色褪せしやすい車の塗装とは?本来の色を復活させる方法や対策法なども解説

2023年07月07日
日光に晒され続けた車の塗装は色褪せが起こり、見栄えを著しく損なうものです。
色褪せが起こった場合は再塗装が必要ですが、塗装の種類によって費用が変わります。
そこで今回は、車の塗装の仕組みや種類と共に再塗装の費用相場をご紹介いたします。
色褪せしやすいボディカラー・色褪せしにくいボディカラーも解説していますので、参考にしてみてください。
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最初に知っておきたい車の塗装の仕組み
基本的に車の塗装は、下から「下塗り」「中塗り」「上塗りのベース」「上塗りのクリアー」という4層構造です。
錆を防ぐ役割がある下塗りは、塗料にボディシェルを漬けて電気化学反応を発生させる手法で、塗膜を形成・固定させます。
中塗りは、下塗りで生じた凹凸をならして上塗りベースの発色を良くします。
その後ボディーカラーの塗装となる上塗りベースを施してから、光沢感を出すためのクリアー剤を塗布するという工程までが一般的な流れです。
車のボディカラーにも種類がある
車の塗装には様々な種類があり、塗料によって色の見え方が異なります。
車のボディカラーに用いられる主な塗装の種類は、以下の通りです。
塗料 | 特徴 |
ソリッド塗装 | 単色の塗料のみ使った塗装 |
マイカ塗装 | 雲母(マイカ)を含む塗料を使った、柔らかい光り方が特徴の塗装 |
メタリック塗装 | アルミニウムを含む塗料を使った、光沢感のある塗装 |
パール塗装 | より細かな雲母を含む塗料を使った、真珠のような光り方が特徴の塗装 |
プロに車の塗装を依頼する場合、塗装の種類によって費用が変わります。
上記の中でも、単色のみを使っており再塗装も容易なソリッド塗装は費用が安い傾向にあります。
車の塗装の表面がザラザラする…色褪せや劣化の原因とは?
新車購入時には透き通るような見た目をしていたのに、年数が経つにつれて外装がザラザラとした感触になり色もくすんできてしまうことがあります。
これは塗装の色褪により起こりがちなトラブルですが、車の保管状況やボディーカラーの種類、日々のケアの仕方によっては年数の同じ車でも程度が大きく変わります。
紫外線
色褪せの大きな原因は、日差しにより受ける紫外線です。
車の塗装は紫外線や塩害など、外部要因から外装を守るために複数の層で塗り分けられています。
通常、車のボディ表面は塗装によって守られるため、簡単に錆びたり傷がついて剥がれたりすることはありません。
しかしその塗装も日々のダメージを吸収するうちに劣化し、やがてクリアの表面から塗装内部までそのダメージが積み重なります。
これにより、新車時にあった車の光沢が失われて色褪せへと繋がってしまいます。
水アカ
洗車や雨水でボディが濡れたとき、すぐに拭き上げず放置すると水に含まれるミネラル成分によって水アカ(イオンデポジット)が発生します。
この水アカを放置すると硬化して除去が難しくなるだけでなく、塗装面の内部にまで浸食を進めてダメージを与える恐れがあります。
また、水アカがつく前でも塗装表面の水分を放置することでウォータースポットが起こることもあります。
ウォータースポットとは水分がレンズのように日の光を集めてしまい、その熱で塗装面が焼けてくるという現象です。
単に塗装の見栄えが悪くなるだけでなく、ボディの表面に凹凸が生じることもあります。
鉄粉
車のブレーキをかけたときに発生するブレーキダストや、工場・鉄道周辺の大気中には鉄粉が含まれています。
この鉄粉がボディに付着したまま放置すると塗装面の汚れとなるだけでなく、塗装表面に浸食して錆びを生じさせる恐れがあります。
花粉
春や秋ごろになると飛来する花粉も、塗装面を劣化させる原因のひとつです。
花粉に含まれるペクチンという成分は、水に濡れると流れ落ちるという特徴があります。
流れだしたペクチンは塗装表面にシミを作り、そのまま乾燥すると成分が凝縮して塗装表面にダメージを与えるのです。
鳥のフン
鳥のフンには強力な酸性の消化液が含まれており、この成分が塗装表面を劣化させる原因になります。
