店舗リポート

キーワードは、「おせっかいサービス」。赤いクルマが目印のショップ。

カーコンビニ倶楽部・カーコン車検 UNO
所在地 茨城県日立市滑川町1-1-11
オープン 2002年
スタッフ 16名
(FA=4名、
TS=10名<鈑金=3名、塗装=2名、整備=5名>、
保険・事務=2名)

宇野貴法 代表取締役社長

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一度見たら忘れない、屋根の上の赤いクルマ。


屋根の上のクルマが、同店のトレードマーク。けやき通りを走るドライバーの目に止まるように、専務が発案。

常磐自動車道の日立中央ICから自動車で10分ほど、けやき通り沿いに「UNO」はあります。店舗の屋根には、目印の赤いクルマ。このクルマはJR常磐線の列車からも見え、地域の方々によく知られています。
「2年前に店舗を大幅にリニューアルした際、屋上にディスプレイ用のクルマを取り付けることにしました。本物のクルマではありませんが、大きさは実物大。そこまでする必要があるかなと迷いましたが、目印にもなっているようで、思い切ってやってよかったです」と宇野一司 代表取締役。
「この辺りは、全国各地から転勤して来られる方も多いのですが、そういった方にも、屋根のクルマのおかげで当店の存在を覚えていただけるうえ、電話などでも説明しやすく、好評をいただいています」

おクルマをお預かりしている間は、代車を楽しんでいただくのがUNO流。


創業当時を伝える写真。先代は、日産追浜工場で第1号社員として整備の腕を磨きました。

横浜で自動車整備を学んだ先代社長が1960年、同店を創業。当初、鈑金塗装はすべて外注でした。しかし、納期の短縮などお客様のご要望に応えるため、鈑金塗装のメカニックを自社で採用し、わずか3年後には内製化をスタート。「創業50年の当店は、何十年もお付き合いいただいている方も少なくありません。孫のためのクルマを探している、とご年配のお客様から相談されることもあります」と宇野社長。

同店は鈑金塗装や車検のほか、車販にも力を入れています。
話題の新車を代車として用意しておくと、代車を選ぶとき、あのクルマに乗ってみたいとリクエストされるお客様も少なくないようです。「せっかくの機会ですから、注目のクルマに乗ってみたいと思われるのは、自然なことですよね」宇野貴法 専務は語ります。

クルマのことも、クルマ以外のことも相談できる、おせっかいカーショップ。


カーコングランプリ2008 & 2009「店舗運営部門」特別賞を連続受賞。

鈑金塗装、車検・整備、車販をはじめ、幅広く手がけている同店。リピーターのお客様はもちろん、転勤で日立市に来られた方が、新規のお客様としてご来店されることも頻繁にあります。
「転勤して来られ、最初は地域になじみのない方も、屋根の赤いクルマを見て、そういえば、あそこにカーコンビニ倶楽部があったな、と覚えてくださいます。また、インターネットで検索してご来店くださるお客様も少なくありません」宇野専務は続けます。「エアロパーツを持ち込み、取り付けを依頼される方もいますし、何でも大歓迎です」

さらに同店には、お客様を引きつける特別な魅力があります。それが、おせっかいサービス。「ご高齢の方をはじめ、さまざまなお客様がいます。蛍光灯を交換してほしい、荷物運びを手伝ってほしい、パソコンが動かないので見てほしいなど、どんな相談を受けても、我々にできることなら何でもお引き受けしています。それに、専門外のことの場合、お代は一切いただきません。うちは代々、おせっかいで、昔から頼まれるとイヤとは言えないのです」と宇野専務は笑います。

おせっかい気質は、お店全体に浸透。クルマのことはもちろん、それ以外のことでも相談できる同店が、お客様に愛されるのは当然といえば当然かもしれません。

ここまで、お客様第一の対応を徹底されているお店は、そう多くないかもしれません。



屋根のクルマ用に、照明を設置。夜はライトアップされ、閉店後も同店の存在をアピールします。

ここまで、お客様第一の対応を徹底されているお店は、そう多くないかもしれません。経営者の名字をローマ字表記しただけでなく、UNOにはイタリア語やスペイン語で「1」の意味も。地域一番店へ、という願いを込めました。

約50年の歴史を物語る、賞状の数々。


けやき通りに面していない鈑金工場。「ぶつけたクルマはこっそり修理してほしい」というお客様の気持ちをくみ、あえて表通りを避けました。

スタッフが集まると、どこからともなく笑い声が聞こえます。

取材:2010年11月19日