雷の時、車の中は安全なの？

外を歩いている際に雷に遭遇したら、危険が迫っているのでできるだけ早く屋内に避難することは鉄則といえます。では、車の中は安全なのでしょうか。

車内は比較的安全

車で走行中に雷に遭遇した場合、特に慌てる必要はありません。

車の中は比較的安全とされているため、そのまま落ち着いて運転を続けてください。

外を歩いていて近くに避難できる安全な建物がない場合、車内に避難するのもひとつの方法です。

万が一車に雷が落ちた場合でも、電気は車のボディを伝ってタイヤから地面に流れます。

特殊な状況下にない限り車内に電気が流れることはなく、車内の乗員が落雷の直撃を受ける危険もありません。

ただしソフトトップのオープンカーは例外

とはいえ、例外もあります。注意したいのはソフトトップ（幌）タイプのオープンカー。

ルーフが金属パネルではないタイプのオープンカーは乗員に雷が直撃する可能性もあります。

また乗員ではなく車に落雷した場合でも、天井部分が通常の車よりも弱いため破損しやすく、危険です。ソフトトップオープンカーの場合はできるだけ早く屋内駐車場などに避難しましょう。

なお、ハードトップのオープンカーであれば問題ありませんが、雷が鳴っている際にはルーフは必ず全閉してください。

これはオープンカーに限ったことではなく、一般的な車に搭載されているパノラマルーフなども同様です。

運転中に雷が鳴った場合の正しい対処法

車の外に出ない

車内は比較的安全な場所であることは、先にも述べたとおりです。

雷が鳴ったからといって慌てて飛び出したりすることなく、そのまま車内にとどまってください。

可能であれば屋内駐車場に非難する

それほど神経質になる必要はありませんが、より安全なのはやはり屋内です。

可能であれば屋内駐車場に避難するといいでしょう。

雷鳴が聞こえるのは、天候が急変するサインでもあります。

近年では雹やスコールのような大雨が急に降り始めることもあるので、そうなると運転に支障をきたすこともあります。

屋内に避難してやり過ごすことができれば、そういった危険を避けることにもつながります。

危険を感じたら安全な場所に停車する

走行中に危険を感じることがあれば、できるだけ速やかに安全な場所に停止しましょう。

車は雷被害を受ける危険は少ないとはいえ、あまりに近くで雷が鳴っていると雷鳴に驚いて運転を誤ることもあります。

また先にも触れたとおり天候が急変し、突然の大雨で視界が奪われたり、強風でハンドルが取られたりする可能性も否定できません。

冠水の危険がある場所は避ける

停車する場合には、冠水の危険がある場所は避けてください。

雷を伴うゲリラ豪雨によって道路の排水が間に合わず、冠水するケースが多発しています。

特にアンダーパスは危険です。周囲の状況をよく確認して、できるだけ危険の少ない場所に停車することが大切です。

車で雷に遭遇した際の注意点

正しい対処法を身につけておくことで、危険を遠ざけることができます。

金属部分に触れない

車の雷が直撃した場合、車の中に電流が流れることはありませんが金属部分に触れているとそこから感電する場合があります。

できるだけ不要な部分には触れず、シートに静かに座っているようにしましょう。

天候が回復してもすぐに車から出ない

雷に伴う大雨や雹、強風などが収まったとしても、すぐに車内から出るのは危険です。

一時的に弱まっただけの可能性が否定できないことに加え、雷は雷鳴が聞こえている、稲妻が見える場所であれば遠いように思えても落雷の危険があります。

完全に天候が回復し、雷鳴が聞こえなくなるまでは車内にとどまるべきといえるでしょう。

車に雷が直撃した場合はどうする？

パニックにならない

車に落雷を受けると、かなりの大きな音に加え衝撃があります。

驚いてパニックになり運転操作を誤るのが一番危険なので、まずは冷静を保ち、状況を把握して確実な運転を継続してください。

できるだけ速やかに停車・待機する

その上で前後を確認し、できるだけ速やかに停車します。

ただし、雷が鳴っている間は車外に出ての車の確認は行わず、車内で待機しましょう。

落雷を受けたということはほぼ真上に雷雲があり、車外に出ると人に落雷する危険があるからです。

車の状態を確認する

危険が去ったら、そのまま走り出さず車の状態をチェックします。

雷の直撃によって熱によるタイヤのバースト、ボディの傷、電気系統の不具合など、何らかのダメージを受けている可能性があります。

早急に車の点検を受ける

バーストしているなど走行不能である、また走れはするけれども危険があるという場合は無理をせず、ロードサービスを手配しましょう。

特に異常がないように思える場合でも、見えない箇所が損傷している可能性も否定できないので、できるだけ早い時期に点検を受けられるよう手配してください。

愛車の点検やメンテナンスはお近くのカーコンビニ倶楽部へご相談ください

車が落雷を受けた場合など、愛車に何らかの不安を感じた場合はプロのチェックやメンテナンスを受けることをおすすめします。

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