車の塗装前に行う下地処理とは?なぜ下地処理が必要なのか?

2025年09月05日
車の塗装は、ただ塗料を塗るだけではキレイに仕上げることができません。
塗装の仕上がりを良くするためには、下地処理の段階から入念に行う必要があります。
この記事では、車の塗装における下地の重要性や下地処理を含めたDIY塗装のやり方、業者へ依頼した場合の費用などについて詳しく解説いたします。
愛車をよりキレイに再塗装したい方は、ぜひ参考にしてください。
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車の塗装における下地処理の重要性
車の塗装はボディカラーの決め手となるだけでなく、ボディをサビから保護するうえでも重要な役割を持ちます。
しかし、塗装の効果が十分に発揮されるかどうかは、下地処理の質に影響するといっても過言ではありません。
まずは、塗装の下地処理に関する基礎知識と重要性について解説いたします。
車の塗装の下地処理とは
車の塗装における下地処理とは、事前に塗装する箇所を整える工程です。
具体的には、汚れや鉄粉など異物の除去、研磨といった作業を行います。
下地処理で塗装する箇所をキレイに整えることで、塗料の密着性が向上したり、塗りムラが抑えられたりといった効果が得られます。
車の塗装で下地処理を行わないとどうなる?
下地処理をまったく行わない、または丁寧に下地処理を行わないまま塗装すると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。
・塗りムラが生じる
・塗装が剥がれやすくなる
・塗装表面に凹凸が出る
下地処理を怠ると、表面の異物や凹凸をそのまま塗料で覆ってしまうことになります。
そのため塗料が十分に密着せず、仕上がりが悪くなったりすぐに劣化したりといった結果になり得ます。
自分でできる?車の下地処理から塗装までDIYする方法
自分で車の下地処理から塗装までの作業を行えるのか、気になる方も多いでしょう。
正しい手順を理解すれば、自分で下地処理から塗装まで行うことも可能です。その場合、基本的には以下の手順で作業を進めます。
1 必要な道具を揃える
2 作業環境を整える
3 下地処理を行う
4 塗装する
5 表面仕上げを行う
各工程の詳しい作業方法について、以下より解説いたします。
1. 必要な道具を揃える
下地処理や塗装に必要な以下の道具を揃えます。
・カラースプレー
・ぼかし剤 ・クリアー剤 ・プラサフ ・耐水ペーパー ・コンパウンド ・マスキングテープ ・シリコンオフ ・新聞紙またはビニール |
塗装の下処理に使用する「プラサフ」とは、補修面と塗料の密着性を高める「プライマー」と塗料のムラやひび割れを防ぐ「サーフェーサー」の機能を兼ね備えたアイテムです。
プラサフを下処理に使うことで、塗料がしっかりと密着して耐久性が上がるだけでなく、仕上がりもきれいになります。
下地処理に使うプラサフの色の選び方
プラサフの色は、主にホワイトとグレーの2通りがあり、塗布する塗料の色に応じて選ぶ必要があります。
塗料がブラック・グレー・ブルー・グリーンなどの場合は、グレーのプラサフを使います。
ホワイト・レッド・イエローなど、明るい色合いの場合にはホワイトのプラサフを使いましょう。
2. 作業環境を整える
塗料が飛び散らないよう、十分なスペースを確保して作業しましょう。
DIYの場合、自宅の庭や駐車場で作業を行うケースが一般的です。
私有地での作業が難しい場合は、勝手に公共スペースなどを使用せず、周囲への影響が少ない安全な環境を確保できる「レンタルピット」などの専用スペースの利用をおすすめします。
レンタルピットでは、工具の貸し出しやプロによるサポートが受けられる店舗もあり、初心者でも安心して作業できます。
また、集合住宅の共同駐車場などは他の車を汚してしまう可能性があるため、使用は避けましょう。
3. 下地処理を行う
まずは以下の手順で下地処理を行います。
(1)500~600番の耐水ペーパーを使いやすい大きさにカットし、適宜水を付けながら塗装する部分を磨きます。塗装のノリを左右する大切な工程なので、丁寧に磨きましょう。
(2)研磨が完了したら、カーシャンプーで洗車を行いホコリや汚れを取ります。洗車後は水分をしっかりと拭き取りましょう。表面が乾いたら、シリコンオフを吹き付けて柔らかい布で拭き取り脱脂します。
(3)マスキングテープや新聞紙・ビニールを使って塗装しない面をマスキングします。少しでも隙間があると塗装中に塗料が入り込んでしまうため、細かな部分まで丁寧にチェックしましょう。
(4)塗装したい部分にプラサフを均等に吹き付けます。その後は十分に乾燥させ、800~1000番の耐水ペーパーで表面をならしましょう。
(5)塗装した部分を細目のコンパウンドで磨きます。
4. 塗装する
下地処理が完了したら、以下の手順で塗装を行います。
(1)コンパウンドや研磨により出たホコリ・汚れを水洗いで除去します。
水分を拭き取ったら、シリコンオフで塗装面を脱脂しておきましょう。
(2)カラースプレーを使い、まずは全体にうっすらと色が付く程度に軽く塗装します。適度に乾かしたら、再びカラースプレーを吹き付けては乾かす…といった作業を3~5回程度繰り返しましょう。
<塗装時のコツ>
スプレーを使った塗装をする際は、以下のポイントに注意するときれいに仕上げやすくなります。
