ドアミラーの役割

車を安全に運転するためには、前方だけなく状況に応じて後方や側方の安全確認も必要になります。

ドアミラーはドライバーが左右後方、後側方を確認するためになくてはならないパーツで、サイドミラーの一種です。

なお、サイドミラーにはドアミラーのほかにフロントフェンダーの上に設置されるフェンダーミラーがあります。

現在はドアミラーが主流ですが、一部のタクシー用車両などにはフェンダーミラーが使用されています。

ドアミラーは保安基準に定めがあり、保安基準を満たす状態で設置されていない場合は車検に通過できません。

ドアミラーコーティングには撥水性・親水性の２タイプがある

ドライバーが直接目視できない後方や側方を確認するためのドアミラーは、視認性が良くないと危険です。

雨などの水滴で見えにくい場合、接近車両や二輪車、歩行者などが確認できず事故につながるおそれが高まります。

悪天候時のドアミラーの視認性を確保する手段として、コーティングを施すのもひとつの方法です。

ドアミラーのコーティングは、撥水性・親水性の２種類があり、それぞれ特徴が異なります。

撥水性

撥水性は水を弾くコーティングで、撥水コーティングされたドアミラーの表面に付いた水滴は水玉状になり、風や振動などによってドアミラーフレームの外に弾き飛ばすことで視界を確保します。

デメリットとしては停車中には風や振動がないため水滴が弾き飛ばされずドアミラー表面にとどまってしまうことや、水滴が後方車両のライトの光や街灯などを乱反射して眩惑する可能性があることが挙げられるでしょう。

親水性

親水性は撥水性のように水を弾くのではなく、水をドアミラー表面になじませるようにして流すことで視認性を確保します。

水が広がり、膜状になって流れるため水滴はできません。撥水性で起こりがちな乱反射のリスクも少なくなります。

ただし、親水コーティングは撥水コーティングよりも持続性がなく、劣化が早い傾向があります。そのため親水効果を確保するためにはこまめなメンテナンスが必要といえるでしょう。

ドアミラーの撥水・親水加工はDIYでできる？

近年では、カーショップなどにセルフでのカスタマイズや修理向けの商品がたくさん販売されています。

ガラス類やドアミラーのコーティングも例外ではありません。スプレーするだけで撥水効果が得られるものや、ドアミラーに貼り付けて使用する親水加工・撥水加工されたフィルムもあります。

どのタイプのアイテムも、必ず洗車してドアミラーについている汚れや油分などをきれいに落してから使用するようにしましょう。スプレーの場合は使用後、しっかり乾燥させることも重要です。

ドアミラーの撥水・親水加工のDIYの難易度はそれほど高くありませんが、持続性や仕上がりの完璧さを求めるのであればプロのコーティングがおすすめです。

ヒーテッドドアミラーに撥水・親水コーティングは必要？

ヒーテッドドアミラーとは、リアウィンドウデフォッガーと似たような仕組みで、内蔵した熱線によってドアミラー表面の雪や水滴を蒸発させ、視界をクリアに保つもので、寒冷地仕様の車や一部の４WD車、高級車などに採用されています。

一部のメーカーでは熱線を内蔵するだけにとどまらずミラーを親水加工しており、雪国などのシビアな環境下でも十分な視界が確保できるように工夫されています。

そのため、ヒーテッドドアミラーは原則としては撥水・親水加工は不要です。セルフで撥水スプレーなどを使用した場合、熱によって薬剤がミラーに焼き付き、ダメージを与える危険があるためDIYは避けるべきといえるでしょう。

ヒーテッドドアミラーを装着しているのに視認性が今ひとつ、という場合はプロに相談するのがおすすめです。

ドアミラーのコーティングなど、車に関するお悩みはお近くのカーコン店舗へ

カーコンビニ倶楽部ではドアミラーの視認性を確保したいなど、愛車の修理・メンテナンスからカービューティーまで、お客様の愛車をいつまでもきれいに良い状態で保てるようにお手伝いいたします。

ドアミラーコーティングは店舗それぞれ独自のメニューを用意しておりますので、お近くのカーコン店舗までお問い合わせください。

また、ドアミラーの視認性にこだわるのであればヒーテッドドアミラーを搭載した車に乗り換えるのもひとつの方法です。

カーコンビニ倶楽部では、残価の設定がなく最終的には車がもらえるカーリース「カーコンカーリースもろコミ」の提供も行っています。

修理・メンテナンス以外にも車検やカーリースなど、カーコンビニ倶楽部の提供サービスを総合的にワンストップでご提案する「スーパーショップ」にご相談いただくことをおすすめします。