車検を安くするためのコツや業者ごとの特徴を知っておこう
2021年12月21日
新車購入から3年目、それ以降は2年ごとに必要な車検は、自動車の維持費の中でも大きな部分です。できるだけ費用を安く抑えるには、どこで車検を出すのがいいのでしょうか。車検費用の違いから車検を安く抑えるためポイントとカーコンビニ倶楽部の車検について紹介します。
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車検の費用に含まれるものとは
車検費用には、車検を通していく中で必要な様々な費用が含まれています。車検費用の内訳を大きく分けると法定費用と、車検基本費用の2つです。
・法定費用
法定費用とは、車検時に支払うことが定められている自動車重量税、自賠責保険、印紙代のことです。
自動車重量税は自動車の重量に課せられる税金で、次回車検時までの2年分をまとめて納めます。自賠責保険は自動車を所有する人が必ず入らなければいけない保険で、自動車重量税と同じく2年分の保険料を車検時に支払います。
印紙代とは検査手数料のことです。印紙や証紙を購入して支払うため印紙代と呼ばれます。
これらの料金は、自動車の重さや種類によって決められている費用なので、どこで車検を受けても料金は変わりません。車検費用の大部分を占めています。
・車検基本費用
車検に必要な点検費用や測定検査の工賃、代行手数料などを含みます。車検を実施する業者への費用なので、車検を受ける場所によって価格設定が異なる費用です。車検基本費用の違いで車検代が安いかどうか比較できます。
また自動車の状態によっては車検を通すために部品交換をすることがあります。その場合、車検基本費用に加えて部品交換代が必要です。自動車を診てみないと、部品交換代がどれくらい必要になるかわかりません。検査が終わらないと総額が確定しないのはこのためです。
車検を重ねるごとに車の経過年数も増えてくるので、必要な部品交換は多くなる傾向にあります。
普通車よりも軽自動車の車検費用は安くなる
普通自動車より軽自動車の方が、税金が安いため維持費が安いというのを聞いたことがあるかもしれません。車検の法定費用には税金が含まれているため、車検費用も軽自動車の方が安くなります。
普通自動車と軽自動車とでは、法定費用に含まれる自動車重量税、自賠責保険、印紙代がどれくらい違うのかみてみましょう。
・自動車重量税
普通自動車は重さによって税率が異なります。2年分の自動重量税は以下のように設定されています。
エコカー(円) | エコカー(円)
(本則税率) |
エコカー外 | |||
右以外(円) | 13年経過(円) | 18年経過(円) | |||
0.5t以下 | 0 | 5,000 | 8,200 | 11,400 | 12,600 |
~1t | 0 | 10,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
~1.5t | 0 | 15,000 | 24,600 | 34,200 | 37,800 |
~2t | 0 | 20,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
~2.5t | 0 | 25,000 | 41,000 | 57,000 | 63,000 |
~3t | 0 | 30,000 | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
軽自動車 | 0 | 5,000 | 6,600 | 8,200 | 8,800 |
・自賠責保険
2年分(24ヶ月)分の自賠責保管料は、普通乗用車が20,010円、軽自動車が19,730円です。
・印紙代
印紙代も普通車と軽自動車で価格が異なります。認証工場の場合、普通車は3ナンバーサイズと5ナンバーサイズの小型車で分けられており、3ナンバーサイズは2,200円、5ナンバーサイズは2,100円、軽自動車は1,800円です。指定工場の場合は、普通車はナンバーの区別なく1,600円、軽自動車は1,500円となっています。
法定費用の中の自動車重量税、自賠責保険料、印紙代はどれも普通自動車より軽自動車の方が安くなります。特に自動車重量税は大きく違うので、法定費用を安く抑えたいなら軽自動車に乗るというのも1つの方法でしょう。
一方、車検基本費用は法定料金のように車種によって固定されていません。場所によって価格が異なるため、安く抑えるには車検を受ける場所を上手に選ぶ必要があります。
新たに導入されるOBD車検について理解しておこう
2024年10月1日からOBD車検が本格導入されることを踏まえ、2021年10月1日からOBD車検のプレテストが実施されています。
OBD車検とは車両に搭載されているOBD(On Board Diagnosticsの略、車載式故障診断装置のこと)を活用し、電子制御システムの不具合や修理の必要性などを法定スキャンツールの使用によって検査することを指します。
近年の新型車の多くには衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術が搭載されていますが、従来の車検項目ではこうした電子制御システムのチェックは含まれていませんでした。そのため、電子制御システムに不具合があっても、車検を通過して公道走行が可能であることが問題視されるようになってきたことが導入の背景にあります。
