車検には期限がある

既に触れたとおり、国内の公道を走行する車両は国土交通省に登録することが義務付けられており、国内で運行するためには、車検で国土交通省が定める安全基準などを満たしていることを証明する必要があります。

車検は全ての車両に対して行われ、新車登録時には登録車検が行われます。一般的に車検と呼ばれるものは登録車検以降に車検の有効期限を延長する継続車検と呼ばれる種類の車検です。

車検の有効期限は車検証の下部に記載されていますし、フロントガラスの車検証シールの裏側でも確認することができます。自家用の軽自動車や乗用車は登録車検の有効期間３年、継続車検の有効期限２年が設定されています。

車検切れとなった車両はナンバーを陸運支局に返納すれば抹消登録となりますが、ナンバーが付いている状態では自動車税が課税されるので注意が必要です。

車検期限を確認する際の注意点

フロントガラスの車検証シールの表側には車検期限が大きく表示されていますが、年月までしか記載されていないので注意しましょう。勝手に月末まで有効だと勘違いしてしまう可能性もあります。

車検証シールの裏側や車検証に年月日が記載されているので、これらを確認することを習慣にすると、車検期限を勘違いして車検切れになるリスクを避けることができます。

車検の期限切れのペナルティとは？

車検の管理を業者任せにしている場合、車検の有効期限が過ぎても車両自体に変化が表れる訳でなくいつも通りに動くことから「車検の有効期間がいつまでなのか」や「車検切れの車を運転することに対するリスク」の理解はなかなか進まない傾向にあります。

しかし、車検切れの車両では公道を走行することはできませんし、仮に車検切れの車両で公道を走行した場合は道路運送車両法違反が適用されます。車検の有効期間に合わせて加入する自賠責保険が切れている場合は、併せて自動車損害賠償保障法違反も適用されます。

車検期限が切れた無車検運行に対しては違反点数６点が加算され、前歴がなければ90日、前歴１回の場合は９日のいわゆる一発免停となります。前歴が２回以上ある場合は残念ながら免許取り消し処分となります。

道路運送車両法違反が適用される無車検運行に対しては反則金ではなく罰金が科せられ、罰金額は30万円以下又は６ヶ月以内の懲役が科されます。自賠責保険の期限が切れている場合は、無車検運行同様に違反点数6点が加算され、罰金50万円以下又は１年以下の懲役が科されます。

仮に車検の有効期間と自賠責の期限が切れている場合は、道路運送車両法違反と自動車損害賠償保障法違反の両方が適用され、違反点数12点、罰金80万円以下又は１年６ヶ月以下の懲役が科せられます。

車検の有効期限が切れた場合の対処法

うっかりして車検の有効期限が切れてしまった場合、どうすればいいでしょうか。車検期限切れの車は公道を走ることができません。くれぐれも慌てて車検切れの車を運転して車検業者に駆け込むことがないようにしましょう。

ここでは車検の有効期限が切れた場合の対処法を3つ紹介します。

仮ナンバーを取得する

仮ナンバーを取得することで、一時的に公道を走ることができるようになります。仮ナンバーとは「自動車臨時運行許可番号標」のことで、市区町村の役所または陸運局で申請手続きができます。費用は750円です。

必要書類は、必要事項を記載した申請書、自動車損害賠償責任保険証明書の原本、自動車車検証、運転免許などです。自賠責保険の有効期限も切れている場合は、1ヶ月単位で申込むことができます。

赤の斜線が入った仮ナンバーが発行されますが、それを所定の場所に取り付けて車の運転をすることができます。有効期限は5日ほどで、申請ルート以外の走行はできないので注意しましょう。仮ナンバーは使用後に返却しなければならないので、無くさないように気をつけてください。

車を運搬してもらう

公道の走行ができなければ、車を運搬してもらうという方法もあります。車検業者によっては、車検切れの車にも対応しているところがあります。まずは連絡をして事情を説明しましょう。

出張手数料や運搬のための費用がかかりますから、事前に見積りを出してもらって確認してください。

車の運搬に対応する車検業者が見つからない場合は、レッカー業者などに依頼して車検業者まで運ぶことができます。業者や距離によって費用が異なりますが、数万円の出費は覚悟しなければなりません。

中型以上の運転免許を持っている場合は、レッカー車をレンタルして自分で運ぶという方法もあります。

出張買取を依頼する

車を手放すことや買い替えを考えている場合は、この機会に出張買取を依頼することもできます。車検が切れていても査定を受けることは可能です。無料で出張査定をしてくれる業者があるので、複数の業者で査定してもらうといいでしょう。

納得のできる査定額が出たら売り時だといえます。レッカー代や車検代を浮かせることができ、さらに車購入のための資金を得ることができます。

車検の有効期限が切れないようにできること

車検の有効期限を切らせてしまうと、車検を受けるための手間と費用が余計にかかってしまいます。車検切れ防止のためにできることを3つ紹介します。

車検案内をしてくれる業者を探す

車検を行う業者にはさまざまな種類がありますが、次回の車検時に案内を出してくれる業者を選ぶなら、うっかり忘れてしまうことを避けられます。

多少費用がかかっても質の高いサービスがいいという方は、ディーラーにお願いすると良いでしょう。車検の時期が近づくと連絡をしてくれるので、忘れることなく確実に車検を受けられます。

