軽自動車は雪道に弱い?雪道でおすすめの軽自動車の特徴と選び方を解説

2025年02月12日
車体が軽い軽自動車は、雪道走行に弱い・危ないといわれることもあります。
しかし軽自動車は雪道走行におけるメリットも複数あり、必ずしも危ないとは言いきれません。
そこで今回は、雪道走行に適した軽自動車の選び方やおすすめの車種、メリットなど詳しく解説いたします。
降雪地域で運転する機会のある方は、ぜひご覧ください。
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「軽自動車での雪道走行は危ない」は本当?
雪道走行では、雪やアイスバーンによりタイヤの摩擦力が低下するため、スリップ事故のリスクを伴います。
車体が軽くタイヤの接地面積も小さい軽自動車なら、なおのこと雪道走行は危ないといわれがちです。
しかし、軽自動車は必ずしも雪道走行を避けるべきとも断言できません。
雪道のリスクを理解して適切に運転すれば安全
軽自動車特有の車体の軽さは、メリットにもなり得ます。
車体が軽いと、万が一スリップした場合でもブレーキをかけた際に止まりやすく、重大な危険の回避につながるからです。
また、近年は雪道などの悪路走行に強い4WDモデルも多数登場しており、軽自動車でも安定したドライブがしやすくなっています。
雪道走行による事故のリスクは、大きさにかかわらずどんな車種も注意すべきです。
そのリスクを理解のうえ、急発進・急停止などの運転を避けるといった工夫をすることで、走行の安全性を高められます。
雪道に適した軽自動車の条件とは
同じ軽自動車でも、モデルによって雪道走行の適性は変わります。
ここでは、雪道走行に適した軽自動車を選ぶうえでチェックしておきたい4つのポイントについて解説いたします。
駆動方式は4WDがおすすめ
雪道を走ることが前提であれば、駆動方式は4WDを選ぶべきです。4WDは4輪すべてに駆動力が加わるため、前方もしくは後方の2輪だけに駆動力が伝わる2WD車よりも走破性が高く、雪道はもちろん、山道などの悪路においても活躍してくれます。
4WD車の中には、状況によって2WDと4WDを使い分けられるパートタイム4WDを搭載している車種もあります。夏場は特に4WDである必要性を感じない、という地域に住んでいる方はパートタイム4WDを選ぶのもひとつの手です。
最低地上高は高めがベスト
雪道を走る軽自動車を選ぶ際に重要視したいのは、最低地上高です。雪が積もった道を走るため、地上からある程度の高さを確保している必要があります。
一般的に「悪路走破性が高い」ことがうたい文句になっているモデルであれば、最低地上高が高く設定されています。雪道を走る軽自動車の目安としては、最低でも150mm以上、理想的なのは180mm以上といえるでしょう。
車重は軽めがより安心
軽自動車は規格によってボディサイズ・排気量が制限されているため、普通車よりも車両重量は軽い傾向にあります。
そのため、過度に気にする必要はありませんが、車重が軽い方が雪道のような低ミュー(摩擦係数が低い)の路面でもグリップを保ちやすく、スタックしにくいため、車重にも注意を払うことをおすすめします。
安全装備の内容もチェックする
雪道走行のリスクを軽減する、安全装備の内容も確認しておきましょう。
近年は技術の進化により各メーカーが様々な安全機能を開発し、車に搭載しています。
その中でも、衝突被害軽減ブレーキシステム・車両ふらつき警報・車両安定制御システムは、車の制御が難しい雪道走行において役立つ機能です。
安全装備が充実していれば、事故のリスクだけでなく精神的な負担も軽減できるため、軽自動車選びの際はチェックしておくことをおすすめします。
雪道に強いおすすめの軽自動車5選
ここでは、雪道におすすめの軽自動車を5種ご紹介いたします。
スズキ「ジムニー」
悪路走破性の高い軽自動車といえば、スズキ「ジムニー」の右に出るものはないでしょう。
軽自動車で唯一ラダーフレーム構造を採用していることに加え、リジットサスペンション、大径タイヤなどの組み合わせによって軽自動車トップといえる頼もしい悪路走破性を持つモデルです。もちろん雪道においても高い信頼度があり、豪雪地帯、山岳地方などでも重宝される存在といえます。
現行モデルの最低地上高は205mm。またぬかるみなど滑りやすい路面からの脱出をサポートする電子制御の「ブレーキLSDトラクションコントロール」を採用し、脱出性能も高めています。
ダイハツ「タフト」
2020年6月登場の比較的新しいモデルであるダイハツ「タフト」は、日常生活からアウトドアなどのレジャーでも活躍するように開発されています。
190mmの高い最低地上高、大径タイヤ、タイヤ空転時に作動して悪路からの脱出をサポートする「グリップサポート制御」を採用し、未舗装路や雪道でも安心できる走破性を備えたモデルです。
タフトは全車に前席上のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を採用しているのも注目すべきポイント。軽自動車でガラスルーフを備えている車種はそう多くありません。開放感のあるドライブが楽しめるでしょう。
スズキ「ハスラー」
スズキ「ハスラー」は、軽ハイトワゴンとSUVを融合させたユニークな個性派モデルです。
