車の塗装を自分で行うことはできる？

車の塗装といえばプロの業者に依頼をするイメージが強いものですが、後述する費用相場からも見て取れるように高額な費用を要する場合があります。

そのため、「コストを抑える」という点においては自分でDIY塗装を行う手段が有効的です。

塗装に必要な塗料や道具は、カー用品店などで揃えることが可能です。

塗料や道具によって価格は変わりますが、今後も塗装の補修を繰り返しながら愛車に乗り続けるのであればコストパフォーマンスは高くなります。

車の塗装を自分で行うと失敗する可能性が高い

プロではない方が自分で塗装を行うと、失敗して状態がさらに悪化するリスクが伴います。

例え大きな失敗はなかったとしても、プロに依頼した場合と比較してどうしても仕上がりに差が生じることもデメリットです。

塗装の仕上がりが悪いと、将来的に車を売却する際に査定額の低下を招く恐れがあります。

上記のリスクを考えると、特別な事情がない限りは最初からプロに塗装を依頼した方が確実かつ賢明です。

 

車のDIY塗装の手順

塗装の仕上がりを少しでも良くするためには、必要なものと同時に基本的な手順を理解しておくことが大切です。

ここでは、塗装を行う際に必要なものと下地処理・塗装作業における手順をご紹介いたします。

車のDIY塗装に必要なもの

車の塗装には、以下の道具が必要です。

・塗料
・ベースカラー
・シリコンオフ
・プラサフ
・クリア
・ぼかし剤
・耐水ペーパー
・マスキングテープ

なお、車の塗料は大きく分けて「刷毛・ローラーで塗るタイプ」「スプレー缶タイプ」「スプレーガン」の3種類があります。

最も手軽かつコストが低いのは刷毛・ローラーで塗るタイプですが、ツヤのある仕上がりにしたい場合はスプレー缶またはスプレーガンが適しています。

下地処理

下地処理は、塗料の密着性を高めるために必要な工程です。

塗装作業へ入る前に、必ず以下の手順で下地処理を行いましょう。

1　洗車でボディ全体の汚れを落とす

2　塗料の付着を防ぎたい場所にマスキングテープを貼る

3　耐水ペーパーで塗装面を研磨する

4　プラサフを塗布して研磨した部分と本来の塗装面との凹凸を埋める

5　下地が見えなくなるまでプラサフを塗布し、耐水ペーパーで表面を研磨する

塗装作業

下地処理を終えたら、実際に塗料を使った塗装作業に移ります。

塗装作業は単純に塗料だけ施すものではなく、塗装を長持ちさせるため以下のように複数の層を形成させる必要があります。

1　プラサフを塗布した場所に塗料を薄く重ね塗りする

2　塗料が十分に乾燥したらクリアを塗布する

3　ぼかし剤を塗布する

 

車の塗装面は3層構造となっている

上述したように、車の塗装面は複数の層から形成されています。

基本的には以下3つの層があり、仕上げとして表面にクリアを塗布して色に光沢や深みを行うことがあります。

下塗り

「プライマー」とも呼ばれる下塗りは、専用の塗料を使ってボディの防錆効果を高める層のことです。

生産の段階では負の電荷を帯びた車を、正の電荷を帯びた下塗り用塗料に浸します。

そこで生じる電気反応により、中塗り用塗料との密着性を高めているのです。

中塗り

「サーフェイサー」とも呼ばれる中塗りは、表面に生じた微細な穴を埋めて滑らかにするために行います。

また、上塗り用塗料との密着性を高めるためにも必要な工程です。

上塗り

上塗りはボディカラーの決め手となる層で、下塗り・中塗りを丁寧に行うほどきれいに仕上がります。

ボディカラーによっては、上塗りを何回かに分けて行うこともあります。

 

車の塗装には様々な種類がある

一口に塗装と言っても様々なタイプがあり、どのタイプを選ぶかによって色合いの印象が大きく異なります。

ここでは主な塗装タイプである、「ソリッド塗装」「メタリック塗装」「パール塗装」の特徴をご紹介いたします。

ソリッド塗装

ソリッド塗装は黒や白、赤など単色の塗装のことを指します。車のボディカラーでソリッドカラーと呼ばれるものがありますが、そのカラーはこの塗装方法で仕上げられています。

単色のカラー塗装のみなので、メタリック塗装やパール塗装のように手間がかからず、塗装しやすいので価格も比較的安価な傾向にあります。また、他の塗料よりも補修がしやすいことも特徴です。

近年では仕上がりの良さや塗装の耐久性を考慮して、カラー塗装の上にクリア塗装を施しているものも増えている傾向にあります。

メタリック塗装

細かいアルミなどの金属粉をソリッドカラーにブレンドして行う塗装を、メタリック塗装といいます。

金属粉が光を反射して角度によって色目が変化し、高級感のある仕上がりになるのが特徴です。

メタリック塗装では、金属粉が混ざったカラー層をコーティングするためのクリア塗装が必ず行われます。

このクリア層によって金属粉が酸化するのを防いでいるのです。

パール塗装

パールカラーは鉱物の一種である雲母（マイカ）を使用したカラーで、その名の通り真珠（パール）をイメージさせる繊細な輝きを持つことが特徴です。

また、塗装に伴う手順が最も多い塗装でもあります。

パール塗装はソリッドカラーにパール粒子を混ぜて塗装することに加えて、さらに二酸化チタンなどの半透明な膜で幾重にもコーティングする手順を重ねて、その繊細な輝きを実現しています。

さらに最後にコーティングのためのクリア塗装を重ねて完成です。

 

車の塗装は仕組み・手順が複雑で難しい！キレイに仕上げるならプロへ依頼しよう

車の塗装を行うにあたって、専用の道具や基本的な手順を知ることは重要です。

しかし仕上がりの質は塗装を行う人の技術力に依存する部分もあり、知識だけで理想的な仕上がりを実現することは非常に困難です。

塗装の複雑な仕組みを理解したうえで、失敗のリスクと隣り合わせで作業をすることはご自身にとって大きな負担となり得ます。

キレイかつ長持ちする塗装を楽に実現したいのであれば、プロへの依頼がおすすめです。

車の塗装をプロに依頼した場合の費用相場

車の塗装を依頼した場合の費用は、業者の種類や塗装する範囲などによって変わります。

例えば同色のソリッドカラーで全塗装をする場合、車種ごとの費用相場は以下の通りです。

車種	費用相場
軽自動車・コンパクトカー	20万円以上
普通自動車	30万円以上
SUV・ワンボックスカー	35万円以下

塗装タイプの中でもソリッド塗装が最も安く、メタリック塗装やパール塗装は比較的高い傾向にあります。

 

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愛車の色褪せや塗装剥がれはもちろん、ボディの色を変えてリフレッシュさせたい、というときにはカーコンビニ倶楽部のご利用をご検討いただいてはいかがでしょうか。

カーコンビニ倶楽部では独自に開発したツールや技術を駆使し、実作業や待ち時間を短縮してコストを削減しています。

カーコンビニ倶楽部の塗装作業工程

カーコンビニ倶楽部で行っている、独自工法を用いた塗装作業工程の例をご紹介いたします。

1　必要に応じて損傷の確認・修理作業
2　乾燥時間を短縮させた新型サフによる下地処理
3　UV照射でスピード乾燥（30秒程度）
4　確認したカラーナンバーのデータをもとに調色
5　完成した塗料を金属板に試し塗りして比較し、さらに調整
6　専用ブースに移動してマスキング
7　上塗り塗装
8　塗料の乾燥後にコンパウンドで研磨
9　納車

 

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