1946年に創業し今年で68年目を迎えた株式会社サンワ。前身である播磨産業を興し、出光興産(株)と特約店契約を結んで石油製品販売を開始してから2年後には70周年を迎えます。
その資産をしっかりと受け継ぎ、自動車関連事業を複合させた拠点を「カータウン」と名付けて展開しています。お客様のカーライフをビジネスサイクルの中で支えたいという想いが込められています。
特にSSを中心とする複合施設には「パラーダ」の冠が付けられています。新規事業開発のキーマンとして活躍し、「パラーダ高崎下之城店」を統括する高畠仁氏に「パラーダ」の意味を伺いました。
「『パラーダ』とはスペイン語で“停車場”を指します。お客様にとって憩いの場となりたいという想いから1993年にネーミングしました」
「併設されているSSは、群馬県のセルフ1号店として運営してきた店舗です。また、カーコンへの加盟も2002年と比較的早かったのですが、その目的はSSと鈑金とを結びつけたいからでした。」(高畠統括)
長きにわたって支持される企業体を形成してきたサンワグループは、常に新しい市場を見据え、チャレンジを続けてきたことの一端を感じさせる逸話です。
ここに来ればクルマをトータルで任せられる。
そんな安心感を作りたかったと高畠統括
同グループは社員の大半を地元で採用し、群馬県内では優良企業と評価されています。
「私たちは地元と密着してビジネスを進めてきました。地元を大切にすることは私たちにとっては必然的なことなのです。
しかし、今年の2月の雪害の際には、お客様のありがたさを改めて感じさせられました」(高畠統括)
2014年2月14・15日の降雪量は前橋市で70cmを超え、多くの交通手段が寸断されました。また、農業への被害も大きく、国を挙げて復旧への努力が続けられました。
「私たちもお客様のためにできる限りのことをしたいと努力をしてきました。少しでも早く、きれいにとの思いを込めた修理が続きました。私たちを気遣っていただいたのでしょうか、お客様は『修理をしてくれてありがとう』と菓子折を持って再訪してくれた方もいます」(高畠統括)
だからこそ、そうした地元のお客様のためにもっともっとお役にたちたいと同店とお客様との信頼関係はいっそう強固なものとなっています。
同グループの今期のスローガンは「信頼・安心から満足へ」。信頼に立脚した顧客満足の創造が全社員に浸透しています。
広々としたスペースを確保した店内
同店は3ヶ月に1度、大感謝祭、マルシェと名付けた収穫イベントが開催されます。 SSで地元野菜の販売することの意味について高畠統括はこう話します。
「地元で採れた新鮮な野菜を、地元の人々と分かち合う。その機会を私たちが提供でき、スタッフとお客様とが会話を通じて盛り上がれる。そんな賑わい感を大切に考えました」(高畠統括)
同時に抽選会を開催することにより、お客様とスタッフの間にも自然と会話が生まれます。打ち解けた関係性で依頼される鈑金や整備の見積もりは、高い成約率を記録しているそうです。
現在、クルマ業界は多くの課題を抱えています。環境問題、少子高齢化の問題、なおかつ車検の規格延長問題があったり、2014年問題も盛んに議論されています。
そのような環境においても、地元を思い、お客様を思う同店と同グループ。そんな企業を地元の人々も愛してくれて創業68周年を迎えています。
この関係性は今後とも崩れることなく、WIN×WINの幸せな関係は続いていきそうです。
取材:2014年09月18日