発炎筒は期限が切れても使える?車検の可否や処分方法など解説

2024年12月28日
発炎筒は緊急時に必要になるため、道路運送車両法にて常備することが義務付けられています。
しかし発炎筒には期限があり、期限切れだと車検時に指摘される可能性があります。
そこで今回は、発炎筒の期限切れは車検に通らないのか?期限が切れるとどうなるのか?などについて詳しく解説いたします。
期限が切れた際の対処法も記載していますので、ぜひ参考にしてください。
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車に発炎筒を積載していないと車検に通らない?
車を使用していて発炎筒を使用する事態に陥ることは、なかなか巡り合わないことでしょう。
しかし、発炎筒は道路運送車両法の保安基準において「非常信号用具」と位置づけられており、法律で車への設置は義務づけられています。
そのため、車に発炎筒を装備していなければ車検に通過できません。
また、発炎筒であれば何でもいいわけではなく、以下の基準を満たすものを装備する必要があります。
・自然発光式であること
・夜間に200m離れた距離からでも確認できる赤色光を発するもの
・使用に便利な場所に装備され容易に取り外しができること
・JISの「自動車用緊急保安炎筒」の規格と同等程度の性能があること
発炎筒は故障や事故の緊急時に止むを得ず道路上で停止したとき、停止車両の存在を後続車に知らせて注意喚起する役割を持っています。
使用時には、停止した車両の後方約50m離れた場所に置きます。普段使用することはありませんが、万が一の緊急時の際に大切な役割を果たすため、装備しておく必要があります。
発炎筒と発煙筒の違い
発炎筒と混同されがちな道具として、「発煙筒」があります。
発炎筒は点火した際に生じる強い光で、後続車に緊急停止していることを知らせる道具です。それに対し、発煙筒は火薬により大量の煙を吹き上げて危険があることを知らせます。
装備が義務付けられているのは発炎筒であり、発煙筒は装備しなくても問題ありません。
むしろ、発煙筒を道路上で使うと周囲の視界が遮られ、二次被害が生じる恐れがあるため、使用には注意が必要です。
発炎筒には有効期限がある
発炎筒は永久的に使えるわけではなく、有効期限が定められています。
製品にもよりますが、 JIS規格D5711「自動車用緊急保安炎筒」の規格に準拠し、製造から4年を期限としている場合が多いです。
発煙筒の有効期限を確認する方法
多くの発炎筒は、本体に有効期限が記載されています。
新車購入からある程度期間が経過していたり、最後に買い替えた時期を覚えていない場合は一度確認してみましょう。
期限切れの発炎筒は正常に使えない可能性があるため、定期的に確認のうえ買い替える必要があります。
ただしLED式なら有効期限なし
近年では火薬式の発炎筒のほかに、LEDを使用したLED式発炎筒が登場しています。
火薬式の発炎筒は花火のように炎の色と光で危険を知らせますが、LED式の発炎筒はLEDで光を発して合図を送るというものです。
LED発炎筒には使用上の有効期限がない他、火薬式発炎筒のデメリットをカバーする部分が多いです。
ただし、LED式発炎筒は電池を使用しており、電池切れになると使用できなくなるので注意が必要です。LEDは消費電力が少ないとはいえ、定期的に電池が消耗していないか定期的にチェックしましょう。
発炎筒の期限が切れていると車検に通らない?
発炎筒を装備していないと車検に不合格となりますが、発炎筒の期限が切れている場合も同様なのかは気になるポイントです。
結論から述べると、車検に通るかどうかは「発煙筒の状態」によります。
基本的に、発炎筒が装備されていれば多少は期限が切れていても合格とされるケースは多いです。
しかし、性能の低下が著しい可能性があると判断された場合は、指摘される場合があります。
発炎筒の期限切れを放置することのリスク
発炎筒の期限切れを放置すると、以下のようなリスクが生じます。
緊急時に安全な対応ができなくなる
発炎筒に求められるのは、「遠方からでも認識できるほどの光を発する」「雨風にさらされても問題なく使える」などの性能です。
この性能が確実に発揮される期間が有効期限であり、それ以降は以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
・着火しにくい
・雨風で炎が消えてしまう
・炎が小さく光を認識しにくい
トラブルでやむを得ず緊急停止をした際、発炎筒の性能が十分に発揮されないと、後続車に気づかれず追突事故などの二次被害が及ぶおそれがあります。
装備していない場合は罰則が科せられる
発炎筒の期限(状態)の確認を怠ると、発炎筒を装備することの重要性や安全性に対する意識も薄れやすくなります。
先述したように、発炎筒の装備は道路運送車両法で定められた義務です。
うっかり発炎筒を装備し忘れると、罰則は科せられませんが車検に通らないだけでなく、整備不良として「整備命令書」が出ます。
整備命令書にも従わず発炎筒を装備しないと、罰則を受ける可能性があります。
発炎筒の期限が切れた際の対処法
発炎筒の期限が切れたら、以下の方法で対処しましょう。
期限切れの発炎筒は必ず購入先で処分してもらう
発炎筒は、使用済みなら可燃ごみとして廃棄が可能です。
一方で、未使用のまま期限が切れた発炎筒は、発炎筒の購入先や整備業者に相談し、処分してもらいましょう。
火薬が入っているため、普通のごみとして廃棄することはできません。
新しく発炎筒を購入する
古い発炎筒の処分と併せて、新しい発炎筒の購入も済ませましょう。
以下より、発炎筒を購入する際に知っておきたい選び方と価格相場について解説いたします。
発煙筒の選び方
発炎筒は大きく分けて、火薬で発火するタイプとLEDライトで発光するタイプがあります。
火薬入りのタイプは価格が安い傾向にあり、煙が立つため後続車へのアピールがしやすい一方、使用期限がある他、水濡れに弱いため湿気で着火しにくくなる恐れがあります。
LEDタイプは使用期限がなく半永久的に使用できること、雨や湿気の影響を受けないことがメリットです。
しかし価格は比較的高く、後方からの視認可能距離がやや短いというデメリットがあります。
コストパフォーマンスや求める性能を考慮し、どちらが最適かを判断しましょう。
発煙筒の価格相場
発炎筒の価格は、火薬式なら500円~2,000円程度、LEDタイプなら1,000円~2,500円程度が相場です。
カー用品店の他、ネット通販でも購入することができます。
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