車の部分塗装・全塗装にかかる値段の相場とは?値段に影響するポイントも解説
2026年06月27日
車の塗装剥がれの補修やボディカラーの変更を考えたとき、「費用がどのくらいかかるのか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そのため、部分塗装・全塗装の費用相場や、価格に影響するポイントをあらかじめ知っておくと安心です。
本記事では、車の塗装にかかる値段の相場を部分塗装・全塗装に分けて解説します。
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【この記事のまとめ】
- 部分塗装の目安: バンパーなどの一部塗装であれば、15,000円〜20,000円前後が相場
- 全塗装(オールペン)の目安: 軽自動車で20万円〜。普通車、大型車と車格が上がるほど高額になる
- 価格を左右する要因:塗料の種類や作業工程数により変動する
【部位別】車の塗装にかかる値段の相場

車の一部分にのみ塗装を施す場合、部位によって値段の相場は異なります。
部分塗装の値段相場を主なパーツごとに分けると、以下の通りです。
| パーツ | 値段 |
| バンパー | 15,000円~20,000円程度 |
| フェンダー | 30,000円~40,000円程度 |
| ドア | 35,000円~50,000円程度 |
| ルーフ | 40,000円~80,000円程度 |
| ボンネット | 20,000円~50,000円程度 |
以下より、各パーツの値段相場の詳細を解説します。
バンパー
バンパーの塗装における値段相場は、15,000円~20,000円程度です。
バンパーは車体の前後に配置されているため傷がつきやすく、塗装剥がれが起こることも多い箇所です。
車体に装着したまま塗装するか取り外して作業するかによっても値段が変わり、後者の方が値段が高くなる傾向にあります。
フェンダー
フェンダーの塗装にかかる値段は、30,000円~40,000円程度が相場です。
バンパーとドアを繋ぐジョイント的な役割を果たすフェンダーは、バンパーに次いで傷が付きやすい部位です。
リアフェンダーの方がクォーターガラスの脱着など作業工程が増えるため、フロントフェンダーとの値段に差が付く傾向にあるようです。
ドア
ドアの塗装にかかる値段相場は、35,000円~50,000円程度です。
ただし車種によってドアを構成している部品の数が異なるため、相場より値段が高くなる可能性があります。
ルーフ
ルーフを塗装する場合の値段相場は、40,000円~80,000円程度です。
人為的な原因で傷が付くことは少ないものの、紫外線を浴びやすいだけでなく落下物や雹などによりダメージを受けて塗装が必要になる場合がある部位がルーフです。
面積が広いだけでなく作業がしにくい部位であること、部位の着脱などが必要で作業工程が複雑であることが高額になる原因のようです。
ボンネット
ボンネットの塗装にかかる値段は、20,000円~50,000円程度が相場です。
車体の前方を覆うボンネットは、紫外線・虫の死骸・花粉・鳥のフンといった外的要素の影響を受けやすいため、ボンネットのみの塗装を求める人は多く見受けられます。
【全塗装】車の塗装にかかる値段の相場

全塗装にかかる値段は、車種によって相場が異なります。
主な車種ごとの全塗装の値段相場は、以下の通りです。
| 車種 | 値段 |
| 軽自動車・コンパクトカー | 200,000円~ |
| 普通自動車 | 300,000円~ |
| SUV・ワンボックス | 350,000円~ |
なお、上記は同色のソリッドカラーで全塗装した場合の目安です。
条件によっては追加料金がかかるため、事前に確認するようにしましょう。
車の全塗装の値段が高い理由は?は

