スズキ アルト 車検整備 日野市 八王子市 多摩市 国立市 立川市
カテゴリ | 車検・法定点検 |
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初年度登録年月 | 平成28年 |
メーカー | スズキ |
車種 | アルト |
グレード | S |
型式 | DBA-HA36S |
修理の箇所・ | サービス内容車検整備 |
修理金額 | ¥101,880(車検諸費用含む) |

車検整備でお預かり致しました!
まずは検査機器にて点検を実施。
スキャンツールでコンピュータ診断実施し、エラーコードの有無を確認します。
エラーコードは無いので、併せてデータをモニタリングし、エンジンの状態を確認します。
OBD点検の実施義務化により、スキャンツールで故障履歴の確認作業をする様になった為、
出来るだけエンジンデータのモニタリングをする様にしています。
すると空燃比補正率モニターが-15%~-20%位を推移していました。
ガソリンエンジンは空気と燃料を混ぜ合わせた混合ガスを燃焼し、その爆発力でピストンを押しています。
この燃料と空気の混ぜ具合には適正な比率がありまして(所謂理論空燃比と呼ばれる値)、そこから
ずれると排気ガスの有害ガス濃度が高くなったり、エンジンが調子悪くなったりする訳です。
今の車は様々なセンサーで制御されているのですが、排気管の途中に装着されているセンサー
(O2センサーやA/Fセンサー)により、燃料が濃すぎるのか、薄すぎるのかを判定し、
その情報をエンジンコンピュータにフィードバックし、燃料噴射量を制御しています。
上記の空燃比補正率はその状態を数値化した物。
+だと燃料が薄い状態、-だと燃料が濃い状態を示します。
現車は-なので、エンジンコンピュータは燃料が濃い状態と判断しているという事になります。
この数値が一般的には±25%以内であればコンピューターが制御可能な範囲なのですが、
それを超えると制御出来なくなり、エンスト、加速不良といった体感する不具合が出てきます。
今回、体感する不具合は無いし、排気ガスの有害ガス濃度はCO 0%、HC 0ppmと極めて低い状態。
ただ補正率の数値がかなり偏っているので、こちらは点検をした方が良いかと思います。
まずはスロットルボディ等、吸気系を点検。
すると大分カーボンが溜まっていました。
一先ずエアーエレメントとスロットルボディを清掃。空燃比学習値をリセットし、スキャンツールで測定します。
しかし、まだ補正値は-に大きく振っています・・。
続いてフューエルシステムクリーナーでスロットルボディ以降を清掃、またフューエル1で燃料系統を清掃し、
再度学習値リセットし、測定します。
作業後、空燃比補正率は-4%前後になり、出足の出力も向上しました。
お預かりした時は、アルトだから、こんなもんかな~と思いましたが、比べると
かなり違いますね~。
まぁ、根本的な問題はちょい乗りばかりで、全然エンジンが高回転で回す事が無いので、
段々煤が溜まってしまう事にあるので、使用環境が変わらない限り、またこうなってしまうんですけどね・・。
これ以外はワイパーゴム劣化でゴリゴリ音がしていたので、ブレード交換、エアコンフィルターが汚れていたので
フィルター交換、発煙筒期限切れの為交換、エンジンオイル、オイルフィルター、クーラント、ブレーキフルード
を交換させて頂きました。
入庫時のスロットルボディの状態です。黒い煤が溜まっています。

吸気系の清掃イメージ。スロットルバルブクリーナーでスロットルボディを清掃し、スロットルボディ以降の部分を
フューエスシステムクリーナーで清掃します。
更に燃料タンクからインジェクターまでの燃料系統をフューエル1で清掃します。

スロットルボディ清掃後です。諸々清掃後、スロットルボディ全閉位置の学習、エンジンコンピューターの空燃比学習値をリセットし、
再学習を施工。作業後、エンジンはとても調子良くなりました!