吸盤を使った車のへこみ修理のコツとは?吸盤が売っている場所やより確実な修理方法も解説

2025年10月13日
車にできたへこみはプロに依頼して修理するケースが一般的ですが、費用を抑えるために自力での修理を検討する方もいることでしょう。
今回は自分で行うへこみ修理のアイテムとして代表的なものの1つである「吸盤」に焦点を当て、修理方法や注意点などについて詳しく解説いたします。
「へこみは自然に直る」と言われている理由についても記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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車のへこみは吸盤で直せる?
へこみの程度によっては、自分で直せる場合があります。
自力での修理に使われるアイテムとして、ヒートガン・ドライヤー・グルーガン・パテなどがありますが、「吸盤」も代表的なアイテムのひとつです。
吸盤と言えば窓ガラスなどに吸着させる小さなアイテムというイメージが強いですが、へこみ修理では、より大きく強い吸着力を持つ専用の吸盤が使われます。
へこみ修理に使う吸盤が売っている場所・価格
へこみ修理用の吸盤は、「バキュームリフター」や「バキュームカップ」などの名称で、主にカー用品店やホームセンターで販売されています。
価格は1,000~2,000円程度が相場です。
へこみ修理用吸盤がなければ100均で売っているアイテムでも代用可能
へこみ修理用の吸盤の他、100均などでも販売されているラバーカップ(スッポン)でもへこみを直せる場合があります。
ラバーカップは密閉による圧力を利用してトイレなどのつまりを取るアイテムなので、吸盤と同じ原理でへこみを引っ張り出すことが可能です。
ただし、ラバーカップが使えるのは平坦な部分にできたへこみに限られます。
角や隙間がある場所はうまく密閉できず、空気が逃げて圧力が生まれないためへこみを直すことはできません。
車のへこみを吸盤で直す方法とコツ
専用の吸盤を使い車のへこみを直すにあたって、必要なアイテムと作業の手順をご紹介いたします。
必要なアイテム
吸盤を使う場合、へこみ修理には以下のアイテムを揃える必要があります。
・吸盤(バキュームリフターまたはバキュームカップ)
・ドライヤー
・冷却スプレー
なお、へこみ修理用の吸盤は製品によって大きさが異なるため購入の際は必ず確認しておきましょう。
車のへこみを吸盤で直す手順
実際に吸盤を使って車のへこみを直す手順は、以下の通りです。
1 ドライヤーで10~20分程度へこみ部分を温める
2 温めた部分に吸盤を付けて引っ張り上げる
3 へこんでいた部分を冷却スプレーで冷やして作業完了
1度吸盤で引っ張っただけでへこみが直らなかった場合は、数回に分けて行いましょう。
また、へこんでいた部分が温まったままだと再びへこんでしまう可能性があるため、最後に冷却することが大切です。
なお、無理に直そうとすると余計にへこみが生じたり、別の場所がへこんでしまうケースもあるため、難しい場合は速やかにプロへ依頼することがおすすめです。
車のへこみを吸盤で直す際の注意点
吸盤を使ったへこみ修理は一見すると手軽な手段に思えますが、いくつかのリスクが潜んでいるため注意が必要です。
吸盤で直せるのは平面の小さなへこみだけ
基本的に、吸盤で直すことができるのは平坦な箇所にある小さなへこみに限ります。
吸盤は単純にへこみ部分を吸い上げることしかできないため、複雑なへこみや広範囲なへこみはきれいに直らない可能性が高いです。
誤ったやり方で修理を行うと状態が悪化する恐れもあります。
へこみの状態に合った吸盤を選ぶ必要がある
へこみ修理用の吸盤には様々なサイズがあり、へこみの範囲と吸盤のサイズを合わせる必要があります。
大きいへこみに対して小さな吸盤をつかえばきれいに直すことができず、小さいへこみに対して大きな吸盤を使えば無関係な部分まで変形させてしまいます。
プロと同等のクオリティには仕上がらない
へこみの状態にかかわらず、DIY修理はどうしても修理の痕跡が残ってしまいます。
変形そのものは改善することができても、元通りに近い状態へ直すには高い技術力が必要です。
「小さなへこみでも完璧に直したい」「へこみが大きい(または複雑)」という場合は、無理に自分で直さずプロに相談をしましょう。
吸盤以外を使った車のへこみのセルフ修理方法
吸盤以外にも、身近なアイテムで車のへこみを直すことができます。
ここでは、ドライヤー・お湯・パテを使った3通りの修理方法を紹介します。
ドライヤーを使う修理方法
ドライヤーでへこんだ部分に熱を加え、形状を修復する修理方法です。
手順は以下の通りです。
1 ボディの汚れを落とす
2 へこんだ箇所をドライヤーで温める
3 すぐに冷却スプレーで冷やす
4 へこみが直るまで加熱と冷却を数回程度繰り返す
加熱するときは、十分に熱風を当ててまんべんなく温めるようにしましょう。
家庭用のドライヤーでは温度が足りない場合は、ホームセンターなどで販売されているヒートガンを使うと効果的です。
お湯を使う修理方法
お湯を使ったへこみ修理は、以下の手順で行います。
1 ボディの汚れを落とす
2 沸かしたばかりの熱湯をへこんだ箇所にかける
3 板金用ハンマーで裏側を数回ほど軽く叩く
4 冷却スプレーで冷やす
なお、お湯は塗装のクリア層にダメージを与えるリスクがあります。
パテを使う修理方法
パテを使ったへこみの修理方法は、以下の通りです。
1 ボディの汚れを落とす
2 耐水ペーパーでへこんだ箇所を研磨する
3 パテを塗布する
4 20分~30分程度乾燥させる
5 耐水ペーパーでパテが盛り上がった部分を削る
6 ボディカラーに合わせて塗装する
パテはより効果的にへこみを直せる手段ですが、その分作業の難易度が高く失敗のリスクを伴います。
下地処理やパテの塗布が不十分だと、密着しない・ひび割れ・色ムラなどのトラブルにつながります。
車のへこみは無理に自分で直さずプロへの相談がおすすめ!
