台風接近時の車対策マニュアル|備えや保険、やむを得ず運転する時の注意点まで
2026年03月09日
強風による飛来物や大雨による冠水など、台風時の車トラブルはさまざまな形で発生します。
ただし事前の対策によって被害を抑えられるケースもあるため「何に注意すべきか」「どこまで対応できるのか」を把握しておくことが大切です。
この記事では、台風接近前にできる車の対策や、台風時・通過後に起こりやすいトラブル、車両保険との関係、運転を判断する際の考え方について解説します。
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車を守る7つの台風対策

強風による飛来物や豪雨による冠水、土砂崩れなど様々な被害をもたらす台風。
台風が接近したら、大切な愛車を守るための対策を事前に施しておくことが大切です。
ここでは、台風対策として有効な車の保護方法を7つ紹介します。
テープやビニールで雨漏りを防ぐ
ドア・ルーフ・ボディの接合部を覆うように、養生テープやビニール袋を貼ることで、車内に水が侵入することを防ぐ方法です。
雨が続くとボディカバーだけでは水を完全に防げないことがあります。
特に、布製の屋根を持つ幌車やサンルーフ付きの車は実施しておきたい対策です。
輪止めで車体を固定する
月極駐車場など野外で共有する駐車場を利用している場合、車体が風に押されて動かないよう輪止めを設置しておきましょう。
また、輪止めが飛ばされないように重量のあるものを使用する、タイヤにしっかりと噛ませることができているかを確認するとより安心です。
ガラス部分を保護する
強風が予想される場合、飛来物によるガラス部分の破損が懸念されます。
特にフロントガラスは交換になると8~10万円と高額な費用がかかるため、確実に保護しておくことをおすすめします。
毛布のように厚みがあり衝撃を緩和できるものを、ガラス部分に被せましょう。
ただし毛布は雨に濡れると重みで落ちやすくなるため、ロープや紐による固定が必要です。
ボディ全体をカバーなどで保護する
ボディ全体を保護する方法として、ボディカバーの装着も有効です。
ただし、強風でもカバーが外れないようしっかり固定させる必要があります。
固定が不十分だと、風でカバーが大きく動き、かえってボディを傷つけてしまう恐れがあります。
装着する際は、全方向から均等に固定するようにしましょう。
また、荷物の梱包に使用するストレッチフィルムをボディ全体に巻き付ける方法もおすすめです。
伸縮性があり車体に密着するため、ズレにくく、飛来物対策として役立ちます。
安全な場所への移動
台風が接近する前に自治体が発行しているハザードマップをチェックし、冠水や土砂崩れの危険がない安全な場所に車を移動しておきましょう。
同時に避難場所、避難ルートも確認すると安心です。
特にショッピングセンターの立体駐車場は、車の避難場所として理想的です。
やむを得ず屋外に駐車する場合、周りに強風で飛散しそうなものがある場所はできるだけ避けましょう。
手入れされていない空き家などは瓦やトタンなどが飛ばされ、車にぶつかる危険があるため注意が必要です。
着脱可能なパーツを外しておく
大型のウイングやドアバイザーなど、風の影響を受けやすいパーツは可能であれば取り外しておきましょう。
完全に固定されている場合は、テープなどで養生します。
車を活用した台風対策で自分の身も守ろう

近年では台風の進路は高精度で予測されており、勢力や規模、おおよその到達時間も事前に把握することができます。
台風の接近情報を確認したら、事前に対策を施して被害を最小限に抑えましょう。
非常用アイテムを車に積んでおく
車に以下のような非常用アイテムを積んでおけば、自宅や職場などが被害を受けた場合の避難所として活用することができます。
・長期保存可能な飲食料
・毛布やアルミブランケット、使い捨てカイロなどの防寒具
