埼玉県坂戸市内にある千代田自動車の敷地内は修理を待つ数多くのクルマで埋め尽くされています。それだけ多くの人から信頼されているのでしょう。
人気の秘密を店長の福山剛氏に伺いました。
「当社は創業49年。最初は、ディーラーや中古車販売店から発注された仕事が中心の鈑金塗装工場でした。」
2000年頃を境に中古車センター等の淘汰が進み、業者間取引から個人顧客の直需への転換の必要性を感じ、2002年カーコンに加盟したそうです。
「当店は4輪アライメントテスターをはじめ、ボディアライメントを導入するなど鈑金塗装のプロフェッショナルとして信頼を得られるように努力を重ねてきました。」
生花が空間にエネルギーを与える
店内に入るとすぐに目に入る豪華な生花。その理由を福山店長が教えてくれました。
「入口だけではなく、敷地内の花壇でも生花を育てています。自然の要素が入ってくるだけで、空気が変わります。今日も『お花がきれいね』と褒めていただいたのですよ」と福山店長が嬉しそうに笑います。
同店にご来店されるお客様の半数以上は、女性のお客様です。そうしたお客様のことも見据えて、積極的に女性スタッフを採用しています。
「工場は男性中心ですが、女性が加わることで工場内の清掃や服装の乱れなどについても意識するようになりました」と福山店長は、採用効果を話します。
作業の内容が高度であっても、お客様にきちんと作業内容を伝えなければお客様はその価値がわかりません。
「女性にわかりやすく伝えるためには、どのように伝えるべきかも知っている工場でありたい」との思いをフロント、工場の女性スタッフも含めて、真剣に考え続けています。
「自分よりも他者を優先する」ことを常々心掛けている福山店長。女性スタッフの登用と高度な技術力の維持を両輪に、同店の新しい取り組みが始まっています。
取材:2013年08月21日