・スプレー缶は吹く前にしっかりと振る
・塗装中も時々スプレー缶を振る ・液垂れを防ぐため同じ場所に吹き続けない ・スプレーと塗装面の距離は15~30cm程度に保ち、一定の距離と速度で塗っていく |
5. 表面仕上げを行う
塗装後、30分程度乾燥させてから以下の手順で表面の仕上げ作業を行います。
(1)細目のコンパウンドで塗装した面を磨いてから、極細目で表面がツルツルになるまで仕上げます。
(2)シリコンオフで油分や汚れを除去します。
(3)クリアー剤を表面に塗ります。
液垂れしやすいため、薄く塗って乾かす作業を5回程度繰り返すと良いでしょう。
(4)クリアー剤が乾ききらないうちにぼかし剤を吹き付けます。
これにより、クリアー剤が塗料になじんで塗装した箇所と周りの境目が目立たなくなります。
(5)クリアー剤や塗料が完全に乾燥するように、1週間程度置いておきます。
完全に乾燥したら、コンパウンドで「細目→極細目→超極細」の順に磨いて仕上げれば終了です。
車のDIY塗装でよくある失敗例と原因
正しいやり方を理解していても、プロではない方が下地処理から表面仕上げまで高いクオリティで行うことは困難です。
失敗すれば、以下のようなリスクを伴うことも理解したうえで、DIY塗装に臨む必要があります。
・塗装した箇所が目立ってしまった
・色ムラができてしまった
・温度・湿度の高さで塗装表面の見栄えが悪くなった
以下より、DIY塗装が上記のようなトラブルにつながってしまう理由を詳しく解説いたします。
塗装した箇所が目立ってしまった
一度多量の塗料を塗布したことで、塗装した箇所が目立ってしまうトラブルです。
塗料は何度か塗り重ねるやり方が基本ですが、乾燥しないうちに塗料を塗り重ねたり、一度に厚く塗りすぎたりすると塗装した箇所が盛り上がり目立ってしまいます。
色ムラができてしまった
塗料選びのミスや下地処理・塗装のミスにより、塗料が均一にならず色ムラになることもあります。
特に、光沢を出すための粒子が含まれているメタリックカラーの塗料は、技術力不足により色ムラが発生しやすいため注意が必要です。
温度・湿度の高さで塗装表面の見栄えが悪くなった
車の塗装の仕上がりは技術力だけでなく、作業環境にも影響を受けます。
温度や湿度が高い場所で塗装すると、塗料が変質して色ムラになったり、「ゆず肌」になったりする可能性があります。
また、屋外で作業すると塗装面に砂ぼこりが混入することもあるため、適度な温度・湿度が保たれたガレージなど屋内の作業場所を確保しましょう。
車の下地処理や塗装はプロに任せるべき!その理由とは
車のDIY塗装は、前述した失敗のリスクが付きものです。
もしも失敗した場合、見た目が悪くなり再施工の手間がかかるだけでなく、車の価値を落とす要因にもなります。
失敗のリスクを下げるためには、高い技術力だけでなく塗料に影響を与えない作業環境の用意も必要です。
知識や技術面で不安な場合、準備から実作業までの手間をかけたくない場合は無理にDIYで対処せず、プロへ依頼しましょう。
塗装の質を下げる外的要素が遮断された作業環境の確保はもちろん、高い技術力により塗装もムラなくきれいに仕上げてもらえます。
車の下地処理・塗装はどこに依頼できる?
車の下地処理・塗装の依頼先としては、主に以下の業者が挙げられます。
ディーラー
メーカーの車種について熟知した専門の整備士が塗装をしてくれます。
高い技術力で対応してくれるため仕上がりも美しく、丁寧な接客により困ったことを相談しやすいという安心感がディーラーのメリットです。
ただし、工賃が高額になりやすいというデメリットもあるため注意しましょう。
カー用品店
大手のカー用品店でも塗装に力を入れている店舗が多く、ディーラーと比べてリーズナブルな価格で行ってくれる傾向にあります。
店舗数も多いため、自宅から遠くない場所で気軽に依頼できるという点もメリットと言えます。
ただし、店舗によって費用や技術力にばらつきがあるため依頼先を慎重に選ぶことが大切です。
整備工場
ディーラーよりも価格が安い傾向にあるだけでなく、ベテランの整備士が対応してくれることが多いため技術面でも安心できます。
とはいえ、塗装剥がれの度合いや使用するボディカラーによって値段は変動するものです。
料金を事前に確認しておくと良いでしょう。
板金塗装専門店
車の板金塗装を専門的に行っている業者です。
工賃はディーラーよりも安い傾向にあり、施工に関する要望にも柔軟に応えてくれるというメリットがあります。
ただし、技術者のスキルは一定ではなく、優良な依頼先を探すには慎重な情報収集が重要です。
車の塗装を業者へ依頼した場合の費用相場
車の塗装を業者へ依頼した場合、実際の費用は塗装を行う範囲によって異なります。
一部のパーツのみ塗装する「部分塗装」、ボディ全体を塗装する「全塗装」それぞれの費用相場は、以下の通りです。
塗装範囲 | 費用 |
部分塗装 | 20,000円~70,000円程度 |
全塗装 | 200,000円~500,000円程度 |
他にも、塗料の種類や依頼先などによって費用が変わることもあります。
より詳しい費用相場や安く依頼するコツなどは、以下の記事を参考にしてください。
関連リンク:車の部位別・全塗装の料金相場とは?安い業者の選び方も解説
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