・スニーカーなどの歩きやすい靴
・緊急脱出ハンマー
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・薬、衛生用品
ただし夏場の車内に飲食料を置いておくと、高温により傷む恐れがあるため注意が必要です。
燃料は満タンにしておく
ガソリンは満タンに、電気自動車の場合は満充電状態にしておきましょう。
近年ハイブリッド車や電気自動車の多くは、非常用給電システムを備えています。
非常給電システムを搭載していれば、停電時でも車で電気ポットなどの家電製品が使用できます。災害時の心強い味方になってくれるでしょう。
台風被害のリスクが高い場所を把握しておく
台風が発生した際のリスクに備え、あらかじめ危険な場所を把握しておくことをおすすめします。
台風被害のリスクが高い場所としては、以下の通りです。
・河川・海岸付近
台風による大雨で、河川の堤防が決壊し冠水する恐れがあります。
また、勢力の強い台風が接近すれば高潮が発生する可能性もあるため、河川や海岸付近に車を停めている場合は避難させておきましょう。
・低地・窪地
大雨が長時間降り続けると、側溝・下水・河川が溢れたことで低地や窪地が冠水する可能性が高くなります。
マンションの地下駐車場においても例外ではなく、このような低所は水が溜まりやすいため注意が必要です。
・山間部・傾斜地
山間部や傾斜地は、大雨による土砂災害の危険性が高い場所です。
あらかじめハザードマップを見て、車を停めている場所が土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されているかを確認しておきましょう。
・遮蔽物が少ない屋外駐輪場
周囲に風を遮る建物がない広い屋外駐車場を利用している場合は、屋内の駐車場に避難させておきましょう。
強風で車が横転したり、飛来物で車が傷ついたりといったリスクを回避するには有効です。
・古い建物・建築現場付近
古い建物や建築現場の付近は、強風による飛来物の危険性が高い場所です。
トタン屋根や壁の破片、防水シートが飛んでくる恐れがある他、建築現場の足場が倒壊して車が下敷きになることもあります。
周囲に古い建物や強風で飛ばされそうなものがないかを確認し、台風が接近したら早めに安全な場所へ避難させましょう。
台風の発生時に起こりうる車のトラブル例

台風は車に様々な影響を与えますが、中でも以下のようなトラブルは多く見受けられます。
強風による横転
台風の接近時は特に強風に警戒が必要です。
強い台風の場合は電柱や大木などがなぎ倒されることもあり、車の走行は極めて危険です。大型トラックが風で煽られて横転する可能性もあります。
台風の通過後も強い風が吹くこともあり、特に都心部の高層ビルが立ち並ぶエリアではビル風で局地的に強風になる現象も見られます。
特にミニバンタイプ・SUV・トラック、ルーフに荷物を載せた車は高さがあるため、風の影響を受けて横転しやすいため注意が必要です。
また、停車していても、飛来物による被害を受けるケースもあります。
大雨・ゲリラ豪雨による水没
台風やゲリラ豪雨では、短時間で道路が冠水し、事故や水没の危険が高まります。
視界が悪い中での走行や、冠水しやすい場所への駐車は避けましょう。
車が水没すると、エンジンに水が入り故障するおそれがあります。
また、汚水や海水が車内に入ると、雑菌の繁殖や金属の腐食につながるため注意が必要です。
高潮・高波などの影響
降水量があまりにも多い場合、冠水する恐れがあります。
また、海や河口付近の場合は高潮や高波の影響で水没したり、海に引き込まれたりする可能性も否定できません。
土砂災害
雨が降り続くと地盤が緩み、土砂崩れを起こすこともあります。山間部や、のり面が近くにある場所は特に注意が必要です。
台風による車の損害は車両保険で補償される?

