車の傷はどうやって直す?自分で直す方法や修理代の相場など解説

2025年05月10日
車についた傷は、放置するとさらに状態が悪化するため早めの対処が重要です。
しかし、「修理代は高くならないか」「自分で修理はできないか」など、どのように対処すべきかお悩みの方も多いことでしょう。
この記事では、車の傷を修理する際に知っておきたい修理方法や、業者別の修理代相場、自分で修理する手順などを詳しく解説いたします。
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車にできる傷の種類
車にできる傷の形・深さ・状態は様々で、傷の種類に合った方法で修理する必要があります。
傷修理にかかるコストを測るためにも、まずは車にできる傷の種類を理解しておくことが大切です。
車にできることが多い傷の種類としては、以下の3つがあります。
擦り傷
運転ミスで障害物や他の車と接触したときにできる、何かを擦り付けた跡のような傷が擦り傷です。
接触した時の状況によっては、塗装の浅い部分だけのダメージに留まることもあれば、下地部分が露出するほどの深い傷になることもあります。
深い擦り傷や広範囲の擦り傷になった場合、修理代が高くなる可能性が考えられます。
線傷・ひっかき傷
カギ・洗車ブラシ・木の枝など、鋭利なもので引っかかれたことによる線状の傷です。
範囲は狭い場合が多く、浅いものなら市販の傷消しアイテムでも補修できます。
なお、幅が狭いため傷の深さは見分けにくいですが、線傷でも塗装の深い部分までダメージが及んでいるケースもあります。
その場合は放置すると錆が発生し、修理代がかさむため注意が必要です。
へこみ
縁石やガードレールなどの障害物、他の車からのドアパンチなどでも発生しがちな損傷がへこみです。
へこみの修理は他の傷修理とは違い、研磨や塗装に加えてボディの歪みを修復する「板金」も行います。
作業に要するコストが増えるため、修理代も比較的高くなります。
放置によって車の傷が重症化することも
鉄板層まで到達しているような傷の場合、雨などの水分が鉄部分に浸み込んでいくため、放置するとサビが発生する可能性があります。
サビは車の塗装の内側で徐々に広まり、やがて鉄板層と塗装に隙間が出来て、塗装が水膨れのようになり、ボロボロと剥がれてしまいます。
車の傷の周囲にサビが広がった場合、補修範囲や手間が増え、修理費用は高くなる傾向があります。
車に傷ができたら早めに修理するようにしましょう。
車の傷を直す2通りの方法
車に付いた傷は、業者に依頼するか自分で傷補修剤を購入して直す方法があります。それぞれのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
業者に修理を依頼する
車の傷修理はディーラー、自動車整備工場、カー用品店など業者に依頼することができます。
プロに依頼することで傷の状態を見極めて、適切な方法で傷補修を行ってもらえます。また板金塗装などの専門知識を持つ整備士が担当すれば、比較的大きな傷でもキレイに仕上げてくれるでしょう。
傷修理にかかる費用は業者ごとに異なるので、事前によく調べておく必要があります。
比較的小さな傷は、カー用品店やガソリンスタンドで買い物や給油ついでに修理してもらえることもあります。ただし、大きな傷の修理は対応していない店舗もあるため、事前に確認しておきましょう。
自分で傷を修理する
小さな傷の場合、DIYで修理できることもあります。
カー用品店などで傷補修剤を購入し、自分で施工すれば、工賃がかからない分修理費用は大幅に節約できるでしょう。
傷補修剤にはさまざまな種類があり、1,000円以内で傷を目立たなくできる場合もあります。
製品の裏面やインターネット上に、小さな傷の修理方法が紹介されているので、初心者でも比較的簡単に作業できる場合があります。
ただし傷の状態を見極めるのが難しい場合もあり、適切な傷補修剤を使用しないとかえって傷が目立ってしまうこともあります。
DIYによる傷修理は失敗のリスクもあるので慎重に検討しましょう。
車の傷修理はどこに依頼すればいい?業者別の特徴と修理代相場
車の傷の修理は、主にディーラー・板金塗装業者・カー用品店・ガソリンスタンドで依頼できます。
業者ごとにサービス内容や修理代は異なりますので、自分の希望に合う依頼先を見つけましょう。
ディーラー
ディーラーは自社メーカーに精通したスタッフによる対応と、高い技術力を持つ整備士による修理が受けられます。
