付中)

バッテリー・プラグ交換 修理・点検・メンテナンスについての詳細はこちら

カーコンビニ倶楽部 スーパーショップ認定店ならカーライフを総合的にサポート!

『スーパーショップ』は、 カーコンビニ俱楽部の提供サービスをお客様に総合的にご提供可能な特に優れている店舗に付与している称号です。
カーコンビニ俱楽部のスーパーショップ認定店なら愛車の修理・点検も、新車にお乗り換えも ワンストップでご提案いたします。

そんなスーパーショップの3つの特徴とは…

1. 提案力

スーパーショップでは、修理や点検から、車検や車の買い替えなどお車に関するすべてのサービスをご提供しておりますので、お客様に最適なサービス・プランを的確にご提案いたします。

2. 高い技術力

スーパーショップでは、高品質修理「カーコン工法」をはじめとし、カーコンビニ倶楽部が推奨する技術を積極的に導入しており、お客様にご満足いただける技術力でご対応いたします。

3. トータルサポート

車を綺麗にしたい、キズやへこみの修理をしたい、車の乗り換えなどカーライフ全般におけるサポート体制を整えております。小さなお悩みはもちろん、どんなお困りごともお気軽にご相談いただけます。

キズ・へこみ直しはもちろん、点検やメンテナンス、車検、車の買い替えなどスーパーショップだからこそできることを、お客様のお悩みに寄り添って、さまざまなメニューから最適なメニューをご提案。まずはお気軽にご相談ください!

お近くのスーパーショップはこちらからお探しいただけます。

  • ※本コラムに掲載の内容は、弊社サービスのご案内ほか、おクルマ一般に関する情報のご提供を目的としています。掲載内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一、掲載内容に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社は一切責任を負いませんことを予めご承知おきください。
  • ※本コラムに掲載の内容は、本コラム掲載時点に確認した内容に基づいたものです。法令規則や金利改定、メーカーモデルチェンジなどにより異なる場合がございます。予めご了承ください。