兵庫県尼崎市にある「サントクオート塚口店」は、「クルマのトータルケア」をコンセプトに、車検、鈑金、もろコミと広くお客様のご要望に応える整備工場併設型SS店舗です。
同店は2017年に店内の改装を行いました。すっきりと洗練された店舗づくりの理由を、株式会社三徳リテールシステム 営業企画部 部長の田村 勝氏にお伺いしました。
「目指したのはLEXUS店です(笑)。車検や“もろコミ”など、もっと幅広いお客様にご来店いただきたいという思いがありました。シンプルで、高品位な店舗づくりをするため、さまざまなディーラー店を巡り、考え抜いた末にこの形に収めました」
はじめはお客様も少し戸惑っていたらしく、「元の庶民的な雰囲気の方が落ち着く」「敷居が高くなったイメージ」という声もあったそうですが、今では皆さんも慣れ、快適に過ごしている様子です。
店舗の改装について、販売の岩根課長が付け加えます。
「もろコミへの注目が集まるのは、車検の切り替え時期です。もちろん、CM等の影響で飛び込みのお客様も増えてきましたが、お得意様が真剣に乗り換えを考えるタイミングとして車検の切り替え時期は重要。その際にも自社の整備工場を持っている強みがあると思います」
「実際に営業をしていると、毎年発生する自動車税等もコミコミの価格であることを理解されていないお客様も結構いらっしゃいます。私は『9年間はリース費用以外、何も要らない。給油代だけです』と強めにお勧めしています」
車検を基軸に、もろコミを絡めて、同店のサービス領域は益々広がっています。
「お客様をお待たせしない」が同店のポリシー。ご来場車に目を光らせ、お客様がいらっしゃったらすぐに出迎えて、ご用件を伺い、担当部署につなぐという約束事が徹底されています。
「お客様は嫌な思いをしたら二度とは来てくれません。一回一回が真剣勝負です。こうして培った信頼でお客様からご友人を紹介いただけるのが理想と考えています」(田村部長)
ご自身も鈑金、整備等のメカニック出身であるフロントの田村部長、“もろコミ”のキーマンとして活躍する岩根課長の2トップは新たな進化方向を明確に見いだしています。
取材:2017年11月30日