ただ、修理代が比較的高めで、作業は外部の工場に委託されることも多いため、納期が長くなる場合がある点には注意が必要です。
コストや早さよりも、サービスの質や信頼性を重視して車を修理したい方にはディーラーが適しています。
板金塗装業者
板金塗装業者は、車の再塗装や板金塗装を専門とする業者です。
専門業者としてのノウハウで、小さなキズはもちろん大破状態の修理も対応しています。
修理代はディーラーより安い傾向にある他、中古パーツやリビルトパーツを使ってさらに費用を抑えることも可能です。
一方で、板金塗装業者は工場によってサービスや作業の質にバラつきがあるため、初めて利用する場合は、口コミなども参考に慎重に選ぶことが大切です。
カー用品店
大手カー用品店の中には、車の修理に対応している店舗もあります。
比較的修理代が安く、豊富な部品在庫による対応の早さが魅力です。
ただし、カー用品店は大きな損傷の修理には対応していない場合があります。
広範囲の凹みやフレームが歪むほどの大破状態などは修理できない可能性があるため、事前の確認が必要です。
ガソリンスタンド
街のガソリンスタンドでも、車の傷修理の依頼が可能です。
カー用品店と同等に安価な修理代で、給油や洗車など日常的な用途のついでに依頼できるという利便性の高さがあります。
ただ、ガソリンスタンドも、板金塗装で対応可能な範囲や作業のクオリティは各社で変わります。
依頼する際は、「修理実績の有無」や「自社保有工場で修理しているか」といった点をチェックすると、より安心して任せられるでしょう。
【種類別】車の傷を自分で修理する方法
自分で車の傷を修理する場合は、傷の種類に適した傷補修剤を選んで使う必要があります。
ここでは、様々な傷補修剤を使ったDIYによる傷修理の方法を紹介します。
【擦り傷】ワックスを使う修理方法
洗車傷のような細かい傷は、ワックスを使って目立たなくできる場合があります。ワックスには固形タイプと半練りタイプがあります。半練りタイプに研磨剤が含まれていて、傷を目立たなくしながらボディ表面にツヤを与えます。固形タイプはワックス成分で傷を埋めることで傷を目立たなくします。
リキッドタイプのワックスは研磨剤入りとそうでないものがあり、作業しやすいのが特徴です。ウェットシートタイプの簡易ワックスは洗車後の拭き取りと同時にワックス効果が得られるものもあり、手軽に傷も目立たなくできます。
いずれの場合も洗車をしてからワックスがけをするだけで、車に付いた小傷を目立たなくできます。ただし効果があるのは洗車キズやタオルなどで拭いた際に付いた小傷のみなので、大きな効果を期待することはできません。また耐久性もそれほど期待できず、定期的にワックスをかけ直す必要があります。
【擦り傷】コンパウンドを使う修理方法
コンパウンドを使った傷修理は、研磨剤により傷付いた箇所を削って目立たなくする方法です。傷の大きさに合わせて粒子の粗さの異なるコンパウンドを使用します。修理箇所を水洗いしたら、粗目から細目へと番手を変えながら研磨するのが一般的です。
研磨剤により傷付いていない箇所まで削ってしまう可能性があるので、作業箇所をマスキングテープなどで限定するようにしましょう。また樹脂やゴムの部分にコンパウンドが付着しないように気をつける必要があります。
削り過ぎに注意しながら適度な力で研磨し、最後は極細目の仕上げ用コンパウンドでツヤ出しをしたら完了です。市販のコンパウンドには専用のスポンジやクロスが付属している場合もあるので、手軽に傷修理ができるでしょう。
【線傷・ひっかき傷】タッチペンを使う修理方法
車の傷修理に使うタッチペンとは、細いハケの先端に塗料を付けて傷を目立たなくするアイテムです。小石が飛んできてボディの塗装が剥がれるなど、小さな傷の補修に適しています。ボディーカラーを確認して同色のものを使用します。
タッチペンで塗料を塗る前に、傷ついた箇所の下処理をしっかりと行います。洗車に加えて油分もしっかり落とせば、塗料が再び剥がれてしまうのを防止できます。一気に塗料を盛り付けるのではなく、点を打つように薄く塗布し、乾燥させ、再び塗布する作業を繰り返します。
修理箇所が塗料でやや盛り上がったらいったん終了です。数日間乾燥させてから、耐水ペーパーやコンパウンドを使って表面を平らにします。やや手間がかかりますが、手順を間違えなければ小さな範囲の傷を目立たなくできるでしょう。
【へこみ】パテを使った傷修理
へこみ傷はパテを使って修理します。へこんだ部分の汚れと油分をしっかりと落として下処理をしたら、パテをへこんだ部分に塗り込んでいきます。乾燥後に耐水ペーパーで研磨して表面を平らにします。
