ボンネットでよくあるトラブルとは?原因や修理費用など徹底解説

2024年12月28日
車の前方に位置し、面積が広いボンネットは何かとトラブルに見舞われやすい箇所です。
本記事では、「ボンネットが開かない」「キズやへこみがついた」などのトラブルが起きたとき、どのように対処すべきかを詳しく解説いたします。
ボンネットの修理・交換にかかる費用も記載していますので、ぜひ参考にしてください。
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ボンネットでよくあるトラブルの原因と対処法
車のボンネットでありがちなトラブルとしては、以下のようなケースが挙げられます。
ボンネットが開かない
正しい手順を踏んでもボンネットが開かない場合、ボンネットオープナーやボンネット内のフック、レバー関連に何らかの故障が起きていると考えられます。
また、日常的なメンテナンスをあまり実施しておらず、ボンネットの開閉頻度が極端に少ない場合は、パッキンの劣化によりボンネットと固着してしまうことも多いです。
無理に開けるとより大きなダメージにつながるため、販売店や修理業者に点検・整備を依頼するのがおすすめです。
ボンネットが閉まらない
ボンネットが閉まらない場合は、まずボンネットステーが正しい場所に収納されているかを確認してください。ボンネットステーの収納が正しく行われていないと完全にボンネットが閉まりません。
また、半開き状態のままで落下させたり押し込んだりしても完全に閉まらない場合は、フックのキャッチ側が劣化している可能性があります。
車用の防錆潤滑剤を使用することで復活することもありますが、そうでない場合はプロに修理を依頼しましょう。
エンジンルーム内に野良猫が入り込む
また、ボンネットの機能的なトラブルではありませんが、エンジンルームに猫が入り込むことがあります。
風雨を避けることができ、また運転した後であればエンジンの暖かさが残っているため、猫が好みやすい環境だからです。
猫が入り込んだままエンジンを始動させ、巻き込まれるという事故を避けるため、特に冬場は車に乗る前にボンネットを叩ようにしてください。
音に驚いて猫が逃げ出す、または動いたり鳴き声を上げたりすることでドライバーが猫の存在に気付き、事故、またはそれに伴う故障の防止につながります。
ボンネットのキズ・へこみ
ボンネットは、以下のような原因でキズがつくことが多いです。
・飛び石
・野良猫の爪
・誤った方法による洗車
・イタズラ
また、ガレージシャッターとの接触や積雪の重みなどで、へこみが生じる場合もあります。
ボンネットはキズやへこみがつきやすいうえに、ボディの中でも特に目立つ部分です。
キズやへこみに気がついたら、早めの修理をおすすめします。
ボンネットの正しい開け方と閉め方
ボンネットは、車の命ともいえるエンジンを覆うカバーで、一般的な乗用車では車の前部に位置しています。
また、近年の車は車体構造自体が衝突安全性に配慮された設計になっており、ボンネットはエンジンに加えて衝突安全性を確保するための重要な部品のひとつといえます。
クーラントのチェックなどでボンネットを開ける機会もあるかとは思いますが、正しい扱い方をしないと変形するなどのトラブルにつながる危険もあります。
ここでは、一般的な車のボンネットの正しい開け方と閉め方を解説いたします。
ボンネットの正しい開け方
1.ボンネットオープナーを引く
ボンネットを開ける際は、いきなりボンネットに手をかけるのではなく、まずは運転席の足元付近にあるレバー(ボンネットオープナー)を引きましょう。
ボンネットは簡単に開いてしまう構造だと走行中に風圧で開くなどの危険があるため、2段階ロックされています。
ボンネットオープナーを操作せずにボンネットを開けようとしても、ロックされているため持ち上がりません。無理やり持ち上げようとはせず、必ずボンネットオープナーを最初に操作してください。
2.ボンネットのレバーを押し上げる