台風によって車が被害を受けた場合、「保険は使えるのか」「自己負担になるのか」と不安に感じることがあるでしょう。
台風被害は自然災害に該当するため、加入している保険の種類や補償内容によって、補償の可否が分かれます。
以下で、詳しく見ていきましょう。
台風被害は原則補償される
一般的に、車両保険に加入していれば、台風による飛来物の衝突や倒木、大雨による浸水・水没などの被害は補償対象になります。
車両保険には一般型・エコノミー型があり、補償対象となる事故の種類はタイプによって異なりますが、台風による損害はいずれのタイプでも補償されるのが一般的です。
ただし、商品や約款によって例外もあるため、加入中の保険の条件を確認しておきましょう。
また、免責金額が設定されている場合は、一定額が自己負担となる点にも注意が必要です。
他車に対する損害部分は対象外
一方で、台風の影響によって自分の車が動き、他人の車にぶつかった場合など、自分の車が周囲に被害を与えた場合、車両保険だけでは補償されません。
こうしたケースでは、相手方の車両に対する損害は対物賠償保険の対象となるかどうかが判断基準になります。
また、台風接近が予想されているにもかかわらず、すでに冠水しているアンダーパスに自ら進入するなど、状況によっては過失が問われる可能性も否定あります。
自然災害であっても、保険が無条件にすべての被害に適用されるわけではないため、日頃から補償内容を確認しておくことが大切です。
車が台風被害を受けた時のためにしておきたいこと

保険内容の確認
ある程度の被害が予想される状況の場合は、あらかじめ保険内容や、被害を受けた際に必要な手続き、保険会社の連絡先などを確認しておきましょう。
書面で保険証書がある契約については、紛失していないか確認しておくことも大切です。
降水量が多い場合はフロントガラスの撥水コーティングも有効
台風時だけでなく、雨天時に運転手の視界を確保する撥水コーティングは梅雨シーズンでも非常に有効です。
特に台風のように前も見えなくなるほどの降水量の場合には、ワイパーをどれだけ作動させても運転に必要な視界を維持することが難しくなります。
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カーコンビニ倶楽部株式会社では、台風や雨天時に有効な窓ガラスコーティングをリーズナブルな料金にてご対応が可能です!
たとえば軽自動車のフロントガラスのみ施工を行う場合の費用は1,760円(税込)から、ガラス全面に施工を行う場合の費用は5,500円(税込)からご提供しております。
カーコン独自のコーティング剤によって被膜処理された窓ガラスは約3ヶ月間持続し、台風後の視界良好な運転にも役立ちます。
車種によっても費用は異なりますので、窓ガラスコーティングの詳しい費用につきましてはお気軽にお近くのカーコン店舗までご相談ください!
台風時に車を運転する際の注意点

台風の通過中はできる限り運転を避けるべきですが、どうしても運転する必要がある場合は以下の点に注意が必要です。
危険な場所を避けて安全運転を心がける
台風時に車を走行させる場合は通常より安全運転を意識し、エンジンが水を吸い込んで壊れないよう水溜り等には極力近づかないようにしましょう。
急いでいる場合でも、スピードを落として車間距離を開けることを意識します。
視界不良やスリップにより思いがけない大事故につながる恐れがあるからです。
走行を避けたい危険な場所とは?
