車のへこみは熱湯をかけるだけで直る?修理方法やリスクなど解説
2025年10月13日
車のへこみに関して「熱湯で直る」と語られることは多く、ネット上では熱湯によるへこみ修理を実践する人も見受けられます。
しかし、熱湯を使ったへこみ修理は様々なリスクを伴い、結果的に損をする可能性が高いためおすすめできません。
今回は車のへこみを熱湯で直す方法やドライヤーなどと併用する方法に加え、熱湯でへこみを直す際の注意点も詳しく解説いたします。
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車のへこみは熱湯をかけて直る?

車のへこみを直す身近なアイテムとして、「熱湯」が挙げられることがあります。
へこんだ部分に熱湯をかけて素材を柔らかくした直後、冷却スプレーなどで急激に冷やすことで、「形状記憶」の作用が働いて元の状態に戻るという原理です。
しかし、必ずしもこの方法で車のへこみを直せるとは限りません。
まずは、熱湯で車のへこみを直せるケース・直せないケースを理解しておきましょう。
樹脂製バンパーならへこみを直せる場合がある
バンパーなど樹脂製パーツにできた軽度なへこみは、熱湯をかけることで直せる可能性があります。
熱湯によって樹脂が柔らかくなり、冷却によって元の形に戻ろうとする性質(形状記憶)が働くことがあります。
ただし、へこみの大きさや深さ、塗装の状態によっては効果がない場合もあります。
また、熱湯をかけすぎると塗装にダメージを与える可能性があるため、自分で修理を行う場合は十分注意が必要です。
10cm以上の大きなへこみや深いへこみは、無理をせず専門業者への相談をおすすめします。
金属部分のへこみは熱湯で直せない
金属製バンパーやボディなど、金属でできた部分のへこみは熱湯で直すことは困難です。
金属は樹脂よりも耐熱性に優れているため、熱湯では形状記憶の作用が働くまで熱することはできません。
金属部分のへこみを確実に直すのであれば、へこんだ部分を物理的に修復する「板金」を行う必要があります。
車のへこみを熱湯で直す方法

車のへこみを熱湯で直すにあたって、板金ハンマーや冷却スプレー(エアダスター)も併せて用意しましょう。
必要なアイテムを揃えたら、以下の手順で作業を行います。
へこみ部分に熱湯をかける
へこんでいる部分に沸騰したばかりのお湯を数回かけて、表面の温度を上げましょう。
お湯をかけたあと、指先で少し触れた際に熱さを感じる程度までお湯をかけます。
内側からハンマーで軽く叩く
へこみ部分の温度を高めたら、冷める前に板金用ハンマーで内側から叩きます。
いきなり強く叩くのではなく、優しく何回も叩き続けることが大切です。
冷却スプレーで冷やす
仕上げとして、表面が冷めないうちに冷却スプレーで冷やしましょう。
急激な温度変化を加えることで、へこみが元の形に戻ろうとする「形状変化」の性質が働きます。
ここまでの工程を一通り終えてもへこみが戻らない場合は、熱湯をかける工程から冷却までを繰り返し行いましょう。
熱湯と併せて車のへこみ修理に使えるアイテム

熱湯だけで車のへこみが戻らない場合、他のアイテムを併用するという手もあります。
ここでは、熱湯と併用して車のへこみ修理に使うことができるアイテムをご紹介いたします。
ドライヤーやヒートガン
熱湯だけでなく、ドライヤーやヒートガンを使うとさらに表面温度が高まり変形させやすくなります。
ただし一般的なドライヤーでは温めに時間がかかるため、工業用の高温ドライヤーを使いましょう。
より効率的に作業を行う場合は、ホームセンターやカー用品店などで販売されているヒートガンがおすすめです。
吸盤やグルーガン
熱湯で表面を温めてから、吸盤やグルーガンを使って引っ張り上げるという修理方法もあります。
内側からハンマーで叩くことが難しい箇所にへこみができた場合、ハンマーの代わりとして使っても良いでしょう。
なお、ここで言う吸盤とは車の修理に用いられる「バキュームリフター」または「バキュームカップ」のことです。
吸盤を使う場合、へこみの範囲に合ったサイズの製品を使わないと状態が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
ラバーカップ(スッポン)
水回りのつまりを直す際に使うラバーカップ(スッポン)も、熱湯との併用で車のへこみを直せる場合があります。
ラバーカップもバキュームリフターと同じ原理で圧力が発生するため、熱湯でへこみ部分を柔らかくすれば変形の修復を促せます。
カップ部分がお椀型かつ手のひらサイズ程度のラバーカップを選び、平らな箇所にできたへこみに使いましょう。
車のへこみを熱湯で直すと失敗する?注意すべき5つのポイント

