店舗リポート

いつも笑顔が咲く店舗展開。女性ならではの気配りがお客様に愛される店の秘訣。

カードクター・フカミ
所在地 大分県日田市新治町10-1
オープン 2002年
スタッフ 5名

専務取締役 平川好美

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歴史・文化に育まれた“天領日田”“水郷日田”。


江戸時代には“天領日田”と呼ばれ、九州の政治・経済・文化の中心地として栄えた大分県日田。美しい山々に囲まれたエリアは、豊富な山林資源と美しい水から“水郷日田”とも呼ばれています。

カードクター・フカミが所在するのは、日田市の住宅街。店舗の裏には花月川が流れる静かな土地です。しかし、この静けさも7月と12月に開催されるオイルキャンペーン時にはフル稼働。土日の両日には100台前後のクルマが押し寄せたこともあるそうです。

その理由を平川好美専務が答えてくれました。「もともと日田のあたりは人とのつながりを大切にしています。
自分の知っている店から買おうと考えるお客様が多いのです」。

徹底してご近所さんを開拓。距離の近さが、信頼の高さへ。


ご近所へのプロモーションツールはチラシのポスティングが中心。

人と人とのおつきあい…。それだけでこんなに多くのお客様が集まるでしょうか?その裏側にはカードクター・フカミの地道な努力と信頼関係の積み上げがありました。

「父を亡くした後、母と妹とも相談し、事業を継続していくことにしました。従来のお客様はそのほとんどが父の知り合いでしたので、お客様も高齢化していきます。また、私たちには営業もおりませんので、今後はお客様の新規開拓、特に若いお客様を獲得することが必要でした」と平川専務が話します。

こうした流れも踏まえた上で平成13年、カーコンビニ倶楽部へ加盟しました。この状況の中、同店が精力的に進めるのがご近所さんの新規開拓。先ほど紹介したオイルキャンペーン時には2社員が徒歩でポスティングし、DMをお得意様に発送するなど、地道な営業活動を続けてきました。

「ご近所さんを開拓するのには理由があります。お客様が歩いて来られる距離であれば、納車や引き取りも1人で行けます。それと同時に代車の台数が極力少なくできるのです」。平川専務の目線は、お客様の満足とビジネスとしての効率を両立させることを狙っているのです。

お客様との信頼関係づくりに欠かせない見積システム。

フロントでは妹の中尾美佐子さんが応対。

「カーコンビニ倶楽部に加盟したことによって若いお客様も増えています。そこで大活躍しているのが、見積システムなのです」と語る平川専務。これまでは、お電話での見積依頼などがあると修理が終わった後で、「値段が聞いていたのと違う」などということもあったとか。

そこで平川専務は「見積金額についてはだいたいで言うのは止めよう」と決意。カーコンの見積システムを基本に、この箇所を修理すると幾らかかると明快な見積が提示できるようにしました。このことで「言った、言わないということが無くなりましたし、お客様と状況を事前に確認することができ何をどこまでやるべきかが明確になりました」。

同じ職場で働く妹の中尾美佐子さんはカーコンの「グランプリ2009 カーコンフロント部門」で入賞するなど、もともと接客には強力な人材がいる同店。それに見積システムを有効活用することにより、鬼に金棒の状況を作りだしています。

亡くなったお父様が作りだしたカードクターは、「文字通りクルマのお医者さんでクルマの主治医になりたい。ドクターでありたい」という意欲の現れだとか。

水郷日田のNPO法人「ひた水環境ネットワークセンター」に加盟し、郷土の自然を守る活動をする平川専務。自然との共存、ご近所との共存、お客様との共生は今後ますます積極的に進みそうです。



店舗の裏を流れる花月川。水郷日田の一端を成す。

ピットは今日もフル稼働。入庫を待っていただくお客様も多い。

郷土の自然を守るNPOの賛助会員として、ゴミの分別にも注意を払う。


「信頼できる、絶対の存在」とスタッフを評する平川専務。

家族3名の笑顔ショット。同店の原動力となっている。

2階はスタッフの休息所・会議室。労働環境の向上にも意識は高い。

取材:2011年05月26日