台風時に車を運転する必要が生じる際は、カーナビに頼らずハザードマップや気象情報を確認しながら危険な場所を避けるようにしましょう。
比較的安全なルートを探し、無理をしないことが重要です。
アンダーパス
大雨の際に最も避けるべき場所が、アンダーパスです。
周囲から水が流れ込み、あっという間に冠水するケースも多くあります。
またアンダーパスは暗く見通しが悪いため、進入するまで冠水しているのかどうかわかりにくく、気付いたときにはすでに脱出できない状態に陥っている、ということになりかねません。
台風時にはアンダーパスには近づかないようにしてください。
すでに冠水している道路
降水量が多いと、側溝から処理しきれない水があふれるなどして冠水することがあります。
すでに冠水している様子がうかがえるのであれば、迂回しましょう。
ふたの外れた側溝やマンホールなどにはまってしまう恐れや、急に水位が上がる可能性があるため、注意が必要です。
河川や海の近く
増水した河川は決壊や氾濫の危険があります。
また海の近くは高潮や突然の高波に襲われることもあるため、極めてリスクが高い場所のひとつです。
河川や海は絶対に近づかないようにしましょう。
橋の上、トンネルの出入口
数キロに及ぶ長いトンネルの場合、入り口付近と出口付近の状況が大きく異なることがあります。
また、急に風雨が強い場所に出るため、ハンドルを取られる危険があることを認識し、慎重に運転してください。
海の上に架かる橋や谷間に架けられた橋の上は、地上よりも強風が吹き荒れているため、煽られてふらつくことや、最悪の場合横転する可能性もあるため、できるだけ走行は避けましょう。
土砂災害の危険がある場所
大きなのり面や山間部、崖などは土砂崩れのほか、落石の危険もあります。
また、土砂崩れによって道路が寸断されることもあり得るため、台風時の走行は避けましょう。
強風時はドアの開閉にも要注意
強風時はドアが風に煽られて勢いよく開閉します。勢いよく開くドアを押さえることができず、隣に駐車中の車にドアパンチをしてしまうケースも少なくありません。
特にお子さまがいる場合は、「風が強い」と感じた時点で勝手にドアを開閉させないように気を配りましょう。
また、大人でもコントロールが困難な場合があるので、両手でしっかりとドアを掴みながらゆっくりと開くなど、怪我や破損などのトラブルを防ぐことができます。
風がおさまるまで少し待ってから乗り降りをしても良いでしょう。
台風時に走行するべきか迷ったときの判断基準

台風接近時は、「今すぐ移動したほうがいいのか」「少し様子を見るべきか」と判断に迷う場面が多くなるでしょう。
誤った判断は事故や立ち往生につながる恐れがあるため、客観的な基準をもとに行動することが重要です。
走行を控えるべき気象条件
警報が発令されている場合、基本的には走行を控える判断が望ましいといえます。
特に、大雨による短時間で降水量が急増している状況では、道路の冠水や視界不良が一気に進行する可能性があります。
また、台風の進路や暴風域に入る時間帯が予測されている場合、その直前・直後は突風や急な豪雨が発生しやすく、移動そのものが高リスクになります。
目的地に到達できるかではなく、「途中で動けなくなる可能性がないか」という視点で判断することが重要です。
通行ルートの危険性を事前に見極める方法
走行を検討する際は、目的地までの距離だけでなく、通行ルートにどのような危険箇所が含まれているかを確認しておく必要があります。
アンダーパスや河川沿い、低地、山間部などは、台風時に急激に危険度が高まる代表的な場所です。
カーナビの案内だけに頼らず、自治体のハザードマップや気象情報をあらかじめ確認し、冠水想定区域や土砂災害警戒区域を避けるルートを選ぶようにしましょう。
走行を中断すべき判断基準
走行中に「視界が極端に悪くなった」「道路の端が見えなくなった」「水たまりの深さが判断できない」と感じた時点で、無理に進まず走行を中断する判断が必要です。
特に、タイヤの半分以上が水に浸かるような状況では、エンジン停止やスリップのリスクが急激に高まります。
引き返すことが難しい状況でも、安全な場所が見つかれば一時的に停車し、雨風が弱まるのを待つ選択も重要です。
「少しなら進めるだろう」という根拠のない判断が、最も危険なケースになりやすい点を意識しておきましょう。
車を離れる・徒歩避難へ切り替える判断
車内にとどまること自体が危険と判断される場合には、車を離れて徒歩避難へ切り替える決断も求められます。
