車検で行われる整備とは?検査項目や整備費用なども解説

2023年09月04日
「車検」も「整備」も車の安全性を保つために必要不可欠なことですが、これらは具体的にどのような違いがあるのかはご存知でしょうか。
今回は車検と整備の違いについて詳しく解説するとともに、車検の検査項目の詳細や車検整備費用の相場もご紹介いたします。
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車検と整備の違い
「車検」と「整備」は同一の意味を持つメンテナンスと思われることも多いですが、実際には別物です。
車検とは、その車が国で決められている保安基準を満たしているかどうかを確認するための検査です。
車種に応じた期間ごとの実施が義務付けられており、車検の有効期限が切れた車は公道での走行が法律で禁止されています。
一方、整備とは車の良好な状態を維持するために部品交換などを行うメンテナンスのことです。
車検のように実施期間が指定されているわけではありませんが、日常的に点検と整備を行いながら車の安全性を保つこともドライバーに義務付けられています。
車検で行われることが多い整備内容
保安基準を満たした状態で検査に臨むためにも、車検時はあらかじめ整備を行うケースが一般的です。
特に以下のような整備は、車検時の際に多く行われています。
オイルの点検・交換
ブレーキオイル・エンジンオイル・ミッション(オートマチック)オイルといったオイル類の点検や交換です。
オイルに関しては車検だと漏れていないかどうか確認されるのみですが、重要な部品を保護するという役割があることから、業者より交換を勧められることがあります。
なお、各オイルの一般的な交換時期は走行距離にして以下の通りとされています。
・ブレーキオイル:10,000~20,000km程度
・エンジンオイル:5,000km程度
・ミッションオイル:40,000~100,000km程度
ライト類の点検・交換
ヘッドライトやブレーキランプなど、ライト類は車検の検査項目に含まれる箇所です。
光量・色・照射方向などが基準通りでないと車検に不合格となってしまうため、カバーやライトに損傷がある場合は交換が必要です。
ブレーキパッドやベルト類の点検・交換
ブレーキパッドやベルト類は車検の検査項目に含まれていませんが、運転時の安全性に直結するパーツであるため、場合によっては業者から交換が勧められます。
一般的に、ブレーキパッドの交換時期は走行距離にして30,000km程度が目安とされています。
また、厚みが5mm以下にまですり減っている場合も交換を勧められる可能性が高いです。
タイミングベルトやファンベルトなどのベルト類の場合、 走行距離にして100,000km前後が交換時期の目安となっています。
車検で必要とされる点検項目一覧
車検では所定の検査項目に沿って、車の状態が保安基準を満たしているかチェックされます。
これらの検査項目をクリアしていれば合格となり、新しい車検証が交付されます。
検査項目には、以下のようなものがあります。
同一性の確認
車検証と同じ車なのか、車体番号を確認します。
具体的には、エンジンルーム内に刻印されている車台番号・エンジンの形式・ナンバープレートや、車体の種別・用途・形状が申請書類の記載内容と相違ないかがチェックされます。
外観検査
車両の外観や内装などを全体的にチェックする検査です。
ボディに変形はないか、ガラス・ライト類に破損などの異常はないか、車内にシーt-ベルトや非常信号用具などが設置されているかなどが見られます。
サイドスリップ検査
ハンドルをまっすぐにした状態で直進したとき、どれくらい横にずれるのかを測定する検査です。
1m走行したときの横すべり量が5mmを超える場合、不合格となります。
ブレーキ検査
フットブレーキや駐車ブレーキの制動力があるかどうかを確認する検査です。
スピードメーター検査
専用の機械を使用して、スピードメーターが保安基準を満たしているかチェックします。
表示板の指示に従って車を加速し、スピードメーターが40kmを指したらパッシングを行い、実際の速度とスピードメーターの表示の誤差を計測するのです。
ヘッドライト
光軸や光量などが保安基準を満たしているか、ヘッドライトを左右ともに確認します。
排気ガス検査
排気管にプロープという棒状の排気ガスを測定して、車種ごとの基準値を超えていないか検査します。
エンジンが正常に作動していなかったり、排ガスの浄化装置に異常があったりすると一酸化炭素や炭化水素の濃度が上がり、不合格となる可能性があります。
下回り