放置すると固着して除去が難しくなるため、ボディに付着した場合は速やかに落とすことが大切です。
色褪せた車の塗装を復活させる方法
コンパウンドを使って補修する方法
可能な限りコストを抑えることを重視する方は、コンパウンドを使って自分で補修するという手があります。
補修の手順は、以下の通りです。
1 以下の道具を準備する
・粗目、細目、極細目のコンパウンド
・汚れていない布3枚程度 ・ワックスまたはコーティング剤 |
2 シャンプー洗車を行う
3 粗目のコンパウンドを布に取って劣化した部分を大まかに研磨する
4 細目のコンパウンドを別の布に取って広い範囲に馴染ませるようにして研磨する
5 極細目のコンパウンドを別の布に取ってさらに広い範囲に馴染ませながら研磨売る
6 ボディを簡単に洗ってコンパウンドの残りを落とす
7 仕上げにワックスまたはコーティング剤を塗布する
カラーワックスを使って補修する方法
ワックスと言えばボディ表面の艶出しを目的に使われるイメージが強いですが、中には細かな傷や色褪せを目立たなくするための「カラーワックス」という製品も販売されています。
カラーワックスを使って色褪せを補修する方法は、以下の通りです。
1 洗車でボディの砂ボコリや汚れをよく落とし、水分を吹き上げる
2 スポンジまたはクロスにカラーワックスを水で濡らし、よく絞る
3 縦方向→横方向の順で、一定方向にワックスを薄く均等に塗る
4 拭き取り用のクロスでワックスを伸ばすように拭き取る
カラーワックスに含まれる塗料は大まかに「白系統」「黒系統」など色の系統で分けられており、色によっては研磨剤が含まれていることもあります。
愛車のカラーナンバーと完全に合わせる必要はないため、同系統の色合いに近い製品を選びましょう。
よりきれいな仕上がりにするならプロへの依頼がおすすめ
劣化した塗装はセルフ補修も可能ですが、コンパウンドによる研磨は力の加減を誤ると塗装をさらに傷つける恐れがあります。
塗装の状態が悪化すると補修に必要な工程が増えるため自分で直すことが難しくなり、高い費用を支払ってプロに補修を依頼する事態に陥りかねません。
研磨して除去する方法や再塗装する方法どちらにしても、専門の知識や高い技術力が重要となるため、最初からプロへ依頼する方が賢明な判断と言えます。
車塗装の色褪せ修理をプロに依頼した場合の費用
色褪せた塗装の修理をプロに依頼した場合、ボディ全体を塗装する「全塗装」または一部分だけを塗装する「部分塗装」での対応となります。
ここでは、全塗装と部分塗装のそれぞれにかかる費用相場をご紹介いたします。
全塗装する場合の費用相場
全塗装にかかる費用は、ボディカラーや車種によって異なります。
軽自動車とコンパクトカー、ボックスカーとSUVにおける全塗装費用の相場は以下の通りです。
・軽自動車、コンパクトカー:150,000~200,000円程度
・ボックスカー、SUV:200,000~400,000円程度
なお、元の色からカラーチェンジする際は相場より50,000~100,000円程度高くなる傾向にあります。
部分塗装する場合の費用相場
部分塗装の場合、どの箇所を塗装するかによって費用が変わります。
車のパーツの中でも部分塗装されることが多い、ドア・バンパー・ボンネットにおける費用相場は以下の通りです。
・ドア:30,000~50,000円程度
・バンパー:20,000~40,000円程度
・ボンネット:30,000~50,000円程度
なお、バンパーに関してはフロントよりもリアの方が費用が高い傾向にあります。
車の塗装の色褪せを防ぐ方法
車の保管状況や日々のケアによって、車の色褪せを防ぐことができます。
車の色褪せを防ぐ具体的な方法としては下記のような対策があげられます。
洗車をする
花粉・鉄粉・鳥のフンなどの汚れは、放置すると固着して美観を損ねるだけでなく塗装表面にダメージを与えます。
そのため、塗装が劣化する前に洗車を行って汚れを落とすことが大切です。
また、洗車後は拭き残しがあると水アカやウォータースポットが発生するため、入念に拭き上げを行うことを心がけましょう。
屋内駐車やボディカバーで紫外線を防ぐ