OBD車検の対象となるのは2021年10月以降(輸入車の場合は2022年10月以降)に販売が開始された新型車の排出ガス関係装置、運転支援装置、自動運転機能です。
車検を受けられる場所とそれぞれの特徴
車検を受けられる場所としては、以下の業者が挙げられます。それぞれの費用相場やメリット・デメリットを把握しておきましょう。
ディーラー
自社の車を知り尽くしたスタッフが対応するため、信頼性が高いのがディーラーの車検の特徴です。メーカーの純正部品を使用して整備するので車検費用はほかの業者と比較すると高額になりがちですが、安心感は最も高いといえるでしょう。
日本での流通数が少ない海外メーカーの輸入車や、メジャーな海外メーカーであっても高額なモデル、スーパースポーツカーなど特殊なモデルである場合、ディーラー以外の業者には車検を断られることもあるようです。
車検専門店
近年では車検を専門に行う業者も増えています。車検専門店は車検のみを手掛けているため、効率よく手早く車検を受けられます。即日車検に対応している業者も少なくありません。
費用はディーラーよりも安い傾向にありますが、車検に関係する整備以外は実施していないなどのデメリットもあります。
ガソリンスタンド・カーショップ
ガソリンスタンドやカーショップでも車検を実施している店舗が多くあります。買い物や給油のついでに気軽に車検申し込みができるのはガソリンスタンドやカーショップの車検のメリットといえるでしょう。ガソリンスタンドの中には24時間受付を行っている店舗もあります。
費用は比較的リーズナブルですが、タイミングによっては時間がかかる場合や車検を専門としているわけではないため、店舗やスタッフによって技術に差があるケースも見られます。
整備工場
街中の整備工場でも車検を受けることができます。整備工場は車検用の検査ラインを保持している「指定工場」と、検査ラインを持たない「認証工場」の2種類に分けられるため、車検を依頼する際はどちらの指定を受けているのかを確認するようにしましょう。
費用はディーラーよりも安く設定されていますが、ガソリンスタンドなどよりは高額になります。全体的な傾向としてベテランの技術力が高い整備士が在籍し、幅広い車種において質の高い整備が受けられます。
できるだけ安く車検を受けるには
複数の業者から見積りを取る
車検の法定費用はどの業者に依頼しても変わることはありませんが、車検基本料金や整備手数料などは先にも述べたように業者によって変わります。
そのため、可能であれば複数の車検業者から見積りを取り、整備内容と価格のバランスをよく比較検討して納得のできる業者を利用するといいでしょう。
点検項目は厳選する
見積りに記載されている整備費用は、すべてが車検に通すために必要なものと限られているわけではありません。車検の合否に直接関係のないものであっても、安全性のため、もしくは車の状態を良好に保つために必要であると思われる項目が追加されていることもあります。
よく見積り内容を確認し、車検に必要な点検項目のみとすることで整備費用を安く抑えるのもひとつの方法でしょう。ただし、安全にかかわる場合もあるため、担当者とよく相談することをおすすめします。
日常的なメンテナンスをしっかりと行う
車検時の費用を節約するポイントは、いかに整備費用や部品代を少なくするかにあります。そのためには日常的なメンテナンスをしっかりと行い、常日頃から愛車を良い状態に保っておくことも大切です。
特に部品代そのものが高額になりがちなバッテリーやタイヤは、車検のタイミングと重なるとかなり金銭的負担が大きくなります。費用対策のためには交換時期が車検のタイミングと重ならないようにしておくといいかもしれません。
ユーザー車検をする
車検業者を通さず、自分で車を陸運支局に持ち込んで検査を受ける「ユーザー車検」であれば、業者に支払う車検基本料や整備費用が不要で法定費用と交換部品の費用のみで車検が受けられるため、大幅に車検にかかるコストを削減することが可能です。
しかし、車検に通る状態に自身で車を整備しなければならず、車に関する深い知識と高い技術を持っていなければ難しいのが実情です。整備に必要なアイテムなどをそろえなければならない場合は、業者を通す方が安くつくこともあります。
安全性やトータルでのコストパフォーマンスを考えると、車検はプロに依頼するのがおすすめであるといえるでしょう。
車検費用を安く、安心できる車検ならカーコンビニ倶楽部へ
法定費用と車検基本費用は、車検を出す前にわかりますが、部品交換費用や追加整備費用は実際に車検を実施しなければ正確にわからないことがほとんどです。
そのため車検を終えたら、想定外の費用がかかって冷や汗をかいた、ということもあり得ます。また基本車検費用が安い価格で打ち出されていても、実際は追加整備代で他の車検と費用がほとんど変わらないということもあります。
カーコンビニ倶楽部のカーコン車検では、車検を終えたあとに想定外の費用がかかって絶望したという事態にならないよう、納得の価格で車検を受けていただきたいという思いから「立会診断」と「事前見積」をコンセプトにしています。
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