室内空感の広さや使い勝手の良さ、ファニーなルックスに注目が集まりがちですが、最低地上高180mmを確保しています。さらに、4WD車にはスリップを防止するグリップコントロール機能を搭載し、タイヤの空転を抑え、低速時にはブレーキ制御も併用するスノーモードにより、雪道での安定した走行を実現しています。これにより、SUVとしての走破性もしっかりと確保しています。
ホンダ「N-BOX」
「N-BOX」は全グレードに4WDがラインナップされており、パワフルな走行性能と、標準装備の「ホンダセンシング」による優れた安全性を兼ね備えています。
最低地上高は一般的な車と同じくらいの145mmで、悪路走行に特化しているわけではありません。しかし、全体的な完成度を考えると購入候補に入れておきたい一台です。
三菱「デリカミニ」
三菱の軽スーパーハイトワゴンである「デリカミニ」は、滑りやすい下り坂の走行時に車速を抑える「ヒルディセントコントロール」や滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」が全車標準装備とされています。
シート表皮には撥水素材を採用しており、降雪地域における使い勝手に優れていることが魅力です。
4WD軽自動車を選ぶメリット
雪道走行する軽自動車を選ぶなら、4WD車がおすすめです。
その理由としては、4WD車ならではの以下3つのメリットが挙げられます。
2WD車よりもパワフルで悪路走行向き
4WD車は4つのタイヤすべてが駆動するのに対し、2WD車は前後どちらか2つのタイヤしか駆動しません。
すべてのタイヤにエンジンからの動力が伝わるため、パワフルで悪路走破性にも優れている傾向にあります。
走行安定性が高い
4WD車は4輪すべてが駆動するからこそ、走行安定性にも優れているというメリットがあります。
走行時のパワーが無駄なく地面に伝わるため、高速走行時でもブレにくく安定感のある走りを楽しめます。
普通車よりも維持費が安い
4WD軽自動車は、「パワフルで走行安定性に優れている」という4WD車のメリットと、「税金が安い」という軽自動車のメリットを併せ持ちます。
さらに車体が軽いからこそ普通自動車よりも燃費が良く、ガソリン代も抑えられるため、お得に維持することが可能です。
4WD軽自動車を選ぶ際の注意点
4WD軽自動車は様々なメリットがある反面、デメリットも同様に存在します。
購入を検討する際は、以下のデメリットにも注意が必要です。
2WD車よりも価格が高い
4WD軽自動車は普通自動車よりも価格が安いですが、2WD軽自動車よりは高い傾向にあります。
駆動周りの部品や装備が多く、製造コストが高くなるからです。
モデルにもよりますが、2WD車の価格に比べて10万~20万円程度高くなっていることが多いです。
加速や燃費はやや弱い
4WD軽自動車は、2WDの軽自動車と比べて加速力や燃費性能が低くなりがちです。
理由としては、4輪すべてを駆動するために必要な部品を搭載している分車体が重くなること、より多くのエンジンパワーを要することが挙げられます。
積載可能な荷物量は普通車よりも少ない
2WD・4WD軽自動車のどちらにも共通するデメリットですが、ボディサイズに制限があるため、普通自動車よりも積載できる荷物量が少なくなります。
近年の各自動車メーカーは、軽自動車でも広い車内空間を確保できるように工夫しています。
しかしアウトドア用品など大きな荷物を積載するとなれば、やや不便に感じる場面が出てくる可能性があります。
ターボの有無は雪道での軽自動車の走りやすさに関係する?
近年では軽自動車にもターボエンジンを搭載しているモデルが増えています。上段で紹介したジムニーはターボエンジンが全車標準装備ですし、タフト、ハスラーもNAエンジンに加えターボエンジンもラインナップされています。
ターボエンジンはターボチャージャーの搭載により、排気量以上のパワーを発揮することが可能です。平坦な雪道を走る上ではターボの有無はそれほど影響がないといえますが、降雪地帯であり、なおかつ坂道の多い山間部などを走る頻度が高い方は登坂性能に差が出るため、ターボエンジンを選ぶといいかもしれません。
坂道などがそれほど多くなく、特にパワーを必要としない環境であれば雪道において特筆すべきターボエンジンのメリットは見当たらない、と認識して良いでしょう。
雪道で軽自動車を運転する際に気を付けたいこと
悪路走破性が比較的高い軽自動車であっても、雪道での運転は細心の注意を払う必要があります。通常の雪のない道路での感覚で運転すると、思わぬ事故につながるリスクを伴うからです。
雪道では、「急」の付く運転は避けましょう。急ブレーキ、急ハンドル、急発進、どれもがスリップを起こす可能性が非常に高いです。ゆとりを持ち、いつも以上にゆったりとした運転を心掛けてください。
また、急な操作ができないことに加え、ブレーキ時の制動距離が通常より長くなることもあるため、車間距離は広くとりましょう。できるだけ轍の上を走行することも大切です。
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また、雪道で立ち往生することのないよう、日常的なメンテナンスもしっかりとしておきたいものです。
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