ディーラー以外の車検代行業者でも、一度車検を依頼すると、登録内容を保管して次回の車検案内を送ってくれる場合があります。予算や目的に合わせて車検代行業者を選んだら、車検案内もしてくれるか確認しましょう。

車両管理アプリを活用する

アプリを活用して車の管理を行うこともできます。さまざまなアプリがありますが、スマートフォンにダウンロードするだけで気軽に使用できるものがあるので、メンテナンスや自分の運転を見直すなど、目的に合わせて選ぶことができます。

メンテナンスの記録が行えるアプリを使用するなら、車検日も含めて、オイル交換やタイヤ交換などのタイミングも思い出させてくれます。急ブレーキや急発進など、運転中の挙動を記録するアプリもあります。

カーリースという車の乗り方もある

最近では、新しい車の乗り方としてカーリースを利用する方も増えています。5～9年など期間を決めて、月々のリース料金を払うことで自分の車のように使用できるサービスです。リース代には車検基本料も含まれていて、車検の時期には連絡が来るので安心です。

また、車検以外にも、自賠責保険料や自動車税など、車の維持管理に必要な諸費用がリース料金に含まれています。オプションでメンテナンスも含めることができ、車にかかる費用を月々フラットにしたり管理をラクにしたりしたい方に好評です。

月々定額で新車に乗れるだけでなく、契約満了で車がもらえる「カーコンカーリースもろコミ」は、安心して利用できるサービスです。詳細はこちらを参考にしてください。

期限切れ前に車検を受けることは可能？

万が一、車検切れや自賠責保険未加入の車を公道で走らせた場合に課される罰則は、思いのほか厳しいものですので、車検の有効期間や自賠責保険の有効期限がいつまでなのかをしっかりと管理する必要があります。

車検更新を早めに行えばリスク回避はできますが、実は車検は更新すると更新前の車検の有効期間が失効するので、車検は期限に関わりなくいつでも何度でも更新することができ、例えば今日更新した車検を、明日更新をすることも可能です。

しかし、車検費用は更新の度に発生しますので、せっかく取得した車検は期限一杯まで利用したいものです。通常車検業者では車検の有効期限の３ヶ月前から車検の受付を開始しますが、３ヶ月前に車検を更新すると、車検の有効期間を約３ヶ月無駄にしてしまいます。

軽や普通自動車の継続車検の有効期間は24ヶ月ですので、期限切れにならないよう目一杯有効活用したいものです。車検場が混み合う時期には早めに車検の申し込みが必要ですが、比較的車検場が空いている時期であれば車検の有効期間を目一杯利用することも可能です。

一般的には年末商戦が関係する12月や年度末となる３月は車検場が混雑し逆に５月、７月、10月は空いている傾向にあると言われています。現在の車検の有効期限が車検場の混み合う時期であれば、一度車検を前倒しにして空いている時期に車検のタイミングを合わせるのも良いかもしれません。

車検が期限切れになる前に、カーコンビニ倶楽部車検に相談しよう

車検切れの車もナンバーを返納していなければ継続車検が受けられますが、公道で使用できませんので車検場までの車の配送が大変になります。できるだけ車検の有効期間内に継続車検を受けるべきでしょう。

車検費用の経済的負担は決して小さなものではなく「車検コストを抑えたい！」と考えている方は少なくありません。節約上手なドライバーの皆さんから高い評価を頂いているのが、カーコンビニ倶楽部株式会社が提供する「カーコンビニ倶楽部車検」です。

カーコン店舗は全国に展開していますが、店舗によって取扱サービスが異なります。カーコンビニ倶楽部車検の公式サイト内「店舗検索」からお住まいに最も近くのカーコンビニ倶楽部車検取扱店を検索して頂くと便利です。

カーコンビニ倶楽部車検は車検基本料金を税込み14,040円に設定していますので、車検の期限内であれば、継続車検の費用は法定料金を含めても軽自動車46,810円～、小型自動車57,670円～、中型自動車65,570円～、大型自動車73,770円～と、格安のご予算でご利用いただけます。

車検の期限内にカーコンビニ倶楽部車検公式サイト内の「車検のご予約ボタン」からフリーダイヤルでご連絡頂くか、「店舗検索」でお近くのカーコン店舗を検索しご連絡頂ければご予約が完了します。

ご予約日に車両を持ち込んで頂ければお客様立ち会いの下で専門家が車両コンディションや車両の使用品頻度などから、車検合格に必要となる車検整備を提案する立会診断を行います。

立会診断を行ったのち、事前お見積りを提示し、お客様と整備範囲や内容、ご予算などの打ち合わせを行いお申込み頂けます。お申込後はカーコン店舗が車両をお預かりし、責任を持って継続車検を更新した後にお引き渡しとなります。

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