吸盤を使った車のへこみ修理のやり方は?売っている場所やより確実な修理方法も解説
2026年09月19日
車にできたへこみはプロに依頼して修理するケースが一般的ですが、費用を抑えるために自力での修理を検討することもあるかもしれません。
今回は自分で行うへこみ修理のアイテムとして代表的なものの1つである「吸盤」に焦点を当て、修理方法や注意点などについて詳しく解説します。
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- 吸盤でへこみを修理する方法:ドライヤーでへこみを温めたあと吸盤で引き出し、冷やす
- 吸盤が購入できる場所:カー用品店やホームセンター、ECサイトなど
- より確実な修理方法:へこみ修理のプロに依頼する
車のへこみは吸盤で直せる?

程度にもよりますが、車のへこみは吸盤で直せるケースもあります。
ただし、どんなへこみでも直せるわけではないため、事前に確認が必要です 。
〇 吸盤で直せる可能性が高いへこみ
・ドアやボンネットなどの平らな面にある
・範囲が浅く小さなへこみ
・塗装に傷や割れがない
✕ 吸盤では直せない(悪化する)へこみ
・骨組み(プレスライン)にかかっている
・折れ目がある、または広範囲な変形
・塗装がすでに傷ついている
直せないへこみに対して無理に作業すると、変形が悪化したり、周囲に別のゆがみが出たりするおそれがあります 。
仕上がりには限界があるため、少しでも不安ならプロへの相談が安心です 。
へこみ修理に使う吸盤が売っている場所・価格
修理用の吸盤は、主に以下の場所で購入できます 。
・売っている場所:カー用品店、ホームセンター、ECサイト(通販)など
・商品名:「バキュームリフター」や「バキュームカップ」 などの名称
・価格の目安:1,000円~2,000円程度
吸盤を購入する際は、必ずへこみの範囲に合うサイズを選んでください 。
小さすぎると引っ張る力が足りず、大きすぎると周辺の正常なボディまで歪めてしまうリスクがあります 。
へこみ修理用吸盤がなければ100均で売っているアイテムでも代用可能
へこみ修理用の吸盤の他、100均などでも販売されているラバーカップ(スッポン)でもへこみを直せる場合があります。
ラバーカップは密閉による圧力を利用して引っ張る仕組みのため、吸盤と似た原理でへこみを引き出せるためです。
ただし、代用できるのは平坦な部分にできた小さなへこみに限られます。
角やすき間がある場所では密着しにくく、十分な圧力がかからないため、無理に作業しないよう注意が必要です。
車のへこみを吸盤で直す方法

ここでは、車のへこみを吸盤で直す手順を紹介します。
必要なアイテム
吸盤を使用したへこみ修理には、以下のアイテムを用意しましょう。
・吸盤(バキュームリフターまたはバキュームカップ)
・ドライヤー
・冷却スプレー
吸盤は、へこみの大きさに合ったものを選びましょう。
また、砂やほこりが残ったまま作業すると、ボディに傷がつくこともあります。
吸盤が密着しにくいこともあるため、作業前にはへこみ周辺の汚れを落としておくのがおすすめです。
車のへこみを吸盤で直す手順
実際に吸盤を使って車のへこみを直す手順は、以下の通りです。
- ドライヤーで10~20分程度、へこみ部分を温める
- 温めた部分に吸盤をしっかり密着させる
- 吸盤をゆっくり引っ張り、へこみを引き出す
- へこんでいた部分を冷却スプレーで冷やす
一度でへこみが戻らない場合は、同じ作業を数回に分けて試します。
ただし、強い力で一気に引っ張ると、へこみが悪化したり、周辺のボディにゆがみが生じたりする可能性があるため、様子を見ながら慎重に行うのがポイントです。
作業後は、温まった部分を冷却スプレーで冷やし、形を安定させます。
自分で作業してもへこみが戻らない場合や、途中で違和感がある場合は、無理に続けずプロに相談しましょう。
車のへこみを吸盤で直す際の注意点