ただ単に塗装を行うだけではない
車の塗装はオイル交換などの定期的なメンテナンスと比べ値段が高くなる傾向にあります。
これは、工賃だけでなく、塗装を行うために必要な部品の交換や脱着といった費用が必要となるからです。
また、一般的に塗装は事故などによってボディが傷ついたり、へこんだりしたときに必要になります。
そのため、損傷したボディを直す板金修理も合わせて必要となる場合が多いことも、値段が高くなる理由のひとつです。
塗装にかかる費用は車種や使用する塗料によっても変動する
全塗装は、気分転換や劣化した塗装の塗り替えなどで行われますが、一般的に数十万円以上かかる高額な作業です。
車種や塗料によっても異なりますが、基本的に国産車より外車の方が塗装時に必要な費用も高くなる傾向にあります。
塗装もポピュラーなメタリックカラーより、特殊な塗装などの方がより高い工賃や塗料代が必要です。
塗装費用は依頼先によっても大きな差が生じる
車の塗装は施工する整備工場によって交換する部品や塗料も異なり、同じ規模の作業であっても店舗間で値段に大きな差がでる可能性があります。
そのため車の塗装を依頼するお店を選ぶときは、費用と技術力のバランスが取れた信頼できるところに任せることが大切です。
車の塗装の値段に影響する4つのポイント

塗装にかかる値段は主に車種や部位で決まるものですが、「塗料」「工程」「部品の数」「車の状態」によっても異なりますします。
塗料の違い
塗料の種類は大きく3つに分けることができます。
・ソリッド塗装
混ぜ物のない単色の塗装で、ムラになりにくく比較的簡単に塗装できるのが特徴です。
・メタリック塗装
ソリッドの中に細かい金属片が含まれており、光に当たるとキラキラとした光沢が出ます。
ソリッド塗装と比べて工程が増えるため、費用はやや高くなる傾向があります。
・パール塗装
塗料に非常に細かいマイカ(雲母)を含んでおり、光の当たり方によって真珠のような上品な輝きを生み出すのが特徴です。ソリッド塗装と比べて工程が増えるため、費用は高くなる傾向があります。
上記以外にも、マイカ塗装、マジョーラ塗装、キャンディ塗装、クリア塗装など、さまざまな種類があり、費用や仕上がりの特徴を比較しながら選ぶことが大切です。
工程の違い
塗装する際の工程の違いも値段に影響を与えます。
例えば、パーツの脱着をせずにマスキング処理をして塗装する場合、価格を抑えられる傾向があります。しかし、塗装のしにくい箇所が出るため、細かい部分のきれいな仕上がりが期待できない場合もあります。
パーツを取り外して塗装する場合、仕上がりは良くなりますが、脱着の手間がかかるため、費用が高額になる傾向があります。
脱着するパーツが多くなればそれだけ費用がかかるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
交換する部品の数
塗装の費用は、交換が必要な部品の数によっても変わります。
たとえば、へこみを修理で対応できる場合と、パネルごと交換する場合では、部品代の有無によって費用に差が出ます。
また、部品の脱着作業の際に劣化した部品を交換するケースもあり、その分の費用が追加されることもあります。
そのため、修理で対応できるか、交換が必要かによって費用は大きく変わります。
無駄な部品交換や作業を避けるためにも、施工内容をしっかり説明してくれるお店を選ぶことが大切です。
車両の状態
塗装の費用は、車の状態によっても大きく変わります。
特に全塗装の場合は、施工前の下地処理にどれだけ手間がかかるかが費用に影響します。
たとえば、へこみや傷、錆がある場合は、それらを修復してから塗装を行う必要があるため、その分の費用が追加されます。
また、こうした修理費用は施工する店舗によって異なるため、同じ全塗装でも価格に差が出ることがあります。
車を部分塗装するメリット・デメリット

部分塗装のメリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。。
メリット
- 作業範囲が狭いため全塗装よりも安い
- 作業期間が短い
部分塗装は傷や劣化した部分のみを塗装するため、全塗装程ほどの費用はかかりません。全塗装となると数十万円がかかりますが、部分塗装1ヵ所であれば数万円程度で済むケースがほとんどです。
また、全塗装の場合は施工に数日かかります。部分塗装の場合は程度や店舗の混雑具合にもよりますが即日対応ができるケースも少なくありません。時間がかからない点は部分塗装のメリットといえるでしょう。
デメリット
部分塗装で考えられるデメリットは、仕上がりしだいでは作業した部分が目立ってしまう、という点でしょう。
塗装は経年劣化して色褪せているケースがあるため、同じカラーナンバーの塗料を使用しても微妙に色の差がでることが多いです。プロの塗装であれば調色を行い周囲になじむように仕上げますが、専門店でない場合やDIY塗装の場合、修理部分が悪目立ちすることになりかねません。
車を全塗装するメリット・デメリットは?

