車検の頻度や税金は10年経過で変わる?部品ごとの交換費用も解説

2025年05月10日
ほとんどの自動車は、安全性を保つために定期的な車検を受けることが義務付けられています。
車検の頻度は車種ごとに定められていますが、10年以上経過して経年劣化が見え始める車も同様の頻度で車検を受けて良いのでしょうか。
今回は、10年経過した車に焦点を当てて、車検頻度の変化の有無や車検時に交換となることが多い部品などについて解説いたします。
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10年目以降の車検頻度は1年ごとになる?
年数が10年以上の車は、各箇所で部品の劣化症状が現れやすくなります。
こまめなメンテナンスが必要になることから、毎年車検を受ける必要があるのかと考える方も多いのではないでしょうか。
自家用車は10年過ぎても車検頻度が変わらない
結論から述べると、自家用車の場合は10年を過ぎても車検頻度は変わりません。
新車購入から3年後に車検を受け、それ以降は車の使用年数にかかわらず2年ごとに車検を受けます。
なお、従来は登録から10年以上経過した自家用車は毎年車検を受ける必要がありました。
しかし、1995年の道路運送車両法の改正に伴い、10年以上経過しても車検頻度は2年ごとから変わることはなくなりました。
年数にかかわらず毎年車検が必要な車種もある
1年ごとに車検が必要になる車種は、以下の通りです。
・タクシー ・バス ・貨物自動車 ・レンタカー |
上記のほとんどが商用車ですが、レンタカーは乗用自動車でも2回目以降は1年ごとの車検が義務付けられています。
なお、貨物自動車は8t未満の場合は初回のみ2年後、2回目以降は1年ごとの車検が必要です。
どんな車種も「法定点検」は毎年必要
一般的な乗用自動車は10年を経過しても毎年車検を受ける必要はありませんが、毎年の「法定点検」は義務付けられています。
法定点検とは、車検の保安基準に適合している状態を保つために必要な点検のことです。
車検と違い実施しなくても罰則を受けることはありませんが、車の安全性や快適性を保つには欠かせないメンテナンスのひとつです。
また、法定点検を受けたことを点検整備記録に残しておくと、車を売却するときに維持管理が適切に行われていたと評価されるメリットもあります。
その結果、下取りや売却時の査定額が上がることもあるため法定点検は毎年受けておきましょう。
法定点検はディーラー・整備工場・カー用品店などで受けることができます。
車検費用は10年経過で高くなる?
車検頻度は10年経過しても変わりませんが、車検で発生する費用に変化はあるのでしょうか。
ここでは、10年経過した場合の車検費用の変化について解説いたします。
税金などの法定費用は変わらない
車検で発生する費用のうち、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代といった「法定費用」に変化はありません。
10年経過しても、これまで通りの金額で法定費用を支払うことになります。
なお、詳細は後述しますが、法定費用のうち13年・18年経過すると高くなる費用項目はあります。
部品交換代などの整備費用は高くなりがち
10年経過しても法定費用に変わりはありませんが、車検に伴い行われる整備の費用は高くなる可能性があります。
近年の自動車は技術向上により耐久性が高くなりましたが、10年も経過すれば主にエンジン回りや足回りなどで不具合が発生しやすくなります。
特に、頻繁に車を使っている場合は劣化が進んでいることが多く、部品交換の必要な箇所が増える可能性が高いです。
10年目以降の車検でよく交換になる部品と費用
交換が必要になる部品は車の使い方によって様々ですが、特にエンジン回り・足回り・電気系統の部品は10年経過により交換するケースが多く見受けられます。
ここでは、10年目以降の車検で交換になりやすい部品の種類と交換費用について解説いたします。
エンジン回りの部品
エンジン回りの部品は、オーバーヒートなどの重大なトラブルを防ぐためにこまめな点検が必要です。
その多くは10年程度が交換時期の目安といわれており、車検を機に交換するケースが多く見受けられます。
主な交換部品と、それぞれの交換費用の相場は以下の通りです。
部品 | 費用 |
タイミングベルト | 30,000円~10,000円程度 |
ウォーターポンプ | 10,000円~20,000円程度 |
サーモスタット | 5,000円~20,000円程度 |
ブレーキパッド | 10,000円~40,000円程度 |
ショックアブソーバー | 20,000円~30,000円程度(1本あたり) |
クラッチ | 40,000円~100,000円程度 |
足回りの部品
走行の安全性や快適性に関わる足回りの部品は、車体の下部に設置されています。
車検時に交換になりやすい足回りの部品と、それぞれの費用相場は以下の通りです。
部品 | 費用 |
サスペンション | 100,000円~200,000円程度 |
ホイール | 1,000円~4,000円程度(1本あたり) |
