色褪せしやすい車の塗装とは?自分で復活させる方法や費用相場なども解説

2025年06月16日
車の塗装は、年数の経過とともに色褪せてしまうことがあります。
実は、色によっては他のカラーよりも早く色褪せやすい傾向があることをご存知でしょうか?
この記事では、色褪せしやすいカラーの特徴に加え、色褪せの原因、自分で補修する方法、そして業者に依頼した場合の費用の目安などを詳しく解説いたします。
愛車の色褪せにお悩みの方、色褪せを防ぐための知識を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。
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車の塗装はカラーによって色褪せのしやすさが違う
近年の車は塗料や塗装技術が進化したことで、色褪せが起こりにくくなっています。
色褪せが起こるまでの期間は、車の保管状況や使用頻度の他、ボディカラーの系統も影響します。
ここでは、色褪せしにくい色・色褪せしやすい色の系統をご紹介いたします。
色褪せしにくい色
色褪せしにくいボディカラーとしては、「白系」と「青系」の2種類が挙げられます。
白系の色
車のボディカラーの中でも、白系統のカラーは最も色褪せが起こりにくいです。
白は太陽光の紫外線を吸収しない性質があり、そのぶん劣化が進む速度も遅い傾向にあります。
また、淡いベージュやクリーム色、シルバーなども紫外線を吸収しにくいため長持ちします。
特にパール塗装は表面にクリアが加わるため、さらに色褪せが起こりにくいと言われています。
青系の色
明るい青系のボディカラーは紫外線を反射するため、白に次いで色褪せが起こりにくい傾向があります。
代わりに赤外線の吸収率は高いですが、赤外線は紫外線よりもエネルギーが低いため、後述する黒・赤・紫系のカラーよりも太陽光による影響は少ないです。
色褪せしやすい色
黒・赤・紫といったカラーは、他の色に比べて色褪せしやすい傾向があります。
それぞれの色がなぜ色褪せやすいのか、その理由を詳しく解説します。
黒系の色
黒は紫外線や赤外線を多く吸収する性質があり、塗装面に与えるダメージが大きくなります。さらに、ボディに付着した汚れと反応して化学変化を起こしやすい点も、色褪せを早める原因となります。
そのため、黒系の車は特に洗車やコーティング、屋内駐車などの日常的なケアが重要になります。
赤系の色
赤も黒と同様に、紫外線を多く吸収する色で、色褪せが起こりやすい代表的なカラーです。
太陽光に含まれる「可視光線」の中でも、赤は多くのエネルギーを吸収しやすい特性があります。
さらに、可視光よりもエネルギーの強い「紫外線」は、塗料に使われている赤色の色素(化合物)を分解しやすいという特徴があります。
特に赤系の塗料は、他の色に比べて色素の分子結合が弱いため、紫外線の影響で劣化しやすく、色褪せが起こる頻度も高くなります。
紫系の色
赤系に次いで色褪せしやすいと言われているのが、紫系統のカラーです。
その理由は、紫が可視光の中でも特に高エネルギーな色であり、紫外線の影響も受けやすいためです。
ただし、紫といっても、赤に近い「赤紫」か、青に近い「青紫」かによって、色褪せの進行度には差があります。一般的には、赤寄りの紫のほうが色褪せしやすいといわれています。
車の塗装が色褪せする原因
車の塗装は、様々な原因によって色褪せてしまいます。
ここでは、車の塗装の色褪せにつながる主な原因について解説いたします。
紫外線
色褪せの大きな原因は、紫外線です。
車の塗装は、外部要因から外装を守るために複数の層で塗り分けられています。
通常、車のボディ表面は塗装によって守られるため、簡単に錆びたり傷がついて剥がれたりすることはありません。
しかし、日々のダメージを吸収するうちに劣化し、やがてクリアの表面から塗装内部までそのダメージが積み重なります。
これにより、新車時の車の光沢が失われて色褪せへと繋がってしまいます。
水アカ
洗車や雨水でボディが濡れたとき、すぐに拭き上げず放置すると水に含まれるミネラル成分によって水アカ(イオンデポジット)が発生します。
この水アカを放置すると硬化して除去が難しくなるだけでなく、塗装面の内部にまで浸食を進めてダメージを与える恐れがあります。
また、水アカがつく前でも塗装表面の水分を放置することでウォータースポットが起こることもあります。
ウォータースポットとは水分がレンズのように日の光を集めてしまい、その熱で塗装面が焼けてくるという現象です。
単に塗装の見栄えが悪くなるだけでなく、ボディの表面に凹凸が生じることもあります。
鉄粉
車のブレーキをかけたときに発生するブレーキダストや、工場・鉄道周辺の大気中には、鉄粉が含まれています。
この鉄粉がボディに付着したままだと、塗装面が汚れるだけでなく、塗装表面に浸食して錆びを生じさせる恐れがあります。
花粉
春や秋ごろになると飛来する花粉も、塗装面を劣化させる原因のひとつです。
花粉に含まれるペクチンという成分は、水に濡れると流れ落ちる特徴があります。