車のへこみは熱湯で直ることもありますが、基本的におすすめできる手段ではありません。
その理由として、以下5つのリスクが挙げられます。
熱湯で直せるのは小さなへこみだけ
大きなへこみや複雑な変形を伴うへこみは、熱湯だけで元に戻らない可能性が高いです。
元に戻らないからといって加熱をし過ぎると、他のパーツが熱で溶けたり劣化したりする恐れもあります。
熱湯で対応可能なへこみには限度があるため、状態を確認のうえ無理に自分で修理を行うことはせずプロへ相談しましょう。
技術的に完璧な修復は不可能
プロによる修理ではへこみのあるパーツを取り外し、専用の工具と技術力を駆使して変形を整えます。
また、修理作業で残ってしまったわずかな凹凸も、研磨したうえで塗装をし直してくれます。
一方で、自分での修理は上記の工程を行うだけの技術力・設備がないことがほとんどでしょう。そのため、熱湯だけでプロ同等の仕上がりを実現することは困難です。
塗装が剥がれる可能性がある
車の塗装は主に「下地層」「カラー層」「クリア層」という3層構造になっており、その中でもクリア層は塗装表面を保護する役割があります。
しかし車体に熱湯をかけると、そのクリア層がダメージを受けて剥がれやすくなります。
クリア層が剥がれると塗装から内部へ水分や汚れが浸入し、最悪の場合内部でサビが発生するため注意が必要です。
損傷は目に見えるへこみだけとは限らない
車のへこみは、障害物や他の車などとぶつかり強い衝撃を受けてできる場合がほとんどです。
車が強い衝撃を受けると、へこみに加え、内蔵されている先進安全システムにもダメージが及ぶ可能性があります。
外見上の損傷以外にも異常がないかをチェックするためにも、プロに車の状態を確認してもらうことをおすすめします。
車の査定額が下がる可能性が高い
自分で修理を行って失敗すると、車を売却するときに見栄えの悪さから査定額が下がる可能性があります。
プロに依頼した場合よりも自分で修理をした方が費用は抑えられますが、将来的に売却したときの査定額への影響を加味すると必ずしもお得とは言えません。
少しでも査定額への影響を抑えながら、お得かつきれいにへこみを直したい場合は、リーズナブルな料金設定のプロに依頼をする方が得策です。
車のへこみは無理に自分で直さずプロに相談を!

先に述べた通り、車のへこみを自分で直そうとすると塗装が剝がれたりへこみが大きくなったりなど、修理箇所を増やしてしまう可能性があります。
さらに熱湯の使用は、火傷を負うリスクも伴います。そのようなデメリットを踏まえると、車のへこみ修理はプロに任せた方が確実かつ安心です。
プロなら「板金塗装」で安全にへこみを直してくれる
プロは熱湯ではなく、ほとんどの場合「板金塗装」という手法を用いてへこみを修理します。
専門的なツールで引っ張ったりパテで埋めたりして、へこんだ部分を平らな状態に直す修理です。
へこみ部分を修復したら、丁寧な下地処理と塗装でキレイに仕上げてくれます。
プロに依頼すれば自分で作業する手間を省けるだけでなく、熱湯による塗装のダメージや火傷といったリスクも生じず、安全にへこみを直すことが可能です。
車のへこみ修理をプロへ依頼する場合の費用相場
へこみ修理をプロへ依頼する場合に気になるポイントが、具体的な費用です。
費用総額は依頼先やへこみの箇所・状態によって変わりますが、小さなへこみでも10,000円以上、場合によっては数十万円程度かかるケースもあります。
へこみの修理代は状況によって異なるため、複数の依頼先で見積もりを取ることをおすすめします。
熱湯を使った車のへこみ修理でよくある質問

熱湯を使った車のへこみ修理に関する、よくある質問について解説いたします。
熱湯を使ったへこみ修理に失敗するとどうなりますか?
熱湯の使い方を誤ると、塗装がダメージを負って剥がれることがあります。
その結果、損傷範囲がさらに広がって高額な修理を要する事態となり、将来的に車を売却する際に価値が下がってしまう点も懸念されます。
確実かつキレイにへこみを直すなら、最初からプロへ依頼した方が安心です。
車のへこみは自然に直りますか?
樹脂パーツにできた軽度なへこみの場合、放置すると自然に直ることがあります。
外気温が高い季節・時間帯に、表面温度が高くなって形状記憶の作用が働くことがあるためです。
なお、金属部分のへこみは自然に直ることはほとんどありません。
放置すると内部でサビが発生するなどより深刻なトラブルにつながるため、早めに修理しましょう。
車のへこみ修理に100均の吸盤は使えますか?
平らな箇所にできた小さなへこみ程度であれば、専用の吸盤と同じ原理で車の凹みを直せる場合があります。
カーコンビニ倶楽部なら車のへこみも安く・キレイに修理可能!

カーコンビニ俱楽部のキズへこみ直しでは、板金作業に独自開発した専用の板金引き出しツールを使用しています。
パテ埋めには専用の特殊硬化パテを使用するなど、独自開発したツールを駆使した効率的な作業によって、従来の約1/4程度の時間で修理が可能です。
時間短縮によってコストの大幅削減にも成功し、バリュープライスでの修理も実現しています。
また、独自の技術教育を徹底しているため、高い技術力を持ったスタッフが作業を担当いたします。
多彩なボディカラーに対応し、傷やへこみを美しく、自然な仕上がりで修復することが可能です。
カーコンビニ倶楽部のへこみ修理(板金塗装)の流れ
カーコンビニ倶楽部の独自工法を用いたへこみ修理は、以下の流れで行われます。
1 損傷状態の確認
2 専用のツールによるへこみ部分の引き出し
3 乾燥時間を短縮させた独自パテの使用
4 UV照射によるパテの硬化
5 サンディング作業
6 サーフェーサー作業
7 UV照射によるスピード乾燥
8 塗料の調色
9 調色した塗料の確認
10 マスキング作業
11 塗装・磨き
カーコンビニ倶楽部のへこみ修理料金の目安
カーコンビニ倶楽部における、へこみ修理料金の目安は以下の通りです。
| パーツ | 料金 |
| バンパー | 14,300円~27,500円 |
| フェンダー | 27,500円~38,500円 |
| フロントドア | 30,800円~42,900円 |
| リアドア | 30,800円~39,600円 |
| ルーフ | 39,600円~55,000円 |
※10cm×10cm程度のへこみ・ソリッド塗装の場合
その他パーツや塗料の種類・損傷の大きさなどの条件に合わせた料金については、以下ページの料金シミュレーターをご参考にしてください。
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