ワイパーの交換時期とは?交換方法や費用相場も解説

2025年03月19日
雨天時の視界確保に欠かせないワイパーですが、定期的な交換が必要なことをご存知でしょうか。
交換時期を過ぎたワイパーを使い続けると、車検に通らなくなるリスクや走行中の安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、ワイパーの交換時期の目安や車検との関係性、交換時期を見極めるサインなどについて解説いたします。
また、自分でワイパーを交換する方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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車のワイパーとは
車のワイパーは、フロントガラスの雨・雪・汚れなどを取り除いて視界を確保するためのパーツです。
基本的には、アーム・ブレード・ゴムという3つの部品で構成されています。
ワイパーの仕組みは、モーターの回転によりアームが動き、ゴム部分で水分や汚れを拭き取る構造です。
その際、ブレードがゴムを適切に押し付けることで、スムーズかつ効果的に拭き取りが行えます。
ワイパーに不具合があると車検に通らないこともある
車検では、その車が既定の保安基準を満たしているかどうかが検査されます。
ワイパーは「窓ふき器等」として道路運送車両の保安基準第45条で言及されており、車検の検査項目に含まれます。
なお、リアガラスに設置されるリアワイパーについては保安基準で言及されていないため、検査項目には含まれません。
ワイパーブレードの交換は必要ない?
ワイパー交換は、ゴム部分だけ交換すれば良いとイメージする方もいるのではないでしょうか。
しかし、ゴムだけでなく、ブレード部分も経年劣化により機能が低下する恐れがあるため、定期的な交換が必要です。
ブレードは、紫外線や気温による影響で劣化が進むと、ゴム部分を均一な力で押さえられなくなることがあります。
その結果、拭き残しや視界不良が発生する恐れがあるため、適切な頻度で交換し、正常な状態のブレードを使い続けることが大切です。
ワイパーの交換時期の目安
ワイパーは寒暖差で劣化が進みやすくなるため、1年に1回程度の頻度で交換しましょう。
なお、ワイパーの中には、フロントガラスの雪を落とせるほどの強度を持ち、凍結防止カバーが付いた「冬用ワイパー」があります。
積雪地帯にお住まいの場合は、本格的な冬になる前に冬用ワイパーへの交換をおすすめします。
他にも、後述する劣化のサインが現れ始めたら、交換時期が迫っていると判断しましょう。
ワイパーの交換時期が近付いているサイン
ワイパーは安全にかかわる重要なパーツのひとつです。
劣化して機能性が低下したり、不具合を起こしたりする前に、劣化のサインを見極めてメンテナンスすることが大切です。
ワイパーがビビる
ワイパーを作動させたとき、「ガガッ」「キュキュ」などの異音がする、いわゆる「ワイパーがビビる」という状態の時はワイパーゴムの劣化を疑いましょう。
紫外線や経年劣化によってゴムが弾力を失うことでうまくガラス面を滑らなくなり、引っかかった状態になることでビビり音が発生します。
前回の交換からそれほど時間が経過していないのにビビり音がする場合は、一度状態を確認することをおすすめします。
なお、ワイパーゴムやフロントガラスに汚れが付着している場合や、ワイパーゴムが正しく取り付けられていないなどの理由でビビり音がすることもあります。
拭きムラの発生
ワイパーを作動させたときに、水の膜が均一に広がらずムラができている状態です。
ワイパーでの拭きムラが発生しているために起こる現象で、ワイパーブレードまたはワイパーゴムが劣化している可能性があります。
異音がする
劣化したワイパーゴムがガラス面に触れることで音がする「ビビり音」とは異なり、作動時に「コツンコツン」「コツッ」「ギューギュー」といった音がするケースもあります。
その場合はワイパーアームの取付け部が緩んでいる、劣化している可能性を疑いましょう。
スムーズに動かない
ワイパーブレードの可動部が錆びたり、ワイパーブレードやワイパーアームの変形によりワイパーがスムーズに動かなくなったりすることもあります。
ワイパーブレードやワイパーワームは、ワイパーゴムに比べると劣化しにくいパーツですが、走行中の振動で接合部が金属疲労を発生することがあります。
ワイパーを自分で交換する方法
ワイパーのゴムやブレードは、自分で交換することも可能です。
以下より、それぞれの交換方法をご紹介いたします。
ワイパーゴムを交換する方法
ワイパーゴムの交換は、以下の手順で進めます。
1 アームの先端とガラスの間に厚手の布を敷く
2 ワイパーを立てる
3 ブレードを片手で持ちながらゴムを引き抜く
4 ブレードの溝に新たなゴムを取り付ける
5 ゴムを軽く揺らして偏りを直す
なお、ゴムがブレードに固着して引き抜けない場合は無理に作業を続けず、ブレードごと交換することも検討しましょう。
ワイパーブレードを交換する方法
ワイパーブレードを交換する場合は、以下の手順で作業を進めましょう。
1 アームの先端とガラスの間に厚手の布を敷く
2 ワイパーを立てる
3 アームとブレードの取り付け部にある突起を押しながらブレードを取り外す
4 アームを布の上に寝かせる
5 アームを立てながら新しいブレードを取り付ける