流れだしたペクチンは塗装表面にシミを作り、そのまま乾燥すると成分が凝縮して塗装表面にダメージを与えます。
鳥のフン
鳥のフンには強力な酸性の消化液が含まれており、この成分が塗装表面を劣化させる原因になります。
放置すると固着して除去が難しくなるため、ボディに付着した場合は速やかに落とすことが大切です。
色褪せた車の塗装を自分で復活させる方法
車の塗装が色褪せてしまった場合、度合いによっては市販のアイテムで補修できる場合があります。
以下より、コンパウンドを使う補修方法・カーワックスを使う補修方法・塗料で再塗装する方法をご紹介いたします。
コンパウンドを使って補修する方法
コンパウンドを使った方法は、コストを抑えて補修することができます。
補修の手順は、以下の通りです。
1 以下の道具を準備する
・粗目、細目、極細目のコンパウンド ・汚れていない布3枚程度 ・ワックスまたはコーティング剤 |
2 シャンプー洗車を行う
3 粗目のコンパウンドを布に取って劣化した部分を大まかに研磨する
4 細目のコンパウンドを別の布に取って広い範囲に馴染ませるようにして研磨する
5 極細目のコンパウンドを別の布に取ってさらに広い範囲に馴染ませながら研磨する
6 ボディを簡単に洗ってコンパウンドの残りを落とす
7 仕上げにワックスまたはコーティング剤を塗布する
カラーワックスを使って補修する方法
ワックスと言えばボディ表面の艶出しを目的に使われるイメージが強いですが、中には細かな傷や色褪せを目立たなくするための「カラーワックス」という製品も販売されています。
カラーワックスを使って色褪せを補修する方法は、以下の通りです。
1 洗車でボディの砂ボコリや汚れをよく落とし、水分を拭き上げる
2 スポンジまたはクロスにカラーワックスを水で濡らし、よく絞る
3 縦方向→横方向の順で、一定方向にワックスを薄く均等に塗る
4 拭き取り用のクロスでワックスを伸ばすように拭き取る
カラーワックスに含まれる塗料は大まかに「白系統」「黒系統」など色の系統で分けられており、色によっては研磨剤が含まれていることもあります。
愛車のカラーナンバーと完全に合わせる必要はないため、同系統の色合いに近い製品を選びましょう。
カラーワックスの選び方
カラーワックスは製品によって形状が異なり、主に固形・液体・半練り・クリームの4タイプがあります。
固形は原料のカルナバ蝋が多く含まれておりツヤ感が強いですが、施工が難しいため初心者の方はそれ以外のタイプがおすすめです。
なお、液体タイプに関しては塗りムラが起こりにくく施工しやすい一方、長持ちしないというデメリットがあります。
再塗装で補修する方法
コンパウンドやワックスでは補修しきれない色褪せなら、塗料を使った再塗装が有効です。
なお、再塗装は大きく分けて下地作業・塗装という2つの工程が発生します。
それぞれの工程における基本的な手順を、以下より解説いたします。
下地作業の手順
塗装の仕上がりの決め手となる工程が、下地作業です。
下地作業は、以下の流れで行います。
1 洗車で車の汚れを落とす
2 シリコンオフで脱脂する
3 塗装箇所の周囲をマスキングテープやビニールシートなどで養生する
4 400~600番の耐水ペーパーで研磨する
5 プラサフを数回に分けて吹き付ける
6 800~1,500番の耐水ペーパーで表面をならす
7 ぼかし剤を塗布する
下地作業を丁寧に行うことで塗料の密着性が向上し、塗装の凹凸や色ムラといったトラブルも予防できます。
塗装作業の手順
下地作業を終えたら、ぼかし剤が乾かないうちに塗料を使って塗装を行います。
塗料にも様々な種類がありますが、使いやすさ・クリアな仕上がりを目指したい場合はスプレー塗料がおすすめです。
スプレー塗料を使った塗装作業は、以下の手順で行います。
1 ボディカラーに合ったスプレー塗料を数回に分けて塗り重ねる
2 塗料を乾燥させる
3 2,000番の耐水ペーパーで表面を整える
4 クリア塗装を数回に分けて塗り重ねる
5 ぼかし剤を塗布する
スプレー塗料を吹き付けるときは、薄く均一に塗り重ねることを意識しましょう。
車の塗装の色褪せを自分で補修することのデメリット
車の塗装の色褪せを自分で補修するとコストを抑えられる一方で、以下のようなデメリットもあります。
コンパウンドの使用時に磨き傷をつけてしまうことがある
コンパウンドは、微細な粒子により塗装を研磨する道具です。
力任せにコンパウンドを擦りつけると塗装に傷がつき、さらに状態が悪くなるケースが多く見受けられます。
磨き傷が心配な場合は無理にコンパウンドを使わず、業者へ修理を依頼することをおすすめします
カラーワックスは耐久性が低く頻繁に塗り直す必要がある
カラーワックスは塗るだけで簡単に色褪せを補修できる便利なアイテムですが、耐久性には期待できません。
一般的に、カラーワックスは施工から数週間程度で被膜が劣化します。
特に、雨が多い時期や夏場は被膜への負荷が増えて、より早く剥がれてしまいます。