車の全塗装にはメリットがありますが、デメリットもあるため、慎重に検討しましょう。
メリット
- 愛車の美しさがよみがえる
- 別の色に塗り替えられる
全塗装すると、色あせのない美しい色調がよみがえります。また全塗装であれば、もとのボディカラーと別の色にすることも可能です。
経年車であっても、新しい車のような新鮮な気持ちで車を使えるようになるかもしれません。
デメリット
- 値段が高く時間がかかる
- 売却時の査定に影響する可能性がある
全塗装は軽自動車であっても数十万円かかります。車の大きさや車種、塗装の種類によっては100万円を超えるケースもあり、値段が高額になる点はデメリットといえるでしょう。
また、将来的に売却を予定している場合、全塗装が査定に影響する可能性があります。
中古車市場では「純正状態で良好に保たれている車」が評価されやすく、カスタムが必ずしも高評価につながるとは限りません。
特に塗装の仕上がりが不十分な場合は、査定額が大きく下がる要因になり得るため注意が必要です。
車の塗装を依頼できる業者は?

車の塗装は依頼できる業者は複数ありますが、それぞれ異なる特徴があります。
ディーラー
ディーラーは、自社メーカーの車に関して知識豊富なスタッフに対応してもらえるという安心感があります。
塗装においてもマニュアルが徹底されており、施工品質が安定していることも特徴です。
ただし、値段が高い傾向にあるという点はデメリットといえます。
板金工場
車の板金・塗装を専門的に行っている板金工場は、メーカー・車種を問わず柔軟に対応してくれる点が特徴です。
デメリットとしては工場によって仕上がりに差がでる可能性があるため、初めて板金工場を利用する場合は慎重に依頼先を選ぶ必要があります。
カー用品店
カー用品店は店舗数が多く、塗装の値段も安い傾向にあるため利用しやすいことが特徴です。
カー用品を購入するついでに利用できるという便利さも、カー用品店ならではのメリットといえます。
しかしカー用品店は小規模な板金塗装にしか対応していない場合もあるため、事前に確認しましょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドも、店舗数が多い・値段が安いというメリットがあります。
また、給油や洗車など日々の利用のついでに利用できる業者です。
ガソリンスタンドも店舗によって塗装サービスの注力度合いは異なり、範囲の広い塗装や補修は依頼できない可能性があります。
値段だけで選ぶのはNG!車の塗装の依頼先選び気をつけたい点とは

車の塗装は、特に全塗装の場合は値段が高額になる傾向があります。
そのためどうしても値段ばかりに注目しがちになりますが、塗装は愛車の見た目を決めるものであるため、自分が納得できる業者をしっかりと選別することも大切です。
塗装を任せる業者を選ぶ際には、以下の点を意識するとよいでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する
塗装の細かい作業工程や使用アイテム、手順などは業者によって異なります。同じ範囲の塗装でも業者間で値段は異なるため、塗装を依頼する際は複数の業者に見積もりを依頼し、比較したうえで検討するとよいでしょう。
値段だけではなく、値段と内容のバランスや作業内容に対する相場感なども確認しておくことをおすすめします。
口コミを参考にする
近年では、インターネットなどで業者の口コミを確認することも可能です。見積もり対応や相談時の姿勢、値段、仕上がりなど、気になる点について口コミをチェックしておくのも業者選びにおけるひとつの方法といえるでしょう。
ただし、口コミは個人の主観が入った意見であり、必ずしもすべての内容が事実であるとは限りません。中にはサクラ口コミが存在するケースもあるため、あくまでも参考として捉えることが大切です。
施工例を確認する
業者によっては、施工例をホームページなどで公開しているケースがあります。どのような施工例があるか、どのような環境で施工しているのかなどを確認しておくと、安心感につながるでしょう。
特に特殊なボディカラーに塗装する場合は、同じようなケースの成功例があるかを確認しておくといいかもしれません。
車の塗装は自分でもできる?