6 ウォッシャー液を出して動作を確認する
ブレードの取り外し・取り付けの際は、ブレードがガラス面に直接落ちないように注意が必要です。
また、取り付け前にブレードの向きや金具の位置も確認しておきましょう。
ワイパー交換を業者に依頼した場合の費用相場
ワイパーの部品選びや交換作業のやり方を誤ると、フロントガラスに傷やひび割れができたり正常に機能しなかったりといったトラブルが起こる可能性があります。
自分で正しく交換できる自信がない場合は、業者への依頼がおすすめです。
ワイパーの交換を依頼できる主な業者と、作業内容ごとの費用相場は以下の通りです。
業者 | 費用(ブレード+ゴム) | 費用(ゴムのみ) |
ディーラー | 5,500円~6,500円程度 | 3,500円~4,500円程度 |
カー用品店・ガソリンスタンド | 2,500円~4,000円程度 | 1,500円~3,000円程度 |
ディーラーは基本的に純正品のワイパーのみ使用するため、信頼性が高い反面、費用も高くなりやすいです。
カー用品店やガソリンスタンドは、ディーラーほどのサービス品質は確保されていないものの、社外品の取扱いがあり費用も安い傾向にあります。
交換の際に知っておきたいワイパーの種類
ワイパーのブレードとゴムには複数の種類があり、それぞれ価格や性能が異なります。
以下より、ブレードとゴムの主な種類をご紹介しますので、交換時の参考にしてください。
ワイパーブレードの種類
ワイパーブレードの主な種類と、それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
トーナメントタイプ | ・大きいフレームから複数の小さいフレームに枝分かれしているような形状 ・比較的安価で耐久性が高い |
デザインタイプ | ・トーナメントタイプにカバーを施して空気抵抗を抑えている ・見た目がスタイリッシュで機能性に優れているが、比較的高額 |
フラットタイプ | ・ブレードとゴムが一体化している ・拭き取り性能が安定しているが比較的高額 |
ワイパーゴムの種類
ワイパーゴムには、以下のような種類があります。
種類 | 特徴 |
ノーマルタイプ | ・特別な加工は施されていない一般的なワイパーゴム ・価格は安価 |
グラファイトタイプ | ・グラファイト加工が施されており、滑りが良い ・価格はノーマルとシリコートの中間程度 |
シリコートタイプ | ・使う度にガラス面に撥水効果を施せるワイパーゴム ・価格は比較的高額 |
なお、ワイパーゴムはブレードによって適合するもの・適合しないものがあります。
自分で選ぶときは、車種や型式などが分かるもの(車検証など)を参考にしましょう。
ワイパーを長持ちさせるコツ
ワイパーゴムは、素材の性質上経年劣化は避けられません。また、一部の高級車を除き、一般的には車外に露出しているパーツなので紫外線の影響によって劣化することもあります。
場合によっては一般的な寿命よりも早いタイミングでの交換が必要になるため、注意が必要です。
ここでは、ワイパーの寿命を縮めないために覚えておくべき使い方のコツをご紹介します。
ワイパーを動かすのは必ずウェット状態で
乾燥した状態でワイパーを作動させると摩擦が大きくなり、ワイパーゴム、フロントガラスともにダメージを受けてしまい、劣化につながります。
雨天時などフロントガラスが濡れている際は問題ありませんが、フロントガラスが乾いている状態でワイパーを使用するときは必ずウォッシャー液を噴射してから作動させるようにしましょう。
汚れを無理にワイパーで落とそうとしない
鳥の糞・花粉・黄砂などが原因で、フロントガラスが汚れてしまうこともあります。
しかし、フロントガラスにこびりついた汚れをワイパーだけで落とすことは、基本的にできません。
汚れによってワイパーゴムにダメージを与えて寿命を縮めてしまうことになるので、ウェットシートなどで汚れを拭き取ってからワイパーを動かしましょう。
気候によっては駐車時にワイパーを立てる
冬場氷点下になる場合や、積雪が多い地域で屋外駐車する場合はワイパーを立てておきましょう。
寝かせたままにしておくと、ワイパーゴムが凍りついて動かせない状態になります。
無理に動かすと、ゴムが裂けることになりかねません。逆に、夏場の炎天下では高温でゴムが溶けてフロントガラスに張り付くこともあります。
フロントガラスコーティングをする
フロントガラスの撥水コーティングは、水滴を弾いて雨の日の視界を良好に保つ他、フロントガラスに汚れをつきにくくする効果があります。
汚れが固着しにくいのでワイパーゴムが傷みにくいことに加え、コーティングによって摩擦も抑えられるので、ガラスとワイパー両方にうれしい効果です。
また性能のいい撥水コーティングの場合、小雨程度であればコーティングが水滴を弾いてくれるのでワイパーを使用するほどの状態にならないことも多いです。
ワイパーの使用頻度が減るためワイパーゴムの劣化が抑えられるというメリットもあります。
ワイパー交換など愛車のメンテナンスはカーコンビニ倶楽部へ!
ワイパーの中でも特に劣化が進みやすいブレードとゴムは、定期的な交換が重要です。
自分で交換することも可能ですが、ブレードに適合するゴムを選んだうえで交換を済ませるには手間がかかります。
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