そのため、施工後の色合いや水弾きを保ち続けるならこまめに塗り直す手間がかかります。
塗装に失敗して見栄えが悪くなることがある
再塗装は、下地の処理から塗料の塗布まで慎重な作業と高い技術力が重要です。
いずれかの工程で少しでもミスをすると、色ムラ・ゆず肌・表面の凹凸・液ダレといったトラブルにつながり、見栄えが悪くなります。
ただ見栄えが悪くなるだけでなく、将来的に車を売却する際に査定額が減額となる可能性も考えられます。
また、塗装に失敗してから業者に再塗装を依頼すると、本来よりも高額な費用がかかるケースもあります。
よりきれいな仕上がりにするならプロへの依頼がおすすめ
劣化した塗装はセルフ補修も可能ですが、コンパウンドによる研磨は力の加減を誤ると塗装をさらに傷つける恐れがあります。
塗装の状態が悪化すると補修に必要な工程が増えるため、自分で直すことが難しくなり、高い費用を支払ってプロに補修を依頼する事態に陥りかねません。
研磨して除去する方法や再塗装する方法どちらにしても、専門の知識や高い技術力が重要となるため、最初からプロへ依頼する方が賢明な判断と言えます。
車塗装の色褪せ修理をプロに依頼した場合の費用
業者に塗装を依頼した際の費用は、作業範囲や塗装の種類によって変わります。
ここでは、作業範囲別・塗装の種類別の費用相場を解説いたします。
作業範囲別の費用相場
全塗装する場合
全塗装にかかる費用は、ボディカラーや車種によって異なります。
軽自動車とコンパクトカー、ボックスカーとSUVにおける全塗装費用の相場は以下の通りです。
車種 | 費用 |
軽自動車・コンパクトカー | 150,000円~200,000円程度 |
ボックスカー・SUV | 200,000円~400,000円程度 |
なお、元の色からカラーチェンジする際は相場より50,000~100,000円程度高くなる傾向にあります。
部分塗装する場合
部分塗装の場合、どの箇所を塗装するかによって費用が変わります。
車のパーツの中でも部分塗装されることが多く、ドア・バンパー・ボンネットにおける費用相場は以下の通りです。
パーツ | 費用 |
ドア | 30,000円~50,000円程度 |
バンパー | 20,000円~40,000円程度 |
ボンネット | 30,000円~50,000円程度 |
なお、バンパーに関してはフロントよりもリアの方が費用が高い傾向にあります。
塗装の種類別の費用相場
車の塗装に用いる塗料は、大きく分けてソリッド塗装・メタリック塗装・パール塗装の3種類があります。
ソリッド塗装は、光輝材を含まないシンプルな単色カラーです。
メタリック塗装はアルミの微粒子を配合して金属のような光沢感を出す塗装、パール塗装はマイカ(雲母)の微粒子を配合して真珠のような光沢感を出す塗装のことです。
それぞれの費用相場は、以下の通りです。
塗料の種類 | 費用 |
ソリッド塗装 | 200,000円~380,000円程度 |
メタリック塗装 | 260,000円~480,000円程度 |
パール塗装 | 300,000円~500,000円程度 |
同じ種類で再塗装するか、別の塗装に塗り替えるかによっても費用が変わります。
車の塗装の色褪せを防ぐ方法
車の保管状況や日々のケアによって、車の色褪せを防ぐことができます。
車の色褪せを防ぐ具体的な方法としては下記のような対策があげられます。
洗車をする
花粉・鉄粉・鳥のフンなどの汚れは、放置すると固着して美観を損ねるだけでなく塗装表面にダメージを与えます。
そのため、塗装が劣化する前に洗車を行って汚れを落とすことが大切です。
また、洗車後は拭き残しがあると水アカやウォータースポットが発生するため、入念に拭き上げを行うことを心がけましょう。
屋内駐車やボディカバーで紫外線を防ぐ
先述の通り、車が色褪せる大きな原因の1つとして日光からの紫外線があります。
最も確実な対処法は屋内駐車ですが、それが難しい場合はボディカバーを使用するという手もあります。
ボディカバーをつけることで紫外線から保護するだけでなく、様々な外部要因での塗装面の劣化を防ぐことが可能です。
ただし、車に汚れが付着したままボディカバーをかけることで小さな傷をつけてしまう可能性もあるため注意が必要です。
ボディコーティング
ボディコーティングは、汚れや紫外線など外部から与えられるダメージの原因を塗装面の代わりに受け止めてくれる役割があります。
施工はディーラーや専門店、ガソリンスタンドなどで依頼することが可能ですが、市販の溶剤を購入して自分で施工をする方もいます。
自分で施工する場合、洗車・鉄粉除去・コンパウンド・脱脂・コーティングの塗布という流れが基本的な工程です。
ただしボディコーティングの技術や知識がない方が行うと、表面にムラが生じて施工前よりも状態が悪くなる可能性があります。
技術に自信がない方、施工のクオリティにこだわる方はプロへの依頼がおすすめです。
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