地域の主要道である国道128号線沿いにある、広々とした敷地のカーコンビニ倶楽部「(有)大原鈑金 いすみ店」。
千葉県の外房(房総半島の外側)に位置し、太平洋までは直線距離で約500m。交通量の豊富な国道128号線に面して店を構えるカーコンビニ倶楽部「(有)大原鈑金 いすみ店」。広い敷地を持つ同店は、鈑金工場で修行を重ねた女良治行代表取締役が1970年に20代半ばで独立し、創業しました。
その後、1983年には車販を開始するなど、時代の流れに沿って発展してきた同店が、カーコンビニ倶楽部に加盟したのは2000年。その認知度やブランド力が魅力でした。
加盟した直後から集客がアップ。加盟の翌々年(2002年)、いすみ市の北に位置する茂原市内に、早くも姉妹店をオープン。それが、交通量の多い県道84号線沿いにあるカーコンビニ倶楽部「(有)大原鈑金 茂原店」です。
茂原市は、いすみ市よりも東京に近く、政令指定都市である千葉市に隣接しています。「2店を出店したことで、より多くのお客様にお喜びいただけるようになり、やりがいが増しました」女良社長は当時を振り返ります。
左にカーコン車検、右にカーコンビニ倶楽部が分かれ、車検・整備と鈑金塗装の店舗であることが、ひと目で伝わる茂原店のデザイン。
2店舗ともカーコンビニ倶楽部に加盟してビジネスを展開してきましたが、2010年4月、茂原店ではカーコン車検をスタート。いすみ店でも9月からカーコン車検をはじめました。
同じく9月、茂原店が車検指定工場の認可を得たことで、これからは袖ケ浦市にある陸運局へクルマを持ち込む必要がなく、車検・整備の受注がさらに増えそうです。
「あとからオープンした茂原店は、最初は顧客ゼロからのスタートで、すべて新規開拓。それが現在、リピーターのお客様が8割ですから、技術にも接客にも力を入れてきた成果かもしれません」と語るのは、茂原店の女良店長です。
経営理念の「技術と接客でお客様に喜んでもらう」は、スタッフだけでなく、お客様の目にも入ります。
2店が協力し合い、ときに競争することで売上げを拡大してきた大原鈑金。両店が理想的な距離にあるため、クルマを移動させるときなどにスタッフも行き来し、交流が生まれ、風通しもよくなります。
鈑金塗装のメカニック出身の女良社長は、お客様にご満足いただくため、まず技術を重視。さらに、技術をベースにしながら、接客にも力を注いでいる同社では毎朝、「技術と接客でお客様に喜んでもらう」という理念をみんなで読み上げるなど、基本もおろそかにしません。
技術、接客、人間教育に加え、整備車両に「6カ月の整備保証」を無料でお付けするなど、独自サービスも好評です。
「いすみ店の周辺は古くからの地元の方が多く、リピーターのお客様はこちらも8割。さらに、最近は新規のお客様も増え、ありがたく思っています」と女良社長。
今後は、両店の協力体制をさらに強化し、混み合ったときでも、ますます安定したお客様サービスを提供するのが目標。他に、ニーズの高まりに応え、レッカー車の24時間出動を検討するなど、時代に合わせたビジネスを展開していきます。
取材:2010年09月30日