先述の通り、車が色褪せる大きな原因の1つとして日光からの紫外線があります。
そのため、車を日光の当たらないガレージなどで保管することで塗装面が紫外線に当たることを防止し、色褪せの原因を防ぐことができます。
最も確実な対処法は屋内駐車ですが、それが難しい場合はボディカバーを使用するという手もあります。
頻繁に車を使用する方は着脱に手間がかかりますが、休日しか乗らない場合などは乗り終わりにボディカバーをつけて外装を紫外線から保護するだけで、紫外線だけでなく様々な外部要因での塗装面の劣化を防ぐことが可能です。
ただし、車に汚れが付着したままボディカバーをかけることで小さな傷をつけてしまう可能性もあるため注意が必要です。
ボディコーティング
ボディコーティングは、汚れや紫外線など外部から与えられるダメージの原因を塗装面の代わりに受け止めてくれる役割があります。
施工はディーラーや専門店、ガソリンスタンドなどで依頼することが可能ですが、市販の溶剤を購入して自分で施工をする方もいます。
自分で施工する場合、洗車・鉄粉除去・コンパウンド・脱脂・コーティングの塗布という流れが基本的な工程です。
ただしボディコーティングの技術や知識がない方が行うと、表面にムラが生じて施工前よりも状態が悪くなる可能性があります。
技術に自信がない方、施工のクオリティにこだわる方はプロへの依頼がおすすめです。
車の塗装はカラーによって色褪せのしやすさが違う
近年の車は塗料や塗装技術が進化したことで、色褪せが起こりにくくなっています。
色褪せが起こるまでの期間は、車の保管状況や使用頻度の他、ボディカラーの系統も影響します。
ここでは、車が色褪せしにくい色・色褪せしやすいボディカラーの系統をご紹介いたします。
車が色褪せしにくい色
色褪せしにくいボディカラーとしては、「白系」と「青系」の2種類が挙げられます。
白系の色
車のボディカラーの中でも、白系統のカラーは最も色褪せが起こりにくいです。
白は太陽光の紫外線を吸収しない性質があり、そのぶん劣化が進む速度も遅い傾向にあります。
通常の白だけでなく、淡いベージュやクリーム色、シルバーなども紫外線を吸収しにくいため長持ちします。
特にパール塗装は表面にクリアが加わるため、さらに色褪せが起こりにくいと言われています。
青系の色
明るい青系のボディカラーはも紫外線を反射するため、白に次いで色褪せが起こりにくい傾向にあります。
代わりに赤外線の吸収率は高いですが、赤外線は紫外線よりもエネルギーが低いため、後述する黒・赤・紫系統のカラーよりも太陽光による影響は少ないです。
車が色褪せしやすい色
先述の通り、黒・赤・紫系統は他のカラーよりも色褪せが起こりやすい傾向にあります。
なぜ色褪せが起こりやすいのか、以下より解説いたします。
黒系の色
黒系統は、車のボディカラーにおいて色褪せがしやすく持続性に期待ができない塗料です。
黒は紫外線と赤外線のどちらも吸収率が高く、ボディに付着した汚れと化学変化が起こりやすくなっています。
そのため洗車・コーティングや屋内駐車など、日頃の色褪せ対策がどのカラーよりも重要です。
赤系の色
黒と並び、赤系のカラーも紫外線の吸収率が高く色褪せが起こりやすいです。
太陽光の中でも目で見える部分(可視光)には、赤・青・黄色・緑・青・紫など様々な色が重ねられており、色によってエネルギーの強さは異なります。
可視光の中で最もエネルギーが高い色は紫であり、それを上回るエネルギーを持つ部分が目には見えない「紫外線」です。
赤色は可視光に含まれる赤以外の色と紫外線を吸収しやすいという性質があります。
つまり、他の色よりも光のエネルギーを多く吸収してしまうことになります。
さらに紫外線は塗料の色を作り出す化合物を破壊するうえに、赤色を作る化合物は他の色よりも結合が弱いため、高頻度で色褪せが起こるということです。
紫系の色
赤系に次いで色褪せしやすいと言われているのが、紫系統のカラーです。
紫系のカラーは、可視光の中でも高エネルギーな紫色を吸収するためです。
ただし、赤に近い紫なのか青に近い紫なのかで色褪せの起こりやすさが変わります。
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