光軸のズレは車検不合格となることも?合格基準や調整のやり方・費用など解説

2023年05月17日
車検の際、ヘッドライトの「光軸」のズレにより不合格となる方は多く見受けられます。
ヘッドライトの光軸は車の使用を続けるうちに少しずつズレていくため、車検前に確認と調整が必要です。
今回は車のヘッドライトにおける光軸とは何か、車検に通るための基準はどのように定められているのかなどについて詳しく解説いたします。
光軸を調整する方法や費用相場、光軸以外にヘッドライトで注意するべき点などについても記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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車検の検査項目に含まれる「光軸」とは
光軸とは、ヘッドライトが照射する光の向きを指す言葉です。
車のヘッドライトはハイビームとロービームの切り替えが可能ですが、ハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と呼ばれハイビームは100m先、ロービームは40m先を照射するように光軸が調整されています。
以前は車検でハイビームの光軸がチェックされていた
以前、車検時の光軸検査ではハイビームの光軸検査が行われていました。
しかし1998年9月以降に生産された車両はロービームで光軸調整が行われているため、それに伴い2015年以降の車検ではヘッドライトの光軸検査対象がロービームに変更されました。
現在もロービームの光軸検査が行われているため、車検前にロービームの光軸調整を行なっておく必要があります。
光軸調整を行なわずに車検を受けると不合格となる可能性があるため、事前の確認だけでも実施をおすすめします。
現在の車検における光軸の合格基準
すれ違い用前照灯であるロービームは、対向車や歩行者にまぶしく感じさせず照らすことができるよう上部の光がカットされています。
呼び方としては光をカットする左上がりのラインが「カットオフライン」、左上がりの起点となる位置が「エルボー点」です。
車検の際、前方10mを照らしたときにエルボー点がどの高さにあるのかがチェックされます。
例えばロービームの中心点が地面から1m以下の高さにある場合、上下は中心を通る水平線よりも2cm下から15cm下、左右はそれぞれ27cmの枠内にエルボー点が来れば合格です。
中心点の高さが1m超の場合は、上下の基準は7~20cm下に変わります。
光軸はズレることがあるため車検前に要確認
車を使い続けていると、ヘッドライトの光軸は少しずつズレていきます。
気が付かないまま車検を受けると、光軸のズレで不合格となる可能性があります。
また、光軸のズレ方によっては対向車が眩しく感じるうえ、前方や足元を十分に照らすことができず事故が起こりやすくなります。
車検だけでなく自分や対向車、歩行者の身を守るためにも定期的な光軸調整は必要です。
光軸がズレる原因
光軸のズレにおける最大の原因は、走行中の振動です。
段差に乗り上げたときや重い荷物を積んでいるとき、障害物とぶつかり衝撃を受けたときなどは特に光軸がズレやすくなります。
また、タイヤの摩耗が進んだままの走行時は通常の走行でも振動が強くなるため、光軸のズレが進みます。
光軸を自分でチェックする方法
光軸をチェックする際、壁から3m程度離れた場所でヘッドライトを点灯しカットオフラインを見てみましょう。
するとカットオフラインが左上がりになっている部分が見えるため、そのラインに沿って壁にテープを貼り付けます。
そのうえでバルブを新品に交換し、上記と同じ手順で壁にライトを当ててカットオフラインを確認しましょう。
壁に貼り付けたテープからカットオフラインがズレていれば、光軸の調整が必要です。
車検に通るための光軸調整のやり方
光軸のズレを調整するやり方としては、「自分で調整」「業者に依頼する」の2通りがあります。
自分で光軸調整をする
自分で光軸調整をする場合、まずは先述した光軸の確認方法でカットオフラインの目印を壁に貼り付けておきましょう。
そのうえで「レベライザー」をオフにし、車を動かさずにバルブを交換します。
交換後、ヘッドライトの裏側にあるにある2箇所のネジを使って光軸を調整します。
カットオフラインの目印に実際の光軸が重なるよう、光軸調整用の長いドライバーを用いてネジを少しずつ回しましょう。
業者に光軸調整を依頼する
車の光軸調整は、車検と同じくディーラーやカー用品店などで依頼することができます。
上述したように光軸調整は専用工具がなければ作業が難しく、車種によっては光軸調整用のネジを見つけることができない可能性もあります。
むやみに触れて光軸のズレが悪化するリスクも伴うため、光軸の確認や調整は業者に依頼した方が安心です。
業者に光軸調整を依頼した場合の費用相場
ディーラーやカー用品店における光軸調整料金の相場は、以下の通りです。
・ディーラー:2,000~5,000円
・カー用品店:2,000~3,000円
近年は車検に対応しているガソリンスタンドも増えていますが、光軸調整のみに対応している店舗は少ないです。
ガソリンスタンドへの依頼を検討している場合は、事前に店舗へ確認しておきましょう。
注意すべきは光軸だけじゃない!車検に通らないヘッドライトの特徴
車検時のヘッドライト検査でチェックされるポイントは、光軸だけではありません。
光軸が適切でも、以下の特徴に当てはまるヘッドライトは車検に通ることができないため注意が必要です。
規格外のライトを装着している
ヘッドライトは、光度・光の色・取付位置などに関する保安基準も細かく決められています。
そのため、純正のヘッドライトから規格外のライトに取り換える場合は以下の条件に合うものを選ぶ必要があります。
・光度は6,400cd(カンデラ)であること
・光の色は白色であること
・同時点灯するライトは2個または4個であること
なお、隣り合うライトとの距離が75mm以内などの条件を満たしている場合は、3眼や4眼のヘッドライトでも問題ありません。
ヘッドライトカバーが黄ばんでいる
ヘッドライトカバーにはポリカーボネートという樹脂が使われており、強度が高い反面紫外線には弱いという特徴があります。
紫外線や飛び石などによる小さな傷から劣化が進み、黄ばみが発生して光の妨げとなるのです。
ヘッドライトの黄ばみを放置したまま車検を受けると、光量不足と判定され不合格になる可能性があります。
レベライザーに不具合がある
レベライザーは坂道での走行時に車体が上下する際、対向車がまぶしくならないように照射角度を調整するための機能です。
レベライザーが故障していると、調整済みでも光軸が保安基準の範囲内に収まらず車検に通らなくなる可能性が高まります。
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一般的にヘッドライトの光軸検査が原因で車検通過ができないケースは、車検整備や法定点検の24ヶ月法的点検を行わないまま陸運支局でユーザー車検を実施した際に多く見受けられます。
ユーザー車検は一見車検費用が安く上がるように見えますが、プロによる光軸の確認や調整を受けることができないため、結果的に多くの費用と時間を浪費することになりかねません。
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ヘッドライトの光軸調整が必要な場合も、しっかりと光軸を調整したうえで車検を実施しますので、ユーザー車検のようにヘッドライトの光軸ズレが原因で車検通過ができないことはありません。まずは、お気軽にご相談ください。
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