ボンネットオープナーを引くと、ボンネットのロックが解除され軽く浮き上がり、半開きの状態になります。
その隙間に手を入れ、内部にあるレバーを動かすとボンネットが開くようになります。
レバーは左右に動かすものと上下に動かすものがあり車種によって動かし方が異なるので、どちらかを試してみて開かない場合はもう一方を試してみましょう。
3.ボンネットステーでボンネットを固定する
ボンネットの裏、もしくは車両本体のフロント部分の内側には「ボンネットステー」と呼ばれる、開けたボンネットを固定するパーツがあります。このボンネットステーを、専用のくぼみに固定してください。
なお、車種によってはボンネットステーがない場合や、あらかじめボンネットステーが車体に固定されている場合もあります。
ボンネットの正しい閉め方
ボンネットを閉める際には、基本的には開けるときと逆の手順を行います。
ボンネットを閉める際に、押し込まないことが特に大切です。
1.ボンネットステーを外す
開けたボンネットを固定しているボンネットステーを外し、所定の場所に収納します。
その際、支えがなくなりボンネットが急に落ちる危険性があるため、手でボンネットを支えてください。
2.押し込まず、重力を利用してボンネットを閉める
手で支えたまま、20~30cm程度の高さまで手で下ろしたら、手を離して重力によって自然に落下させます。
原則としてはこの方法ですが、ボンネットが軽く、自重で閉まらない場合は優しく手で押し込みます。
このときに全体重をかけたり、力任せに乱暴に押し込んだりしないように注意が必要です。ボンネットにへこみや歪みが生じる可能性があります。
3.確実に閉まっているか確認する
最後に、ボンネットが完全に閉まりロックされているのかを確認しましょう。半開きの状態のまま走行するのは危険です。
ボンネットを軽く押す、動かすなどしてみて揺れや浮きがないかをチェックしてください。
輸入車の場合はボンネットの開け方が異なる?
多くの国産車は前項で紹介した方法でボンネットを開けることができますが、日本と規格が異なる輸入車の場合、車種によっては開け方が異なります。
国産車のほとんどには運転席近くにボンネットオープナーがありますが、輸入車の中にはボンネットオープナーが助手席側に設置されている場合があります。
また、ボンネット側のレバーがなくボンネットオープナーを2回操作することで開くタイプもあるため、取扱説明書などで確認しておくと安心です。
スポーツカーやクラシックカーなどは逆開きボンネットもある
また、サーキットでのタイムアタックが視野に入るような本格的なスポーツカーやカスタムカー、レトロカー、クラシックカーと呼ばれるものや一部の輸入車の中には、ボンネットが逆側から開くものもあります。
これはかつてボンネットが2ロック方式でなかったころ、前開き式のボンネットが何らかの原因で走行中に開くことに起因する交通事故を避けるために積極的に採用されていました。
しかし2ロック式が普及した現在、国内の一般的な車種ではほとんど見られません。
トラブルが生じたボンネットの修理・交換費用
ボンネットの故障や損傷は、放置せず早めの修理をおすすめします。
詳細は後述しますが、ボンネットのトラブルは放置するとより深刻なトラブルへ発展する場合が多いからです。
ここではボンネットのトラブルに対処する際に知っておきたい、修理や交換の費用について解説いたします。
ボンネットの修理費用
ボンネットのトラブルごとにかかる修理費用の目安は、以下の通りです。
トラブル | 費用 |
ボンネットの開閉トラブル | 10,000円~100,000円程度 |
ボンネットのキズ | 20,000円~60,000円程度 |
ボンネットのへこみ | 30,000円~70,000円程度 |
先述したように、ボンネットの開閉トラブルは様々なパーツの不具合により生じます。
どのパーツがどのように破損しているのかによって、具体的な修理費用は変わります。