車の塗装はプロに任せた方が美しい仕上がりが期待できますが、できるだけ費用を抑えたいのであれば自分で塗装に挑戦してみても良いでしょう。
必要な道具を用意したうえで、正しい手順を踏めばプロでなくても塗装することは可能です。
自分で車を塗装する方法
自分で塗装を行うにあたり、以下の道具を用意します。
・耐水ペーパー
・シリコンオフ
・マスキングテープ
・サーフェイサー
・塗装スプレー
・コンパウンド
・クリア用スプレー
・ぼかし剤
道具を用意したら、以下の手順で作業を行いましょう。
①塗装したい場所を耐水ペーパーで削る
②削った場所をマスキングしてからシリコンオフで油分を除去する
③サーフェイサーで表面をならす
④塗装スプレーを薄く塗り、時間を空けてから何度か重ね塗りする
⑤表面に細目のコンパウンドをかけてから、極細目のコンパウンドでならす
⑥シリコンオフで油分を除去する
⑦全体にクリア用スプレーを吹き付ける
⑧クリアが乾く前にマスキングを外してクリアの縁にぼかし剤を吹き付ける
⑨ぼかし剤が乾いたら耐水ペーパーで表面をならす
⑩コンパウンドで磨いて塗装完了
自分で車を塗装するリスク
プロではない方が自分で塗装すると、失敗により見栄えが悪くなるというリスクを伴います。
塗料を塗る途中で異物が入って表面に凹凸が生じたり、不適切な塗装で色ムラが発生したりといったトラブルは特に多いです。
失敗してから改めて業者に塗装を依頼しようにも、一度失敗した塗装を除去してから再塗装を施すという工程が発生し、工賃も高くなる可能性があります。
上記のリスクを考えると、車の塗装は最初から業者へ依頼する方が得策といえます。
車の塗装を長持ちさせるコツ

車は基本的に屋外で使用するものであるため、塗装の劣化を完全にゼロにできるわけではありません。ただし、保管方法やメンテナンスを意識することで、キレイな状態をできるだけ長く維持することは可能です。
車の塗装を長持ちさせるコツとしては、以下の3点が挙げられます。
- 定期的に洗車する
- 保管場所を工夫する
- ボディコーティングをする
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
定期的に洗車する
車の汚れを放置すると、汚れが固着して落ちにくくなります。雨の水滴がそのまま乾いてイオンデポジットやウォータースポットになると通常の洗車では落とせず、研磨や専用の薬品で処理しなければなりません。そのため、定期的に洗車するように心がけましょう。
また、鳥の糞や樹液、虫の死骸などは強い酸性の成分が含まれることがあり、放置すると塗装にダメージを及ぼします。こうした汚れを見つけたら、すぐ処理することも大切です。
保管場所を工夫する
車の保管環境として理想的なのは、シャッター付きの屋内ガレージです。塗装の劣化の原因となる雨風や紫外線から車を守れるため、美しい状態を長く保てます。
青空駐車の場合は、ボディ全体を覆うカバーを使用するといいでしょう。また、カーポートは屋根があるものの紫外線を完全にシャットアウトできるわけではなく、雨風も防げません。そのため、できればボディカバーも併用することをおすすめします。
ボディコーティングをする
塗装を守るには、ボディコーティングをするのもひとつの方法です。コーティングは薬剤による皮膜を塗装表面に作り出し、愛車の美観を維持するカーケアメニューです。
傷や汚れから塗装を守り、汚れが固着しにくくなるため洗車が楽になるほか、紫外線による色褪せ防止効果も期待できます。
特に近年の主流といえるガラスコーティングは強固なガラス被膜で塗装を守るため、商品にもよりますが一般的に3~5年程度の耐久性があります。
長い目で見ればコストパフォーマンスにも優れており、メンテナンス性の向上、愛車の美観を保つ目的で施工する方も増えています。
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今回ご紹介したように、車の塗装にかかる値段は高額となりやすく、同じ損傷であっても施工する店舗によって差が生じるものです。
また、事故による損傷などでは、部品を取り外して内部のダメージを確認しなければ、正確な見積もりが難しいケースもあります。
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