日野市 レガシィツーリングワゴン 12ヶ月点検
カテゴリ | 車検・法定点検 |
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初年度登録年月 | 平成19年 |
メーカー | スバル |
車種 | レガシィツーリングワゴン |
グレード | 3.0R |
型式 | DBA-BPE |
修理の箇所・ | サービス内容法令12ヶ月点検 |
修理金額 | ¥259,908 |

12か月点検にてお預かり致しました!
お客様よりご相談か所が8点ございました。
1点目はA/TオイルTEMPの警告灯が点灯し、LOWギヤ固定になってしまう事があるとの事。
症状は30分以上走行後、1度エンジンを止めた後、暫くしてから再始動、走行すると5分程度で症状が発生するとの事でした。
まずはコンピュータ診断実施するとP1706 A/T車速センサー系統回路(後輪)の過去履歴有りがありました。
整備書で確認すると症状とこの履歴は合致するので、後輪車速センサーに絞って良い様です。
一先ず走行テストを実施しますが、症状は全く再現しませんでした。
後輪車速センサーはミッション側に行っている配線に直付けとなっており、センサー単品の設定が有りません。
なので、ミッション側の配線丸ごとか、その先から室内に行くエンジンメインハーネスか、ATコントロールユニットの3択となります。
症状が再現しない以上、診断を進める事が出来ません。症状再現時、かなり時間が経過しないと出ないとの事なので、熱や振動に影響される部分と
推察されます。一先ず今回はミッションハーネスとエンジンメインハーネスの接続部分の接触不良を疑い(外した所、特段ピンの折れ、ショート跡は
無い状態でしたが)、清掃、接点復活剤の塗布を施工させて頂きました。
2点目は走行中、後方からシャリシャリ音がするとの事。こちらはすぐに確認が出来、実際には左前輪以外の3輪から、音が確認出来ました。
常時、ブレーキパットとローターが微妙に接触している感じです。
以前から音がしており、ブレーキパットのみ交換したが、変化無しとの事。
ローターもパットもレコード盤の様な筋が出来ている状態だった為、一先ず双方の研磨を提案。
ただ、施工後も症状が改善しません・・。
ブレーキパットのみを取り外し、キャリパーとタイヤを組付けた状態で回転させると音はしないので、パットとローターの接触が問題である事は
間違いありません。
一先ずナックル廻りやローターが錆びていた為、錆の除去、モリブデンを塗布し、密着性の確保を実施。念の為、再度ローター研磨のやり直しを実施しました。
再施工後、前輪は解消しましたが、右後輪がまだ若干している状態。
ブレーキパットがノーブランド品だったので、これ以上は部品交換の実施が必要な旨をご説明し、こちらは様子を見て頂く事としました。
3点目はシフトレバーの操作がDレンジとマニュアルモード辺りで固くなることがあるとの事。
こちらも症状は確認出来ませんでしたが、シフトレバーのプレートガイドが外れて、挟まってしまう事が推察されます。
実際に外してみるとガイドが剥がれている状態。
部品交換をご提案しましたが、プレートを外すだけにして欲しいとの事だったので、部品を取り外し、組付けを実施。
4点目はバックドアのダンパーがヘタっており、ドアを開けた状態で保持出来ないとの事。
こちらは左右のダンパーを交換。
5点目はエンジン冷却水が減ってしまうとの事。
水圧検査を実施したものの、漏れは見られません。ラジエターキャップの点検をすると、規定圧前に開いてしまうので、キャップ交換を施工。
6点目はバックカメラの部品持ち込みで取付。ただこちらは今回キャンセルとなりました。
7点目と8点目はエンジンオイルとエアコンフィルターの交換。こちらは各々実施致しました。
それ以外には発煙筒の期限切れ、スロットルボディ、ATFの汚れ、リヤワイパーゴムの切れ、エキゾーストパイプの亀裂、パワステポンプからオイル漏れ、右フロントブレーキキャリパーのダストブーツ破れが見られました。
スロットルボディは清掃、ATFはフラッシング剤にて洗浄後、圧送にて交換、ワイパーゴム、発煙筒の交換、エキゾーストパイプは補修材にて補修、ペイント、パワステポンプはリビルト品にて交換を実施させて頂きました。また前輪左右のブレーキキャリパーのオーバーホールも実施させて頂きました。
A/T警告灯の件。カプラーを取り外しますが、異常無し。一先ず清掃、接点復活剤を塗布致しました。
- 作業前
- 作業後
作業前
ブレーキのディスクローターです。偏摩耗している状態。
作業後
ローター研磨後の状態。

ブレーキパットも当然同じ状態なので、削り、平らに慣らします。

右前輪のブレーキキャリパーです。ダストブーツが破れていました。
前輪左右、キャリパーを分解し、内部のゴム部品一式を交換します。
組付け後の状態です。

シフトレバー部分です。ガイドプレートが外れていました。

スロットルボディ、大分汚れていました。
スロットルボディ、清掃後です。

ATF、トルコン太郎にて圧送交換中・・。フラッシング後、オイルを抜き取ります。
ATF交換後の状態。トルコン太郎内部のフィルターを使い、更に洗浄を実施します。

エキゾーストパイプです。濡れている箇所、亀裂が生じ、排気漏れを起こしていました。
エポキシ樹脂にて亀裂をふさいだ後、耐熱塗料で塗装しました。

パワステポンプ、オイルが漏れていました。
リビルトポンプに交換致しました!