吸盤を使用した方法もドライヤーを使用した方法も、技術力と設備を持たない一般の方が実施する際は相応のリスクを伴います。
出来栄えと手間、予算の総額など様々な観点から考えても、へこみ修理はプロへの依頼がおすすめです。
へこみ修理をプロに依頼する具体的なメリットは、以下のような点が挙げられます。
・DIY修理よりも仕上がりのクオリティが高い
・手間をかけずきれいに直すことができる
・車を売却するときに査定額が落ちにくくなる
車のへこみ修理を業者へ依頼した場合の費用相場
車のへこみ修理を業者へ依頼する際、「費用はいくらかかるのか」は特に気になるポイントです。
例えば、カーコンビニ倶楽部のへこみ修理料金の目安は以下の通りです。
パーツ | 料金 |
ルーフ | 40,000円~80,000円程度 |
ボンネット | 30,000円~70,000円程度 |
フロントドア | 30,000円~60,000円程度 |
フロントバンパー | 14,000円~40,000円程度 |
より詳細な料金には、以下の記事をご覧ください。
車のへこみ修理代が高くなるケース
以下のケースに当てはまる場合、相場よりも費用が高くなりやすいため注意が必要です。
・広範囲または複数箇所にへこみがある場合
・修理時に脱着が必要なパーツや、電気系統が内蔵されているパーツにへこみがある場合
・ディーラーなど料金が高めに設定されている業者へ依頼した場合
損傷の度合いは同じでも、業者によって費用が変わることもあるため、複数の業者で見積もりを取って比較することが大切です。
車のへこみ修理は保険も使える
車のへこみ修理に際して、車両保険を使って費用を抑えるという手もあります。
「一般型」なら相手がいる事故から自損事故によるへこみまで、補償を受けることができます。
「エコノミー型」の場合は、相手がいない事故によるへこみだと補償対象外とされる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
なお、車両保険を使用すると修理費用が抑えられる代わりに翌年から保険料が高くなります。
修理費用によっては自己負担の方がお得になる可能性もあるため、使用するかどうかは慎重に判断しましょう。
「車のへこみは自然に直る」のは本当?
目立たなくなる可能性もある
カーユーザーの中には、「車のへこみを放置していたら自然に直った」という経験談を語る方もいます。
これは外気温の暑さでへこみ部分の温度が高まり、形状記憶の性質が働きやすくなるからです。
そのため樹脂製パーツにできたへこみは夏場になると、時間の経過でへこみが目立たなくなることがあります。
だからといって、へこみができたら放置しても良いわけではありません。
車のへこみを放置するデメリット
車のへこみは強い衝撃で生じ、多くの場合塗装も傷つきます。
塗装はボディを守る役割があるため、傷から水分や汚れが入り込むとサビが発生し、放置すれば広がって大掛かりな修理が必要になり費用も高額になります。
へこみができたら早めに状態を確認し、プロに修理を依頼しましょう。小さなへこみでも放置せず、早期対応が結果的に愛車を長持ちさせるコツです。
車のへこみ修理に関してよくある質問
最後に、車のへこみ修理に関するよくある質問について解説いたします。
車のエクボ直しはいくらかかりますか?
車のエクボ(小さなへこみ)修理を業者へ依頼する場合、一般的には20,000円~100,000円程度の費用がかかります。
エクボの数や範囲、依頼先などによって費用が変わるため、事前に見積もりを取って確認しましょう。
車のへこみは査定に影響しますか?
へこみの程度にもよりますが、査定時に減点の対象となる可能性があるため、直しておくことをおすすめします。
ただし、すぐに売却する場合は修理をしないという選択も検討すべきです。
修理費用が査定時の減額分を上回り、損をする可能性があります。
損傷度合いや売却のタイミングなどを考慮して、修理するかどうかを判断しましょう。
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