次にパテの部分を塗装します。重ね塗りをすることや、1週間ほど乾かすこと、コンパウンドでつや出しをして仕上げるなど、ある程度の手間がかかります。手間と時間がかかりますが、上手くいけば比較的大きなへこみも目立たなくできます。
ただし下処理をきちんとしないと、パテの箇所が剥がれてしまうことがあります。また、表面がデコボコになったり、塗装がうまくいかなかったりして、修理箇所が目立ってしまうリスクもあります。
車の傷を自分で修理する際の注意点
車につく傷の状態や大きさは様々で、車種や損傷の状況に応じて適切な修理方法を柔軟に選ぶ必要があります。
そのため、車の傷修理は簡単に対応できるような作業ではなく、専門的な知識や技術が求められます。
たとえば、上記の動画は傷やへこみを綺麗に直すプロであるカーコンビニ倶楽部にて、実際に行われた傷修理の様子です。
動画で紹介されている、損傷を受けたパネルを正常な位置に戻す板金作業以外に加え、ボディーカラーに合わせた塗装工程や、最終的な出来栄えを決める磨き作業など、プロによる傷修理はさまざまな工程があります。
これらの作業は非常に繊細で、使用する道具や環境も重要になるため、一般的な家庭で用意できる道具だけで再現するのは困難です。
一見きれいに修復できたように見えたとしても、仕上がりの差によって車の価値が下がってしまうリスクもあるため注意が必要です。
車の傷を自分で修理すると起こり得るリスク
先ほど傷修理を含む板金塗装の難しさについて紹介しましたが、DIYによる傷修理は手間だけでなく長期的に損をしないためにもおすすめできません。
DIYによる傷修理がおすすめできない理由を具体的に紹介すると、主に次のようなものが挙げられます。
車の価値を下げてしまう可能性がある
DIYによる傷修理をおすすめしない最大の理由は、傷修理の難しさにあります。
傷修理といっても車の損傷はへこみや傷が複合して起きることが多く、単純な作業だけでは直せないケースも多いです。
自身で修理する場合、浅い傷であることが多いかもしれませんが、目に見えない部分にまで衝撃が伝わり、内部にダメージを受けている可能性もあります。
そうした見えにくい損傷は、経験豊富な技術者でなければ気づきにくく、そのまま放置してしまうと後々、塗装の剥がれやサビなどのトラブルに発展するリスクもあります。
また、プロの手によって綺麗に修復されなかった傷は、買取査定時にも影響を及ぼす可能性もあります。
査定士は車の細かな違いも見逃さないプロであるため、安易なDIY修理によって思わぬ損につながることもあるのです。
確実に綺麗に直るとはいえない
DIYによる傷修理は、そもそも傷が綺麗に直る保証がないという大きなデメリットもあります。
傷修理は技術力や経験が必要となる作業です。
へこみや傷を直しパネルを正しい位置へ戻す板金作業や、ボディーカラーに合わせて塗料を吹きかける塗装作業といった、複雑な作業工程があります。
もちろん、傷の程度によっては磨いて再塗装を行うだけの比較的簡単な作業のみで済む場合もありますが、綺麗に塗装するにも技術と施設は必須となります。
また、車の塗装は紫外線等によって日々変化し、同じ車種でも色合いが異なることがあります。
そのため、カラーコードに合わせて塗料を用意してもボディーカラーと色味が異なりかえって塗装した箇所が悪目立ちするなど、不自然な仕上がりになる可能性もあります。
必要な道具を揃えるにも手間とコストがかかる
自分で傷修理を行うメリットは、修理代金を抑えられる点にあります。
しかし実際には、修理に必要な道具を一通り揃えるだけでも、相応の手間と費用がかかります。
たとえば、軽度な傷を補修する場合でも、以下のような道具が必要です。
・ボディーカラーに合った塗料
・仕上げ用のクリア塗料
・足つけに必要なペーパー類
・磨きに必要なコンパウンド類
・磨きに使うクロス等
・周囲を保護する養生に必要なマスキングテープ等
また、塗装作業にはほこりや風の影響を受けない環境も求められます。
これらは、あくまで「板金修理が不要なごく軽度の損傷」を前提とした最低限の道具であり、実際にはさらに多くの用品が必要になる可能性もあるでしょう。
さらに、コーティングを行っている車両であれば修理箇所の部分施工も必要です。
こうしたコスト面や手間を総合的に考慮すると、傷修理は無理にDIYにこだわらず、専門店に依頼するほうが安心で確実といえるでしょう。
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