水位が上昇し続けている、周囲で土砂崩れや倒木の恐れがあるといった状況では、車は安全な避難場所になりません。
徒歩で避難する場合は、無理に遠くへ移動せず、近くの高台や指定避難所を目指すことが基本です。
状況が悪化する前に行動することが、命を守るうえで最も重要な判断になります。
台風時の車中泊は危険!その理由とできる対処法

災害時の備えとして車中泊を想定する方もいますが、台風接近時や通過中に限っては、車中泊がかえって危険になるケースが少なくありません。
車は必ずしも安全な避難場所ではないことを理解しておく必要があります。
車中泊が台風に向かない構造的な理由
車は本来、走行を前提として設計されており、強風や浸水に耐える避難設備ではありません。特に台風時は、突風によって車体が大きく揺さぶられたり、飛来物が衝突したりするリスクがあります。
エンジンを停止した状態では空調が使えず、蒸し暑さや低体温症といったリスクの懸念もあるでしょう。
ただし、エンジンをかけ続けることも、状況によっては一酸化炭素中毒や燃料切れの危険があるため、安全とはいえません。
浸水・高波・氾濫などによる逃げ遅れのリスク
台風時の最大の危険は、周囲の状況が急激に変化する点にあります。
河川の氾濫や高潮、排水能力を超えた豪雨によって、短時間で道路や駐車場が冠水するケースも珍しくありません。
車内で待機している間に水位が上昇すると、ドアが開かなくなり、逃げ遅れる危険性が高まります。
特に低地や海・河川の近くに停車している場合、車中泊は非常にリスクの高い行動といえるでしょう。
やむを得ず車内で待機する場合の最低条件
どうしても車内で待機せざるを得ない場合は、少なくとも浸水や土砂災害の恐れがない高台や屋内駐車場など、比較的安全性の高い場所を選ぶ必要があります。
周囲に飛来物となるものが少ないかどうかも重要です。
また、気象情報や避難指示を常に確認し、少しでも危険を感じた場合は、ためらわずに移動や避難に切り替える判断が求められます。
「一時的にやり過ごす」つもりが、取り返しのつかない事態につながることもあるため注意が必要です。
車中泊よりも可能な限り避難所への移動を検討するべき
台風時は、車中泊よりも自治体が指定する避難所や安全な建物への移動を優先すべきです。
避難所は風雨をしのげる構造になっており、情報提供や支援体制も整えられています。
早めに避難することで、風雨が最も強い時間帯を避けるなどのリスク低減が図れる可能性も高まります。
車はあくまで移動手段と考え、台風時の「居場所」として頼りすぎない意識を持ちましょう。
車が浸水する深さの目安と浸水時の対策

冠水道路は基本的に迂回する必要がありますが、走行可能な浸水深の目安はどのくらいでしょうか。
また、台風や大雨時に水没してしまったらどうすればいいでしょうか。
ここでは、浸水深と水没した場合の対策について解説いたします。
走行可能な浸水深の目安
浸水深とは、地面から水面までの深さのことです。浸水深が大きくなると自動車の走行は不可能となり、避難する必要が生じます。
JAFがセダンタイプの車両でテストしたところ、浸水深30cmの冠水路を時速10㎞/hで30m完走することができたという結果が出ています。
しかし時速30㎞/hで走行したところ、完走はできましたがエンジンルームに多量の水が侵入しました。
また、浸水深60cmの冠水路でテストしたところ、時速10㎞/hで30mを走行しましたが、冠水路から上がるスロープでエンジンが停止しています。
上記のテストをひとつの目安とできますが、実際の災害時では、浸水深が一定でないため、水を巻き上げてエンジン停止になる可能性があるので細心の注意が必要です。
災害時はスピードを抑えて、無理をしないことが重要です。
水没したら慌てずにタイミングを待って避難する
もしも運転中に水没してしまったら、慌てずに落ち着いて行動しましょう。
ドアを開けたりウインドガラスを開けたりできれば、そこから速やかに脱出することが可能です。
緊急脱出用ハンマーを装備している場合は、ウインドガラスをたたき壊して脱出しましょう。
水圧でドアが開かない場合、落ち着いて水圧が弱くなるタイミングを待ちましょう。
車内に水が入ってくると、やがて外との水位が近づいてきます。その際に水圧が弱まるため、足などを使って力を込めながら押し開けます。
車は急激に沈むことはないため、落ち着いて脱出のタイミングを計ることが重要なポイントです。
