ボンネットの開け方と閉め方やよくあるトラブルについて解説
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2021年12月21日
ボンネットは意外と扱いがデリケートなものなので、正しい開け方・閉め方をしないと思わぬトラブルにつながる可能性もあります。ここでは、ボンネットの開閉方法やよく見られるボンネット周りのトラブルについて紹介します。
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ボンネットの正しい開け方と閉め方
ボンネットは、車の命ともいえるエンジンを覆うカバーで、一般的な乗用車では車の前部に位置しています。
また、近年の車は車体構造自体が衝突安全性に配慮された設計になっており、ボンネットはエンジンに加えて衝突安全性を確保するための重要な部品のひとつといえます。
クーラントのチェックなどでボンネットを開ける機会もあるかとは思いますが、正しい扱い方をしないと変形するなどのトラブルにつながる危険もあるのです。
ここでは、一般的な車のボンネットの正しい開け方と閉め方を確認しておきましょう。
正しい開け方
1.ボンネットオープナーを引く
ボンネットを開ける際は、いきなりボンネットに手をかけるのではなく、まずは運転席の足元付近にあるボンネットオープナーと呼ばれるレバーを引きましょう。
ボンネットは簡単に開いてしまう構造だと走行中に風圧で開くなどの危険があるため、2段階ロックされています。
ボンネットオープナーを操作せずにボンネットを開けようとしても、ロックされているため持ち上がりません。無理やり持ち上げようとはせず、必ずボンネットオープナーを最初に操作してください。
2.ボンネットのレバーを押し上げる
ボンネットオープナーを引くと、ボンネットのロックが解除され軽く浮き上がり、半開きの状態になります。
その隙間に手を入れ、内部にあるレバーを動かすとボンネットが開くようになります。
レバーは左右に動かすものと上下に動かすものがあり車種によって動かし方が異なるので、どちらかを試してみて開かない場合はもう一方を試してみましょう。
3.ボンネットステーでボンネットを固定する
ボンネットの裏、もしくは車両本体のフロント部分の内側にボンネットステーと呼ばれる開けたボンネットを固定するパーツがあるため、ステーを専用のくぼみに固定してください。
なお、車種によってはボンネットステーがないものや予めボンネットステーが車体に固定されているものもあります。
正しい閉め方
ボンネットを閉める際には、基本的には開けるときと逆の手順を取ればいいですが、閉める際に押し込まないことが特に大切です。
1.ボンネットステーを外す
開けたボンネットを固定しているボンネットステーを外し、所定の場所に収納します。
その際支えがなくなりボンネットが急に落ちると危険なので、手でボンネットを支えてください。
2.押し込まず、重力を利用してボンネットを閉める
手で支えたまま、20~30cm程度の高さまで手で下ろしたら、手を離して重力によって自然に落下させます。
原則としてはこの方法ですが、ボンネットが軽く、自重で閉まらない場合は優しく手で押し込みます。
このときに全体重をかけたり、力任せに乱暴に押し込んだりするのはやめましょう。ボンネットにへこみや歪みが生じる可能性があります。
3.確実に閉まっているか確認する
最後に、ボンネットが完全に閉まりロックされているのかを確認しましょう。半開きの状態のまま走行するのは危険です。
ボンネットを軽く押す、動かすなどしてみて揺れや浮きがないかをチェックしてください。
輸入車の場合はボンネットの開け方が異なる?
多くの国産車は前項で紹介した方法でボンネットを開けることができますが、日本と規格が異なる輸入車の場合、開け方が異なることもあります。
国産車のほとんどには運転席近くにボンネットオープナーがありますが、輸入車の中にはボンネットオープナーが助手席側に設置されているものも。
また、ボンネット側のレバーがなくボンネットオープナーを2回操作することで開くタイプもあるため、取扱説明書などで確認しておくと安心です。
スポーツカーやクラシックカーなどは逆開きボンネットもある
また、サーキットでのタイムアタックが視野に入るような本格的なスポーツカーやカスタムカー、レトロカー、クラシックカーと呼ばれるものや一部の輸入車の中には、ボンネットが逆側から開くものもあります。
これはかつてボンネットが2ロック方式でなかったころ、前開き式のボンネットが何らかの原因で走行中に開くことに起因する交通事故を避けるために積極的に採用されていました。
しかし2ロック式が普及した現在、国内の一般的な車種ではほとんど見られません。
ボンネットのトラブルについて
ボンネットが開かない
正しい手順を踏んでもボンネットが開かない場合、ボンネットオープナーやボンネット内のフック、レバー関連に何らかの故障が起きていることが考えられます。
また、日常的なメンテナンスをあまり実施しておらず、ボンネットを車検時以外は開けないなどボンネットの開閉頻度が極端に少ない場合はパッキンが劣化するなどしてボンネットと固着してしまうことも。
無理に開けるとより大きなダメージにつながる可能性があるため、販売店や修理業者に点検・整備を依頼するのがおすすめです。
ボンネットが閉まらない
ボンネットが閉まらない場合は、まずボンネットステーが正しい場所に収納されているかを確認してください。ボンネットステーの収納が正しく行われていないと完全にボンネットが閉まりません。
また、半開き状態のままで落下させても、押し込んでも完全に閉まらない、という場合はフックのキャッチ側が劣化している可能性があります。
車用の防錆潤滑剤を使用することで復活することもありますが、そうでない場合はやはりプロに修理を依頼しましょう。
冬場のトラブル防止のため心掛けたいこと
また、ボンネットの機能的なトラブルではありませんが、エンジンルームに猫が入り込むことがあります。
風雨を避けることができ、また運転した後であればエンジンの暖かさが残っているためエンジンルームは猫が好みやすい環境であるといえるでしょう。
ボンネットを叩いて事故を防止
猫が入り込んだままエンジンを始動させ、巻き込まれるといういたましい事故を避けるため、特に冬場は車に乗る前にボンネットをたたくようにしてください。
音に驚いて猫が逃げ出す、または動いたり鳴き声を上げたりことでドライバーが猫の存在に気付き、事故、またはそれに伴う故障を防ぐことにつながります。
ボンネットを開けるときには傷やへこみもチェックしよう
ボンネットは傷が付きやすい
フロントの大部分を占めるボンネットは、先行車が跳ね上げる飛び石などによって傷が付きやすい場所といえます。また、屋外に駐車している場合に鳥や動物などが乗ることもあり、引っかき傷やへこみが生じるケースもあります。
ボンネットの傷やへこみは放置しない
傷やへこみを放置すると、深く傷ついている場合は内部に雨水が侵入し、塗装の下部でボディに錆を発生させてしまうこともあります。
また、傷を起点に塗装が剥がれ落ちるなどの大きなダメージを引き起こし、補修の負担が大きくなる可能性も否定できません。
日頃からボンネットの状態をチェックし、傷やへこみを発見したらできるだけ早く修理することが大切です。
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