自分で行うセルフ修理には、以下の3つのリスクがあります 。
吸盤で直せるのは平面の小さなへこみだけ
吸盤で直せる可能性があるのは、平らな面にできた小さく浅いへこみです。
ドアやボンネットなど、吸盤が密着しやすい場所であれば、引っ張る力によってへこみをある程度戻せる場合があります。
一方で、角や曲面、プレスライン付近のへこみは吸盤が密着しにくく、きれいに戻すのは難しいでしょう。
塗装に傷や割れがある場合も、吸盤で引っ張ることでダメージが広がるおそれがあります。
へこみの状態に合った吸盤を選ぶ必要がある
吸盤は、へこみの大きさに合ったものを選ぶことが大切です。
吸盤が小さすぎると、へこんだ部分を十分に引き出せません。反対に、大きすぎる吸盤を使うと、へこみ以外の部分まで引っ張ってしまい、ボディに余計なゆがみが出るリスクがあります。
吸盤を当てたときに、へこみ全体を無理なく覆えるサイズかどうかを確認しましょう。
プロと同等のクオリティには仕上がらない
吸盤を使った修理は、へこみを目立ちにくくできる場合はありますが、プロが行う板金塗装やデントリペアと同じ仕上がりを期待するのは難しいでしょう。
表面上は戻ったように見えても、光の当たり方によってゆがみが残って見えることがあります。
また、塗装の傷や割れ、深いへこみがある場合は、吸盤だけでは補修できません。
仕上がりの美しさを重視する場合や、将来的に売却する可能性がありリセールバリューを下げたくない、というような場合は自分で直すよりもプロに依頼したほうが安心です。
吸盤以外を使った車のへこみのセルフ修理方法

吸盤以外にも、身近なアイテムで車のへこみを直すことができます。
ここでは、ドライヤー・お湯・パテを使った3通りの修理方法を紹介します。
ドライヤーを使う修理方法
ドライヤーでへこんだ部分に熱を加え、形状を修復する修理方法です。
手順は以下の通りです。
- ボディの汚れを落とす
- へこんだ箇所をドライヤーで温める
- すぐに冷却スプレーで冷やす
- へこみが直るまで加熱と冷却を数回程度繰り返す
加熱するときは、十分に熱風を当ててまんべんなく温めるようにしましょう。
家庭用のドライヤーでは温度が足りない場合は、ホームセンターなどで販売されているヒートガンを使う方法もあります。
ただしヒートガンは熱が強く、塗装や樹脂パーツを傷めるリスクがあるため、細心の注意を払って使用しましょう。
お湯を使う修理方法
- バンパーなどの樹脂パーツは、お湯を使って修理する方法もあります。主な手順は以下の通りです。
- ボディの汚れを落とす
- へこみ部分に熱湯をかける
- 裏側から軽く押し戻す
- 冷却スプレーで冷やす
ただし、熱湯は塗装のクリア層にダメージを与えるおそれがあります。
また金属パネルのへこみや、裏側から手が入らない場所には向かない点も理解しておきましょう。
やけどのリスクにも、注意してください。
パテを使う修理方法
パテを使う方法は、へこみを埋めて表面を整え、塗装して仕上げる補修方法です。
吸盤やドライヤーで戻せないへこみにも対応できる場合がありますが、作業の難易度は高くなります。
パテを使ったへこみの修理手順は、以下の通りです。
- ボディの汚れを落とす
- 耐水ペーパーでへこんだ箇所を研磨する
- パテを塗布する
- 指定時間乾燥させる
- 耐水ペーパーでパテが盛り上がった部分を削り、周囲となじませる
- ボディカラーに合わせて塗装する
パテを使う方法は作業工程が多いことに加え、作業には技術が必要です。
DIY補修としては難易度の高いため、不安があればプロへの依頼を検討しましょう。
関連記事:車のへこみは熱湯で直る?よくある失敗例や自然に直るケースなどについても解説
車のへこみは無理に自分で直さずプロへの相談がおすすめ!