浸水や水没した車は動かさないのが鉄則
一度水没した車は、災害後に水が引いた場合でも運転しないことが鉄則です。
無闇にエンジンを始動せず保険会社へ連絡して、レッカー移動にて修理を依頼する必要があります。
浸水・水没した車が漏電などにより車両火災を起こすケースがあるため、エンジンは触らず、可能であればバッテリーのマイナス側のターミナルを外し、絶縁処理をしてください。
車に詳しくない、よくわからないというのであれば触らずにレッカー車の到着を待ちましょう。
また、ハイブリッド車や電気自動車は電圧が高いため扱いを誤ると感電し負傷、最悪の場合は死亡する危険もあるため、特に注意しむやみに触れないようにしてください。
台風などの災害に強い車の選び方ポイント
台風による被害を完全に防ぐことは難しいものの、車の特性によってリスクを軽減できるケースはあります。
住んでいる地域の災害リスクも踏まえて車を選ぶことで、非常時の安心感は大きく変わります。
冠水リスクと最低地上高
大雨による冠水を想定する場合、最低地上高は重要な要素のひとつです。
地上高が低い車は、浅い冠水でもマフラーやエンジンルームから水を吸い込みやすく、エンジン停止や重大な故障につながる可能性があります。
ただ、SUVなど最低地上高が比較的高い車種は同じ水深でも影響を受けにくい傾向がありますが、決して「冠水に強い」というわけではありません。
あくまで比較的被害を受けにくい可能性があるという視点で捉え、無理な走行は避けましょう。
ボディ形状による横風や横転リスクの差
台風時の強風では、車のボディ形状によって安定性に差が出ます。
全高が高いミニバンやSUV、ルーフに荷物を積載している車は、横風の影響を受けやすく、ハンドルを取られたり横転したりするリスクが高いといえるでしょう。
一方、重心が低いセダンタイプの車は比較的安定しやすい傾向があります。
ただし、だから絶対に安全というわけではなく、路面状況や風向きによっては危険が伴います。どの車種であっても、強風下では速度を落とし、不要な走行を控える判断が重要です。
駆動方式と災害時に役立つ装備
災害時には、駆動方式や装備の有無が走行の可否を左右する場合があります。
四輪駆動車は滑りやすい路面で安定しやすいですが、どんな環境でも万能というわけではありません。
冠水や深い水たまりでは、駆動方式に関係なく危険が伴います。
また、災害時の走行や停電への備えという観点では、電源機能が重要になります。
ハイブリッド車や電気自動車は、非常時に電力を確保できる点が大きな強みといえるでしょう。
近年の多くのハイブリッド車やEVには外部給電機能が備わっており、停電が発生した場合でも照明の使用やスマートフォンの充電、簡易的な家電の使用が可能です。
台風による停電は数時間から数日に及ぶケースもあるため、自宅や避難先で電源を確保できることは、安心感の面でも実用性の面でも大きなメリットになります。
住んでいる地域の災害リスク別に考える
車選びでは、カタログ性能だけでなく、居住地域の災害特性を踏まえる視点も欠かせません。河川や海が近い地域では冠水・高潮リスク、山間部では土砂災害リスクが高くなります。
ハザードマップを確認し、自宅周辺で想定される災害を把握したうえで車の特性を考えることが、結果的に被害を抑えることにつながります。
ただし、どの車を選んだ場合でも、「災害時は無理をしない」という意識が最も重要である点は変わりません。
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今回は台風による被害内容と、台風シーズン前にできる対策方法などについてご紹介しました。
実際に台風被害を受けた際は、無理に車両を動かすことなくご加入の保険会社へご連絡し、自身の身を守るために安全なところへ避難することが大切です。
また、停車中に車両が水没してしまった際はエンジンに水が混じっている可能性があるため、この場合も無闇にエンジンを始動せず保険会社への連絡、レッカー移動にて修理を依頼する必要があります。
水が入ったままエンジンを始動してしまうと、燃焼室に入った水分が空気と異なり圧縮されずにエンジンにダメージを与え、最悪の場合エンジンを交換しなければならないほど重大なダメージへと繋がるため十分に注意しましょう。
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