店舗リポート

技術追求の姿勢は世代を超えて。新商材「カーコンロック」に惚れ込む親子鷹。

浜松南店
所在地 静岡県浜松市南区米津町2072
オープン 2002年
スタッフ 7名

代表取締役 鳥居 誠 氏 鳥居 孝成 氏

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カーコンとの出会いは、魅力的な商材だった


1979年の創業から鈑金業を営んできた鳥居自動車。大破鈑金への対応を中心に営業し、その技術力からディーラーからの注文が切れることは無かったそうですが、2002年、カーコンへの加盟を契機に「カーコンビニ倶楽部浜松南店」としても活動しています。その理由を代表取締役の鳥居誠氏が語ります。「ディーラーの仕事が忙しすぎて、近所のお客様の注文に対応することができませんでした。結果、地域からは白い目で見られる存在になって…」。(誠代表)

友人からの頼みでも断らざるを得ないもどかしさ。メーン道路からは離れた生活道路沿いに立地する店舗特性。そして、一般のお客様と接したことがない不安。

それを解決するために加盟したのがカーコンでした。しかし、同店が注目したのはお客様の数ではなく、当時カーコンの商材として採用していた“紫外線パテ”。技術への探求心が強かった同店の二代目、孝成氏が当時を振り返ります。

「初めて見た時に短時間で完全硬化しました。扱いやすく、画期的な商材だと思いました」。(孝成氏)

1液型で、紫外線を照射することにより完全硬化するその特性を、同店では様々な状況、使途で実験し、独自の使い方を編み出すなど、高い探求心による技術の向上に余念はありませんでした。

新商材「カーコンロック」にぞっこん


鳥居親子からの信頼が厚いカーコンロック

そんな技術志向の親子が、今、注目しているのが新商材「カーコンロック」です。同店も独自に実証実験を進めました。

カーコンロックとは何かとの問いに鳥居親子はこう教えてくれました。「一言で言うと、今までNoであったものがYesになる技術です。たとえば、これまでプラスチックパーツは決して接着できないものでした。それが密着できるようになります」。(孝成氏)
「下地処理やバンパー修理など修理の多い部分も、きれいに、しかもクレームが出ない修理が可能です」。(誠代表)

カーコンロックの基礎技術は、歯科医等で殺菌効果を持つ”銀”を密着させるためのものだそうで、下地をつける際にも大いに活用できるとのことです。

充填するガスが特許のこの技術を施工する道具には、細部の作業にぴったりなトーチタイプと、広い面積に対し短時間で施工できるバーナータイプがあります。熱加工、両面処理をすることにより、高密着を可能とし、実証実験の結果、ガラスにも、アルミにも、ゴムにも接着できることがわかってきています。

これまでできなかった多様な素材に、密着させる技術が根付けば、カーコンに訪れる多くのお客様に独自技術を生かしたサービスを提供できます。そして、その集積がカーコンブランドの付加価値向上へと結びついてゆくのです。

皆さんも、新たな発見をして欲しい


パテの段差が出ないように入念にチェック

「私たちは独自の実証実験によって、間違いなく素晴らしい技術であることを確信しています。しかし、すべてを解明し、調査し尽くしているわけではありません」と孝成氏。全国の加盟店の皆さんにも実験をしてもらいながら、新たな活用法を開拓して欲しいと言います。「カーコンロックは接着剤ではありません。あくまでもプライマーと考えて欲しいと思います。下の母材にかかわらず、表面を改質するためのツールです。しかし、塗布して数秒で施工部分を指で触ることもできますし、上に塗るパテの強度も格段に上がります」と誠代表が続けます。

カーコンに限らず、新しい技術は次々と生まれます。しかし、その技術をどのように活用し、付加価値を高めてゆけるかは使い手の裁量に委ねられる部分も多分にあります。鈑金塗装のプロフェッショナルである二人が薦めるカーコンロックも試して見る価値がありそうです。

しかし、万能の魔法薬ではないので、努力も必要と孝成氏が訴えます。「基本に忠実に使っていただければ効果は保証します。脱脂する、ペーパーをかけるなどの基本を疎かにせずに取り組んで欲しい」と孝成氏。

技術を愛し、信じ、磨き続ける浜松の親子鷹、誠代表と孝成氏。培った技術はスタッフを通じて、より多くのお客様に今後も届けられることでしょう。



近所の方々にも女性スタッフ2名がすぐに対応

組作業により、修理状況をチェック

孝成氏は全日本ジムカーナー選手権第2位を受賞





取材:2012年09月06日