タイヤ | 1,000円~4,000円程度(1本あたり) |
ブレーキローター | 12,000円~40,000円程度 |
ブレーキキャリパー | 15,000円〜50,000円程度(1箇所あたり) |
電気系統の部品
電気系統の部品は、エンジンをかける・電装品を使用する・ヘッドライトを使用するといった場面で重要になります。
オルタネーターは10年程度の耐久性がありますが、バッテリーは数年おきの交換が必要です。
電気系統の部品の交換費用相場は、以下の通りです。
部品 | 費用 |
オルタネーター | 40,000円~100,000円程度 |
バッテリー | 4,000円〜40,000円程度 |
10年目以降の車検費用を抑えるコツ
整備費用がかさみがちな10年目以降の車検は、以下のポイントを押さえることが大切です。
・車検費用が安い業者を探す
・日頃からこまめにメンテナンスをしておく
どこへ車検を依頼しても法定費用は変わりませんが、車検基本料や整備費用は大きく変わることがあります。
複数の業者で見積もりを取り、お得に依頼できる業者を探しましょう。
また、車のメンテナンスを怠ると、その分劣化する部品も増えて車検時にまとまった整備費用が発生します。
日頃からこまめなメンテナンスを心がけて、車検時の費用がかさまないようにしましょう。
【金額一覧】13年目から高くなる車の税金
新車登録から13年目を迎えた車は、整備項目だけでなく税額も増える仕組みとなっています。
車検時は各種税金も併せて支払う必要があるため、12年目までと比較すると車検に伴う出費が大幅に増えてしまうのです。
13年目以降は、「自動車税」と「自動車重量税」の税額が増えます。
それぞれどの程度増えるのか、以下よりご紹介いたします。
自動車税(乗用自家用車)
排気量 | 13年未満 | 13年以降 |
1,000cc以下 | 25,000円 | 約33,900円 |
1,000CC超~1,500CC
以下 |
30,500円 | 約39,600円 |
1,500CC超~2,000CC
以下 |
36,000円 | 約45,400円 |
2,000CC超~2,500CC
以下 |
43,500円 | 約51,700円 |
2,500CC超~3,000CC
以下 |
50,000円 | 約58,600円 |
3,000CC超~3,500CC
以下 |
57,000円 | 約66,700円 |
3,500CC超~4,000CC
以下 |
65,500円 | 約76,400円 |
4,000CC超~4,500CC
以下 |
75,500円 | 約87,900円 |
4,500CC超~6,000CC
以下 |
87,000円 | 約101,200円 |
6,000CC超 | 110,000円 | 約127,600円 |
※2019年10月1日以降に新車登録をした場合
軽自動車税
13年未満 | 13年以降 |
10,800円 | 約12,900円 |
※2015年4月1日以降に新車登録をした場合
自動車重量税
重量 | エコカーの場合 | エコカーではない場合 | ||
本則税率 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |
1t以内 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.5t以内 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
2t以内 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600 円 | 50,400円 |
2.5t以内 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
上記の通り、自動車重量税についてはエコカーであれば経年にかかわらず税額が変わることはありません。
一方、エコカー以外の車種は13年目だけでなく18年目となるタイミングでも税額が高くなります。
10年目以降の車は車検に出す?売る?その判断基準とは
登録から10年目以降の車両は、車検や税金にかかる費用が増えますが、基本的に車は新しいほど税金や交換部品にかかる費用が抑えられお得に所有することができます。
ただ、10年目以降の車を売って乗り換えた方がお得かと言えば、必ずしもそうとは限りません。
特に希少価値のある国産スポーツカーは、高い税金や整備費用をかけてでも維持する価値がある場合がありますも。
その理由としては、以下のような点が挙げられます。
・国内外での人気が高く需要がある一方で、質の良い車両の供給が追いついていないこと
・事故や海外輸出などにより、年々流通台数が減っていること
このような背景から、例え年式が古い車であっても、適切に維持されていれば資産価値を持つ車両も存在します。
そのため、自身の車両の価値と、今後必要となる維持費用を比較検討したうえで、所有を続けるかどうかを判断することをおすすめします。
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