車の暖房は燃費に影響を及ぼすのか否かを徹底的に解説
2021年12月21日
寒い時期のドライブで暖房を使用しようとしても、燃費の悪化が気になって我慢してしまうという声もあります。車の暖房は本当に燃費に影響があるのでしょうか。ここでは、車の暖房の仕組みや、暖房が燃費にどのような影響を与えるのかを解説します。
車のお困りごと・お悩みがある方は今すぐお電話!
些細なものから大きなものまでどんなお悩みごともご相談ください!プロの目線からお悩みに沿って最適な解決策を提案をいたします。
車の暖房の仕組みとは
家庭のエアコンは、冷房を使用した時よりも暖房を使用した際の電気代がかさむことは一般的によく知られています。そのイメージからか、車においても暖房を使用すると燃費が悪化すると思い、寒さを我慢して暖房を使用しない、という方も少なくないようです。
家庭の部屋の空気を快適な温度に保ってくれるエアコンは、室外機から外気を取り入れ、電気の力で冷やしたり温めたりして放出しています。冷房の場合は外気温との差が少ないですが、暖房の場合は外気温の差が大きく、冷房時よりも電力の消費が激しいため冷房よりも暖房使用時の電気代が高くなるのです。
車の暖房は部屋の温度の調節するエアコンと仕組みが異なる
車の暖房は、家庭の部屋に使用するエアコンとは仕組みが異なります。車のエンジンは作動させると、高温になります。そのため冷却水を使用してエンジンを冷やしているわけですが、車の暖房はこのエンジンの排熱を利用しているのです。
エンジンの熱を吸収して暖められた冷却水に風を当てて温風を室内に送り込むことで室内を暖めるため、暖房のために新たにエネルギーを消費するわけではありません。
車の暖房は、このように家庭のエアコンの暖房とは異なる仕組みで車内を暖めているのです。
ガソリン車では暖房は燃費に大きく影響しない
上記で述べたとおり、車の暖房はエンジンの排熱を再利用しているため、エンジンを動かしている限りは暖房が使用できます。エンジンを動かすための燃料は必要ですが、それは暖房を使用せずとも走行には必ず必要なので、暖房のためだけに余分な燃料を消費することはありません。
そのため、ガソリン車もしくはディーゼル車の場合、暖房は燃費にほぼ影響しないといえるでしょう。燃費の悪化を気にすることなく暖房が使用できるのはうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
ハイブリッド車の場合は燃費に影響する
日本ではかなり普及している、エンジンとモーターを組み合わせることで低燃費を実現するハイブリッド車。近年ではプラグインハイブリッド車や電気自動車(EV車)も普及しつつあります。
ハイブリッド車は量産車が登場してから20年以上が経過していることもあり、今ではエンジンを使用せずモーターで走行できる範囲がかなり拡大しています。
モーターの使用範囲を広げることによってさらなる低燃費を追求していますが、暖房を使用するためにはモーター走行が可能なシチュエーションでも暖房のためにエンジンを作動させなければならないため、暖房の使用によって燃費が悪化するケースもあります。
電子ヒーターやヒートポンプを搭載している車種もある
一部のハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、エンジンを搭載しないEV車においては電気ヒーターを搭載しているものもありますが、この電気ヒーターの使用には大きな電力が必要なため、やはり航続距離には少なくない影響を与えることになります。
また外気の熱エネルギーを使用するヒートポンプを搭載している車種もあります。この場合は家庭用エアコンとほぼ同じシステムを使用しており、外気熱を使用する分電気の使用量は少なくなりますが、外気温が0℃以下など、寒さが厳しい場合はパワー不足が否めません。
できるだけ燃費を悪化させないためにできること
エンジンが暖まるまで待つ
車の暖房は基本的にエンジンの排熱の再利用であるため、エンジンが暖まっていなければ車内を暖めることはできません。
走り始めは中々暖まらないかもしれませんが、温度を高く設定したりするのではなく、暖まるまでは少しの時間が必要と認識して待つようにしましょう。
温度は低めに設定する
エンジンがある程度熱を発するようになるまでは車内が暖まりませんが、だからといって暖房の設定温度を上げるとエンジンは回転数を無理に上げることになり、燃費に悪影響を及ぼします。
どんなに温度設定を高くしても、エンジンが暖まらなければ温風は出ません。エンジンが暖まりさえすれば温風を送って室内を暖めてくれるので、温度は低めに設定しておくことをおすすめします。
内気循環にする
効率よく車内を暖めるためには、外気を室内に取り入れる外気循環ではなく、内気循環にしておくことも大切です。
A/Cスイッチはできるだけ使用しない
車のA/Cスイッチは暖房時に使用する必要はありません。A/Cボタンを押すとコンプレッサーが作動し、除湿・冷房機能が作動します。車の暖房にはコンプレッサーは必要なく、余分な燃料を消費するだけなので、A/Cスイッチは基本的には冷房時のみに使用するものと考えてください。
ただし、暖房使用時にフロントガラスが曇ってきた場合には一時的にA/Cスイッチやデフロスターを使用し、曇りを取る必要があります。
車に合わせて上手に暖房を使用しよう
ガソリン車もしくはディーゼル車なのか、それともハイブリッド車やEV車なのかで暖房時の燃費は変わってきます。自分の車の特徴を把握し、上手に暖房を使用してカーライフを楽しみましょう。
暖房が効かない、デフロスターが作動しないなどの症状が見受けられる場合は放置せずに修理することをおすすめします。お近くのカーコン店舗までお気軽にお見積りをご依頼ください。
カーコンビニ倶楽部 スーパーショップ認定店ならカーライフを総合的にサポート!
『スーパーショップ』は、 カーコンビニ俱楽部の提供サービスをお客様に総合的にご提供可能な特に優れている店舗に付与している称号です。
カーコンビニ俱楽部のスーパーショップ認定店なら愛車の修理・点検も、新車にお乗り換えも ワンストップでご提案いたします。
そんなスーパーショップの3つの特徴とは…
1. 提案力
スーパーショップでは、修理や点検から、車検や車の買い替えなどお車に関するすべてのサービスをご提供しておりますので、お客様に最適なサービス・プランを的確にご提案いたします。
2. 高い技術力
スーパーショップでは、高品質修理「カーコン工法」をはじめとし、カーコンビニ倶楽部が推奨する技術を積極的に導入しており、お客様にご満足いただける技術力でご対応いたします。
3. トータルサポート
車を綺麗にしたい、キズやへこみの修理をしたい、車の乗り換えなどカーライフ全般におけるサポート体制を整えております。小さなお悩みはもちろん、どんなお困りごともお気軽にご相談いただけます。
キズ・へこみ直しはもちろん、点検やメンテナンス、車検、車の買い替えなどスーパーショップだからこそできることを、お客様のお悩みに寄り添って、さまざまなメニューから最適なメニューをご提案。まずはお気軽にご相談ください!
- ※本コラムに掲載の内容は、弊社サービスのご案内ほか、おクルマ一般に関する情報のご提供を目的としています。掲載内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一、掲載内容に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社は一切責任を負いませんことを予めご承知おきください。
- ※本コラムに掲載の内容は、本コラム掲載時点に確認した内容に基づいたものです。法令規則や金利改定、メーカーモデルチェンジなどにより異なる場合がございます。予めご了承ください。