車体の下をチェックしてオイル漏れやボルトの緩み、ハンドルを操作した際の動きなどを確認します。
車検整備にかかる費用
車検や整備を業者に依頼する場合、特に気になるポイントが「費用」ではないでしょうか。
ここでは、車検整備にかかる費用の詳細を解説いたします。
車検には3つの費用がかかる
そもそも車検の整備には、大きく分けて以下3つの費用がかかります。
・法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)
・車検基本料
・部品交換代など
上記のうち、法定費用は車種・車両重量・環境性能などに応じて法律で決まっているため、依頼先によって金額が変わることはありません。
車検基本料は部品交換代に関しては、各業者が自由に価格を設定することができるため、依頼先によって金額が大きく変わる可能性があります。
【業者別】車検整備料金の目安
法定費用を除く、車検にかかる整備費用の相場は以下の通りです。
業者 | 費用 |
ディーラー | 35,000~100,000円程度 |
車検専門店 | 15,000〜35,000円程度 |
整備工場 | 20,000~65,000円程度 |
ガソリンスタンド | 10,000~35,000円程度 |
なお、上記はあくまでおおよその相場となるため、同じ種類の業者でも詳細な価格は店舗によって異なる場合があります。
車検整備費用を経費にする場合の勘定科目とは
事業用として使っている車を車検に出した場合の費用は、法定費用・車検基本料・部品交換代などを含めて「車両費」として経費計上することができます。
車両費とは事業に使う車の維持や管理に必要な費用に使う勘定科目で、ガソリン代やETC料金、車庫証明手続き代行費用など車に関する様々な費用が対象となります。
なお、車も含めた固定資産の修繕費をまとめて経費計上したい場合は「修繕費」の勘定科目を使っても問題ありません。
車検整備にかかる日数の目安
車検整備にかかる日数は、依頼する業者によって変わることがあります。
主な業者ごとの日数の目安は、以下の通りです。
業者 | 日数 |
ディーラー | 2~3日程度 |
車検専門店 | 30分~数時間程度 |
整備工場 | 2~4日程度 |
ガソリンスタンド | 数時間または2~3日程度 |
ガソリンスタンドの場合、自社で整備工場を持っていれば当日中に終了することが多いですが、整備工場がない場合は2~3日程度かかります。
車検をするとき以外にも整備は必要
車検以外に義務付けられている整備が「24ヶ月点検」です。24ヶ月点検は車検と別に行なっても問題はありませんが、基本的には同時に行われます。
24ヶ月点検では「定期点検整備記録簿」にある項目ごとに、点検をしていきます。項目は大きく5つに分かれています。
・エンジンルーム点検
・室内点検
・足廻り点検
・下廻り点検
・外廻り点検
ここから、さらに細かく点検項目があります。例えば、エンジンルーム点検だと、パワーステアリング、点火装置、バッテリー電気配線、エンジン、冷却装置、燃料装置、公害発散防止装置に分かれています。
チェック項目には「異常なし」を表すレ点など、一覧に基づいて整備作業を表す記号を書き込みます。
他にも「交換した」「修理した」「締め付けをした」など、細かく作業区分が設けられているので、1つずつ丁寧に点検、記入を記入していきましょう。
車検前に自分で整備するのはアリ?
整備費用を節約するために、DIY整備を試みる方もいることでしょう。
自分でできる整備もあることは事実ですが、中には安全を確保するためプロに任せるべき整備もあります。
ここでは、自分でできる整備内容・プロに任せるべき整備内容について解説いたします。
自分でできる整備内容
初心者でも自力で行うことができる整備は、以下の通りです。
・タイヤの溝チェック、空気圧の充填
・ワイパーのゴム交換
・ライト類のチェック
・ウォッシャー液の補充
・冷却水の交換
基本的には、比較的シンプルな構造をしているパーツの消耗品を交換したり充填したりといった整備になります。
プロに任せるべき整備内容
車の整備の中でも特に難易度が高く、専門知識を持っているプロに任せた方がいいものは以下の通りです。
・エンジンオイル交換
・オイルフィルターの交換
・バッテリー交換
・ブレーキフルード交換
・ブレーキパッド交換
・下回りの整備
主にエンジンルーム内部や下回りの整備は構造が複雑なうえに、作業方法を誤ると思わぬケガにつながり危険です。
無理に自分で行うことは避けて、プロに依頼をしましょう。
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