店舗リポート

接客、技術、設備 すべてがハイレベル。

スピーディドラゴン
所在地 兵庫県神戸市東灘区住吉南町3-4-6
オープン 2000年
スタッフ 18名

前田幸治 フロントチーフ

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創業40年近い老舗でありながら、今も謙虚に。


右が阪神高速道路と国道43号線。

阪神電鉄本線「住吉」駅から徒歩3分。阪神高速3号線の高架下を走る国道43号線沿いに店舗を構える、カーコンビニ倶楽部「スピーディドラゴン。同地で創業して36年。カーコンビニ倶楽部への加盟は、地域でいちばんというくらい早く2000年から高い知名度とブランド力を十分活用されています。

前田幸治フロントチーフは、部長でありながら、名刺にはフロントチーフと表記しています。その理由をたずねると「社内的には部長ですが、お客様から『部長』に見える必要はまったくありません。フロントトチーフという肩書きのほうが、お客様が話しかけやすいと考え、そうしています」終始、笑顔の前田部長はものごしが柔らかく、低姿勢で語ります。

6割が輸入車という地域柄に甘えない、営業努力と工夫。


タイヤの点検をする、ベテランのメカニック。

関西人らしい軽妙なトークが魅力の前田部長に、同店の特徴を伺うと、こんな答えが返ってきました。「うちは長くやっていることもあって、顧客のお客様が5,000人から6,000人ほどいらっしゃいます。そのうち約6割が輸入車ですから、比率として多いほうではないでしょうか。芦屋市をはじめ、高級住宅地が近いこともあって、お客様に恵まれているかもしれません」前田部長は続けます。「とはいえ、もちろん、小さな受注も大事にしています」

同店は電話での直接問い合わせが多く、鈑金塗装の見積は電話ではむずかしいので、とにかくご来店いただけるようにおすすめしています。「お見積ひとつにしても、細かく丁寧にご説明し、見積に対する不安を解消していただくことを心がけています。その際、専門用語を使わないようにするのは当然です」

丁寧でわかりやすい説明はお客様に好評を得ています。その成果は、全体の6割が女性客という比率にも表れているのではないでしょうか。
「接客のモットーは、丁寧にわかりやすく。一人だけががんばって集客しても大きな効果は得られないので、スタッフ全員が同じ意識で、接客対応するようにしています。誰は担当しても気持ちのいい対応ができてこそ、お客様にも気に入っていただけるのだと思っています」

接客力に加え、設備や技術力もトップレベル。


地域のお客様にレディースデーはかなり浸透しています。

同店が好調をキープしている理由は、接客の魅力だけではありません。充実した設備を持ち、高い技術力を誇っているからです。メカニックの人数が豊富なことも強みです。

「イタリア製のグローバルジグというフレーム修正機は15年ほど前から導入していますし、4輪アライメントという機械も活躍しています。自動車もアルミボディや超高張力鋼板、ハイブリッドカー、そしてEV(電気自動車)が注目を集めはじめるなど、どんどん進化を遂げています。また、コンピュータ制御など、より精巧になってきました。これからの時代、技術力と設備の両方を持った店舗でなければ、完璧に対応するのはむずかしいのではないかと考えています」

接客、技術、設備の3つの強みを持つ同店。他にも、水曜・土曜はレディースデーにし、女性客は工賃20%割引。そのため、他の曜日より10%ほど多い女性客が来店しています。

曜日限定・期間限定の企画に加え、一年を通じて、修理していただいたお客様に、オイル交換無料券を進呈していることも顧客の囲い込みに結びついています。



国道43号線はクルマの流れが良いため、通り過ぎてしまうお客様も。そのため、電話による場所説明の際も、わかりやすさを心がけています。

店舗の裏にも、作業スペースがあります。

イタリア製の修正機、グローバルジグ。


4輪のわずかな狂いも見逃さない、4輪アライメント。

男性客に特に人気のフロントスタッフ。黒田さん(左)とチーフの柏木さん。

鈑金塗装(カーコンビニ倶楽部部門)の接客スペース

取材:2011年03月17日