車のへこみは、吸盤やドライヤーなどを使って自分で修理できる場合もあります。
しかし、へこみの状態によってはきれいに戻らなかったり、無理に作業することで塗装やボディに余計なダメージを与えたりする可能性があります。
仕上がりの美しさを重視するなら、専門業者へ相談するのが一番の近道です 。
へこみ修理をプロに依頼する具体的なメリットは、以下のような点が挙げられます。
・仕上がりの圧倒的な美しさ(ゆがみが残らない)
・手間や失敗のリスクがない
・車を売るときに査定額が落ちにくくなる
車のへこみ修理を業者へ依頼した場合の費用相場

車のへこみ修理を業者へ依頼する際、「費用はいくらかかるのか」は特に気になるポイントです。
例として、カーコンビニ俱楽部におけるパール系カラー・10cm四方のへこみ修理料金を紹介します。
| パーツ | 料金 |
| ルーフ | 57,200~70,400円程度 |
| ボンネット | 49,500~72,600円程度 |
| フロントドア | 38,500~63,800円程度 |
| フロントバンパー | 16,500~37,400円程度 |
実際の修理費用は、車種や損傷の状態によって異なります。
表の金額はあくまで目安として確認し、正確な費用を知りたい場合は、車の状態を見てもらったうえで見積もりを取りましょう。
車のへこみ修理代が高くなるケース
以下のケースに当てはまる場合、相場よりも費用が高くなりやすいため注意が必要です。
・広範囲または複数箇所にへこみがある
・修理時に脱着が必要なパーツにへこみがある
・電気系統が内蔵されているパーツにへこみがある
・エーミングが必要なパーツにへこみがある
損傷の度合いは同じでも、業者によって費用が変わることもあるため、複数の業者で見積もりを取って比較することが大切です。
関連記事:車のへこみ修理を安く抑えるコツを徹底解説!料金相場や安く抑える方法も
車のへこみ修理は保険も使える
契約内容や事故の状況によっては、車両保険を使って直すことも可能です 。
・一般型:電柱にぶつけたなどの自損事故でも対象
・エコノミー型:相手がいない単独事故の場合は対象外になることがある
ただし、保険を使うと、翌年以降の等級が下がり、保険料が上がります(事故あり係数の適用) 。
修理代があまり高くない場合は、保険を使わずに自費で直したほうがトータルの出費を抑えられるケースも少なくありません。
修理の車両保険を使用するかどうかは見積もりを取ったうえで保険会社に確認するなど、慎重に判断しましょう
関連記事:車のへこみに車両保険は使える?使うかどうかの判断基準も解説
「車のへこみは自然に直る」のは本当?

目立たなくなる可能性もある
カーユーザーの中には、「車のへこみを放置していたら自然に直った」という経験談を語る方もいます。
これは外気温の暑さでへこみ部分の温度が高まり、形状記憶の性質が働きやすくなるからです。
そのため樹脂製パーツにできたへこみは夏場になると、時間の経過でへこみが目立たなくなることがあります。
だからといって、へこみができたら放置しても良いわけではありません。
車のへこみを放置するデメリット
車のへこみは強い衝撃で生じ、多くの場合塗装も傷つきます。
塗装はボディを守る役割があるため、傷から水分や汚れが入り込むとサビが発生し、放置すれば広がって大掛かりな修理が必要になり費用も高額になります。
へこみができたら早めに状態を確認し、プロに修理を依頼しましょう。小さなへこみでも放置せず、早期対応が結果的に愛車を長持ちさせるコツです。
車のへこみ修理に関してよくある質問

最後に、車のへこみ修理に関するよくある質問について解説いたします。
車にできた小さなへこみ(エクボ)の修理費用はいくらかかりますか?
車にできた小さなへこみ(エクボ)修理費用は、へこみの場所は大きさ、塗装などによって異なりますが、例を挙げるとフロントドアで、40,000~65,000円程度です。
実際の金額はエクボの数や範囲、依頼先などの条件に左右されるため、事前に見積もりを取って確認しましょう。
車のへこみは査定に影響しますか?
へこみの程度にもよりますが、査定時に減点の対象となる可能性があるため、直しておくことをおすすめします。
ただし、すぐに売却する場合は修理をしないという選択も検討すべきです。
修理費用が査定時の減額分を上回り、損をする可能性があります。
損傷度合いや売却のタイミングなどを考慮して、修理するかどうかを判断しましょう。
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