キズ・へこみの修理費用に関しては、損傷の範囲や深さ、塗装の種類に影響を受けます。損傷が深く大きいほど、修理費用も高くなりがちです。
ボンネットの交換費用
ボンネットの損傷度合いが深刻な場合は、修理だけで対応できないことから交換対応となる場合があります。
ボンネットの交換にかかる費用は、60,000円~100,000円程度が目安です。
費用の内訳としては部品代・脱着作業の工賃・塗装の工賃が含まれており、ボンネットの本体価格や依頼する業者によって費用総額は変わります。
ボンネットの修理・交換費用を抑える方法
ボンネットは他のパーツに比べて修理・交換費用が高くなりやすいため、場合によっては多額の費用負担が生じます。
ボンネットの修理や交換に伴う費用負担を抑えるなら、以下の方法がおすすめです。
相見積もりでお得な業者を見つける
ボンネットの修理を依頼する業者を探すにあたって、いきなり1社に絞るのではなく複数の候補を決めましょう。
同じ作業内容でも工賃設定は各社で異なるため、それぞれで見積もりを取ればよりお得に依頼できる業者を見つけやすくなります。
中古パーツの使用を検討する
新品のパーツにこだわりがなければ、中古パーツの使用も検討しましょう。
特に新品同様の状態になるまで整備された「リビルトパーツ」なら、安価かつ品質が高く、お得に交換できます。
車両保険の利用を検討する
ボンネットのトラブルの原因によっては、車両保険の補償を受けられる場合があります。
基本的には、「外的要因による故障・損傷」が車両保険の補償対象です。
経年劣化による故障は車両保険を使えない場合がほとんどなので、注意しましょう。
なお、車両保険を使うと等級が下がり翌年から保険料が高くなります。
修理代によっては自己負担の方がお得になる可能性もあるため、保険会社に相談の上利用を検討しましょう。
ボンネットの修理・交換にかかる時間
ボンネットの修理や交換にかかる時間は、5日~1週間程度が目安です。
ただし、ごく小さなキズやへこみの修理なら1日程度で完了する場合もあります。
逆に、部品の在庫が店舗になく、取り寄せが必要な場合、1週間以上かかるケースもあります。
具体的な所要期間はボンネットの故障・損傷の度合い、そして依頼先によって変わるため、見積もり時に確認しましょう。
ボンネットのトラブルを放置するリスク
少しの故障や損傷だからといってボンネットのトラブルを放置すると、深刻なトラブルへ発展するリスクが生じます。
愛車を安全に使い続けるためにも、早めの修理が重要です。
ここでは、ボンネットのトラブルを放置することで起こり得るトラブルを解説いたします。
走行に悪影響が出る
ボンネットが正常に開閉できないまま走行すると、走行中にボンネットが半開きになり、ジョイント部分への負荷が増します。
特に、高速道路での走行時は風圧でさらに負荷が増して、 ボンネットが全開になり視界が遮られたり、フロントガラスが割れたりする恐れがあります。
そのまま大事故につながるトラブルが起こりやすくなるため、ボンネットの開閉時に少しでも不具合が生じていたら速やかな修理が必要です。
キズ・へこみの部分から腐食が生じる
車の塗装はただ車体に色を付けるだけではなく、水分や汚れなどの外的要素から金属部分を保護する役割もあります。
しかし何らかの衝撃が加わってキズやへこみができると、その部分の塗装が剥がれてしまい、内部に水分や汚れなどが入り込んでしまいます。
その結果、金属部分にサビが生じて少しずつ腐食が広がっていき、長期間放置すると大掛かりな修理が必要な状態にまで悪化する恐れがあります。
ボンネット周りのトラブルはカーコンビニ倶楽部にご相談ください
ボンネットが開かない・閉まらないなど、ボンネット周りのトラブルが発生した場合は、お客様の愛車をトータルサポートするカーコンビニ倶楽部にお任せください。
キズやへこみもカーコン独自の工法で「早い」「キレイ」「バリュープライス」で対応させていただきます。
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