サイドシルにつきやすい傷とその原因

サイドシルにつきやすい傷とそれぞれの原因は、以下の通りです。

傷の種類	原因
擦り傷	・走行中に草木、縁石、ガードレールなどの障害物と接触する ・ボディの汚れをよく洗い流さないまま洗車する
引っかき傷	・重い荷物や鍵などの硬いものをぶつける ・走行中の飛び石に当たる
サビ	・傷や塗装剥がれを放置する ・融雪剤や潮風に含まれる塩分
へこみ	・重い荷物を強くぶつける ・他の車のドアがぶつかる

サイドシルは日常のちょっとした場面で傷つきやすいパーツです。

気付かないうちに傷やへこみがつくこともあるため、定期的に状態を確認し、必要なら早めに修理しましょう。

 

サイドシルについた傷を放置することのリスク

サイドシルに傷がつくと塗装が剥がれ、ボディ鋼板が露出します。

そのまま放置すると水分や汚れが浸入してサビが発生し、やがて広がって大掛かりな修理が必要になることもあります。

軽い損傷でも対応を怠れば修理費用が高額になる恐れがあるため、傷は早めに修理することが大切です。

 

サイドシルの傷修理にかかる費用相場

サイドシルを修理する際にかかる費用は、損傷の種類や度合いによって変わります。

主な損傷別の修理費用の相場は、以下の通りです。

傷の種類	修理費用
擦り傷・引っかき傷	20,000円～40,000円程度
サビ	10,000円〜50,000円程度
へこみ	40,000円以上

重度な損傷ほど修理工程が複雑になるため、費用が高くなる傾向にあります。

板金修理だけでは対処しきれない場合はサイドシルを交換する必要があり、さらに費用が高額になります。

 

サイドシルの傷修理費用を安く抑えるコツ

サイドシルの修理・交換費用を安くしたい場合は、以下2つのコツを押さえて業者を利用しましょう。

相見積もりを取る

依頼先によって費用総額が大きく変わるケースは珍しくありません。

よりお得に依頼できる業者を見つけるなら、2～3社候補を見つけて見積もりを取り、比較してみましょう。

中古パーツの利用を検討する

サイドシルの交換にかかる費用を抑えるなら、中古パーツの利用を検討しても良いでしょう。

新品よりも安価に入手できる中古パーツなら、交換費用の総額も安く抑えられます。

安さと品質のどちらもこだわりたい方は、新品に近い状態まで整備された「リビルトパーツ」の利用もおすすめです。

 

サイドシルの傷修理にかかる日数

サイドシルの修理は、一般的に1日～1週間程度の期間を要します。

傷の状態の他、店舗の混雑具合などによって具体的な日数は変わるため、気になる場合は事前に確認しておきましょう。

また、交換の場合はパーツの取り寄せに時間がかかり、所要日数が長引くケースもあります。

日数が長引くと困るようであれば、修理期間中の代車サービスの有無も確認しておくことをおすすめします。

 

サイドシルの傷を自分で修理する方法

サイドシルの傷は、軽度なら市販の傷消しアイテムを使って自分で修理することができます。

サイドシルのDIY修理に使える傷消しアイテムは、以下の通りです。

傷消しアイテム	特徴
コンパウンド	研磨剤で傷を研磨して目立たなくする
傷消しワックス	油脂成分で傷を埋めて目立たなくする
スプレー塗料	スプレータイプの塗料で広範囲を再塗装できる
タッチアップペン	ごく小さな傷をピンポイントで補修する

アイテムによって使用に適した傷の種類や状態は異なるため、下記の記事も参考にして最適なものを選びましょう。

関連リンク：車の傷補修は自分でできる？費用相場や修理方法を解説

 

サイドシルの大きな傷やへこみはプロへの依頼が懸命

市販の傷消しアイテムを使用したDIY修理はごく浅い傷にしか対応できず、大きな傷・サビ・へこみなどの修理は困難です。

また、DIY修理には「失敗により見栄えが悪くなる・状態が悪化する」というリスクも伴います。

失敗してから業者に再修理を依頼すると、本来よりも高額な費用がかかる場合もあります。

車の傷修理に関する知識がない場合は、最初からプロへ修理を依頼する方が賢明です。

 

サイドシルの傷修理を依頼できる業者

サイドシルの損傷の修理を依頼できる業者はいくつかあり、業者によってサービスの内容や費用の傾向が異なります。

以下より、修理を依頼できる4つの業者の特徴を解説いたします。

ディーラー

ディーラーは、自社メーカーの車に詳しいスタッフに対応してもらえる安心感があります。

修理の品質が安定して高く、安心して依頼できる業者です。

ただし、部品交換には純正品が使われ、作業工賃も高めなため、ディーラーでの修理費用は割高になりやすいです。

板金修理業者

車の板金修理を専門としている板金修理業者は、技術力が高く工賃はディーラーより安いことが特徴です。

部品交換の際も、社外品を希望すれば柔軟に応じてもらえることがあります。

デメリットとしては、工場によってサービスの質にバラつきがある点です。

初めて利用する場合は、口コミなども参考にしながら依頼先を選ぶと良いでしょう。

カー用品店

カー用品店でも、車の傷・へこみ修理を依頼できる場合があります。

工賃が安い傾向にあり、修理のついでに買い物もできる点がメリットでしょう。

ただし、ディーラーや板金修理業者ほど高度な修理技術を持たない場合もあります。

重度の損傷は対応できないこともあるため、利用前に確認しておくと安心です。

ガソリンスタンド

街のガソリンスタンドでも、車の傷・へこみ修理を依頼できます。

給油や洗車などのついでに修理を相談できる利便性の高さが特徴です。

ガソリンスタンドも工賃は安いですが、修理サービスの注力度合いは店舗によって差があります。

損傷の状態によっては対応不可の場合もあるため、カー用品店と同じく事前の確認が必要です。

 

サイドシルに傷をつけないための対策

サイドシルガードを取り付ける

サイドシルガードとは、スチール・ステンレス・アルミなどでできたサイドシル専用の保護用品です。

ドレスアップ目的としてオフロード車に用いられることが多く、頑丈な素材が衝撃からサイドシルを守ってくれるため、傷やへこみを予防できます。

価格は10,000円～と、安価ではありませんが、傷やへこみができたときの修理費用を考慮すると、備えておくと安心でしょう。

保護フィルムを貼る

保護フィルムは、サイドシルガードよりも手頃に入手できるアイテムです。

薄いテープ状で長さを自由に調整して貼れるため、日常的に取り入れやすいのが特徴です。

強度はサイドシルガードよりは劣りますが、数千円程度と安価でコスパの良い対策です。

 

サイドシルの修理に関してよくある質問

サイドシルの傷に関するよくある質問について解説します。

サイドシルが外れた場合も修理できますか？

状態によっては修理で対処が可能です。

サイドシル本体に異常がなく、完全に外れてしまった場合は再装着します。

一方で、割れたり重度のへこみができたりした場合は再利用することが難しいため交換となる可能性が高いです。

サイドシルの交換にはいくらかかりますか？

サイドシルの交換費用は、70,000円以上かかることが多いです。

工賃に加えて部品代も加わるため、板金修理よりも費用が高額になります。

交換費用を抑えたい場合は、比較的安価かつ品質の信頼性が高いリビルトパーツの利用がおすすめです。

 

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